二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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D灰 闇ノ支配者ハ血ノ海デ嗤エ Ep2最終話更新 キャラ募集
日時: 2011/04/22 19:57
名前: 秋空 (ID: 4.ooa1lg)

クリック有難う御座います。
また消えた!!一体何回消えりゃ良いんだよって感じだよ(涙


〜作者状況〜

執筆していない【〇】執筆中【】
申し訳ありませんが執筆中に〇が付いている時は書き込まないで下さい。





今まで来てくださったお客様〜

なさにえる様 セピア様 翡翠様 黒犬様 梨桜様 詩己様・ねこうさぎ様・芽留様・麻鈴様
赤色うさぎ様・蛍様・悠様・葵様・橙龍様・みちる君様・葛端様・陽様・淡幸様・夢樹様
六様・白夜様・フェイト様・ゆずは様・迷鎖様・芽子様・幻様・na-様・まゆか様・レッド様
ゆずき様・リンネ様・智那様・花影様

来てくださった方々本当に有難う御座います!!
是からも手抜きせず皆様へ愛を篭めて書いていく所存です^^


〜目次〜
No.1 建て直し終了     >>1より
No.2 第二章 第五話更新  >>16より
No.3 第二章 第六話更新  >>27より
No.4 第二章 第七話更新  >>33より
No.5 第二章 第八話更新  >>41より
No.6 第二章 第九話更新  >>52より
No.7 第二章 第十話更新  >>62より
No.8 第二章 第十一話更新 >>68より
No.9 第二章 第十二話更新 >>79より
No.10 第二章 第十三話更新 >>90より
No.11 第二章 第十四話更新 >>102より
No,12 第二章 第十五話更新 >>116より
No,13 第二章 第十六話更新 >>122より
No,14 第二章 第十七話更新 >>133より
No,15 第二章 第十八話更新 >>142より
No,16 第二章 第十九話更新 >>155より
No,17 第二章 第二十話更新 >>181より
No,18 第二章 第二十一話更新>>193より
No,19 第二章 最終話    >>210より


番外編
No.1 番外シリーズ    >>12より
No.2 番外シリーズ    >>21より
No.3 番外シリーズ    >>27より
No.4 番外シリーズ    >>33より
No.5 番外シリーズ    >>62より
No.6 番外シリーズ    >>68より
No.7 番外シリーズ    >>79より
No.8 番外シリーズ     >>90より
No.9 番外シリーズ     >>102より
No10 番外シリーズ     >>116より
No11 番外シリーズ     >>119より
No12 番外シリーズ     >>133より
No13 番外シリーズ     >>142より
No14 番外シリーズ    >>149より
No15 番外シリーズ     >>155より
No16 番外シリーズ     >>164より
No17 番外シリーズ     >>181より
No18 番外シリーズ     >>210より




〜注意書き〜
・更新速度が物凄く遅いです。心の広い方のみどうぞ。
・Dグレが苦手・私が苦手・オリキャラ駄目等と言う人や荒し中傷目的の人は来ないでください。
・グロ・エロ描写入ります!平気な方のみどうぞ


〜お知らせ〜

No.1
>>193にオリキャラ募集要項を掲載!

No.2
記事の52番・90番・116番は都合により削除しました。





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Re: Dグレ 闇ノ支配者ハ血ノ海デ嗤エ 18話更新&アンケ募集!! ( No.155 )
日時: 2010/11/28 15:31
名前: 風 (ID: eCrj8qey)

コメント下さった方々有難う御座います

アリスへ
あっ…リーバー班長ゴメン
でも,ブックマンは中々良いオッサンですよ^^


夢へ
もっと早く来てくれると思っていたよぉ(汗
って言うかハンマー使いが主要人物に1人も居ない♪

ケチャップ意外と流行です^^
頑張ってくれるかなぁ……私のさじ加減ではなくて物語が決める事だよ!
ラボン達魅力的ですか!?嬉しい!!
スーマンテライケメンですよね^^


