二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ロック×2 守るために—…〜オリジナル小説〜コメント下さい!
- 日時: 2011/07/17 07:54
- 名前: 伊莉寿 (ID: r4kEfg7B)
はい、初めましての方が殆どかと思われます。伊莉寿といいます!
「知らん。」「あ、視界の端っこにいたかも…」
レベルの知名度かなと。
恋愛系やってみたいな、と思ったのでつくってみました。ただ、戦闘シーンが入ります!ご注意下さい。
(多分微妙。)
この小説は、タイトルにもある通り、オリジナルです。
イナイレの小説を書いていますが、此処にはイナイレ要素ないです^^;
タイトルは、スレッドのロックと全く関係ありません。
では、注意点。
・荒らし等はご遠慮ください!
・1作目の更新を優先させていただきます。なので亀さん程度の更新になるかと…。
以上の事が許せる方は、welcome!
時間がある方は、コメントやアドバイス等、よろしくお願いします☆
- Re: ロック×2 〜オリジナル小説〜 ( No.17 )
- 日時: 2011/06/11 21:28
- 名前: 伊莉寿 (ID: r4kEfg7B)
第9話 希望の光
ユロは、思考を止めずにいる。
しかし、何も思いつかない。こんな化け物を目にしてしまったら、どんな考え事も流れて行ってしまう。
ユ「…動くしかない…か。」
ユロが鎌を持ったまま化け物の足を狙い鎌を振り下ろす。
ガキイン、という音、そして衝撃の風。
化「!!ガウウル…」
ユ「!いけるッ!!」
ユロが押し切る。なんとか足が外れた。返り血が無い。この化け物に、血は流れていない。
ユ(不思議な生き物ね…)
ユ「ロック!とりあえず走るよっ!!」
ロ「ああっ!!」
荷物を持って走る。化け物も追ってくる。
足は遅いが、歩幅が大きい。すぐ後ろをドシンドシンと走ってくる。
ユロは耳を抑えた。嫌な音だ。
ロ・ユ「!!!!!?」
ガランガラン…
化「ゴフー、ゴフー…」
目の前の道が、閉ざされた。
何が起きたのか。化け物がその手を伸ばし壁を破壊したのだ。
その為、岩石が崩れ落ちた。
そして、今、道は塞がれた。
ロ「逃がさないってことか…」
ユ「厄介、レベルじゃないね…」
ロックが化け物を睨む。化け物は笑ったように見えた。
そして腕でロックを狙い振り下ろす。
かわす。ユロはひたすらにリュックをあさる。
こうしている自分が情けない。
ユ「お願いっ!何か…何か…」
精密機械のボタンを押す。ヴィイン、という音がして画面が現れた。
鎌しかないデータフォルダ。そのほかにも、と希望を捨てず画面を見つめる。
ユ「!!これ…」
いける。これなら、ロックを助けられる!そう思った。
ユ(あれ…化け物を倒す…じゃないんだ。ロックを…助ける…なんだね…)
画面を押す。やがて、ユロの掌に乗ったそれは、彼等に希望を与えるのか…それとも。
希望と背中合わせの、絶望の面を見せるのか。
今回短いです。申し訳ありません。
- Re: ロック×2 〜オリジナル小説〜 ( No.18 )
- 日時: 2011/06/12 09:43
- 名前: 伊莉寿 (ID: r4kEfg7B)
第10話 決着!対恐竜型!
ユロはリュックを背負い直し駆け出す。
足音に気付いた化け物が洞窟を破壊する手を止めた。
ロックは砕かれた岩に当たり、顔に傷ができていた。
ロ「遅いぞユロ…」
ユ「ごめんね!」
ユロは走り化け物の後ろに周りこむ。
ユ(この方向なら…ッ)
手に持った小さな瓶を握りしめた…瞬間。
ユ(!!!)
