二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 幻想戦記〜接触の章〜
- 日時: 2010/02/16 21:11
- 名前: 黄砂 (ID: fmblAt2h)
古の時代、破壊神と人間との間に戦いが起こった、神にも匹敵する文明を得て創られた要塞を操る王と、強大な力を持つ破壊神の戦いは、後に魔大戦と呼ばれた、二つの力のぶつかり合いに大地は裂け、海や空は荒れ世界は崩壊した、誰もが絶望を抱いた時 、大地の守護者でもあるマナは精霊が選んだ勇者ロトに聖剣を与えた、
長い戦いの末、勇者ロトと英雄達はは神を打ち倒し、要塞をも封印した、破壊神と要塞の力は4つのクリスタルとトライアルフォースにてその存在を封印した
平和が訪れたかに見えた、しかし、争いの爪痕は残された人々の生活に大きな打撃を与えた、未知の種族モンスターの出現である
彼らは国や土地によってあらゆる種類、種族と共存、または争っていた
そして永劫の時が流れた
巨大な軍事力を誇るパルメキア帝国を皇帝を筆頭としたが邪教の大神官ハーゴンと悪魔を操る大魔司教ガリウスや近隣や各国の勢力と手を組み世界征服へと乗り出したのである
これに対し各大陸の反乱勢力はフィン王国を筆頭に立ち上がるが敵の猛攻を受け
港町アルテアにて後退を余儀なくされていた
そして港町アルテア、物語は此処から始まる
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- Re: 幻想戦記〜接触の章〜 ( No.9 )
- 日時: 2010/02/16 21:32
- 名前: 黄砂 (ID: fmblAt2h)
何とか発掘所を抜け出した、発掘所に出現した純血の『功性生物』には手持ちの武器では通用せず、生き残った仲間は自分と隊長を入れて僅か3人だけだ。幸運だったのは奴が橋の上にいた事だ、エッジは側にあったランチャーで橋を吹き飛ばした、足場を失った『功性生物』はそのまま落下していった、あんな攻撃で敵が死ぬはずがない、彼は生き残った仲間や隊長と共に発掘所を脱出した
エッジが外へ出た途端、自分の肩が一瞬軽くなった担いでいた隊長が吹き飛ばされたのだ
エッジ「隊長!」
そこには将校らしき男2人と仮面を付けた男が銃を片手にエッジ達を嘲笑っていた、大型戦艦の艦長でもあり艦隊総指揮のクレイメンと副官アーウエンである
傭兵「帝国軍!?」
仲間の一人が停泊していた船の紋章に気付いて将校達に駆け寄ろうとした
傭兵「待ってくれ・・俺達は味方だ」
傭兵の願いは虚しく彼はその場で射殺された
仮面の男「味方?、さっきまではな」
するとクレイメンが男を制した
クレイメン「ツァスタバ、ザコに構うな・・・あまり時間がない」
エッジ「何故だ!、何故僕達を!、それにあれは!」
エッジが発掘所を指した、あの時暴走した功性生物が破壊した壁から現れたのは紛れも無い人間の少女だった、クレイメンツの顔が変わった
クレイメン「見たのか・・・あれを」
エッジ「人だ!女がいた!」
その時副官のアーウェンがエッジを銃で気絶させた
アーウェン「クレイメン閣下、もう後戻りは出来ませんぞ」
クレイメン「例の物を運び出す!」
アーウィン「急げ!帝国軍がくる!」、彼の指示で部下達が次々に発掘所へ突入する
エッジが目を覚ました時には破壊しつくされた発掘所とクレイメン艦隊が石版に埋め込まれた少女を運び出していた、後を追おうと艦隊に近づこうとするが仮面の男ツァバスタの銃撃よって谷底へ突き落とされた
船からその光景を見ていたクレイメンが暗雲の空をみつめながら副官アーウェンに答えた
クレイメン「帝都に仕掛けも、そろそろ発動する頃だ・・・次の作戦に移る!」
