二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 妖界ナビ・リナ
- 日時: 2010/08/09 18:36
- 名前: 瑞沙 (ID: zRrBF4EL)
妖界ナビ・ルナの二次小説です!
次こそは消されたくないです……
見た方、ぜひコメを!!
☆登場人物
安堂 リナ・・・伝説の子の力を受け継いだ少女。半妖の父と巫女の母のあいだにうまれる
好きなことは料理で運動音痴
こよみ・・・銀色オオカミの妖怪。リナの手助け役として、妖界から来た。変化の術が得意
アレック・・・火獣族の少年妖怪。本来は獣の姿。炎の術がつかえる
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- Re: 妖界ナビ・リナ ( No.35 )
- 日時: 2010/04/21 17:53
- 名前: 瀾雫 (ID: UUbzo1gV)
初めの方 何か漫画のナビ・ルナに似てません???
続き 頑張ってくださいね
- Re: 妖界ナビ・リナ ( No.36 )
- 日時: 2010/04/24 16:17
- 名前: 瑞沙 (ID: P/D0CuiW)
>瀾雫サマ
コメまことにありがとうございます!!
- Re: 妖界ナビ・リナ ( No.37 )
- 日時: 2010/04/30 18:04
- 名前: 瑞沙 (ID: P/D0CuiW)
5 花を運ぶ風
そのとたん、セイランの花をはこぶ強風が吹いた。
「ひゃっ」
リナはたおれているみもりの近くに行った。すると
「リナ!!」
こよみとアレックがかけつけた。
「背中、大丈夫なの!?」
「このくらい平気だよ!それより、みもりちゃんを頼む!」
リナはアドに向き直った。
「もしかして……『あのお方』ってやつの力をかりている……!?」
「ああ、きっとそうだ。あいつも、『あのお方』の手下なのだろう」
アレックがつぶやく。
——と、それと同時に、草の刃が次々に飛んできた。その一つが、リナの手の甲を切る。
「いたっ」
しかし、これくらいなら平気だ。
「臨、兵、闘、者、皆、陣、裂、在、前!」
すると風がやみ、アドがたおれた。
「くそっ……あのお方に命じられたのにっ……」
うめくアドにリナが言う。
「まだ反撃するの?これ以上妖力を使うと、あんたの寿命が尽きるよ。今だって尽きかけているし」
「よっ……妖界にかえしてくれっ……」
リナはうなずき、ステップを踏んだ。
「天蓬、天内、天衝、天輔、天禽、天心、天柱、天任、天英」
すると、妖界の道があらわれた。
「あなたの邪気を清め、妖界にかえします。むこうではおだやかに、平和にくらしてください」
妖界への道に入って行くアド。
道が閉じると同時に、ふたたび玉がおちてきた。
緑色で、「森」とよめる玉——。
「これで三つめかあ……」
リナは「任務完了!」とつぶやき、みもりをおぶって言った。
「さ、ふたりとも、みもりちゃんを送り届けよう」
リナはみもりの服のポケットに、こんな手紙をいれておいた。
『 みもりちゃんへ
みもりちゃんにお願いがあるんだ。
これからも、ずっと森を好きでいて。そして、森を守ってね。
みもりちゃんの、緑を好きでいる気持があれば、森はずっと緑であふれているはずだよ。
セイランの花のこと、おしえてくれてありがとうね。
リナ』
リナはアパートから海を見つめながら、「森」と「水」の玉を握りしめていた。
(イル、そしてライ……あのふたりは敵なの?それとも……)
「リナ」
こよみによばれて、リナはふりむいた。
「アレックが妖怪のにおいをキャッチしたわ。明日、ここを出るわよ」
「うん」
リナは微笑んで、手のひらにある二つの玉を見た。
玉は日の光にきらめいて、サファイアとエメラルドのように輝いていた。
三章 おわり
- Re: 妖界ナビ・リナ ( No.38 )
- 日時: 2010/05/06 18:11
- 名前: 瑞沙 (ID: P/D0CuiW)
4章 光と伝説と剣
登場人物
剣都・・・オカルト好きの少年
海里・・・剣都の友達
シャオン・・・白猫姿の妖怪
星羅・・・剣都の知り合い
- Re: 妖界ナビ・リナ ( No.39 )
- 日時: 2010/05/07 18:34
- 名前: 瑞沙 (ID: P/D0CuiW)
1 町の伝説
季節は秋。リナ、こよみ、アレックの三人は、歴史的な建物が多く立ち並ぶ町に来ていた。
アレックが言うには、この町に妖怪がいるらしいのだ。
「うわあ、お城だ!」
リナは、一つの大きい城をみあげた。
「ふむう……これが人間界の城ねぇ……」
同じく城を見上げ、ふむふむとうなずくアレック。こよみもつぶやいた。
「沢白国の城よりは小さいわね」
「でも、これよりも大きいお城はたくさんあるんだよ。たとえば、五重塔とか……」
リナは言いながら、親友の顔を思い出していた。
その親友の名前は神楽星羅(かぐらせいら)。
星羅はリナの隣の家に、母と二人で住んでいた。
少しおとなしいが勇気はリナよりあって、やさしくてリナの姉のような存在だった。
しかし、小学二年生の時、家の事情で引っ越してしまい、ふたりは離れ離れになってしまったのだ。
(星羅ちゃん、元気かなぁ……)
リナは心の中でつぶやきながら、紅葉と城を見つめていた。
リナが城を見上げているころ——。
ケイは頭を抱えていた。
「とてつもなく強い妖力を感じる……なにかがすぐ近くに潜んでいる……!」
と、その時、ケイのいる部屋に、一匹の白猫が入ってきた。
「君はどう思う?」
「感じますよ、ケイ。とてつもなく強い。もしかしたら、君やリナさんとおなじくらいかも……」
「やはり、伝説の子……リナちゃんを狙っているのか……」
すると、白猫は首をかしげた。
「いや……僕の予想では、伝説の子ではなくて、伝説の子とかかわりの深い人物を……」
ケイは目を見開き、つぶやいた。
「ということは……こよみさんやアレックさんを?」
白猫は「いや」と首を振り、言った。
「僕の予想では……半妖だ」
ケイは目を見開いて聞いた。
「それはつまり…………そういうことだろ?シャオン」
その夜、リナは城の近くに会った図書館で借りた本を読んでいた。
その本の題名は、「剣の伝説」。
どうやらその伝説は、この町に昔から伝わる伝説らしい。
ページ数が少なかったため、リナは二十分もかからずに読み終えた。
「どんな内容なの?」
そうきいてきたこよみに、リナはストーリーを語った。
「えっとね、ある村……この町のことだろうけど、その村のどこかに、伝説の剣があるといわれていたの。その剣は、邪を切りさくことができるんだけど、剣がある場所を知る人はいなかったんだって」
いつの間にかアレックもやってきて、リナの言葉に耳を傾けている。
「そんなあるとき、村に、邪をつかさどる龍がやってきて、村を攻撃し始めた。村人は龍をたおそうと必死に反撃したけれど、龍にはどんな攻撃もきかなかった。そしたらね……」
「ああっ!!」
リナの言葉をさえぎって、アレックが叫んだ。
「ひゃっ!ど、どーしたの!?」
アレックは真剣な顔をして言った。
「今……ものすごく強い妖怪のにおいがした!」
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