二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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ロック×2 守るために—…〜オリジナル小説〜コメント下さい!
日時: 2011/07/17 07:54
名前: 伊莉寿 (ID: r4kEfg7B)

はい、初めましての方が殆どかと思われます。伊莉寿といいます!
「知らん。」「あ、視界の端っこにいたかも…」
レベルの知名度かなと。

恋愛系やってみたいな、と思ったのでつくってみました。ただ、戦闘シーンが入ります!ご注意下さい。
(多分微妙。)

この小説は、タイトルにもある通り、オリジナルです。
イナイレの小説を書いていますが、此処にはイナイレ要素ないです^^;
タイトルは、スレッドのロックと全く関係ありません。

では、注意点。

・荒らし等はご遠慮ください!
・1作目の更新を優先させていただきます。なので亀さん程度の更新になるかと…。

以上の事が許せる方は、welcome!
時間がある方は、コメントやアドバイス等、よろしくお願いします☆

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Re: ロック×2 〜オリジナル小説〜 ( No.12 )
日時: 2011/06/06 17:53
名前: 伊莉寿 (ID: r4kEfg7B)

第6話 初めての…

ロ「…随分暗くなったな。」

ロックの呟きに同情する様に、ユロは頷いた。

入口は日差しがあって明るかった。だが、奥へ進むにつれ暗くなっていった。

そして、すっかり暗くなってしまった。

ユ「明りになる物、入ってるかな。」

黒いリュックサックを下して、ユロは目を凝らしてあさる。

ロ「そういや、そのリュック見た事ねえな。誰のだ?」

ユ「あたしも知らない。シュヘルハムが持ってきたからさ。」

懐中電灯を見て顔をしかめながら言うユロに、ロックは首をかしげた。

ロ「シュヘ…誰それ。」

ユ「情報屋。いっつもシュヘルハムの手、借りてんだよね〜。あっ、明りついた!ロック、行こう!」

カチッ、とボタンを押してユロが催促する。ロックは、しっくり来ないという顔をして歩きだした。


一方、暗闇に沈む城—

召「クロナ様、どうやら少年と少女が洞窟内に進入した模様です…。」

クロナ様、と呼ばれた黒いドレスを着た女性が、振り返る。

ク「…刺客を送っておけば良い…」

かしこまりました、と言って、召使が去るとクロナは窓の外を見た。

退屈…と呟きながら。

ク「…そろそろ、動こうかな…」

まるで、今まで静かにしていたんだから我儘を許されて当然、という顔で—。


洞窟内

ユ「あっ…」

ロ「!!?急にとまんじゃねーよ!!」

どんっ、とリュックサックに衝突したロックの文句をスルーして、ユロが目の前を指でさす。

ユ「何…あれ」

ロックも目を疑った。

鳥の頭を持ち体を鱗で覆われた…そう、化け物が目の前に2体。

ユ「なっ…!レベル高すぎでしょ、シュヘルハムっ!!!!」

ロ「はあ??!そいつが送って来たのか??!」

ユ「ちがうっ!忠告が…!!!!?」

ビシャッ、と鳥の手から出てきた液は、洞窟の岩を溶かした。

さーっ、と2人の顔が青くなる。

ロ「…やばくね?」

ユ「…でも、もしかしたらこいつ等がシロナさんを…」

会話は途切れた。化け物が2人を襲おうと飛びかかって来た為である。

ユロとロックは横っ跳びでかわした。

ユ「とにかく逃げよ!!」

ロ「ああっ!」

いつの間にか2人は息が合っている。こんな奴の前では勉強のライバルより生の方が大事だ。

ユロは洞窟の脇道に隠れた。

ユ(こんな敵が来るの分かってたんじゃないのシュヘルハム!ふざけないでよ!!)

リュックをあさる。やがて一番奥にあったのは、精密な機械。小さなボタンが付いている。

真四角で黒くて全く意味不明だが、これしか無い。

ユロがボタンを押す。

ユ「!!これって…!!!」


ロ(急げユロ!!俺の体力も限界近いぞ…!!)