同時刻パルメキア大陸の南に位置する第6帝都、大規模な研究機関を設ける場所でもある、研究員がいつもの通り仕事に取り掛かろうと地下の中央コントロール室へ移動しようとすると研究本部が光に包まれた、光は帝都全土を覆った途端全てを塵と化した
パルメキア大陸中央に位置する帝国首都、側近の一人であるダークナイトが慎重な面持ちで玉座へ出向いた
ダークナイト「報告いたします我が大陸の南に位置す第6帝都を中心とした半径1万リオン、完全に消滅いたしました、アカデミーからの報告によると暴走の原因であった地下遺跡には人為的な何かが加えられた跡があると・・・」
帝国の創始者でもある『皇帝』は無表情に応えた
皇帝「クレイメンめ、やりおるわ」
『皇帝』は静かに笑った今の状況を楽しむかのように
皇帝「まさか、我が帝国に取って代わろうとするとはな・・・」
ダークナイト「・・・・」
皇帝「だが、帝都を滅ぼしたその力『要塞』に秘められた力に比べれば赤子に等しいものだ」
ダークナイト「はっ・・・」
皇帝「クレイメンを追え、奴が『搭』に着く前に粉砕するのだ、大型戦艦を使ってな」
エッジは何とか岸まで泳ぎ着いた、仮面の男ツアバスタと呼ばれる男に銃撃され、谷底へ落ちた後どういうわけか別の発掘遺跡まで流された
エッジ「生きてる・・・助かったのか・・・・」
どういうわけか遺跡内部は明るかった、自分も初めて見る場所だった、上を見上げると地上に通じる通路が天井まで伸びていたが、距離があり過ぎる・・・無理だ・・・そうなると別の出口を探すしかない、
エッジ「早く、上に戻らないと隊長達が・・・」
暫く進んでみると、遺跡の壁面には古代文字の他に幾つかの模様が描かれていた、その中に一際目立つ模様が床に幾つかあった左右には子供の身長差程ある石柱が左右に二本ずつ立ってある、どうやら何かの装置らしく適当にいじってみると床は上の階へとのぼった
- 幻想戦記〜接触の章〜 ( No.10 )
- 日時: 2010/02/16 21:34
- 名前: 黄砂 (ID: fmblAt2h)
トレジャーハンター『レディ』は後悔した、『旧世紀』の遺産があるという情報を聞き付け発掘所へ忍び込んだはいいが、いたる所が入り組んだ迷路になっていた、『功性生物』や『モンスター』は出るわで逃げ回っていたら何時の間にか迷ってしまった
レディ「最悪だわ・・!、行けども行けども出口は見当たらないし・・・何なのよ!ここわ!」
怒りをぶつけるかのように壁を蹴り上まくるが直止めた、いや、止めたのではなく、止まったのだ
何故なら、暗闇の向こうから自分を見つめる無数の赤い目が自分を見つめていたからだ
エッジの載ったエレベータがさっきの場所と違った所へと出ると、向こうから足音が近づいて来た、音から察するに何かから逃げているようだ。
エッジ「足音?、人?!人間がいるのか!?」
他にも生き残った仲間がいるのだろうか?、それとも・・・・腰のホルダーから銃を抜き取ると構える
此処にいるのは何も仲間と決まったワケでは無い、『モンスター』や『功性生物』だけでは悪質な発掘者やさっきの奴等がこの発掘所へいるかもしれないのだ
だが、やって来たのは『功性生物』や『モンスター』
でもなく、一人の女の子だった
ピンクのポニーテールを揺らしながらエッジに掴みかかった
エッジ「な、なんだ!?」
レディ「早く!出口へ!!案内して!」
エッジ「出口!?」
レディ「そうよ!、入り口から入って来たんなら出口があるはずでしょ!!」
人気の無い場所で女の子にあったかと思えばいきなり現れては出口へ案内しろなど、ワケがわからかい、それにこの少女はいったい何者だろうか、まったく事態が飲み込めず、頭は混乱するばかりである
