二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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銀魂〜琉球の巫女〜
日時: 2013/01/14 10:31
名前: ルンル (ID: lv59jgSm)

 
ど〜も、ルンルです!小説かくのは、初です!


 初心者の小説ですが、あたたかく見守ってくれたら、うれしいです!!


 ※荒らし等はお断りします。御了承を・・・




主人公紹介>>01  プロローグ>>02


大江戸上京篇
  第一訓「天然少女に悪いやつはいない・・・かも?」>>06>>11>>16>>20>>23-24
  第ニ訓「いつの間にか、親戚って増えている」>>25>>27
  第三訓「自分の父親のことって、意外と知らないことが多い」>>33>>45-47


本編
  第四訓「初仕事だからって、はりきりすぎはダメ!」>>49
 第五訓「友達同士では、あだ名で呼べ」>>50
  第六訓「エロ本は、20から!?18から!?どっち!?」>>58
  第七訓「あだ名で呼び合うのはいいけど、一歩まちがえたらイジメになるので注意しよう」>>63
  第八訓「寝起きドッキリはある意味不健康」>>65
  第九訓「鼻が敏感なヤツにロクなヤツはいない」>>66
  第十訓「花見の場所取りはお早めに」>>69
  第十一訓「酔っ払った女は男より怖い」>>74
  第十二訓「今まで鼻水って脳ミソが溶けたヤツかと思ってた・・・」>>81









 番外編「作者だって都合があるんだから、今3月なのになんでバレンタインネタ?って文句言わないの!!」>>54
 


イラスト<歌喜>>>41

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Re: 銀魂〜琉球の巫女〜 ( No.63 )
日時: 2012/03/30 14:49
名前: ルンル (ID: CmU3lREQ)

「おっせーな、サーファーの奴」
「迷子にでもなったんじゃないですか?隊長」
「よしっ、じゃああとヨロシク。俺帰るから」
「えぇ!?」


---------------------------------
第七訓「あだ名で呼び合うのはいいけど、一歩まちがえたらイジメになるので注意しよう」


「っえきシ!!」


ラーメンをすすりながらくしゃみをぶちまける歌喜
もちのろん、周りは悲惨な状態に・・・

「あんたっ、ちゃんと食べなよ
女の子のくせに!」

と、さっきの髪の長い女性があきれる


「う〜・・・だって急にくしゃみが・・べっきシ!!」
「鼻から出てるよ、メンが・・・!」
「あ・・・」


ったくとつぶやくと桂にもできたてのラーメンをおく

「はい、おまちどう!・・・まったく、まぎらわしい人だね
ただでさえ最近は下着ドロが流行ってるってのにさ 
ま、あんなところにいたあんたもわるいんだからそのいっぱいで勘弁しとくれよ
ウチはラーメン屋だからそんなもんしか出せないけど・・・あんたも!」

そういって、ポンと歌喜に手を置く

「ぅえ?」
「ま、あんたも一目見て下着ドロと思っちまうのもわかるけどさ・・
あんたも変な爆発でどっかの屋根壊したんだから、それで勘弁ね」


歌喜をまだちいさい子供と接するようにニコリと微笑む

「子供扱いすな!うち、もう15さーね!」
「十分子供だよ、まったく・・・あ、私、この店の店主やってる幾松」


幾松と名乗る女性に桂も歌喜も名乗りはじめた

「俺は桂 好物はそばだ」
「何で好物言った?そば出せってか?そば出せってか?
・・・であんたは?」
「うちは、歌喜 好物はサーターアンダギーさ」
「あんたもなんで好物言った?サーターだせってか?揚げたてよこせってか!?」
「なんで分かった、いくまっちゃん!?」
「分かるわ!!つーか初対面に向かって呼び捨てで呼ぶかフツー!?」
「呼び捨てじゃないぞ、あだ名さーね!」
「どっちでもいいわ!」