ねこうさぎへ
インタビュアーの選出秘話か!!みたいな?
確かに哀れな子多いねぇ…スーマンとかラボンとかアレンとか★


D,gray man 闇ノ支配者ハ血ノ海デ嗤エ
小休止:ルナ・ヴァラライカ&アレクセイ・A(アンゼルセン)・ディアリヒターのプロフィール


*名前[ルナ・ヴァラライカ〕
*年齢[36歳]
*性別[♀]
*国籍[アイルランド]
*1人称[私・あたし]
*容姿[栗毛のロングで目の色は青。面長で切れ長な瞳で色白,長身でプロポーションも良い]
*性格[真面目で律儀。時間に厳しい。任務居絶対主義。意外と頭が固い。]
*司る力〔花屋(ガーディンナイト)〕
*能力
〔第一楽章:蔦のムチ(ハードプランド):最大20本のトゲ付きの蔦を自在に操る。
第二楽章:ムーンサルト:リンプンを撒き散らし粉塵爆発や呼吸困難を起させる。
第三楽章:ソーラー:巨大な花を開花させる事により自分や仲間の体を回復させる。
周りにある花の量などによって回復レベルが変る。〕
*その他[未だ独身で有る事を本気で悩んでいる。]

*名前[アレクセイ・A(アンデルセン)・ディアリヒター〕
*年齢[40歳]
*性別[♂]
*国籍[ドイツ]
*1人称[俺・俺様]
*容姿[紫色の野性味溢れる髪形で切れ長の銀と緑のオッドアイ。肩幅が広く力強い顔立ち]
*性格[ルーズに見えるが時間やルールに厳しい。また,飄々としているが勘が鋭い。
風来坊でレディーファースト,論理的な言葉遣いが意外と多い。]
*司る力〔狙撃手(スナイパー)〕
*能力
〔第一楽章:ファイア:銃を空に幾つも浮べ一斉掃射する。
第二楽章:グランストーム:攻撃の一撃一撃が避ける事すら困難な程の広範囲である。
第三楽章:グランストーム・メトラジェッタ:グランストームをファイアの様に連射する。
強力だな自らの疲弊や自分自身発動中は動けないという制約も。〕
*その他[ルージェ最強にして最もルージェの過去を知る男。]



D,gray man 闇ノ支配者ハ血ノ海デ嗤エ


第二章:ルージェ
第十九話「レイジア・ライクライン」

殴った相手は誰なのかと,スーマン・ラビ・テッサイアは息を飲み砂塵の先を見る。
砂塵が少しずつ晴れていきその存在のシルエットが見える。
ラビははっとする。彼が先程長らく付きあって居た存在の上方だ。



                 ____マさか…嘘だロ!!?—————


愕然とした声でラビは呻く。
だが,砂埃が全て消えた先には間違えなくあの男…




         ——————ルージェの1人




                             ラウ・フェイが居タ!!!_____


ドドドドドドドドド___

「気分は爽快かしら?」
「全然……まっだまだ…殴り足りネェ!!!」
ドン


「所でフィアルテェ,情けない声一丁入りましたが如何?」
「最悪ね……ひでぶとかあべしとか言うまで殴りなさい」

「ラジャ!気分は晴やか心は爽快で!!」


そして,其の後方には当然のようにテッサイアに命を取られた筈のフィアルテも居る。
テッサイアは安堵感と同時に仕留められなかったと言う不甲斐なさを感じた。
そんなテッサイアを一瞥してフィアルテは本来年上の筈のラウに命令口調で言う。
それはまるでこの時代には無い日本漫画「北斗の拳」を思い浮かべさせるかのような言葉で。
そんな彼女の質問に彼は全く意に介さず寧ろ楽しそうに応える。
当然だろう…好き放題殴って良いと言うだけなのだから……
正直な所まだまだ殴り足りていないのだから…そんな本来の性格のラウを見てラビは…




「ちょっ……性格戻ってる!」


「ちょ…やめ!!」
「あははははは♪まだまだ行くぜ!!」



ドスドス
ズガアァァン…


ガシャン

「あぐふ!」

的外れな感想を漏らしていた。
それに対してスーマンが冷静かつ分析的に言う。
そんな間も無論,悶絶して立ち上がるのに苦労しているジゼルをラウは攻め立てる。
意気揚々と心底楽しそうに…
「気にする所は其処じゃないだろう?何故,あの二人が生きているかだ」