エッジ「ちょっと待てよ!、いきなり現れてなんなんだよオマエ!」
レディ「いいから!早く案内しなさいよ!あいつ等が来ちゃうでしょ!ああー!もう、いいわ!どいて!」
エッジ「あいつら?」
レディはエッジを突き飛ばしてエレベータのスイッチに近づいた、闇雲にイジってみるが機械はうんともすんともいわない
レディ「何なのよ!このポンコツ!ああ!もう!!動きなさいよ!、動け!動け!!」
怒りに任せて蹴り上げても機械は沈黙を守っている
エッジ「おい!おちつけよ・・・!」
彼女の言動は直に理解できた、それは暗闇の向こうから自分達を見つめる赤い光が見えたからだ
それはゆっくりとシルエットを露にした、この遺跡に住む純血の『功性生物』達だった、それも単体ではなく群れを率いている
すぐさまホルダーから遺跡で見つけた銃を抜き取り引き金を引く、通常の武器が効かないとなれば『旧世紀』の武器なら効果があるハズだ、しかし願いも虚しく幾ら引き金を引いても弾はでなかった
エッジ「クソ!!!」
レディ「いや!!死にたくない!まだまだやりたい事だってたくさんあるのに!!!いやー!」
『功性生物』が近づいてくる、逃げ場はなかった
「クオーン!」
「伏せろ」という合図だろうか、突然天井から稲妻が振ってきた途端稲妻は無数の光線に別れ『功性生物』達に直撃した、煙が晴れると『功性生物』の死骸が広がっていた、二人が呆然と立ち尽くすの束の間に天井から何かが急降下してきた思ったら、途中でカーブして奥の通路へと消えた
エッジ「今のは・・・うわ!」
飛んできた物体はいつの間にか2人の後ろにいた、細長い首に2メートルもある大きな翼、二本の足をうごかしエッジに近寄ってくる、頭には白い兜のような物をつけていた、その姿を見た事があった、本や遺跡に出てくるドラゴンだ、ドラゴンはエッジの顔を見つめた、次の瞬間あらゆる記憶や映像がフラッシュバックされた、過去の記憶、石版に収められていた少女
エッジ「今のは・・・」
その時ドラゴンが少し後ずさった
エッジ「乗れて・・・いうのか」
ドラゴンは肯くかのように首をひねった
- Re: 幻想戦記〜接触の章〜 ( No.11 )
- 日時: 2010/02/16 21:34
- 名前: 黄砂 (ID: fmblAt2h)
レディ「大丈夫なんでしょうね、いきなり振り下ろしてガブて事はなんいんでしょうね」
エッジ「そんなに疑うんなら、乗らなきゃよかったじゃないか」
地下発掘所を脱出した2人はドラゴン型の『功性生物』に乗って脱出した後、発掘所へ向かった
しかし、生き残った人間は隊長しかおらず、隊長も深手を負っていた「クレイメンを・・・・あの黒い艦を追え!石碑を奪い返すんだ・・それ以外にオマエが助かる道はない」
それが彼の最後の言葉だった、他に選択肢はなかったこのまま帝国本隊を待っても自分達が疑われ反逆者として疑われるだろう、意を決した彼はドラゴンに乗り
クレイメンを追跡する事にした
エッジ「それにしても、オマエ何だってあんな場所にいたんだ、一般人は入れ無い筈だ」
レディ「いつまでも、オマエなんて呼ばないでよ!私にはレディて言う立派な名前があるんですからね」
エッジ「はいはい、で、レディは何であそこへいたんだ」
レディ「遺物よ、『旧世紀』時代のね、それしか言えないわ、て、言うか私もどんな物か解からずに忍び込んだんだけどんえ」
よくも悪くも肝の座った娘だなと思った、どんな物かわからない過去の遺物を求めて化け物がうろつく危険な場所へ侵入したのだ
エッジ「それで、その遺物は見つかったのか?」
レディ「バッチリ!、あ、ダメよ!アタシが見つけたんだからね」