鼻からメン出し娘はほっといて、本題に戻すいくまっちゃん


「それにしても、アンタら、あんな所で何してたわけ?」
「ん?アレだ 道を間違えてだな」
「うん、うちも道間違えてな〜」
「へェ〜、道間違えて屋根の上歩いてたんだ
天国にでもいくつもりだったのかィ?」
「違う違う そーゆうんじゃなく・・・人の道的なものを」
「お前やっぱ下着泥棒だろう!!」

そういって、チラリと歌喜を見る幾松

「う、うちはちがうぞ!うちはただ、かt・・」
「かt・・・何?」


歌喜はふと桂を見る
静かにラーメンをすすっている

「かt、なんなの?」
「か・・・」
「か?」
「か・・・


カーネ●サンダースのファンでェ、うち!!ほんで、そこにカー●ルが近くに歩いててサインもらおうとして追いかけてたら見失って・・・気づいたら屋根の上だ、だったんだぞ!!」

「・・・・・・」

この明らかにいいわけくさい説明にしばらく見つめる幾松

「ほ、ほんとだぞ・・・?」
「・・・あんたって言い訳下手ね〜」
「ほ、ほんとのことだぞ!!」
「ていうか、しゃべり口調からあんた田舎モンみたいね〜」
「ほんだって!!うそじゃないさァ!!」
「じゃあ、あんたまさか知らないとは思わないけど・・・」
「うそじゃないさぁね〜!!ちゃんと、カー●ルLOVEって入れ墨してあるからさ〜!!」
「カー●ル、もうとっくに死んでんだよ?」
「・・・・・・!!!!」
「あんた、まさか知らな・・」

「まぁまぁ、幾松殿」


いつの間にか、入り口付近に立っている桂
ラーメンすすりながら・・・


「人には言いたくないことが一つや二つあるものだ
だが、これだけは言っておく、俺は絶対怪しい者じゃない」

そういいながら引き戸の隙間から外をうかがう

「鏡見てみ
怪しい長髪がうつってるから」
「違う コレはアレだぞ貴様 天気見てんだぞ、マジだから」


カー●ルショックから立ち直った歌喜はちらりと窓の隙間をのぞいた
かすかにサイレンの音が聞こえる


うわっ、新撰組のパトカー来てるのかぁ・・・こりゃ、桂も・・・


「チッ ひどい天気だ」
そうつぶやくと桂は、幾松に顔を向ける


「幾松殿、すまぬがもうしばし雨宿りさせてもらえぬだろうか?」
「雨?そんなもの降ってたかィ?歌喜、降ってる?」
「え?・・・や、降ってなi・・モゴッ!!」

言いかけた歌喜の口をふさぐ桂
それに、不思議に思うはずもなく幾松は桂に不審の目をいだく

桂は観念したのか、ひとつ息をはく
「・・・・正直に言おう、実は


俺は全国のラーメン屋を修行して回るラーメン求道者でな」


うそつけ、このヅラァァァ!!!

「ヅラじゃない桂だ!」

と、つっ込みたい歌喜だが、口をふさがれて言えない状況
・・・ていうかコイツ心の声聞こえた?

ヅラは何事もなかったかのように平然としゃべり続ける

「君の技にほれた
ぜひ、勉強させてほしい」
「さっき、そば好きって言ってなかったっけ」
「ラーメンもそばも似たようなものだ、なんか長いじゃん」
「お前にラーメンを語る資格ねェ!!」


そうこうしていると、歌喜は気づく
もう12時・・・

日付が変わっちった・・と思うと急に睡魔が襲ってきた

「大体、こんなところで働いたって得られるものなんてありゃしな・・あ、もうこんな時間じゃないかィ
歌喜、あんたもう帰りな」
「え・・・でも・・・フア〜」
「ほら、あくびしてるじゃないかぃ
もう家に帰りな、親も心配するだろ?」
「親、つーか同居人つーか・・ま、いっか、そうさせてもらうさ・・・」
「桂、あんたおくっていっt」
「い、いや!家近くにあるから、一人で帰れるから!」
「そう・・・じゃあ、いいわ」
「ん、あの、ありがと・・・ございました」


ガララッ

真夜中の町は電灯は少しついているだけで、真っ暗に近かった

「沖さん、心配してっかな・・・ま、沖さんのことだから、あのメガネにまかせてちゃっちゃっと帰ってるか」

フフっとひとりでに笑ってしまう
そして、ふと思いつく


・・・なーでうち、あそこでつかまえなかったんかな・・・
つーか、ヅラって、ほんとに悪い奴か・・・・?


