二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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D灰 闇ノ支配者ハ血ノ海デ嗤エ Ep2最終話更新 キャラ募集
日時: 2011/04/22 19:57
名前: 秋空 (ID: 4.ooa1lg)

クリック有難う御座います。
また消えた!!一体何回消えりゃ良いんだよって感じだよ(涙


〜作者状況〜

執筆していない【〇】執筆中【】
申し訳ありませんが執筆中に〇が付いている時は書き込まないで下さい。





今まで来てくださったお客様〜

なさにえる様 セピア様 翡翠様 黒犬様 梨桜様 詩己様・ねこうさぎ様・芽留様・麻鈴様
赤色うさぎ様・蛍様・悠様・葵様・橙龍様・みちる君様・葛端様・陽様・淡幸様・夢樹様
六様・白夜様・フェイト様・ゆずは様・迷鎖様・芽子様・幻様・na-様・まゆか様・レッド様
ゆずき様・リンネ様・智那様・花影様

来てくださった方々本当に有難う御座います!!
是からも手抜きせず皆様へ愛を篭めて書いていく所存です^^


〜目次〜
No.1 建て直し終了     >>1より
No.2 第二章 第五話更新  >>16より
No.3 第二章 第六話更新  >>27より
No.4 第二章 第七話更新  >>33より
No.5 第二章 第八話更新  >>41より
No.6 第二章 第九話更新  >>52より
No.7 第二章 第十話更新  >>62より
No.8 第二章 第十一話更新 >>68より
No.9 第二章 第十二話更新 >>79より
No.10 第二章 第十三話更新 >>90より
No.11 第二章 第十四話更新 >>102より
No,12 第二章 第十五話更新 >>116より
No,13 第二章 第十六話更新 >>122より
No,14 第二章 第十七話更新 >>133より
No,15 第二章 第十八話更新 >>142より
No,16 第二章 第十九話更新 >>155より
No,17 第二章 第二十話更新 >>181より
No,18 第二章 第二十一話更新>>193より
No,19 第二章 最終話    >>210より


番外編
No.1 番外シリーズ    >>12より
No.2 番外シリーズ    >>21より
No.3 番外シリーズ    >>27より
No.4 番外シリーズ    >>33より
No.5 番外シリーズ    >>62より
No.6 番外シリーズ    >>68より
No.7 番外シリーズ    >>79より
No.8 番外シリーズ     >>90より
No.9 番外シリーズ     >>102より
No10 番外シリーズ     >>116より
No11 番外シリーズ     >>119より
No12 番外シリーズ     >>133より
No13 番外シリーズ     >>142より
No14 番外シリーズ    >>149より
No15 番外シリーズ     >>155より
No16 番外シリーズ     >>164より
No17 番外シリーズ     >>181より
No18 番外シリーズ     >>210より




〜注意書き〜
・更新速度が物凄く遅いです。心の広い方のみどうぞ。
・Dグレが苦手・私が苦手・オリキャラ駄目等と言う人や荒し中傷目的の人は来ないでください。
・グロ・エロ描写入ります!平気な方のみどうぞ


〜お知らせ〜

No.1
>>193にオリキャラ募集要項を掲載!

No.2
記事の52番・90番・116番は都合により削除しました。





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Re: Dグレ 闇ノ支配者ハ血ノ海デ嗤エ 17話更新&アンケ ( No.138 )
日時: 2010/10/31 16:23
名前: アリス (ID: /jbXLzGv)

アンデバラン久し振りの登場ww

レイジアはそうか…ゴキブリなのk(マテコラ
メルシアさん死んだんだ(泣
スキンには拷問を下すべきだったな、うん。

アリス「メルシアさんんんんんんん(泣」

Re: Dグレ 闇ノ支配者ハ血ノ海デ嗤エ 17話更新&アンケ募集!! ( No.139 )
日時: 2010/11/01 22:54
名前: 淡幸 (ID: 3sIbxPMr)

シリアスですね…誰しも亡くなったというのは悲しいです。(スキン例外)

エリアーデがすごくいい人です!
亡くなってしまったのは惜しいです。
(クロスがいたら改造AKUMAにできたかもしれなかったのに…)

続きがんばってください!