その時、反対側の断壁から砂煙が舞った、ゴオッという音と共に砂煙の中から巨大な『功性生物』とチョコボが出現した、見たところ旅商人だろうか?しかし風貌は違った、石橋に逃げ込んだチョコボを『功性生物』が必要に追う、巨体の突撃に耐え切れなくなった
石橋は音を立てて崩れたが、間一髪でチョコボを乗り捨て難を逃れたが、『功性生物』は必要に追ってくる
ドラゴンが素早く敵の背後に廻り込み光線を浴びせる
エッジ「早く!あの穴の中へ・・・」
男「あ、ああ」
ドラゴンは方向転換して『功性生物』の再び後回り込んで光線を打ち込んだ、だが幾分か装甲を剥がす事は出来たが致命傷にはいたらない
レディ「エッジ!アイツの尾を狙って!きっとそこが弱点よ!」
ドラゴンの光線が尾を集中砲撃する、光線をまともに食らい尾は破裂した、飛行能力を失い谷底へ落下していった、エッジ達が再び男のいた場所へ戻る
男「これは・・・これは一体?あんた等のドラゴンなのか?」男が駆け寄った
エッジ「僕等の、てわけじゃない、けど何故か言う事は聞いてくれる」
男はドラゴンの周りを観察するかのように廻った
男「ドラゴン・・・そうか、確かにコイツがあれば『帝国』とも戦える」
エッジ「帝国と戦うだって?、まさかオマエもクレイメンの!?」
エッジが銃を抜き男に向けた
男「ちょ、ちょっと待てよ!人違いだ!俺はクレイメンて奴じゃない!、俺はシーカーだ!」
レディ「シーカですって?盗掘集団の?」
男「おいおい盗掘集団だって人聞きの悪い、俺達が盗掘集団なら『帝国』だって立派な盗掘集団さ」
エッジ「その『シーカ−』が何だってこんな所に』
男「仲間との合流地点に近道をしてたらアイツに襲われてな、ハハハ助かったよ」
男の言葉に嘘が無い事が判り銃をしまった
男「へへへ、判ってくれたようだな、ついでと言っちゃ何だが、俺を近くの村まで運んで欲しい、カイナスの村ていってなそこから南に行った所さ、見た所あんたら旅には慣れていなようだな、力になるぜ?」
エッジ「わかった、だけど、その村に行くだけだぞ」
男「ありがてぇ、そこまで行ければ充分だ、自己紹介がまだだったな、俺の名はガッシュ、本名はスキアード・オプス・ガッシュてんだが、ガッシュいい、こう見えてもこの辺の情報には詳しいんだぜ、遺跡の事、『モンスター』の事『功性生物』の事、何だって詳しいんだぜ」
- Re: 幻想戦記〜接触の章〜 ( No.12 )
- 日時: 2010/02/16 21:42
- 名前: 黄砂 (ID: fmblAt2h)
「ダームの搭が沈黙いたしました、いかがいたしましょう?」
男は全身をマントで覆っていた、顔の表情は見えない
「おもしろい、アドルとやらがどこまでやれるか見てみるとしようぞ」
男の前方にある鏡のようなものが答える度に赤く光っていく
「承知しました、では」
マントの男はうなずきそして消えた
神話の時代、神と人が争った『魔大戦』にも存在されていたとされる古代文明『イース』、吟遊詩人の語部にも登場したこの文明は6人の神官と2人の巫女によって栄耀栄華を極めていた、しかし文明の絶頂において『イース』は災厄によって滅びさった
エステリアから北東にそびえる古の搭の一つから一筋の光が空に放たれた、光は真っ直ぐに浮遊大陸へと吸い込まれた
アレックスがオーガーの脇腹に右ブローをかませる、オーガーは呼吸する事も出来ず失神した、意識が無い事を確認すると親指を立てて側にいた2人の村人に合図をおくる
村人「どうやら今ので最後のようだな」
村人「ああ、しかし、いつ見ても凄いなあんた、魔物を素手で片付けるなんて」