そうこうしていると、ふとドンッと肩がぶつかった
「!」
「邪魔だ、どけ!このガキが!」

3人組のチンピラのような男ににらまれる
ここでの歌喜なら反発するが、今は眠さで何も言わなかった

そのまま、歩いている3人はさっきの幾松のいたラーメン屋に入っていった

「・・・なんさーね、アイツら」


さっきのラーメン屋に入っていく3人組に不満は抱きつつも、歌喜は万事屋へと、帰っていった



<つづく!>

Re: 銀魂〜琉球の巫女〜 ( No.64 )
日時: 2012/03/31 11:20
名前: ルンル (ID: CmU3lREQ)

さあ、桂さんも登場しました><


私、すきな銀魂の話<長篇も可!>を募集したいとおもいます!!


あと、アニメ再開してほしいな〜・・・T T

すいません、グチで・・^^;

Re: 銀魂〜琉球の巫女〜 ( No.65 )
日時: 2012/04/04 15:22
名前: ルンル (ID: CmU3lREQ)

AM 10:14

ピンポ〜ン------------
「は〜い!・・・アレ?沖田さん!」
「すいやせん、ちょっとセ・・・歌喜いますか?」
「え、歌喜ちゃん?いますけど・・・でも、今は二度寝していますけど・・・」
「そうですかぃ、じゃあおじゃましや〜す」
「アレ?人の話聞いてた!?ねぇ!ちょっとォォォォォ!!」

-----------------------------------
第八訓「寝起きドッキリはある意味不健康」

スー・・・スー・・・Zzz


ここは銀時兼歌喜の寝どころの和室

10時だいの日光が薄暗い部屋に淡く照らしている
そこに、5時半に起きて朝食作り、洗濯干しを終えた歌喜が静かにふとんの中で寝息を立てていた


 静寂、そして歌喜のささやかな至福の時間


しかし数秒後、それも一瞬でくずれさる・・・!!


パンッ

いきおいよく開いた障子から光が歌喜の顔に差し込む
そのまぶしさに顔を障子のほうにそらす


「・・・ん〜・・・なんさ〜ね、銀チャン・・・まだ寝て一時間しかたってないs」

ガチャリッ


「・・・・・え?」


ドゴォォォォォン!!

「ギャアァ△●□☆※▼○◇*◎!!!」


壮絶な発射音と悲鳴にもなっていない悲鳴が和室、いや万事屋中に響きわたる

通行人もビビッてしまうぐらい・・・


しばらく数分、腰を抜かし、ヒクついてしまう歌喜

わかりやすく言うと、アニメでの『銀さん、金縛りにあうの巻』の金縛り状態の銀さんのポーズに似てるかな・・・?(ていうか、わかりやすくねぇ〜・・・)


話は元に戻して、発射音の元凶のバズーカを右手に、左手にマイクを持って立っているのは、なぜか左右紅白のメガネをかけている沖田くん

「おはよ・・・あ、カメラこっちか・・・おはよぉ〜ございまぁ〜す(小声)」
「いや、ここカメラないんですけど・・」

新八のつっこみを無視して、沖田くんはカメラ目線(?)でモーニングコール。


「おはよぉ〜ございまぁ〜す、歌喜さぁ〜ん
ど〜ですか〜?お目覚めの気分は〜?(小声)」
と歌喜にマイクを向ける沖田くん

「なにが 気分は〜だ!呪い殺されてぇんか、アンタはァァァァ!!」
と、シャウトしながらマイクをたたきつける歌喜


「アッハッハッハ、分かんないんですかぁ?まだ寝ぼけてらっしゃるんですかぁ?」
「やめろさ、その中途半端な丁寧語!イラッと来んだよ!!つーか、なんで寝起きバズーカをチョイスしてんさ!!」
「いやぁ、おまえの目覚ましにはちょーどいいと思ってな
それによく言うだろぃ、『早起きは3文の得』って」
「バズーカの目覚ましなんか一文も得になってねーさ!一文どころか百文損してんだけどォォォォ!!
つーか、なんさそのハデメガネ!テリーか?テリー●藤かァァ!?」