突然真っ黒になる視界。
みぞおちのあたりに感じる何か。
背中で風を切る感覚。
そして背中に感じる痛み。
ユ「グハアッ!」
ロ「!!!ユロッ!!!!」
ユロは何が起きたのか理解した。
化け物は尻尾を持っていた。その尻尾で壁に強かに打ちつけられたのだ。
頭のあたりに手のひらを付けると、血が出ていた。
ユ「!瓶はっ…」
右の手の中に有った瓶が無い。地面に視線を向けると、離れた所に転がっていく。
ユ「!」
また尻尾が向けられる。かわすが砕かれた岩石が当たる。
ロ「くっ…!」
ロックはユロが尻尾を食らったときに落とした鎌に手を伸ばす。
鎌を拾い助けに向かおうと考えたのだ。しかし…
ロ「!」
バチィ、と走る電流。この鎌は、ユロ以外を認めない。
ロ「…そんな…」
此処で、リタイアなのか…?
ユ「ロック…逃げて!ロック!!」
ロ「!!」
それ以外、道は無いんだよ、ロック。
私は君の無事を祈ってる…
?2「!!1人…弱っていく…」
会「!!!!?そんな…あんな所で死なれては…」
うろたえる会長に、小さな声は言葉をかける。
?2「でも…きっと大丈夫ですよ!」
ユ「くっ…」
ロ「ユ…ユロ…」
ロックは俯いた。考えろ、道はあるはずだ!
そう思って顔をあげた瞬間、視界に入ったのは・・
ユロが落とした、瓶だった。
ロ「この色…もしかして」
瓶と鎌を持つ。手から体中に伝わる電流。
ロ(耐えろ!ユロはもっと辛いんだ!)
ロックが化け物の後ろに周る。ユロがしたように。
ロ「こうしたかったんだろっ!!!」
ユ・化「!!?」
ビシャア…、と化け物の首めがけて瓶の中身をぶちまける。
緑色の液体。
ロ「昨日の化け物の、岩石を溶かす液体だ!…ッ!」
電流にもう耐えられない。左手から鎌が落ちる。
化「グアア・・・」
ロ(しまった、とどめを刺すつもりだったのに!!)
ユ「ナイス、ロック!」
ユロが走り鎌を右手に収める。
ユ「とどめだっ!」
ジャンプして鎌を振り下ろす。
硬い皮膚が溶かされ、首を守る物は無い。
頭が胴体から外れ、動かなくなった。
ロ「…ハア、ハア…これで合ってたんだろ?」
ユ「勿論。」
お互い、傷だらけの顔を見て笑い合った。
ロ「ユロの事、守れてよかったよ。」
ユ「へ?」
何でも!と慌てて両手をひらひらさせて否定する。
考え事をしていたのか、ユロにはあまり聞こえなかったようだ。
ロ「さ!行こーぜ!時間かかったからな!」
ユ「…うん。」
走るように進むロックを見失わないように歩きながら、ユロは考えていた。
さっきのジャンプ。あんなに高く飛べなかったはずなのに。
鎌を持った右手から、体中に流れるように溢れる力。
ユ「私は…どうなってるんだろう…」
ロ「ユロー!おいてくぞ!!」
ユ「置いてかれる訳無いでしょ!」
憎まれ口をたたいたユロにロックは笑った。
あれ、とユロは思う。
ユ(何で、ロック笑ってんのかな…)
それが、大切な人が笑っているからだと気付くのは、何時の事だろう。
?2「ね、大丈夫だったでしょう。」
会「私には感じる力は無い。大丈夫だったんだな。」
その時、また廊下をバタバタと走る音。
会「そんなに大変なことがあるのかい。」
バタン、とドアが開く。
会「紫音…」
栗色の長い髪、無地のTシャツ、ショートパンツ、水色のパーカー。
紫「会長っ!…あ、音夢お姉ちゃんもいたんだ…」
音夢お姉ちゃん、と呼ばれた手のひらサイズのデジタルの様な人間は怒った様子を見せた。
音「ついでみたいに言うのやめてほしいな。」
まあまあ、と会長は2人をなだめる。
会「紫音、何があったのですか。」
紫「それがっ…『ジャスティスキラー』の一味が動きますっ!!」
- Re: ロック×2 〜オリジナル小説〜 ( No.19 )
- 日時: 2011/06/12 20:37
- 名前: 伊莉寿 (ID: r4kEfg7B)
キャラ紹介!