Re: Dグレ 闇ノ支配者ハ血ノ海デ嗤エ 17話更新&アンケ募集!! ( No.140 )
日時: 2010/11/02 21:38
名前: なさにえる (ID: C6w70b2R)


かっこいいよぉ♪
あんな性格のクロウも好きだぁ———☆

クロウ「気持ち悪いから黙れ☆」




ってか。テッサイア、プロデューサーだったのか……((笑

Re: Dグレ 闇ノ支配者ハ血ノ海デ嗤エ 17話更新&アンケ募集!! ( No.141 )
日時: 2010/11/15 11:37
名前: 夢樹 ◆gWxiCijqf6 (ID: A7lopQ1n)
参照: くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」

あ、こんなところにいい小説がうもれてら

Re: Dグレ 闇ノ支配者ハ血ノ海デ嗤エ 17話更新&アンケ募集!! ( No.142 )
日時: 2011/02/28 12:16
名前: 風 (ID: KjzdqHYY)

コメントしてくださった方々本当に有難う御座います

ねこへ
シリアスですねぇ…Ep2は基本シリアスに成るって言うジンクスがあるっぽい(苦笑

アリスへ
アルデバラン,本当久しぶりです♪
納得した!!
ゴメン…レイジアさん,スキンの顔すら憎くて瞬殺しちゃったって〈汗
アリスはメルシアさんと良く話してただろうなぁ……

淡幸様へ
スキンだけ省いて貰っているのが良い♪
エリアーデは格好良いお姉様だと私は思いますよ?
結構,経験も豊富で人の事を見れる性格だったんじゃないでしょうか生前は…
クロスの場合,改造しても碌な事しなそう…ちょめ助とか女型のAKUMAばかりだし改造(汗


なさへ
クロウ___主を殺してやるなよ?
クロウ「何が悪いの…?」

夢樹様へ
ご来店有難うございます^^
長いし漢字難しいの多く使ってますが読んで貰えれば幸いです♪
これからも是非ご贔屓に!


D,gray man 闇ノ支配者ハ血ノ海デ嗤エ
小休止:アルデバラン・F(フロウ)・オーヴェンスワイト&サチュラ・リーフィアへインタビュー

アルデバラン編
アルデバラン「ようやく私ですか」
クロウリー「よっよろしくである(汗」
アルデバラン「此方こそ宜しくお願いしますよ古城の吸血鬼殿?」
クロウリー「____何だか貴方を見ていると歯が疼くのだが…」
アルデバラン「それは貴方がAKUMAの血を触媒として戦う寄生型のエクソシストだからでしょう?」
クロウリー「………詰りお主はAKUMAと言うことか」
アルデバラン「そう言う事です。歴史史上唯一の人間の姿で最大限の戦闘力を発動できるLv6」
クロウリー「何も其処までは訊いてないであるが…」
アルデバラン「失礼,最近出番が遠のいていて遂饒舌に(汗」

クロウリー「ふむ……AKUMAのLv6と言うのなら相当人を殺しているのであろうな?
言い様から察するに今迄現存してきたAKUMAより遥かに殺戮を繰り返してきたと見るが?」
アルデバラン「そう,取るのがAKUMAの強化条件を知り
伯爵側の内部事情を知らないものなら普通でしょうね。」
クロウリー「違うのであるか?」

アルデバラン「私はシェンバ様…ノアの科学の権威により開発された存在です。
AKUMAのレベルアップ条件は殺戮により淀んだ魂をダークマターに吸収すること」
クロウリー「詰り?」
アルデバラン「詰りは幾つもの現存する上位AKUMA達を体内に融合すれば
魂の断片はドンドン吸収される。恐らくは何万の命の怨嗟が私のエネルギー源です」
クロウリー「……ノアより強いであるか?」

アルデバラン「七夜風危様とシェンバ様以外には負ける気はしませんね」
クロウリー「それでも彼等を尊敬或いは崇拝するのであるか?」
アルデバラン「えぇ…その様に梵術によりスカル達から仕組まれているのです。
そう,AKUMAの三つの材料……ボディの脳髄の深奥にね」
クロウリー「そろそろ,時間である」
アルデバラン「そうですか…名残惜しいですね,まだまだ話したい事も沢山有るんですが」

こうして,何の問題も無くアルデバランへのインタビューは終了した(面白くねぇ!!