確信だ。
実際,ラビ自身気には掛けていたが大きなブラザーソウルを感じたラウの復帰が心底嬉しかったのだ。
ラビは言われてハッとなって手を叩く。
それに対して手の空いるフィアルテが答えようという風情で近付いてくる。


ジッ…
「なっ何を!?」
歩いてくる途中フィアルテは白衣のジッパーを下しながら憂鬱げな顔だ。
そんな服を脱ぐような真似に一同タジタジしていると白衣の下に普通に服を着ていて逆に驚く。
それも服装は中々に女性的なラインを強調したシックの造りの黒い服。
スーマンやテッサイアなど…

「白衣よりそっちの方が良いじゃないか」
と突っ込む始末。
然し,彼女から言わせれば…


「お気に入りの清楚な白衣が血塗れになって焼き焦げた部分まで出来たから脱いだだけ」

らしい。
そんなどうでも良い事で議論していて直ぐに三人は我に変える。
そしてフィアルテに話を促す。


「結論から言うと貴方達が見たあたし達の死体は皆唯の偽者ってことね。
私の造った新薬と私のルージェの力を応用して作ったフェイク___其れだけの事よ」
「うはぁ,ルージェって侮れねぇさ…」


「当然…」
「軽く言ってくれる…」


種明かしを聞き俄かには信じられない話に嘆息する。
あれ程リアルな死を実感させるフェイクを片手間で一瞬で造り自ら達は雲隠れ…
大した遁走術だと感嘆の念すら感じるテッサイア,そして手強さを肌で感じるラビ…


バキィ

「あ〜ぁ,殴るのも少し飽きてきたな」
「今度は俺等が相手か?」

「は?」「ご冗談…」


何も言わず吹飛ぶジゼルは既に気絶している風情だった。
理由に目が開いておらず体も痛みによる苦痛を現す様な動きをしていない。
其れほどまでに一方的に殴りまくったという事だ。
相当溜っていたのだろう。
そんな男が標的に飽きた様を見てテッサイアとスーマンはいよいよ自ら達かと臨戦態勢を取る。
然し,彼等から来た声は其れを否定していた。


「俺等,是からあんた等の見方やる事になったみたいだわ…」
「は?」

意味が分らずラビが素っ頓狂な声を上げる。
ラウはボリボリと頭を掻きながら意味が分らないよなと言う風情で
先ずセディルの能力から説明する。
そして,ルージェがエクソシストよりの考えかノアよりの考えかと言う事を絡める。


「詰り元々,どちらかと言えば俺等に加勢する積りだったと?」

スーマンが問う。

「そういう事ね……まっ,ルージェのメンバーが誰もエクソシストを殺してたりしなくて良かったわ」

フィアルテは自らを風刺するような風情でそう言う。
無論,教団とて自らの仲間を殺したようなやからを信用できまい。
それに対して然しテッサイアは異を唱える。

「だが,上の連中が承諾するか…」
「___マルコムか…あの狸,何が何でも勝ちたいんだろう……石にでも縋るさ…
いざとなったら暗殺でもして俺等を抹殺する事も不可能じゃ無いしな」

「冷静な見立てだな…」


それはマルコムの事だ。
排他的で手段を選ばない老獪……そして,教団にとっての老害と考える人物だ。
それに対してその質問は待っていたという風情でラウが応える。
事実其の通りでテッサイアは彼等が愚かではない事を理解する。


______________

エジプト アレクサンドリア————北東部


ある男が歩いていた。
紫色の野性味溢れる髪形で切れ長の銀と緑のオッドアイの男…
最後のルージェにして最強の男,アレクセイ・A・ディアリヒターだ。
彼は事前の調べによりルージェの悲願の者を封印する装置が何処に有るのか知っていたのだ。
故に,彼は此処を突き止めた。エジプトに来たというのは唯単なる彼の気分だろう。