名前:七瀬 音夢 (ナナセ ネム)
名前:七瀬 紫音 (ナナセ シオン)
性別:女
性格:優しい。音夢はしっかりしているが、紫音は少しの事で慌てたりする。
容姿:モデル体形でロングの栗色の髪。
その他:音夢はデジタルの人間。物知り。2人は姉妹で音夢が姉。紫音の特技は空手。
サンボイ
音夢「私は音夢。こちらは妹の紫音です。」「訳あっての体です。理解して下さい」
紫音「お姉ちゃんっ!行くよ!!」「何か可愛いってお姉ちゃんも言われるんだけど、空手が得意なの!」
因みに、私のリア友のキャラクターです♪これから活躍させていきます☆
- Re: ロック×2 〜オリジナル小説〜 コメントお願いします! ( No.20 )
- 日時: 2011/06/13 19:45
- 名前: 伊莉寿 (ID: r4kEfg7B)
第11話
ク「まさか、実験体とはいえ敗れるとは…」
窓の外を見るクロナは、もう2日も降り続く雨を見て不愉快そうに唇を噛む。
ク「仕方が無い…その一言で片付けるというのですか。」
手を握り拳にして悔しそうに言う。
ク「…分かりました。とにかく送り続けましょう。」
そうして実力を見て行くしかない。
ク「それが、あのお方の答え…」
召使が、重々しく返事をした。
ロ「…ユロ、それ何体目?」
次々と来る化け物にうんざりしながらロックが聞く。
ユ「う〜ん、もう6体目になるかな。」
洞窟の中を進み始めて3日目。時計は午後2時を指す。
ユ「ちょっと…嫌になり始めてるんだよね、鎌見るのが。」
俯いて告白するユロに、ロックは「しょうがないんじゃない」としか言えない。
ロ「じゃあ次化け物が来たら俺が倒すから、なっ!とにかく元気出せよ!」
明るくふるまうロックに、ユロは鎌を戻してから苦笑いした。
ユ「無理でしょ!冗談言わないでって!」
いつもなら軽く喧嘩が起る様な言葉にも、ロックは何も言わない。
ユロは少し考えてから自然な笑顔を心がけてこう言った。
ユ「ロックって優しいんだね。ありがと!」
ロ「!///」
優しい?心の中で繰り返す。ユロに優しくしようなんて、今まで想った事無かった。
今の言葉もとにかく元気出してもらわないと、って思って言っただけ。
それが、優しさなのか?
ユ「じゃあ、行こうか!」
今、ユロは自然な笑顔でそう言っている。
ロックにとって、それが何より嬉しいと感じる。
心臓がドクン、と大きく鼓動した。
ロックは分かり始めていた。
ユロに対する自分の気持ちが、大きく変化した事を。
クロナはイラついていた。
とにかく自分が送った刺客が全く勝てないという事にイラついていた。
1人も倒せない。悔しい。
ク「ジャスティスキラーが聞いてあきれるわ。」
ジャスティスキラー。
それが、彼女の所属する組織名。
ク「いいわ、あのお方の意見なんて聞いてる暇じゃないわ。」
召使を呼び寄せると、研究段階の者を出せ、と命じた。
召使は驚いたものの、彼女の怒りを感じ、すぐに去った。
ク「これで、人間も終わりね…」
ク(そうしたら、安心して『正義の者』を狩れる…)
そして、雷鳴が轟いた。
3日目の夜。
ロックより、ユロが先に眠りに落ちていた。
食料も残り2,3食分しかない。ユロは、もう明日で抜けられるからと言っていた。
ロックはなかなか眠れない。
すやすやと静かに寝息を立てるユロを眺めていた。
こんな少女が化け物を倒しているなんて、誰が信じるだろう。
少なくともロックの家族は信じないだろうな、と思った。
ユロの前髪に手を当ててなでてみた。
気持ちが安らぐ。ロックは眠ろうと、目を閉じた。
おやすみ、と言い掛けて洞窟の先から押し寄せる気配に目を見開く。
ロ「なっ…」
暗い洞窟の闇の中、光る赤い目が2つ。
足音も立てずに近付くそれに、ロックは殺気を感じた。
ロ「ユロ!起きろっ、化け物が…」
化「シツレイダナ、バケモノダナンテ。」
ぞく、と背中に寒気を感じた。
