二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ジョ−カ−の国のアリス
- 日時: 2011/12/27 12:40
- 名前: 隼子 (ID: f4Q8EoDG)
- 参照: http://pasusitai
小説の書き方とかよくわからないですが頑張ります。
コメントは大歓迎です!質問とかあったら言ってください。分かる範囲で答えます。
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- Re: ジョ−カ−の国のアリス ( No.20 )
- 日時: 2012/01/01 16:18
- 名前: 隼子 (ID: a1.gBlqJ)
- 参照: http://pasusitai
第五話「ジョ−カ−の森」
私は、今までにハートの城、帽子屋屋敷、クローバーの塔、遊園地、・・・・この順番で四季を全部見て回った。さすがに疲れた。そのうち、風邪でも引いてしまいそうだ。
今、私は森にいる。今は昼の時間帯だ。危険は無いだろう。しばらくここで休んで行こうと思う。ここには、季節が無い。体を休めるならここが一番だろう。
エイプリル・シーズンになってから皆に会ったが、みんな元気で、相変わらずだった。このワケの分からない現象を平気で受け入れていた。私はどうかといえば・・・・・・このわけのわからない現象を受け入れられずにいる。
(私はやっぱり・・・・余所者なんだわ)
こういう時ほどそう思う。私は、この世界では異質な子。・・・・余所者なのだと。その時・・・・・。
「やあ、お嬢さん。何をしょげかえっているの?ここで悩んじゃいけないよ。ここは楽しむ場所なんだから。」
声のしたほうを見ると、赤毛で、片目に眼帯を着けた男がいた。ピエロのような格好をしている。
彼には顔がある。この世界で役を持っている証拠だ。役を持っていない人達のことを、この世界では『顔無し』と呼ぶ。
顔が見えにくく、存在感が薄い。ある程度仲良くなってしまえば見分けられるが、この世界の人たちは皆見分けようとしない。逆に『役持ち』と呼ばれる人たちには、顔がありみんな個性が強く、存在感がある。
ここにいるピエロのような格好をした彼も、役持ちなのだろう。
「あなたは?」
「俺は見ての通り、ジョーカーさ。アリス=リデル」
何が見ての通りなのか分からないが、彼、ジョ−カ−は私のことを知っているようだ。
「名乗る前から知ってるなんて。私って有名人なの?」
「ん-----・・・・どうだろう。・・・・君は?」
「私はあなたのことは知らないわ。教えてくれる?」
ジョ−カ−「俺はジョ−カ−、サーカスの者だ。この森は俺の森で、勝手に入って来ちゃいけないんだよ?」
今ここは彼の森で、勝手に入って来てはいけないらしい。彼はサーカスの者だと言いていた。サーカスに関係することなのだろうか。
「関係者以外立ち入り禁止ってこと?」
だとしたら大変だ。今すぐ出て行った方がいい。
「でもいいよ。君は特別だ」
「私が余所者だから・・・?」
「あぁ、君は余所者だから。」
(また・・・だわ)
ハ-トの国の頃を思い出した。余所者と呼ばれることは気持ちのいいことではない。
「・・・・・・」
「そういやそうな顔しないでよ」
「余所者なんて呼ばれても嬉しくないわ」
「俺はいいと思うけどなぁ。羨ましいよ、みんなに好かれて、俺にも好かれる」
「・・・・どうも・・・」
嬉しくないがお礼を言う。
「俺は君を楽しませてあげるよ。サーカスで」
「招待してくれるの?」
「ああ。俺はみんなを楽しませてあげたいんだ。皆招待するよ」
「都合が良ければ行かせてもらうわ」
「来ないと駄目だよ。君には俺が必要になるだろうから」
「どういうこと?」
「今はまだ、エイプリル・シ−ズンになったばかりだから、何所へでも行けるけど、数時間帯経てば、自分の滞在している季節以外の場所は行けなくなるよ。」
「?・・・そんな・・・」
今まで同じ世界にいればいつでも会えると思っていたのだ。ショックを受ける。
「行きたいの?自分の滞在している所以外も?」
「行きたいわ!皆友達で・・・。」
皆、大切な友達だ。会いたいに決まっている。
どうやって行くのか知らないが、行きたい。
「じゃあ、俺とゲ−ムで勝負して勝てたら君の行きたい季節変えてあげるよ。」
ゲ−ム・・・・・この世界に来たばかりの頃、よく聞いた言葉だ。変な薬を飲まされたあの時、ぺ−タ−が私に言った、『ゲ−ムの始まりですよ』と・・・・。
(まさか・・・あのゲ−ム!?)
「普通のカ−ドゲ−ムだよ。君の知っているものでいい」
「・・・・・・」
この人は何を考えているのか解らない。
「ジョ−カ−は余所者のあんたとゲ−ムしたいんだよ、アリス」
「・・・・!!?」
(!?、誰??)