サチュラ編
サチュラ『うわぁ,インタビューとか恥かしいよぉ(汗」
ミランダ「えっえっと(汗)えっと,私……サッサチュラちゃんのインタビュアーの…」
サチュラ「はっはい!おっお名前は…」
ミランダ「ミランダ・ロットーと申します!」

サチュラ「サッ…サチュラ・リーフィアです,宜しくお願いします!」
ミランダ「こっ此方こそ!!」

ペコリ
サチュラ「いえいえ,恥かしくて泣きそうですが……おっお手柔らかに(汗」
(十分後)

ミランダ「へぇ,サチュラちゃんのそのブレスレットってお母さんの形見なのね…
ゴメンなさい,悪い事聞いちゃって」
サチュラ「良いの良いの♪ミランダさん優しくて良い人だから大好きだよ♪」
ミランダ「私もサチュラちゃんの事好きです!何だか,似ていて親しみ安いわ♪」
サチュラ「はむはむ,うぅ〜,このクレープおいひぃ♪」
ミランダ「サチュラちゃんは抹茶派なのね?」
サチュラ「ふぅん,教団に来て初めてこの味に巡り合えて以来だよぉ?」
ミランダ「男の子,格好良い子多いけど誰が…」
サチュラ「ユウ君!だから,僕……あのルージェの女(アリス)ムカつくの!」
ミランダ『其の手の話は怖いわ(汗)話を変えないと…』
サチュラ「どしたの?」
ミランダ「サチュラちゃんのイノセンスはチェス盤だけどテッサイアさんとチェスしたりするの?」
サチュラ「うぅ〜ん,しないよぉ?全然テッサイアには勝てないからね?」
ミランダ「そうなんだ……」
サチュラ「っていうかテッサイアって厳しそうで話し辛いんだよぉ(涙」

テッサイア「何?」
サチュラ「えっ?居たの!?」
テッサイア「いたも何も俺がプロデューサーだ(新事実発覚!!)」
サチュラ「マジか……」
ミランダ「____ははっ,は—…」

その後,恋愛トークに流れ込みミランダは話の流れを変えられずサチュラの愚痴を聞き続けた…




D,gray man 闇ノ支配者ハ血ノ海デ嗤エ


第二章:ルージェ
第十八話「解放されル力 Part6(最大戦力 Part3)」


クロウリーに肩を噛まれオイルを一定量以上吸われエリアーデは喘ぎ声を上げ消えた……
クロウリーは砕け散り砂と化したエリアーデの残骸を暫し見詰めて言うのだった。



            —————エリアーデ…私は外ノ世界へ行ク___戦イの世界へ———


クロウリーの表情には…目には強い闘志が宿っているように見えた___


「理由出来て良かったな」

その様子にクロウは小さく言う。
理由無く強制的に教団に入団し絶望の淵に死ぬ戦士を見てきた。
理由がある者はまだ救われる。
それに対して純粋なアレンは問う。


「戦う理由をもたない者が戦うのですか?」
「教団はそういう組織だ…
理由が有ろうが無かろうが闘える者は駒として投じる………ルベリエ家の連中」


「____?」


ルベリエと言う名字を口にして憎悪に満ちた顔をするクロウに気圧され
それ以上アレンは何も言えなかった。

_____________

一方,イギリス・エディンバラ


辺りはうっすりと仄明るい…人の通りなど無い閑散とした廃墟の様___
夜明け前の廃れた土地…其処にルージェの面々とロード達は対峙していた。


「貴様,クロエ姉さんに何を…」
「ん?唯ね…ちょっと脳の中を覗かせてもらって支配しただけだよ…」
「何——————?」

バンバン

「きゃはははは♪そんな怪訝そうな顔するなよぉ?僕達の世界に居れば常識なんて通じないだろう?」

ギロッ___
「それで,どうする積りだ?」

目は空ろで倒れたまま動かないクロエを護ると決めた男は案じてロードに問う。
ロードは自らの能力を隠す必要も無いと滔々と事実を述べる。
訝るカイにこの世界に生きるなら受け入れろとでも言う様に…
そして,カイは次の質問を投げかける。
ロードは動じる事も無くまるで骸の様に動かぬ彼女を抱き愉悦に歪んだ顔で言う。