肩で息をしながら祈る。

ロックは囮的存在になっていた。洞窟の分かれ道の壁で身を隠す。

化け物はあたりをきょろきょろと見ながら近づいてくる。

だんだん、一歩一歩。

逃げる道も無い。行き止まりだ。

これで終わりだと覚悟した。なぜなら化け物との距離はあと2メートル程。

ロ(シロナ…ユロ…くそっ!!!)

ロ「!!?」

ザシュッ、と何かが切れた音。

振り返ると、化け物が倒れていた。

ロ「…死んで…る?」

ユ「ごめんね、ロック。遅れた!」

顔をあげる。ロックは理解しきれない。

ユロの右手にある、大きな鎌を見たら—。

Re: ロック×2 〜オリジナル小説〜 ( No.13 )
日時: 2011/06/06 20:47
名前: 小池 (ID: 8Zs8HT.V)

どーも小池です!
早速小説書こうと思ってんで宜しくです

Re: ロック×2 〜オリジナル小説〜 ( No.14 )
日時: 2011/06/06 21:05
名前: 伊莉寿 (ID: r4kEfg7B)

小池さん

来てくれた??!本当にありがと〜!!

小説書き始めたら絶対行くね!コメありがとう♪

Re: ロック×2 〜オリジナル小説〜 ( No.15 )
日時: 2011/06/09 21:20
名前: 伊莉寿 (ID: r4kEfg7B)

第7話 シュヘルハムさんはユロの師匠??!

ロ「…その鎌は…?」

ユ「?あっ、これ、シュヘルハムの……?!!!」

2人が飛び退く。そして、ベチャッ、と不快な音がして洞窟の岩が溶けた。

ロ「やべっ、忘れてた!」

もう一体の化け物の存在を、2人は忘れていた。

ユロが鎌を構え直す。(ギャグじゃないよ!)