ハァ ハァ ハァ・・・

寝起きにいきなり飛ばしすぎ、息切れする歌喜
ま、仕方ないことだが・・・・

「・・・で、沖さん。うちに何のようさぁ?何もなかったら、うち寝るぞ・・・あー、叫びすぎて頭イタ・・・・」


そういって、布団の中にうずくまろうとした
そのとき

「・・・待て、セーファー」
「・・・・んあ?」

うんざりそうに沖田の顔を見るが

「・・・?」
いつんにもなく真剣な顔に歌喜は疑問をもつ


「オレがお前んとこに来たのは用があってだ」
「早朝ドッキリじゃ・・・なくて?」
「それもあるけど」

あんのかよ・・・

つぶやく歌喜でだったが、沖田の真剣な顔に自分も真剣になってしまう

「じゃ、なんさーね?」
「お前、この後用事ねーよな・・・?」
「あ、あぁ、それがどうかしt・・」

ガシッ

「!?」

突然、沖田が歌喜の手首をつかむ
これには、さすがの歌喜も驚きが隠せない

「い、いきりなりなんさ!?そ、それに・・・」


手首イテェェェ!!沖さん握力ツエェェェェー!!


と、地味にもがいていると、沖田が銀時らに顔を向け

「すいやせん旦那、セ・・・歌喜ちょっと借ります」
「あ、あぁ・・・」
「おい、セーファー、仕事だぜぃ」
「え!?ちょ、うち、起きたばっかでまだ家事が残っt・・」


ア"-----------!!!


あっという間に、連れて・・・ていうか拉致された歌喜

そして、残された銀時がつぶやく-------


「オレ、主人公だよね・・・?」



<つづく!>


Re: 銀魂〜琉球の巫女〜 ( No.66 )
日時: 2012/04/05 16:30
名前: ルンル (ID: CmU3lREQ)

「・・・?なぜ出前用のバイクが・・・?」

------------------------------
第九訓「鼻が敏感なヤツにロクなヤツはいない」


ただ今、AM10:46

昨日のあの通りは、うそのように明るい
しかし、やはり人通りは少なく、今いるのは、昨日と同じメンバーであった


当の歌喜は、気持ちよく二度寝をしていたところ、いきなり早朝バズーカをかまされ、仕事だといって連れて・・・ていうか、拉致?誘拐?・・・どっちでもいいや。こんなところにまた、整備させられてるというわけである


つーか・・・こんなの前にもあったような・・・

「どうしたんでぃ、ボーッとして・・・もう一発早朝バズーカで・・」
「遠慮しとくさ」

ハァ〜・・・


おもわず、ため息がこぼれる
そして、ふと考える


そういえば、あのあと桂、どうしたんだろ・・・
もしかして、いくまっっちゃんとこにかくまってもらってんのかな・・・まさかな・・・


ピー

突然、沖田が笛をくわえて鳴らした
歌喜は、誰か来たと思い、前を向いた

見ると、止められたのは大きな人も運べるくらいの籠をもった2人の男
歌喜は2人の男にハッと気づく


「・・あれ・・こいつら、まさかアン時ぶつかった・・」
「ハィ---- ちょいとちょいと、お兄さん達止まって」


当の沖田&メガネ隊員は、歌喜には気づかず男たちに尋ねる

「いや すまないね〜
今この辺にテロリストが潜伏中でね、ちょっとご協力お願いできます?」
と、メガネ隊員が言う
「お兄さん達 何?仕事中?なにそれ?エロ本入ってんのエロ本?」


