二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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妖界ナビ・リナ
日時: 2010/08/09 18:36
名前: 瑞沙 (ID: zRrBF4EL)

妖界ナビ・ルナの二次小説です!

次こそは消されたくないです……

見た方、ぜひコメを!!



   ☆登場人物

安堂 リナ・・・伝説の子の力を受け継いだ少女。半妖の父と巫女の母のあいだにうまれる
      好きなことは料理で運動音痴

こよみ・・・銀色オオカミの妖怪。リナの手助け役として、妖界から来た。変化の術が得意

アレック・・・火獣族の少年妖怪。本来は獣の姿。炎の術がつかえる

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Re: 妖界ナビ・リナ ( No.30 )
日時: 2010/05/12 19:03
名前: 瑞沙 (ID: P/D0CuiW)

   3 謎の少年ケイ


 リナは声がしたほうを向いた。

 そこには、一人の少年がいた。

(あれ?いつからいたんだろう)

 と、首をかしげるリナに、少年は——

「君は——まさか……伝説の子っ!?」

 リナは目を見開いて叫んだ。

「なんで……そのことを知ってんの!?あんた、イルの仲間なの!?」

「やっぱりそうなんだ……。僕はケイ。ちなみに、いるって人の仲間ではない」

 リナはリボンに手をかけた。

「わたしはリナ!あんたが、悠久の玉を求めて、この町にやってきた妖怪なの!?」

 少年が首を振る。

「ち、ちがうよ!!僕はそんなんじゃない!!」

「じゃあ、なんで伝説の子のことを知ってるわけ!?」

 リナがそう言った、次の瞬間——

『伝説の子、だと……!?』

 そう言う低い声が聞こえたかと思うと、いきなり、強い風が吹いた。

「きゃあ!……だ、誰だ!?」

 すると、リナのその問いに答えるかのように、ふたたび風が吹いた。

『おれはこの森の妖怪だ……それより伝説の子よ——』

 さらに風が強くなる。

『悠久の玉のありかを教えろ!!』

 その声とともに、何枚もの葉がリナとライのまわりに集まってきた。

「そういわれて教える奴はいないわ!」

 リナのその声が響いた直後、葉がリナめがけて飛んできた。

「封印解除!」

 第三の目を開眼するリナ。髪が銀色に、瞳がうず目に変わる。

「で、伝説の子……!!」

 ケイが驚いた顔でリナを見る。

『おお、伝説の子。……さあ、緑のナイフにやられたくなかったら、今すぐ悠久の玉のありかを言うのだ!』

「そんなこと言うか!それより、姿を現せ!」

 すると、風が一層強くなり、一つの影が現れた。

Re: 妖界ナビ・リナ ( No.31 )
日時: 2010/04/03 21:13
名前: 李逗 ◆hrygmIH/Ao (ID: 9RoM5lpe)


やっほ〜^^

リナみたいな性格の子、超好きww
続きがんばってね!

そういえば、なかよし5月号見た?
ラストであの剣がでてたよ…
見てなかったらごめん!

Re: 妖界ナビ・リナ ( No.32 )
日時: 2010/04/05 17:16
名前: 瑞沙 (ID: 0i4ZKgtH)

>李逗ちゃん

見た〜〜〜!!
あ〜続きが気になる〜〜〜!!

Re: 妖界ナビ・リナ ( No.33 )
日時: 2010/04/08 18:53
名前: 瑞沙 (ID: 0i4ZKgtH)

部活でいろいろと忙しいので、更新はおそくなります・・・

Re: 妖界ナビ・リナ ( No.34 )
日時: 2010/05/12 19:02
名前: 瑞沙 (ID: P/D0CuiW)

    4 森の妖怪


『伝説の子よ、わが名はアド。森の妖怪だ』

 現れたのは、ウサギのような長い耳を持つ、薄緑色の妖怪だった。

「悠久の玉を手に入れて何がしたいわけ?」

「そんなの、この世を支配するために決まっている。最高の妖力を手に入れてな」

 アドがにやりと笑う。

「それに、おれは人間に復讐をするのだ。自然を破壊し、緑を消した人間を」

 その言葉を聞いたリナは、何も言えなくなってしまった。

(確かにその通りだけど……間違ってるよ!)

 心で叫んだ言葉も言えない。

「おれは人間界を、草木の世界にするのだ!!」

 そう叫び、アドは葉の剣を放った。

 その時リナは、いつの間にかケイが消えていたことを知った。

「あいつ……何なんだよ」

 リナはため息をつき、葉の剣をかわした。

「どうしよう、こよみとアレックを呼んでこないと……」

 と、リナが小声でつぶやいた直後——

「きゃあああああっ!!」

 何かが切れた音と、みもりの悲鳴が聞こえた。

「————もしかして!!」

 リナは後ろを振り返り、真っ青になった。

 リナから少し離れたところで……葉の剣に足を切られたみもりがたおれていた。

「みもりちゃん!!」

 みもりに駆け寄るリナ。みもりは薄く目を開け、リナのうず目をうつろに見た。

「だ、だれ?」

 そこでリナは、自分の瞳は今うず目だということを思い出した。

「ど、どうでもいいから……それより、大丈夫!?」

 リナがそう言った、次の瞬間……

「くらえ!!」

 アドの声が聞こえると同時に、リナは背中に激痛がはしった。

 背中を葉の剣で切られたのだ。

 葉の剣とアドを見て、そしてアドの叫びを聞いたみもりは、意識を失った。

「ははは、おまえ、隙がありすぎるな!これなら——」

 アドの目が、不気味に光る。

「おまえをたおして、悠久の玉のありかを聞き出すのも、短時間ですみそうだ」

 リナは激痛をこらえて言い返す。

「あんたにたおされたって、悠久の玉のありかなんて答えないから!っていうか、ありかなんて、わたしは知らない!!」

 アドの顔がくもり、リナを睨みつけた。

「それなら、無理矢理にでも教えてもらおう!!」

 そう叫んで、アドは風とつるを呼び出した。

「臨、兵、闘、者、皆、陣、裂、在、前!」

 リナが九字を切ると同時に、風はやみ、つるは止まり、霧のように消えうせた。
 そして、アドがうめき声をあげる。

「くそっ、伝説の子……おれの邪魔しやがって!!」

 アドはリナを睨むととなえた。

「……おれに力を!!」


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