年配の村人がアレックスに話かける筋骨隆々とした身体に傷のような赤いタトウー、金髪の長い髪を束ね赤い血のように赤いバンダナを巻いている、世界の強豪達と戦い格闘の奥深さを知った彼はトムの元を離れ強者を求めて世界を旅していた最中、謎の光に包まれたそこで見たのは見た事もない風景だった、次に彼を驚かせたのは見た事も無い生物達だった、いや、正確には見たことがある生物と言った方が正しいか・・・・
そこにいたのは映画や本に出てくるドラゴンや小鬼といった怪物達だったのだ、最初はまったく違う世界に戸惑を隠せないが、時間が経つにつれ徐々に慣れていった、いまでは魔物から村を守る用心棒として拳を振るっていた
村人「まったくだ、アンタみたいな強い奴がいれば俺達も安心して野良仕事に性が出せるぜ」
若い村人が笑みを浮かべアレックスに話しかけた
ポポイ「ちょっと!ちょっと!オイラの事も忘れちゃこまるな!」
若い村人の側でポロムが叫ぶ、ランディー達と旅の途中、アレックスと同じく謎の光によってこの大陸へと運び込まれたのだが、ランディーやプリムと離れ離れとなってしまったのだがアレックスと同じ此処ランスの村で用心棒として働いていた
村人「おお悪い悪い、おまえさんにも感謝してるぜ」
村人の言葉に嘘はなかった、ポポイが使う精霊魔術は人々の生活を助ける他、魔物も撃退していった
ポロム「そうそう!そういう謙虚な態度は大切だよ」
村人「ハハハハ!こ年齢で若いのに言われるとはな」
年配の村人がポポイの頭をポン本と叩く
村人「腹も減ってきたし、そろそろ戻るか」
ポロム「やった!オイラもう腹ペコだよ!」
その時アレックスがゴブリンの死骸を見つめたまま動かない事に気付いた
ポロム「どうしたんだよ、アレックスの兄ちゃんボーとしちゃって」
アレックス「おかしくい、最近敵の攻撃が少なくなってきている」
彼等がこの村で用心棒を始めた頃に比べて魔物の追撃は明らかに弱くなってきている、それは安心するべき事だった、しかし、妙な胸騒ぎがした
赤髪の少年アドルが目覚めると目の前に少女が立っていた。魔物の領主を名のる男ダルクファクトを倒し
ダームの搭と呼ばれる場所で光に包まれた途端、そのまま意識を失ったのだ
少女「大丈夫?」
アドル「君は?」
少女「よかった、私はランスの村のリリア・・・何だか胸騒ぎがして此処へ来てみたら辺りが真っ白な光に包まれて、貴方が倒れていて・・・」
アドル「ここは、いったい・・・」
リリア「ここはイースて言う国。こ辺りは魔物やモンスターが多いの早く私の村へ戻った方がいいわ、どう?立てる?」
アドル「ああ、魔物が来ないうちに行こうか」
リリア「ええ」
リリアは優しく微笑んだ
何体もの魔道アーマが大きな箱を貨物車に積んでいた、その光景をボーゲン伯爵は不服げに眺める、何故自分がこんな場所に回されねばならない!その思いが頭の中を駆け回り、いつの間にか不満となって顔に出てしまっていた、彼はかつて『フィン王国』の従事する伯爵の一人だった、だが功名心の強い彼は帝国が侵略してきた際にはあっさりと自国を見限り敵に情報を与えた、与えられた情報により『帝国』にとって目の上のコブである『フィン王国』を陥落する事ができ、彼はその功績を認められそれなりの地位を得たのだが、上からは無能と判断されているためか、補給や侵略後の反乱軍の鎮圧や治安維持といった片付仕事を課せられていた
ボーゲン「おもしろくもない!」唾を吐き捨てる
?「ご立腹のようだね、ボーゲン伯爵」
背後から女が現れた、その姿を見れば誰もが息を呑むといった美女だ、ただし配下の魔物を付き従わせている点を除けば
ボーゲン「誰かと思ったらザバ殿か、何の用だ」
ザバ「そう邪険にする事はないじゃないか、頼んでおいた『クレリア』はこれで全部のようだね」
魔道アーマが運んだ大箱を見つめながらザバは訪ねた