「感じるぜ…大いなる力だ……後,1時間も有れば辿り着き破壊するのは容易い」

ニヤリと口角を上げて男は意気揚々と言うのだった。



==============
(レイジア・ライクライン視点)

誕生日オメデトウ,ダイト君…


「有難うメルシア母さん」
「俺は親父じゃねぇぞ……」


メルシアが母親だったら俺が父親にならなきゃならねぇじゃねぇか?
オイ待て…俺等は兄弟だろう……
そんな,遣り取りを見てメルシアはクスリと笑っていった。

「年齢離れてるんだから家族でダイト君が子供で良いじゃない?」
「そうだよぉ兄さん♪」

「ん………あぁ,俺が死んだら次の当主はダイトだろうしな」
「兄さん,メルシアさんとの間に子供を育む気ない?」

「いっいや………あるとも!!」

ある日のダイトの誕生日___俺達は祝いあった。
新しい家族で有る事を,仲間の存在を……俺達の繋がりを……

ルージェは普通に人間として暮らしていく事も出来た。
力が有るからって力に流されず子を育み愛し合ってそれで良かった気がした。
だが,俺達のルーツは其れを許さない。


「レイ____矢張り行くの?」
「偶々,俺達の代でやらないと行けない時が来た……運命って皮肉だな。
お前との出会いに運命を感じて全然まだその熱が暑い間に氷の雨が降って来たようだ」

「____生きて帰ってきて♪其れだけがあたしの願いだから」



                              ______アァ—————


メルシアと別れる前の会話。
あの時は俺がノア如きに殺されかけるなんて思っても居なかった。
甘かった___本当に!



__________________

一方ダイトとディシャ達の攻防は続いていた。
マリがダイトの機動力を削ぐ役目,小回りの聞くディシャが飛び回り撹乱し動きを鈍らせる役目。
そしてリノアが一撃必殺の攻撃を浴びせるスナイパー。
然し,リノアが何発撃ってもダイトはギリギリで攻撃を回避ないし打ち落とし決定打にならない。
そんな中矢張り,痺れが切れた元帥が自らの力を振う。


「世界ノ美シさを知りナサい」     ———————イノセンス解放『メーカーオブエデン』

ドッ…

然し,ティエドールの発した圧倒的な巨人の一撃はダイトに当る事は無かった。
そして,巨人の振った手を空を舞い空の中で灰と消えて言った。
其れを戦々恐々とティエドールは見つめる。今迄こんな事は無かった。
そんな絶望を感じている元帥の腹をシェンバの腕が貫いた。



ドッ


「ガハァ…」

「ティエドール元帥!!!」
刃ではなく手で貫かれた事に驚愕しながらエクソシスト達はティエドールに群がろうとする。
ダイトも強大な力を持っていることを人目で理解出来る新手の登場に瞠目するばかりだった。

「アンタ…ノアか?」

ダイトが問う。
「そうだよ…シェンバ・アルデヒドだ」
「____くっ,近付いてはいけない!皆,この男は只者じゃない!!」

名乗るシェンバに倒れ逝くティエドールは力を振り絞り鬼の形相で叫ぶ。
シェンバは其れを無視しエクソシスト達に近寄る。


「クッ____世界の……美しさは私が護るのだ!!」


教団最高の防御力を誇る力を遺憾なくティエドールは発揮させようとする。
然し,既にティエドールのイノセンスは破壊されていた。
足止めにすらならない。

「イノセンスが………」
「是かい?」


サラサラ…
「何時の……間に?」
「君の腹を貫いた時に拝借した……」


「化物……め」
「元帥!」


「逃げ…ろ,戦っても勝て………ん!ユウ君達を頼む!!」

「賢明な判断だ…」

ズバァ


破壊されたイノセンスを見て悟る。
元帥である自分すらこんなにあっさり踏破された。
他の全員で向かっていっても例えあのダイトと言う少年が居ても勝てないだろう。
最後に此処に居ない部下の神田の身を案じながら彼は逃げる事を命じた。
其処にシェンバの手刀が降り注ぐ。
夜闇に鮮血が散り…ティエドールは手で空を仰ぎ倒れる。