ギュッ…
「う〜,壊れるほどに弄んで最後には空虚な僕の人形」


ザッ___


             瞬間,怒りガ湧き上がリカイハ彼女の喉元ニ鎌を据エた————


「そんな事をさせると思うな!貴様の首を切れば能力は解除されるだろう!!」
「怖いナァ……ふふっ,試してみなよ?」

「言われなくてもやってやるぞ…ノア!」
「ロード・キャメロット……僕の名前はノアでもお前でもないよ?
覚えてね……ノアの長子…夢のノア…」
「黙れ…」


彼女の言動に苛立ち何時の間にか夜闇の帳を疾駆し力を解放している自らが居た。
教祖としての力ではない見方を狩る為の死神の鎌だ…
しかし,彼女は動じる事も無く自らのペースで会話を進める。
それにカイは苛立ち声を荒蹴る。その瞬間…



ゴオォォ…
「なっ?」
「黙れじゃないでしょう…どっち付かずのモルモットが」

ガァン…
「お主等ひょっとしてワシを忘れてるかの?」


シェリルが自らの愛しの義妹を攻撃され怒り攻撃を仕掛けてきた。
其れを,止めるレフは右目を見開き自らを蔑ろにされていたことに憤慨しているようだ。


「あ!」
「おっ,結構トラウマ突刺したかな?」
「どういう事だ」

「幾ら脳を支配してても体に現れる事も有るって事さ」


その時だった。
突然,クロエの体が脈動し呻き声を上げる。
近くに居たロードとカイは一様に違う反応を見せる。
ロードはまるでゲームを攻略している時の子供の様な反応だった…


_________


此処は何処だ?


           ___何ダ是は



                       私ハ一体——————?



突然の出来事に彼女は頭が付いていって居なかった。
突然,異世界に吸収されたかのような感覚。頭痛と吐き気がする。

「いらっしゃ〜ぃ,君は気が強くて此処に呼び出すのに少し苦労したよ」
「お前は…」

「僕はロード,この天国の主だよ」
ドスッ…

「なっ!?」

ボタボタッ…

                  ———————刃———————


何とも色気の無いモノクロの空間。
其処に唐突に生えてきた現実の世界で会った少女とそっくりの姿の黒い物体。
目を奪われた。通常,一生巡り合えないであろう光景だ。巡り合いたい光景でも無いが…
そんな,存在が自己紹介をすると同時に悪夢は始まった。
先ずは凶刃がクロエの胸を突刺した。激痛が脳髄から爪先まで全てを支配する。
真っ赤な血が清楚なクロエの体を汚していく。しかし,何故か意識が朦朧としたりはしない。
死ぬ……痛みによる恐怖…そんな予兆が無い。
自らを刺した存在を確かめようとノロノロとクロエは首を動かした。


「なっ?」



其処に居たのはセッツァーだった。
今から一週間と経たない日に再開しそして,恐らくコイツ等の率いるAKUMAに壊された。
愛しあって居たはずの存在だった。


「何故?なぜ…お前が私を?」
「この世界に来て分った!君は俺以外の幾人もの男と寝てたんだ…汚らわしい,殺してやる」
「____そんな」


そう慟哭しながらセッツァーはクロエに刺した刃をグリグリと回した。
クロエの胸がえぐれていく。其のたびに激痛が走る。クロエは溜らず呻き声を上げる。
其の瞬間,新たに人影が生まれてくる。全ては自らの知る存在___
自らの仕事の際に立ち寄り友好を刻んだ男達。彼等は自らの真実を知らない。其れが心のしこりだった。


「不純な…」
「お前が人間じゃなかったなんてな」

「処されるべきだ!!俺達を騙しやがって女狐!!!」
「尻軽女が!」

「バリー,スティーブン,エルフマン……悪かった!済まなかった!!」

次々に浴びせられる罵倒に彼女は胸の痛みを忘れ耳を塞ぐ。耳を塞ぎながら自らの罪を償おうと謝る。
しかし,それをセッツァーは許さない。彼女の細い腕を掴み耳を塞ぐ事を止めさせる。