すると、歌喜がふと疑問に思う
いや、今回はエロ本ではなく・・・^^;
疑問に思ったのは男ではなく、そのもっている籠

ふとにおいがしたのだ


これは・・・ラーメン・・・?なぁで・・・

そう思った瞬間、歌喜はハッとした

風が吹いた拍子に、籠のすそがめくれたのだ
そこから見えたのは、細くてきゃしゃな、間違いなく女の足・・・
しかも、その見えた両足首には縄で結ばれていた


「なぁ・・・あんたr」

ゴンッ

沖田が歌喜の頭をなぐる

「エロ本はだめだぜぃ」
「っ〜〜〜!!ちがうさーねェ!ウチが聞きたいのは別ダ!!」


改めて、歌喜は男たちに顔を向ける

「なぁ、あんたら・・・ちょっと中、うちに見させてくれん?」

そういって、一歩前に足を進めた途端


ダッ


男たちが突然、籠を担ぎ走り出した


「あっ!!ちょっと待て!!」
沖田の叫び声もおよばずなおも走る男たち


ラーメンのにおい・・・女・・・アレ、もしかして・・・


いくまっちゃん!?


「間違いねェ!あの籠の中に桂がいる!!」
「お、沖さん!違うンさぁ!!」
「はぁ?なにがでぃ」
「ア、アレは、いk・・」


ブォン!!

突然、一台のバイクが猛スピードで横切った
そして、目にしてしまった

バイクに乗っている人物を・・・


「桂ァァァァァ!?なんでェェ!?」
メガネの隊員が思わず叫ぶ
沖田はニヤリと笑うと、手にバズーカをたずさえる
歌喜は・・・

「・・・あれ!?隊長ォォ!歌喜ちゃんがいつの間にか消えています!!」
「フンッ、あれみろぃ」

沖田の目線には、バイクに乗っている桂・・・


の後ろに乗っている歌喜------------


「えェェェ!!いつの間にィィィィ!?」



一方--------


「フンッ、この狂乱の貴公子、桂小太郎に何のようだ・・・」
「あれ?気づかれちった、ヅラ?」
「ヅラじゃない桂だ!邪魔だ、降りろ」
「ぃや〜だね!」
「じゃあ、何しに来た?捕まえにきたか?」
「ん〜・・・あってるような間違えてるような・・・?」
「・・・しっかりつかまれ」
「・・・・え?」

歌喜がつぶやいた瞬間


ドォン!ドォン!ドォン!!


「ウワァァァァ!!!沖さんの野郎、ウチがいるの知ってて撃ってんのかァァァ!?」
「怖いなら降りろ、死ぬぞ
それにもう一度問う、何しに来た・・・」
「え?ん〜・・・あんたも捕まえようかな〜ってチラッと考えたんだけんど・・・」

歌喜は乗ったままスクッと立ち上がる


「いくまっちゃん助けんの、ゆ〜せん・・・さっ!!」
「なっ!!」


タンッと勢いよく飛ぶ歌喜
あっという間に男たちの頭上にいく光景に、さすがの桂も驚いてしまう


歌喜は空中で、印を結ぶと、ぼんやりと薄い紙、呪府が二枚現れる
その呪府にすばやく、左手の人差し指と中指をあわせた手刀(しゅとう)を小刻みにうごかす
そして、手刀をまっすぐ男たちに向け、叫んだ


「万鬼伏蔵せよ、急急如律令!!(ばんきふくぞうせよ、きゅうきゅうにょりつりょう!!)」

フッと息を吹きかけると、男たちに呪府が張り付く


「な、なんだ!?」「うごけねーぞ、オイ!?」

男たちは急な状況にあたふたしている

スタッと着地する歌喜がふりかえる

「イッケェェェ、ヅラぁぁ!!」


そして、桂が言う

「お客様〜、デザートの方・・・」

そういって、なぜか両手にチャーハンを構える
そして、そのまま男たちにつっ込んでいく


「お待ちしましたァァ!!」


ガバン!!