「流れ星………責めてこの綺麗な世界……を汚さないでくれと……ね…が………う」


最後に流れ星に願いを託して彼は逝った。




その死様に憤慨し走り出すマリとディシャ……
其れを抑えようとするが女の自分では抑えられるはずも無くなくリノア。
其れを攻撃もせず見ているだけのダイト……




              ____悪魔の王ニスらシェンバは見えタ————

ズゥン

其処に,血塗れのレイジアが降り立つ。
「随分と,しぶといな?」

「生憎と,人類一しぶといんでね…」

ハァハァと息も絶え絶えに精神力だけで立っているような男は言う。
シェンバを見下した不遜な態度で。
然し,そんな血塗れのレイジアにダイトは戸惑う。


「兄さん!?」
「おい!そこのでかいのとボール野郎!!動けるか!!?」
「何言ってやがる?」


「こいつぶっ殺す手伝いをしてやる!か…っ感謝しろ!」
「ボロボロのアンタがか?」
「ボロボロだろうが兄さんは君達二人よりは強いはずさ」


ダイトの心配する声を無視してレイジアは男エクソシスト二人に話をふる。
対先程までルージェのダイトとやりあって居た二人だけに男を信用できない二人だが,
この男の実力が目の前の敵を排除するのに必要だと感じ協力する事を決める。

「で.リノアは?」
「その女の子の事か………」

「女の子?」
「あぁ,喜ぶなじゃん…」

ディシャは女の子といわれて心底嬉しそうな彼女を諌める。
そんな雰囲気を見てレイジアは言う。


「お嬢さんは内のダイトと一緒に逃げろ。」
「え?」
「こいつの命は俺が護ると保証する」
「何だ?なめてんじゃんおっさん?」


「———————うるせえぇ,お節介なんだよ俺は!」
「兄さん!!」


「さっさと行け弟よ!!後は護れるのはお前だけ何だ」
「それって…まさか?」

「あぁ………済まなかった」
「くそっ!畜生———————!!!」


ダイトとリノアを逃す為全力で戦う事を誓うレイジア。
そして,ダイトに遠まわしに彼女の死を理解させる。
ダイトは其れを聞いただけで兄の心情を理解し自らは何としても生延びないといけないと誓う。
慟哭する自分に戸惑うリノアの手を引いてダイトは走り出した。



「今生の別れは終ったか…」
「何言ってんだ?ボロボロだろうが戦いようなんざ幾らでも有るぜ?」


                          ____第三楽章【ジークムンド】



ドッ____

「暗い…」
「何も見えネェじゃん!?」
「お前等は動くな…」


突然,空間全体が暗闇に覆われる。
音すら聞こえない空間___此処で自由を許されるのはレイジアのみ。
そう言う空間,故に短時間しかその空間は持たない。だが,その一瞬で首を取るには充分。
余計に動かれると邪魔なので二人には動くなと指示を出す。
そして,レイジアはシェンバに走りこんだ。


ダン…
「なぁ,死の足音が聞こえるだろう」


レイジアの言葉を他人に知らせる事は出来る。
レイジアは他人の言葉を聞くことが出来る。他の者達には無い特権だ。
其れを駆使してシェンバに恐怖を与える。


「ふっ,何かと思えば子供だまし…」
「何?」

「そんな程度の力しか使えない常態か?」

ズゴォン

「ぐはぁ!!」


ザザァ…


周りが見えない,音が聞こえない…然し相手は自らに傷を負わせる為に確実に近付いてくる。
彼は圧倒的な攻撃力を封印された訳ではない事を悟り力の一撃を地面に振った。
その砕けた岩壁がレイジアに命中する。レイジアは苦痛に悶絶しながら力を解除しな様に務める。


ガシッ…
「ルージェの馬鹿力甞めるなよ!普通に遠距離攻撃も出来んだよぉ!!」

ブオォン!
フッ


「嘘だろ?」


レイジアは傷だらけの体とは思えない圧倒的なパワーで
シェンバの造った巨大な岩をシェンバに向かって投げつける。
然し,シェンバは其れを予測していたかのように高速移動して的を絞らせない。