「是が本当の我々の声だ。今迄騙してきたお前の罪を償え!」
「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


絶叫し,されど是は敵の能力なのだと理解して彼女は目の前の対象全てを人薙ぎで切り捨てた。
セッツァーの姿をした存在は血飛沫を上げながら倒れ消え去った。
すると,今度は周りが暗く染まる。自らは協会に居た。周りは黒い服を着ていた。
皆,誰かは分らないが歴代のルージェだと言う事は理解できた。

「今度は…」
「食後にスパイスはいかが?」


余りの唐突さに頭が付いていけず茫然自失なクロエのその耳元でロードの声がする。

『何?』

背中に悪寒が走る。


「是よりルージェの裏切り者である十一人を処する。」
「十一人?」

目の前に居るのはカイ,十字架の前に立つのはカイ。そして,自分___
現在のルージェでこの空間で普通にしているのは自分と彼だけ。
嫌な予感が形を成していく。


「まさか,皆死んだ…」
だが,クロエの想像を遥かに上回る物だった。
囚人服の様な服に身を包んだ自らの知る全てのルージェ……見な生きている。

「何故,囚人服?」

ギラリ___

カイが断罪の刃を手に構える。其れを見てクロエは今後の展開を悟る。
「クロエさんと僕の関係を馬鹿にしたお前等には死を」

カイは狂人の様な目付きで冷酷に言い先ずはアリスの首を切った。


「よせ…」

ザシュゥ!
「兄さん!!」


次にレイジア…思わずダイトが叫ぶがそれが癇に障ったのかダイトが次に斬られる。
クロエは居ても立っても居られなくなり走る。
しかし,助けようと走っている間にも血飛沫が舞う。
走っている間にレフとウンディーネが斬られた。

『1人でも1人でも多く___』

皆好きだった。
彼女は余り人と深く付き合わないようにしているが情が無いわけではない。
寧ろ情が強いから人と深く付き合わない。皆拠り所だ。
特に一番最初に斬られたアリスは自らが導いた存在だ。
涙が潤む。しかし,妙な事だ。
こんなに1人の存在が疾駆しているのに誰も反応せずカイも見向きもしない。
また脳内を嫌な予感が走る。


「止めるんだカイ!!!」

手を伸ばす。
しかし,其の手は空を切る様にカイの体を擦り抜けた。
カイには全く自らの存在は見えていない様だった。


「嘘だ…」

ピチャッ


返り血は頬を伝うのに何で自らの手は空を切るのだ。
理解できず倒れこむ。


「是で最後だあぁぁぁ!!!」

ゴトン…
倒れこみ泣き崩れる彼女の横に最後の同胞の首が落ちる。


「ウッ…」

彼女はすっかりロードの術中に飲み込まれていた。



_________


其の頃,カイ達の方は自らの力でクロエが戻れる可能性は高くないと感じ,
ノアを倒してクロエを救おうと考えて居た。

「おい,若いの!」
「何ですかレフさん?」

「ワシにこっちのあほそうな男をやらせろ!」
「元よりそっちの男には興味が有りません」

立派なカイゼル髯に手を携えながら無愛想なカイの答えに満足げにレフはノアの男と対峙した。

「酷いな…アホは君だろう?」
「ワシは天才じゃぁ」

「アホ確定!!」
ガァン…

シェリルは先ずは出方を確かめようと弱めの攻撃でレフを牽制する。
レフは其れを鉄の壁で容易く防ぎ更に鉄の壁を広くして壁を造り自らの姿を遮る。

「へぇ,器用だね?」
「感心してる場合かのぉ若いの!!」


ズゥン…
「___死角からの攻撃くらい予測できないと思うかい?それと…」
「何じゃぁ?」
「僕はシェリル・キャメロットって名前が有るんだけどナァ?」

「何じゃお前…あの綺麗な小娘の父親か何かか?似とらんのぉ?」
「偽りの家族だって結構気にしてるのに!!」

シェリルは自らの自己紹介を貶され一番言われたくない事だと地団太を踏むのだった。




———————————————

一方,エジプト・アレキサンドリア___

スキンとレイジアの天上の神々の如く鬩ぎ合いは終ったが
未だダイトとエクソシスト達の戦いは続いていた。


「当らないな…僕の第二楽章とは性能の差が激しいね?」
「黙れ…何も技の性能だけが勝負の境じゃねぇじゃん!!」

「それはそうだな…」

ゴッ!