ボーゲン「ああ、本国で生成されたばかりだ、そちらも例の物は出来ているのだろうな?」
ボーゲンの質問に応えるようにザバは魔物に指示を出すと配下の魔物が六つの大きな試験菅のような物を持って来た、ボーゲンが覗き込むと何やら生物の退治が蠢いていた
ザバ「大型の魔物が全部で6対、どれも新型さ」
『イース』を収める魔物達の領主ダーム、彼の配下の中でも1,2を争う実力の持ち主であるザバは普段は美しい女性の姿をしているが本性は凶暴な魔物であった、魔大戦の文明の源でもあったイース文明に興味をもった『皇帝』は国中の考古学者に『イース』の事を調べさせた結果、天空に浮かぶ大陸の事を知り、調査の結果この大陸が魔大戦の文明の源であった『イース』と知り、この大陸を支配する魔物の領主ダームの存在を知った、更なる力を手に入れる為には『イース』の持つ文明の英知は何としてでも手に入れたい、だが、いかにモンスターを操る軍事大国と言えど古に存在すると言われた巨大な力『魔道』の力を持つ魔物と戦う事は避けたかった、そこで彼は大司教ガリウスを交渉役とした、ダームの条件は『帝国』で生産されている『ミスリル』や兵力を要求とし、帝国側は引換えに魔物と『イース』に伝わる技術を手に入れていた
ザバ「しかし、合う度にその膨れっ面はどうにかならないもんかね?、せっかく見栄えの良い婦人が挨拶に出向いてるてのにさ。」
ボーゲン「このような所に飛ばされれば不平不満にもなるわ!ところでザバ殿何をしにこのような所へ来られたのかな、貴行のような者がワザワザ出向いたのだ何かあるのであろう?」
ボーゲンの態度にザバは気も留めずに
ザバ「あいかわらずでね、今日はねボーゲン伯爵あんたに良い話を持って来たのさ」
- Re: 幻想戦記〜接触の章〜 ( No.13 )
- 日時: 2010/02/16 21:51
- 名前: 黄砂 (ID: fmblAt2h)
ポポイ「じゃあ、兄ちゃんも元は地上の人間なのか」
アドル「ああ、エレシア大陸の西から来たんだ、君は?」
ポロム「オイラ、昔の記憶が無いんだ、だから自分が何所で産まれて何所から来たのか全然わかんないんだ、それで記憶探しの旅に子分達と旅に出てるんだ、けど、旅の途中でモンスターに襲われちまって気付いたら村の皆に助けられてたんだ」
アドル「子分?一緒じゃなかったのかい」
ポポイ「知らねえや、今頃何所で何をしてるのやらオイラがいねーと何もできねーからなアイツ等」
ラスティニア廃坑に閉じ込められたリリアを助けにアドル達は廃坑を進んでいた、何人かの村の自警団は助けに行こうとしたが長老が制した、自警団である村人達は人数が少なく、これ以上必要な人間をさく事は避けたかったのだ、いくら魔物の追撃が少なくなったとはいえ安心は出来ない、かと言ってリリアを見殺しには出来ない、村人達は苦渋の選択を迫られた時にアドルが救出を名乗り出たのだ、よそ者一人にイイ格好させないとポポイも救出に同行を名乗り出た、アレックスは村の自衛の事もあり残る事にしたのだ
ポロム「ま!ここはオイラに任せてドーンと構えて、うわああ」
先頭を切っていた、ポロムが突然消えた、どうやら運悪く足場の脆い場所に足を突っ込ませたようだ
アドル「ポロム!」
ポポイ「ひええええ」
落ちる寸前で持っていた杖を壁に突き刺して難を逃れたが、地面まではかなりある、落ちれば一たまりも無い即、転落死だろう
ポポイ「ひええええええ」
アドル「待っていろ!今助けるから!」
手を伸ばそしてポポイの腕を掴み上げた
ポポイ「ヒー助かった!サンキュ〜」
ポポイの落ちた穴を覗き込んだアドルはある事に気付いた、舌は廃坑の内装と明らかに違うのだ