そして振り下ろす。化け物の息の根を止めるには、その一振りだけで充分だった。

ユ「先に行こう。進みながら、説明するよ。」

ロックは、その鎌のオーラに恐怖心を抱きながらも頷いた。


ユ「…シュヘルハムからもらったリュックサックの底の方に入ってた精密機械。」

ユロが差し出した小さな機械。正方形で、中心にボタンが付いている。

ユロがそのボタンを押すと、ヴィイン、という機械音と共に電子画面が空中に現れた。

いくつかのデータが入るようになっているようだが、使えるのは一つだけの様だ。

鎌の画像。ユロがタッチすると、背中にあった鎌が消え、画面に『転送完了』の文字が出た。

ロ「どうなってんだ、これ…」

ユ「よく分からないけど…この洞窟を抜けるのには欠かせないって事だけは確か。」

ロックが顔をしかめる。

ロ「そのシュヘルハムって何者なんだ?」

ユロが振り向き、軽く微笑んだ。

ユ「私に探し屋のノウハウを教えてくれた人。彼は味方。それだけは信じていい事。」

ユロが腕時計を見て声を漏らす。

ユ「もう、11時半だけど…寝る?」


ユ「何でこんな無防備に寝れるのかなあ…」

ユロが呆れたように呟く。彼女の眼の前には、寝袋に包まってスヤスヤと寝息を立てるロック。

彼の寝顔を見て、ユロは微笑む。少し、悲しみの色を込めた目で。


ユ「…ありがとね。」


ユロは思う。ロックがいなかったら、自分は此処に存在出来ていないはずだと。

ロックがいなかったら。

この洞窟を進む足は、暗闇に飲まれた時点で止まっていただろう。

化け物に遭遇した時、鎌を持つ事は無かっただろう。

何故なら、ロックを守ろうと思うこともなかっただろうから。

ロックが、囮のようになってくれたから、リュックの中を探す時間がうまれた。

だから、鎌を持ち戦った。

彼がいてくれる事で洞窟の中を進む勇気が生まれるから。

ずるいな、とユロは思う。

寝顔にしか、お礼を言えないなんて。


ロックが目を覚ました時、ユロは薄い毛布をかけて眠っていた。

ユロの腕時計は5時を指している。

ロ「…早かったかな。」

ユロの寝顔を見るのは2回目。

あれは、5歳の時の夏休み。シロナが連れてきた少女がユロだった。

彼女が読みたがっていた本をロックは貸さなかった事で、ロックは初めて女の子を泣かした。

その後、母親に命令されユロのいる部屋に訪れた時、彼女はシロナの膝の上で泣き疲れて眠っていた。

あんな風に喧嘩をしたのは初めてで、悲しかったと言っていたらしい。

ロックには衝撃だった。

シ『喧嘩は悲しいもの。でも、嫌な事を言える相手こそ友達。そしてそのラインを越えた時、相棒みたいな感じになるんだって私は思うな。』

ロックがそのことを理解したのは、今日かもしれない。

Re: ロック×2 〜オリジナル小説〜 ( No.16 )
日時: 2011/06/11 21:10
名前: 伊莉寿 (ID: r4kEfg7B)

第8話 新たなる刺客

ユロがリュックサックを背負う。

先日の疲労はすっかり回復している。ロックも荷物をまとめ終わった様だ。

ユ「後どれ位かな…?」

ロ「分かんねーけど…進むしかねえもんな。」

ロックとユロは再び進む。まだ見えぬ出口を目指して—。


闇に沈む城—

ク「刺客が敗れた?」

召「はい、2体とも全滅です。」

クロナが考え込む。

ク「…そいつ等は、『正義の者』では無いのだろう?」

召「はい、情報によると単なる人間の様です。」

クロナは、ならば、と無表情になって言う。

ク「実験体を送れ…それが、あの方の答えだ。」


—どこかの町—

ハアッ、ハアッ、と肩で息をした少女が、豪かな明るい廊下を走っていた。

何かに追われている訳では無く、ただ走っている。全力疾走だ。

服装は軽装で、ショートパンツに無地のTシャツ。水色のパーカー。

ブーツが、やけに目立つ。

?「会長ぉっ!あの洞窟から『正義の者』の気配を感じるって私の…」

ドアを大げさな音で開けて叫ぶ。会長、と呼ばれた男性の老人はゆっくりと振り向いた。

部屋には会長以外誰もいない。妙にひっそりとしている。

会「私達も調査をしていますよ…にしても、廊下を走るとは約束破りじゃないのか?」

?「すっ、すいませんッ!つい…」

少女は思い切り頭を下げた。

?「会長…もし、『正義の者』だとしたら、一体どうやって…?」

そうですね、と会長が少女の目を見つめ、眼鏡の奥の瞳を輝かせて言う。

会「私の…随分前に交わした約束を、今更果たしに来た…という事でしょう。」


—洞窟内—

ユ「!」

ユロが止まった。ロックは危うくリュックサックにぶつかりそうになった。

ロ「だから急にとまんなっつーの!!」

ユ「…ふ、ふざけないでよ…」

あ?とロックがユロの先にある物を確認する。ロックも、固まった。

ロ「何だ、これ…」

その先に有ったモノ…

洞窟の穴ギリギリの体の大きさ。

硬そうな体。

ユ「絵本の恐竜みたーい。」

ロ「何かノホホンとしてるんですけど??!」

伊「な、何と表示したら…^^;」

ユ・ロ「作者ひっこんでろ。」

化「グアアアアーッ!!」

ユ(結局化け物か。)

化け物。ユロは精密機械を取りだす。

鎌をタッチし、装備する。

ユ「…どう行くべきか…」

ロ「!!避けろっ!!」

ユロが考え込んでいる間に化け物が動く。

四肢を地に着け、腕を伸ばした。ユロがかわすが振動で体が震える。

ユ「どうしたら…!」

とりあえず、ロックは武器を持たない。逃げ道の確保が最優先事項だ。

だが、あいつの体は大きく隙間が無い。さらに体は…

ユ「チャレンジッ!」

化「!!」

鎌を腕に向け振り下ろす。

ガキイイン・・・と音がして、洞窟全体を震わせる。

ユ(硬いっ…!!)

昨日の化け物とは比べ物にならない。

そう、そいつは存在するだけで脅威。


ク「どーするのかな。人間さん…」


?2「…動きました。」

会「本当に、単なる人間なのですか。」

?2「ええ。ですが…戦っているのは、紛れもなく…
                            奴らです。」

話す者の影は小さく。

老人はその者を掌に乗せ、机の上におろした。

シルエットでは、そう映る。


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