「今度は僕の番だ。」



               空気破箏(インペリアルストリーム)_______



男が高速で手を振るうと同時に巨大な竜巻の様な力が十箇所に堕ちる。
其れはレイジアやディシャ達すらも捲込み吹き飛ばした。
レイジアの力が砕け散る。


ドン…


「馬鹿な……」
「終わりだな…」
「まだじゃん!!」


ドキュン…

ドッ…
「化物が……」

ズガッ

「ディシャ!!くっ,ノエルオルガノ」


ススススス…
「何だあの回避の仕方は!?」
バチィン


ディシャのイノセンスもマリのイノセンスも殆ど足止めにすらならず一瞬で倒される二人。
圧倒的な存在,今迄戦った事のある存在で圧倒的に強い男。


『甘かったか…少し,万全の状態なら互角に戦えるとか思ったんだがな……
多分,万全の状態でもコイツと遣り合ったら俺が負けてる…』
「さよならだ……名前なんだっけ?」


「頭良さ気な顔して意外と記憶力ねぇのか……レイジア・ライクラインだ」
「直ぐに弟君も連れて行ってやるよ」

ブォッ


ガッ!!
「させるか……よ!」

バキィ…

「頭突き!?」
グラァ…


「其れはさせねぇぞ……ノア」

倒せる相手ではない。
恐らく自分は此処で死ぬだろう。
然し,死んで仲間を護れなかったじゃ話にならないだろう。
心底そう思ってレイジアはボロボロの体をまた突き動かすのだった。
シェンバすらも驚くほどの精神の力で……



=================

一方,ダイトとリノアは…


全力で逃げていた。
レイジアの意思を無駄にしない為にとダイトは意気込みリノアはディシャの生を信じ。

足が地面をける衝撃で悶絶するほどになっても休まずに…
走り続けた。


ハッハッハッハッハ

「リノアって言ったっけ?」
「えぇ,貴方はダイトって言ったかしら?女の子の死体の話とかする変態だと思ってたけど…」

「_____そう,兄にも良くその趣味は嫌がられた」
「そう,生きてると…」


「生きてるさ,兄さんはちょとやそっとじゃ死なない!死んじゃいけない人だ」



                  『俺はお前ヲ置いテ死んだリシナいゼ……』


過去の言葉思い出しダイトは上の歯で下唇を強く噛む。
皮が剥けて血が出るのでは無いかと言うほどに。
その様を見てリノアは思う。彼は言葉を掛けてくれないのかと…


「___アンタとあの変な帽子の五月蝿いやつ…恋人?」
「うん」


「どんな事が印象に残ってる?」
「あたしの寝室にノックもしないで入ってきてパンツ盗んでった…」
「はっ,面白い奴……生きてると良いな」



存外,人の心配を出来る男なのだと彼女は瞠目する。
彼の言葉から推断するに彼等は今教団と共同戦線を引いているらしい。
ルベリエや上の連中が許すかどうかは難しいし何時見切りを付けられ暗殺されるかもしれない存在。
だが,今はこんな男が仲間になってくれるとは嬉しいと言う思いで一杯だ。
何せ,美形だし性格も悪くないしイノセンスの力も多少体に有るからノアも倒せるらしい。
何より——————