リリアは頬に感じた冷たい感触に目を覚ました、体を動かそうとすると足に鋭い痛みを感じる、どうやら挫いたようだった、アドルの傷に効く薬草を取りに廃坑に入り込んだは良いが、魔物に襲われ奥まで逃げ込んだ、しかし途中で落石が起こり、おまけに落盤に巻き込まれたと思ったらいつの間にか気を失っていたようだった、それにしても此処は何所なのだろうか?廃坑にしては妙だった神殿の用な造りに神官の姿をした象が6対ならんでいた、側にあった木の棒を杖代わりにして出口に行こうとした時、何かが上から滴り落ちてきた、上を見上げるとソイツは居たカタツムリのように二本の目を角のように尖らせ、リリアを見つめていた大きく開いた口には歯が無く水滴と思っていた物はそいつの唾液だった、廃坑に住むオオナメクジだ、はり着いていた天井が重さに耐えられず、崩壊する、瓦礫を押しのけ巨大な体をリリアに向ける、あまりにも気味の悪い風体と死に対する恐怖心から彼女は悲鳴をあげた、
ボン!オオナメクジに爆炎が上がる
アドル「リリアー!!」
アドルがオオナメクジの体を二つに切り裂いた
二つに分かれたオオナメクジの胴体は土煙をあげて倒れた
アドル「大丈夫かい、リリア?」
リリア「ええ、けど出口が・・・」
ポポイ「心配ないぜ、オイラ達が来た道が出口とつながってるんだ、さっきの化け物が来ないうちに引き上げようぜ」
アドル「ああ、そうだなリリア立てるかい」
その時神官の像が一斉に光りだし、光の中から一人の人物が現れた
ポポイ「うひゃああ、出たー」
アドル「これは!?」
光はアドル達に語り掛けた
「よく来た、赤毛の剣士と妖精族の子よ」
アドル「ダルク・ファクト?!」
光の中から現れたのは、かつて彼がダームの搭で戦って倒したダルクファクトだったのだ
ダルク・ファクト「聞け、赤毛の剣士と妖精族の子よ今世界に破滅が訪れようとしている、かつて『イース』を破滅に導いた二つの災いが目覚めようとしている」
アドル「二つの災い?」
ダルクファクトの頭上に映像が浮かび上がった
それは『イース』よりも巨大な二つの物体だった、一つは山のような形をしており幾つ物の剣の形状をした砲台を備えていた対する一方は巨大な怪物だった4つの腕を持つ緑色の怪物だった、兵器郡や怪物達が何万という双方を護衛するかのように群がっていた
ダルクファクト「災いの一つ破壊の神シドーはイースが作り出した魔物をも操り、イースを手に入れんとした侵略者の王も要塞の力で魔物や機械の兵を創り出したのだ両者の持つ凄まじい力に幾多の土地が崩壊していった天空に浮かぶ『イース』も例外ではなかった、そこで神官達は聖剣を持つ勇者と共に戦いを挑んだ」
シーンはまたも切り替わり聖剣を持つ勇者ロトが現れる、彼の背後には6人の神官達と様々なや機械兵や魔族や民族達が従っていた
ダルクファクト「聖剣を持つ勇者ロトは神官達と英雄達と共に長い戦いに勝利し、破壊神シドーの亡骸の一つをサルモンの神殿へと封印した・・・アドルよ仲間を集め、魔物の領主ダームの待つサルモンの神殿へ行け」
空中から鷹の象が光の玉に包まれてアドルの元に降りてきた
ダルクファクト「魔道の力を持つ象の一つ『鷹の像』だ、聖域にあるアドルよ我等が願い託したぞ・・・」
『イース』の大地に赤い魔物が降り立った魔物が辺りを見渡す、いない、反応はこの辺りだ、何所へ言った?辺りの魔物を締め上げて居場所を聞き出すか・・しかし、事を起こすの得策ではなかった、何より人間に見つかっては色々と面倒だ、妙な力を感じた、魔界にしか存在しない力「魔導」、レッドアリーマは力の存在を確かめるため、翼を広げ飛び発った
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