「ディシャ坊!」
「心配するな!」

「そうそう,他人の心配している場合かい!?」


ダン…
スパアァン…
「見えない糸を張らせて貰った。私の武器は力は無いが変幻自在でね?」
「ほぉ」

「他所見してる場合か?」


ギュルルルル…
「意味無い無い!」

ズキュゥン

ガチャッ…
「極大射撃,連射型…クイックストーク(速射烈風)」


ダダダダダダダダダ…
「うっ!?第四楽章(ベルウィップ)」


ガガガガッ!

                    ____強ェ—————

技の性能と自らの能力値の高さで1人で3人のエクソシストを圧倒するダイト。
3人のエクソシストは攻撃性・柔軟性共に
このチームの中では高水準で纏まるディシャを中心にマリが援護,リノアが攻撃の起点と成っていた。
だが,マリの糸でダイトの矢を防いでもディシャのボールで後をとっても
動きが硬直した瞬間にリノアの連続射撃をしてもダイト相手には効果的ではなかった。
見ていてくれと出来の悪い息子に頼まれて見守っているだけの
元帥ティエドールも流石に煮え湯を飲んだ気分の様だ。


「ディシャ君!やっぱり僕も戦った方が良いかなぁ?」
「元帥は違う奴のほうを警戒していてください!!」

「だって,違う奴の方の戦い終わっちゃったっぽいよ?」
「____どっちも死んだとは限らないじゃん!」


ゴッ!
「グハッ!」

「ディシャ!」「ディシャ坊!!」

「失言だぞエクソシスト………俺様の兄貴があんな簡単に死ぬかよ?」
「兄貴……だと!?」

ティエドールの提言にディシャは何やらプライドでも守るかのように
牙を剥き出しにして抵抗する。それは,彼の16と言う年齢の若さなのだろう。
然し,そのディシャの言葉がダイトにとっては腹立たしい事この上なかったようだ。
戦ったほうの片割れが目の前の敵の兄だったことにも驚くがそれ以上に口調と語気の変化に驚く。

汗が滲む。


「やっぱ,元帥は後ろを見守ってやってください…俺達がこいつは全力で倒します!」
「その方がよさそうだね………」

「どっちでも同じだ……どっちでもてめぇら死ぬんだよぉ!!!」


ディシャは後退りして師匠を一瞥し汗を拭い改めて今度は頼むように言う。
もう一人のルージェが生きていると言う大きな悪寒を感じティエドールもそれに賛同する。
然し,そんな二人の遣り取りを愚かと憤慨しダイトは走り出した。
冷徹な殺意を振り撒いて!


「旦那,来るじゃん!」
「分ってる!!」

===============

此処ハ何処だ?


            夜なノか___



                     違ウ俺は……モう動けナいのカ———




護れないのか!!?


    


                            〈立っテ…貴方お願イ〉


メルシア……



                          〈立って,ダイト君を護って!〉



そうだ…倒れてなんてられねぇ……俺は…俺の護るべき存在はまだ居るんだ!!!



———————————————


ダン…


気絶していた。
深い暗闇の淵に居た。死の腕が読みの沼へと彼を引きずり込もうとしていた。
彼岸花と三途の川……だが,三途の川の目の前には愛しいあの人が居た。
あの人は最後の願いを口にした。
レイジアは体が死のうが立たずには居られなかった。


「護るんだ……俺は,それが俺の存在意義と知る!」


思いを新たに…死んだ魂との離別を叫び生きた護れる命を見据える。
レイジアの赤き瞳は闘志に猛る……



                          ズッ…



だが,突然凶刃がレイジアの胸を襲った。


「ッ……ガァッ!?」
「悪いね…思い新たに船出などさせてやる気はない。
君が我が兄弟スキンに復讐したように私もまた復讐するのみだよ」

「ノア?」

「準備があるから待てと言っても待つ事も出来ない不出来な弟だが………涙が出たよ。
そう,そんな準備に囚われて同士であるアイツを殺した自らの無能にだ」
「意外だな……ノアでもそんな事言うのか」


