二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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妖界ナビ・リナ
日時: 2010/08/09 18:36
名前: 瑞沙 (ID: zRrBF4EL)

妖界ナビ・ルナの二次小説です!

次こそは消されたくないです……

見た方、ぜひコメを!!



   ☆登場人物

安堂 リナ・・・伝説の子の力を受け継いだ少女。半妖の父と巫女の母のあいだにうまれる
      好きなことは料理で運動音痴

こよみ・・・銀色オオカミの妖怪。リナの手助け役として、妖界から来た。変化の術が得意

アレック・・・火獣族の少年妖怪。本来は獣の姿。炎の術がつかえる

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Re: 妖界ナビ・リナ ( No.55 )
日時: 2010/07/11 20:18
名前: 瑞沙 (ID: kVKlosoT)

   1 夜鳴島への道


 今は冬。今日も空は曇っている。

 リナ、アレック、こよみの三人は、北の地方にいた。

 ここには、アレックの「ケイのにおいがかすかにする」という言葉でやってきたのだ。

 しかし、ここに来てから、そのにおいは消えたらしく、ケイも妖怪も現れなかった。

「……けっきょく、星羅は何者なんだろ……」

 リナはおんぼろアパートの窓から外の景色を見ながら、そうつぶやいた。

 あのときの、星羅の言葉——

『星羅……?あなたは……いったい何者なの?』

 そのリナの問いに、星羅は微笑んで、


『夜鳴島で会いましょう。その時、私のことが分かると思うわ。そして、悠久の玉のことも——』


 と言って去って行った。

 
 そして、あのときのケイ——。


『本当だ』

『僕も第三の目を持つ、伝説の子だ。リナちゃんを陰で見守るようにと言われたんだけど……』

『僕は、『リナに、伝説の子だということがばれたら、敵同士となり、我に報告しろ』ともいわれた。だから——』

『今、この瞬間から、僕と君は敵同士だ』


 ケイとは、今度はいつ、会えるのか——。

 そのとき、ケイはどのような行動をとるのか——。

 リナは長く息を吐いた。
 そして、テレビを興味深そうに見ている二人に、明るく言った。

「そういえば、今日ってクリスマスイブだね!」

「くりすますいぶ?」

 アレックが首を傾げて聞いた。こよみは興味があるのか、テレビをちらちら見ながら、リナの答えを待っている。

「うん、クリスマスイブの夜、サンタクロースっていうおっさん……いや、伝説上の人物(?)が、子供たちの家にやってきて、プレゼントを置いていくの。ま、現実では、プレゼントを置いていくのは、りさこ叔母さんだったんだけど……」

 そこでリナは、すこし哀しい顔をした。

「みんなは、お父さんがサンタクロースなんだって言っていた……。うらやましいなぁ……わたしのお父さんは、もういないから……」

 そう、リナの父親である、妖怪のレインは、リナの力を封印するため、命を絶ったのだ。

 ふたりも眉を下げ、哀しい顔になったが、すぐに明るく言った。

「そっか、そのさんたくろーすのおっちゃんが、プレゼントを置いていくんだな。へえ〜人間界って、そんな行事があるのかぁ」

「もう、そんな楽しそうな行事、はやく言ってよぅ!あたしがさんたくろーすになってあげるんだから!」

 リナはやさしく微笑んだ。

「ありがとう、二人とも」

 と、リナが言った、その直後——


「久しぶりだな、伝説の子」


 聞き覚えのある声が、開いた窓から聞こえた。

 三人が振り向くと、そこには、鉄の妖怪・海里がいた。

「海里君っ!?」

 リナの言葉に、海里はうなずく。

「夜鳴島が——あのお方が、おまえらを呼んでいる——準備が整ったら、光の糸の導きで進め」

 そう言って、海里は去って行った。

「あのお方が、呼んでいる!?」

 三人は顔を見合わせ、うなずき合った。

「行こう、夜鳴島に!!」

Re: 妖界ナビ・リナ ( No.56 )
日時: 2010/07/21 17:28
名前: 瑞沙 (ID: kVKlosoT)