ユ「ん…どうしたの…」
目をこすりながら体を起こすユロは、目の前で赤い何かが飛び散るのを見た。
ユ「…!ロ…ロック…」
ロ「・・・・・!」
倒れるロックの体を、ユロはただ見ている事しかできなかった。
化「アア、キミガツヨイノカ。」
赤い目を光らせて、闇の中に立っていたのは。
キツネ、だった。
- Re: ロック×2 〜オリジナル小説〜 コメントお願いします! ( No.21 )
- 日時: 2011/06/14 16:10
- 名前: 伊莉寿 (ID: r4kEfg7B)
第12話 『正義の者』と異世界
〜紫音目線〜
紫「お姉ちゃん、祈りの時間だよ。」
私はそう言って精密機械を持ち上げる。この精密機械は転送装置。私達『正義の者』に1つずつ与えられる『正義の者』である証。
転送するのは武器や装備。戦いに必要な物は全部ここに預けられていて、必要な時に転送してもらえるんだ。
私達『正義の者』の役割はこの世界、『イースローワールド』の安全を脅かす危険を排除すること。
最近は何も無かったんだけど、つい10か月前まではジャスティスキラーって名前の組織がこの世界を滅ぼす勢いで化け物を街中に放して沢山の人々が犠牲になっていた。
ぱったりと動かなくなって10か月。でも、また動き始めた。
異世界とつながるらしい洞窟は出入り口を塞いでいたはずなのに、何者かの手により再び開けられてしまった。
人間がこちらに近づいている。異世界の者が。
そしてその者達を排除しようとする様にジャスティスキラーの化け物が送られていた。
しかもその洞窟の中から私達と同じ『正義の者』の気配がする。
簡単に『正義の者』にはなれないのに。しかもイースローワールドの人じゃないとなれば尚更。
音「…祈りに行くんでしょ。」
紫「はうう!!お姉ちゃん??!あ、も、もう時間だった!」
何慌ててんの、とお姉ちゃんが呆れている。急に転送装置から出て来られたらびっくりするよ〜!
紫「走ってかないと間に合わないね」
私は走って廊下を移動した。本当はいけない事なんだけどね。
お姉ちゃんは、本当はもう死んでるの。
でも、『正義の者』の特権。任務中に死亡した『正義の者』が身内で、お互いがお互いを必要とする思いがとても強かった場合。
ごく稀に、その者の魂を転送装置内に宿す事が出来る。
お姉ちゃんと私はそうすることが出来た。だから、お姉ちゃんとこうして一緒に居られる。
—洞窟内—
ユ「ロック…ウソでしょ、どうし…て」
倒れたロックの体。背中に大きな切り傷。
ユロは狐の方を睨む。尻尾が銀色に光っている。
狐「ナイフテール。ワタシノオハ、ナイフニナレル…」
ロ「く…」
ユロはリュックをあさる時間が無い事を察した。
さっき、ユロを起こそうとするロックの声が聞こえた後、直ぐに狐はロックに切りかかった事が分かる。
それだけ狐は速い。戦うしかない。
狐「ソイツノチリョウ、シナインダナ」
ユ「!!?」
狐は笑う。
狐「ワタシハ、オマエノジツリョクヲ、シリタイ。ソイツヲカバッテイテハ、ヨワイダロウ?」
今までの化け物とは違う理由で送られた刺客。ユロはそう理解した。
リュックの底の方にあった薬などで治療をした。
直ぐに治るように治療をすると3時間半ほどかかった。
時計は5時を指す。
狐「コレデ、ジュンビハイイナ?」
ロ「ユロ、ありがとな。」
ユ「……」
ユロの険しい顔。当然かもしれない。1時間しかユロは眠っていないし治療を長時間したのだから。
ユ「このまま逃げ切れるようだったら逃げよう。出口は近い。」
ロ「!」
この方法が、一番良い。今度の化け物は、今までのとは比べ物にならない程強いのだから。
狐「イクゾ…」
狐の尻尾が銀色に輝く。
ユロは鎌を構えた。
命がけの追いかけっこ、スタート。
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