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



ボタボタ…
「そんなボロボロの体で良く頑張ったよ君は」

「黙れ…」
「じゃぁね……レイジア・ライクライン」


『あぁ…もう指一本動かねぇ…すまねぇ,ダイト……誰の約束も護れない馬鹿兄貴だ…」


ズバァ…


最後に残るのは後悔ばかり…約束なんて護れない情けない人間と言う苦悶ばかり。
無情なるシェンバの手刀が彼の肩から腰を袈裟懸けに深々と斬り鮮血が舞う。

ブシュウゥ


血飛沫が舞う。
そして,地面を血で汚す。

ボタボタと……降り注ぐ。
膝を付き地面へと緩々と男は倒れこむ。



終りを告げる鐘が鳴る。


ドッ…


「______アレクセイ?」


レイジアの意思が途切れる前にシェンバは突然吹飛ぶ。
新たに現れたルージェの男アレクセイの拳によって。


「何だ…最後に見る……ルージェが…てめぇ…かよ」
「____くそ,死に掛けてんじゃねぇよ」


「死に逝く所……だ」
「ダイトの事は任せろ」



         _____アリガトウ



                  オ前に感謝スル日ガ来……ルと……ハ——————


パタリ……


吹飛んだシェンバなど全く見ずアレクセイは死に逝くレイジアの顔を眺め続けた。
そして,決意する。一番若い仲間であるダイトを護る事を……
レイジアとアレクセイは感謝しあう仲ではないが悪友で気が有った。
お堅いドイツ人のイメージが無くてレイジアは彼が好きだった。
最後に彼に感謝する日が来たのは偶然だろうか…
アレクセイはレイジアを倒した男を殺すために歩みだす。



__________

(レイジア視点)


此処は何処だ?
黄泉の沼?花畑____まるで天国だ。
アァ,メルシアが居る…

「待ってたのか?」
「速かったね?」

「ゴメン——————結局一度しか護れなかった」
「一度護れただけでも良いよ。アレクセイさんが護ってくれるみたいだしね?」


「お前は優しいな」
「レイのお陰で優しくなれたんだよ………本当に」
「おいおい,照れるじゃねぇか?」



二人は手を繋ぎ黄泉の沼を越え新たなる世界へと旅立った。



                            ∞END∞


NEXT⇒第二十話「ラウ・フェイ」


〜ちょっとじゃれ合い〜

ラウ「と言うわけでラウ様盛大に復活!」
フィアルテ「行き成り盛大に不穏な題名が付いてるぞ次回」
ラウ「ラウ様ピ〜ンチ!!?」
ラビ「援護するさラウ〜!!!」
ラウ「心の友よ!」


フィアルテ「付き合ってられないわ……」
レイジア「まぁ,って事で俺は本編からはフェイドアウトするわ」
フィアルテ「………残念ね」
レイジア「あぁ……もっと戦いとかしたかったな………」

風「僕ももっと色々書きたかったです!!」
ラウ「殺しておいて言うなよ?」

Re: Dグレ 闇ノ支配者ハ血ノ海デ嗤エ 18話更新&アンケ ( No.156 )
日時: 2010/11/28 15:36
名前: アリス (ID: /jbXLzGv)

生きてたかラウうううううう((((
そしてレイジアああああああああ!
テメ、死んでんじゃねぇ!!((((

アリス「ざまぁみろ((ボソリ」

Re: Dグレ 闇ノ支配者ハ血ノ海デ嗤エ 19話更新&コメ求む!! ( No.157 )
日時: 2010/11/28 16:50
名前: なさにえる (ID: 3NlWBChu)

まさかのラウ&フィアルテ姉様復活!!!
マジですか、めっちゃ嬉し^^

そしてラビ、ブラザーソウルてww



そして、レイジアさん死んでしまったのか((泣
ゴキブリ並の生命力どうした←

Re: Dグレ 闇ノ支配者ハ血ノ海デ嗤エ 19話更新&コメ求む!! ( No.158 )
日時: 2010/11/29 18:51
名前: 夢 (ID: 9hpsnfBu)

おっ……おぉぉ(汗
嬉しいサプライズの後に落す展開!!!
ラウとフィアルルテ姉さんの掛け合いが素敵♪
それにしてもラウノリノリvv


レイジア兄さんが……
滅茶苦茶頑張ったのに(涙
アレクセイにシェンバを殺してもらいたいよ!
最後のレイジア兄さんとメルシアさんの会話が………ワザとらしい位の演出でムカつく!!

Re: Dグレ 闇ノ支配者ハ血ノ海デ嗤エ 19話更新&コメ求む!! ( No.161 )
日時: 2010/12/04 14:46
名前: リンネ (ID: zypMmNa5)
参照: http://rinne-Lucifer

アドバイス&オリキャラ有難う御座いました♪
自分のオリキャラが登場の日を待ってて下さい。
また来ますね。


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