チャーハンが男たちの顔にクリーンヒット
そのあまりの衝撃に、気絶してしまう男2人

桂は見事に着地すると、男たち(気絶中)に低い声で告げる


「二つだけ言っておく
一つ 二度と攘夷志士を語らぬこと・・・
二つ 二度と北斗心軒ののれんをくぐらぬこと・・・


この禁、犯したときは、この桂小太郎が必ず天誅を下す」



「カーツラァァァ!!」

遠くで、沖田の声が響く

「ヤバッ!沖さんさ・・・」

歌喜は幾松の縄をほどきながらつぶやく

「話している暇はなさそうだ、幾松殿
・・・色々世話になったな、そして、すまなかった」
すると、幾松がフフッと笑う

「しってたわよ」
「!」
「私もアンタと一緒
目の前で倒れてる人をほっとける程器用じゃないのよ、バカなの」

そういって、幾松は桂に顔を向ける

「だから、誤ったりしないでよ」
「・・・そうか、では、これだけはいっておこう」



「「ありがとう」」


・・・いったいなにがあったんさ・・・?

歌喜は?マークをつのらせていると


「歌喜・・・といったか」
「あぁ、うち斎場歌喜いうさ、つーか歌喜いうな!」

ビシッと桂を指差す

「セーファーにしろ!うちのあだ名!」
「そうか、じゃあセーファー、一つ問う
貴様はなんで俺を捕まえない?」
「なんで?」
「俺は、攘夷志士だぞ、それをなぜt・・」
「あんな〜・・・」

歌喜はづかづかと桂に歩み寄る
おもわず、後ずさりする桂

「うち、そんなん攘夷志士とか、テロリストだか何かいっても知らんし、それに・・・」

ニパッと笑う

「うち、今手錠もってないしな!」
「・・・・」

しばらく歌喜の顔を見ていたが、フッとわらう

「・・・やはり、かえるの子はかえる・・・か(ボソッ」
「ん?なんかいったか?」
「いや、別に・・・」
「おい、セーファー」
「!!」

沖田の声がし、ふと振り返ると予想的中

「お、沖さん・・・」
「桂はどうした?」
「え?、ヅ、ヅラは」

みると、どこにもいなかった
歌喜は苦笑いで、沖田をみる

「なはは・・・にげられちった・・・」
「そうか、じゃあお前、アルミホイル千回カミカミの刑な」
「え」


エェェェェェェ!!!




数日後・・・
ここ、北斗心軒---------


ガララ

「いらっしゃ・・・アラ銀サン久しぶり」
「ん、オオ
久しぶりに金が入ってな」
「それに・・・」

幾松はチラリと銀時の隣の歌喜を見る
ニヒッと笑う歌喜

「あぁ、こいつはおれんとこの新入りの・・」
「歌喜、いらっしゃい」
「ハイサイ、いくまっちゃん!」

フフッとわらいあう二人に銀時は?マークが浮かぶ

「おい、おまえらどういう関係なんだよ?」
「えぇ?」


「「ナイショ!」」

意地悪そうに笑う2人に銀時はあきれる


「・・・女っつう生きモンはわかんねーな」
「なんか言った?銀サン?」
「っや、なにも!・・・さーて、何を食うか・・・ん?」


ふと、メニューの書かれた木板に気づく

「そばなんてメニューにあったけ?あ、サーターアンダギーも」


歌喜はおもわず幾松をみつめる
当の幾松は意地悪そうにフフッと笑う



「食べてみる?」



<つづく>






Re: 銀魂〜琉球の巫女〜 ( No.67 )
日時: 2012/04/08 09:24
名前: カンナ ◆EnQJ/ji5mE (ID: KgobaFNd)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

私の小説にコメントありがとうございます!

ラーメン屋にサーターアンダギ—…

ってかサーターアンダギ—作れること自体がすごいんですけど…



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