「_____君はノアの何人に会った?上辺だけで語るな」
「てめぇ…名は何だ?」

「それを知ってどうする?」
「殺す」
「シェンバ・アルデヒドだ……お前は?」

「レイジア・ライクライン……だ」
「殺す…か?無理だろう……お前は既に死んでいるも同然だ」



ズッ



「ガハッ」



                ユラァ



                              ドザァ



凶刃だと思った。
だがそれは違った。世闇に紛れていたが目が慣れると分った。
それは奴の腕だった。強靭な人体を貫けるほどの腕…その腕の持ち主をレイジアは見る。
目の前には怪力とは程遠い細身の優男…然し頭にはノアの証ペンタクル……
そして,男の瞳には殺意が満ちていた。あんな男でも同士なのだとレイジアは悟る。
そして,やはり彼等も遠くに居る仲間の死を感じる術をルージェと同じく持っているのだと…
そして,緩々と腕は引き抜かれ苦痛にレイジアは再び横たわる。


ダン


自らの弟の下へと向かうだろう男の台地をける音が響く。


ジャリッ…
「行かせるか………殺されてたまるか!」


「ウオおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおオオおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおオオオオ」


レイジアは激しく雄たけびを上げ立ち上がった。
意識はすでに朦朧としている。
だが,戦う事は出来る。ダイト以上の戦いをすることも出来るだろう。


『是で最後の戦いになるかも知れない…………』


心の奥底で幾ら否定してもその思いが胸の奥には有った。




_____________________



ルーマニア・クロウリー城

テッサイアサイド___


ラビ・テッサイア・スーマンの三人は既に疲弊していた。
柔軟かつ凶悪なジゼル強いてはノアの力に手も足も出ない事実___


「此処までとはな…」

冷や汗を流しながらテッサイアが言う。


「もう,終わりか?じゃぁ,止めと行くか…この空気中にある全ての水を使ったマジックを魅せてやる
俺の今考えれる最強最悪の技だ…堪能しろよ」


ピシピシ……
「!?」

「極微細の刃となり体の外も体の中もズタズタに切り裂く……ダイヤモンドダスト♪」


彼が詞を紡ぐと同時に空気中に渦が見え微かな光が乱反射する。
テッサイアはそれを瞬時に極微細な氷の破片だと見抜く。
強力な爆風などで吹き飛ばし蒸発させるなど位しか対処法がないが
皆疲弊しきっていて今それを実践できる状況のものは居ない。


万事休すか……




                     ズドォ


そう,三人は思わず目を瞑りたくなった。
然し,何故か響くのは鈍い殴られたような音でジゼルの悲鳴が後に続く。





「サバダッ!!?」



                 ゴシャァ…




ズドォン



盛大に吹き飛ばされジゼルは天井まで届くほどの埃に姿を消した。
ジゼルを吹き飛ばした存在は誰だと…三人は恐る恐る確認しようとする。




                           ____その目ノ先二居タのは—————





                           ∞END∞


NEXT⇒第十九話「レイジア・ライクライン」


〜ちょっとじゃれあい〜
ラビ「いやぁ,本当死ぬかと思ったさぁ」
テッサイア「然し,本当に何者だ?」

ラビ「アレン達さね?」
テッサイア「そう思いたいが…
あいつ等が俺らは愚かあのジゼルって野郎にまで気づかれずに近づくのは無理じゃないか?」
ラビ「じゃぁ,敵……ルージェ?」
テッサイア「ラウって奴とフィアルテって姉さんは死んだ……」
ラビ「____もう一人居たじゃん?」
テッサイア「あいつか……相手があの女ならそうそう簡単に来れないだろう」

ラビ「じゃぁ,何さ?幽霊でもやったって?」
テッサイア「それはないだろう…」


ラビ「って言うかスーマンがさっきから一言も言葉発してねぇさ」
テッサイア「スーマンなら隅っこの方でお化け怖いとかガタガタ抜かしてるぞ」

ラビ「スーマン弄られまくりさ!!」
テッサイア「それがコイツの運命だと俺は知って居たさ」
スーマン「酷い!!」


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