二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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薄桜鬼   ———刹那の契り———
日時: 2013/07/05 14:33
名前: 亜鶴 (ID: V9P9JhRA)

どうも亜鶴と申します。



私は沖田LOVEなので、基本的には沖田ルート目指します。捏造もありです。

私の書く小説なので、キャラ崩壊等がありますので、ご注意してください。




ではこれからも宜しくお願いします。


お知らせ (必読)
>>302 new



目次〜

オリキャラ紹介>>286
登場人物紹介 >>24

プロローグ>>299 
------------------------------1章
第一話>>282  
第二話>>285  
第三話>>300 再更新
第四話>>46
第五話>>78 
------------------------------2章
第六話>>113
第七話>>125  
第八話>>170
第九話>>179
第十話>>182
第十一話>>290
第十二話>>296 
------------------------------3章
第十三話>>215
第十四話>>219
第十五話>>223
第十六話>>228
第十七話>>241
------------------------------4章
第十八話>>246
第十九話>>248
第二十話>>253
第二十一話>>256 
第二十二話>>265
第二十三話>>278
------------------------------番外編
凛ちゃん宛 【沖×凛 花冠】一部 >>297 二部>>298
------------------------------イラスト


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Re: 薄桜鬼   ———刹那の契り ※イラスト描きます ( No.228 )
日時: 2012/03/21 17:53
名前: 亜鶴 (ID: Nco2fuPq)

第十六話  現実のような (琴音視点)




「…と…」

「こ…ね」

誰かが私を呼んでいる

懐かしい声…

やがて私の目の前に二人の姿が見えてきた。

若い頃の…

父様と母様…?

これは…夢?
幼い姿の私は父様たちに連れられ、ある里に連れて行かれた。

「これから…私たちがお世話になる里だ。」
父様は私を肩車して、高い丘からその里を三人で見下ろしていた。


里は山々に囲まれ、自然豊かだった。
その里に私は一目ぼれで気に入った。



         ************


里で唯一大きい屋敷に私たちは使えることになった。
屋敷の人は皆優しく、幸せに暮らせることができた。


私が六つの時、私にも仕事をくれた。
私の仕事は屋敷の子の面倒を見ることだった。
屋敷の子は双子で、私と同い年でした。
話も合い、使用人よりも友達という関係になった。


よく遊んだ。
三人で野原にお花を摘みにいったり、お飯事したり…色んなことを毎日した。
私たちは幸せだった。



でもそんな幸せは長く保てることはできなかった。



「琴音ちゃん、二人を頼みますよ」
奥様が私たちを床下に隠し、私に必死に言う。
幼い私たちはいきなりのことに驚いて、状況を掴めなかった。
妹さんの方は暗闇に怖がり、泣いていた。
私は彼女を落ち着かせるために、彼女の頭を撫でた。

…大丈夫、怖くないよ
と言った。本当は私だって、泣きたい程怖かった。でも私は彼女の面倒を見る使用人だもの。使用人が泣いてちゃいけないの。弱さを見してはいけない。これくらい平気よと強がっていた。


ドタッドタッドタッ

激しい足音が床下に響く。



「殺せ!!心臓を貫けば死ぬ!!」
「鬼は殺せ!一匹も残すなっっ!!」
里の外から進入してきた男たちの声がした。


「やめろっ————っ!」
旦那様の叫び声がした後、ドサっ!と床が鳴った。旦那様が倒れたみたいだった。
「あなたっ!!」
その次に奥様の叫び声…同じくドサっ!と床が鳴った。
その音に怯え、私たち三人はお互い抱き締めあった。私はその音を拒むように耳を両手で塞いだ。


ポタッと上から液体が垂れてきた。赤くドス黒かった。
その液体が私の顔へと垂れ込む。

ことの重大さに私は察知して、二人を護らなきゃっ!という強い意志が固まった。
「行くよ!!」
二人の手を引いて、私を先頭に暗闇を必死で駆けた。



         ************

外は雨が降っていった。
やっと家の敷地内から脱出でき、初めてこの里に来た時に里を見下ろしたあの丘へと登った。

私は二人よりも早く登り、里を見下ろした。それを見た後…私は唖然として、立ち尽くしていた。

「ことね…?」
双子のお兄さんは私の異変に気がつき、私の元へと駆け寄る。
そして私の見ている方向に彼は目をやる。彼も唖然としていた。



里の…建物がすべて焼け落ちて、人の気配を感じさせなかった。



妹さんはやっと登ってきて、ノコノコとこちらにやってきた。
「○と琴音ちゃんっ!!置いて行くなんてひどいよっ!!」と少々怒る。
でも私たちは彼女に反応できず、ずっと唖然としていた。そんな態度に彼女は呆れ、正面を見た。一瞬にして、怒り顔から唖然とした顔になってしまった。