タイの……腕がとれてしまったああああああ!!!!
な……泣いちまうよ〜

Re: 妖界ナビ・リナ ( No.57 )
日時: 2010/07/21 18:06
名前: 瑞沙 (ID: kVKlosoT)

    2 謎だらけ


 準備が整った三人が窓の外に出ると、光の糸が、南のほうへのびている。

 銀狼姿のこよみは、リナと、猫姿のアレックを背に乗せて、光の糸をたどって行った。

 そして、二時間ほど飛んだころ——。

「糸はここで終わっている。そしてその下には……島がある」

 アレックがつぶやき、下にある島をじっと見た。

 二つの剣のように鋭い双子の山がある、さびしく、小さい島。

「夜鳴島……」

 こよみがおそろしいものを見たような眼をしてつぶやいた。

「これが夜鳴島……。ここに、星羅がいるんだね」

 リナはこよみに「降りて」と言った。
 こよみはリナの言うとおり、降りてゆく。

 その途中で、アレックが言った。

「リナ、実は、悠久の玉は、いままでこの島にあったんだ。しかし、春の地震の時、消えうせてしまった……」

「えっ!?そ、そうだったの!?」

 リナが叫ぶと同時に、こよみが降り立った。

 すると、その直後——

「……安堂、リナ」

 そう言いながら、イルと黒猫レンカが現れた。

「イル!レンカ!」

 リナはリボンに手をかけた。それと同時に、イルがうつむいたのだ。

「……どうしたんだ?あいつ」

 アレックが身構えながらつぶやいた。その直後、イルが口を開いた。

「伝説の子、おまえは……竜前ケイについて、知っているか?」

「りんぜんケイって……ケイのこと?」

 と、リナが聞いた、次の瞬間——

 暗闇から、ケイと白猫妖怪シャオンが現れた。

「僕の秘密を知ってどうする。そもそもおまえはだれだ」

 イルが目を見開き、ケイを睨んだ。

「おまえ、記憶をなくしているのか。……まあ、あんなことがあったんだからな、当然か」

「おまえは何が言いたいんだ」

 リナはケイとイルを交互に見た。

 そして、こう思った。


 ケイは、記憶をなくしているのか。そして、イルは何か知っているようだ。


「ねえ、あんたたち——」

 リナの言葉は遮られた。

「全員集まったわね」

 木の陰から、リナの親友の星羅が現れた。

「星羅!」

 リナが言ったその言葉は、ハーモニーになっていた。

 イルもケイも、そう言ったのである。

 星羅が微笑した。

「これから、謎は解き明かされるんじゃないかしら」

 その、星羅の謎の言葉に、リナは眉をひそめた。

「星羅?何がしたいの?」

 すると、星羅はリナを見て、やさしく微笑んだ。

「私がしたいことはただ一つ」

 そして、全員を見て言った。

「あなたたちはどれほどの力を持っているのかしら
 ——それを確かめることよ」

 すると、次の瞬間——

 鎧をまとい、剣をにぎる海里と、黒い翼を持つ少年が現れた。

Re: 妖界ナビ・リナ ( No.58 )
日時: 2010/07/21 18:32
名前: (朱雀*@)*:. ◆Z7bFAH4/cw (ID: gWH3Y7K0)

はじめまして☆
妖界ナビルナ大好きです♪がんばってください!

Re: 妖界ナビ・リナ ( No.59 )
日時: 2010/07/22 18:10
名前: 瑞沙 (ID: kVKlosoT)

>(朱雀*@)*:. サマ
 はじめまして〜コメをありがとうございます!!
 私もナビルナ大好き!です
 タイの腕がとれちゃったのはショックでしたあ(泣


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