私たちの時間は止まってしまったようだった。



「みんなのおうちが…だれがこんなことを」
声を震わせ、妹さんは言った。
「○○とことねっ!逃げるよ!!」
とお兄さんは唖然としていた私たちの手を思い切り引っ張って、後ろの正面の森へと逃げ込もうとする。

「ねぇ!みんなは!!??」
妹さんは泣きながら、必死にお兄さんに訊ねる。それも何度もしつこく。
「いい加減にしろっ!!みんな…っ、死んじゃったんだよっ!!」とお兄さんは妹さんに怒鳴り散らす。彼が一番分かっていた。
妹さんはやっと理解し、泣き崩れた。
「ほらっ、行くよっ」
妹さんに呆れて、さっさとお兄さんは歩き出す。妹さんは「待ってっ!!」と言いながら、必死に付いてきた。


「おっと…見つけた…」
「あと三匹残っていたか…」
逃げる正面にいきなり刀を差しつけられた。里に火をつけたと思う男が立っていた。逃げ道が男によって塞がれ、逃げられなくなってしまった。
「!!」
私は咄嗟に二人の目の前に出て、庇おうとする。
「おいっ!ことね!!」
お兄さんは私の背に叫ぶ。

「威勢のいいガキだ。」
と男はそうつぶやくと、私目掛けて、刀を振った。同時に目をつぶり、後は痛みを待つだけだった。


         ************
「!」
来るはずの痛みは来なく、私はその反動で夢から目を覚ました。
「っ!!」

「ことねちゃん!!」
私の目覚めに気がついて、あの子の声が聞こえた。私は頭を少し動かして、隣を見た。布団に寝かされた私の横に正座している千鶴がいた。
千鶴は心配そうに私の顔を覗き込む。


「嫌な夢でも見たの?」

「へ?どうして…?」
いきなりの質問ですかっ!!という顔をする。


「それは…顔が真っ青だから…」
そうなんだ…私の顔、真っ青なのかと納得する。
自分が殺されそうになる夢を見たのだから、そりゃーあ真っ青になるだろう。
それしても、あの夢…現実のようだった。



「ごめんね…色々と心配かけたようで…」
千鶴の顔色を見ると、色々伝わってきた。

ここ数日…私が寝っぱなしであること、

私のせいで彼女はまったく睡眠をとれていないということに。



でも彼女は首を振り、
「うんうん。平気だよ。」と言ってくれた。なんと優しいのだろうかっと思ってしまう。

「さぁ、もう少し休んでください。」
と優しく声をかけてくれる。彼女の声は癒しだなと感じさせた。
そして目をつぶると、安心したのか早く眠りにつくことができた。








            続く…

琴音からです。

読むのお疲れ様でした。
大変長くなってしまい申し訳ありません。
ゆっくり休んだら、また読みに来てくださいね。待ってます。

【by琴音より】

ご感想・アドバイスなどください。

Re: 薄桜鬼   ———刹那の契り ※イラスト描きます ( No.229 )
日時: 2012/03/20 15:05
名前: 亜鶴 (ID: Nco2fuPq)

すみませんが、
動画一覧の所にある動画、消します。

紹介はやめませんが、たくさん今度から載せないことにします。

整理したいものなので、こちら側の勝手をご理解ください。

Re: 薄桜鬼   ———刹那の契り ※イラスト描きます ( No.230 )
日時: 2012/03/20 15:52
名前: カノン (ID: d4HqvBA8)

久しぶり!
ごめん。。。。久しぶりすぎて亜鶴の小説全然読んでない・・・・
よし!決めた!
塾から帰ってきたら最初から全部見る!
うん。あ〜!!!!
亜鶴、、、カキコ来なくなっちゃうの?
さみしい。。。。。でも、ブログは続けるよね??

Re: 薄桜鬼   ———刹那の契り ※イラスト描きます ( No.231 )
日時: 2012/03/21 16:19
名前: 亜鶴 (ID: Nco2fuPq)

【カノン】

お久ー

わざわざうちの駄文を読んでくれるのかい?
カノンは偉いね〜
ありがとう!!

う〜ん…。分からないな。。。
カノンのためなら!
時々来てあげるね〜
ブログは続けると思う!



Re: 薄桜鬼   ———刹那の契り ※イラスト描きます ( No.232 )
日時: 2012/03/21 16:30
名前: 亜鶴 (ID: Nco2fuPq)

参照1300突破致しました!!

皆様有難うございます。

これからもこんな私を宜しくお願い致します。


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