今、この森にいるのは、私とジョ−カ−の2人だけ・・・・のはずだ。なのに、声がする。
ジョ−カ−「君だってジョ−カ−だろ、ジョ−カ−?」
ジョ−カ−は驚いた様子もなく、普通に喋っている。
?「おまえだってジョ−カ−だろ!」
ジョ−カ−「出て来ないでよ。ジョ−カ−、ややこしくなるだろう?」
?「おまえが出てる時点でややこしいんだよ。お前が引っ込んどけ」
ジョ−カ−「だけど、大体において君だけが出てきていると、事が更にややこしくなっているじゃないか。・・・腐るほどに前例があるだろう、ジョ−カ−」
?「ケッ・・・・腐らせとけよ。今回もそうなるとは限らない」
「なになになに・・・!!??」
誰もいないのにジョ−カ−は喋っている。誰もいないのに。
ジョ−カ−「今の時点でも混乱を招いているじゃないか・・・これだよ、アリス」
そう言ってジョ−カ−は腰についてる仮面を指差した。仮面は白く、笑っている表情で、周りには薔薇の花が着いている。とてもシンプルだ。
「この仮面が喋ったの?!」
仮面「ああ、俺はジョ−カ−だ。よろしくな!」
耳を澄まして聴いてみると、本当に仮面から声が聞こえているように思えた。
「俺だってジョ−カ−だよ?ジョ−カ−」
だが、仮面から声が聞こえると思ったが、そんな事があるわけがない。ジョ−カ−はサ−カスのものだと言っていた。腹話術なのだろう。
「腹話術?」
仮面「違うよ、ボケ・・・・もがもが・・!!?」
ジョ−カ−は焦って仮面の口を塞ぐ。
「う・・・うん。・・まあそんなとこ。・・・・ごめんね?こいつ口が悪くてさぁ・・・・」
「腹話術だとすると『ボケ』とか言ってるのあなたって事になるんだけど」
ジョ−カ−「ジョ−カ−のせいだよ」
ジョ−カ−は困った顔で仮面を見る。
仮面「うっせ−よ。いいだろ、別にボケとか、カスとか言ったくらいで、〜〜〜〜とか、〜〜〜〜〜〜って言ったワケじゃねえんだからよ。」
ジョ−カ−「うわ・・・・!?わわ…だ、黙れれよジョ−カ−」
仮面「おまえこそ黙れよジョ−カ−」
(これも芸なのね)
これは芸、そう思えばコミカルで楽しい。
仮面は下品だが、芸だと思えば気にならない。
「楽しい人たちね。」
ジョ−カ−「え、そう?心が広いね君。」
仮面「この世界にしちゃぁな・・・・・」
と、そこで時間帯が変わった。夕日に照らされる。夕方の時間帯だ。
ジョ−カ−「時間帯が変わったね。そろそろ帰った方がいい」
「そうね。みんな待っているわ。」
仮面「また来いよ。」
「ええ。」
私は森を歩く。ジョ−カ−が手を振って見送ってくれた。
------------------------------------------------
今は城に帰る途中。街を歩いていたら、ビバルディに会った。
「おお、アリス!こんなところで何をしているのだ?」
彼女は、ハ−トの城の女王様で「首を刎ねよ!!」が口癖。彼女は夕方の時間滞が好きで、紅茶好き。よくお忍びで出かけている。今もそうなのだろう。髪の色が、紫で、美しい、ヒステリ−な女王様だ。
「今まで季節を回っていたの。今はその帰り道なのよ」
「そうか」
「森で、ジョ−カって人に会ったわ。」
「ジョ−カ−か・・・。奴は芸達者だから面白かっただろう」
「ええ。腹話術が上手いのよね。楽しかったわ!」
「ふふ。それは良かった。・・・・・今は恩赦の期間だから、純粋に楽しめばいい・・・」
「?」
恩赦の期間・・・・・・。それがどんな意味なのか、この時の私は知らなかった・・・。
恩赦の期間にサ−カスで楽しめなくなった時。
私は、・・・・あの、暗い場所に行くことになる。
- Re: ジョ−カ−の国ののアリス ( No.21 )
- 日時: 2011/12/14 06:52
- 名前: カノン (ID: L0v6OTPI)
あやまることないですよ〜!
面白いですから、自分のペースでがんばってくださいね。
- Re: ジョ−カ−の国ののアリス ( No.22 )
- 日時: 2011/12/14 21:45
- 名前: 隼子 (ID: FbaZhPAX)
- 参照: http://pasusitai
ありがとうございます!これからは、しっかり考えてから更新するようにします。自分のぺ−スで頑張ります。
私ってマイぺ−スなので、一週間に一回位、更新できたらいいと思います。
- Re: ジョ−カ−の国のアリス ( No.23 )
- 日時: 2011/12/27 12:49
- 名前: 隼子 (ID: f4Q8EoDG)
- 参照: http://pasusitai
第六話「アリスの脱走」
「いい天気・・・・・」
この世界ではいつもいい天気だ。時間帯が昼であれば、いつでも洗濯日和になる。
メイド1「いい天気です」
メイド2「いい天気ですわ」
ぺ−タ−「いいえ!悪い天気です」
一人だけ悪い天気だという人(ウサギ?)がいるが、もちろん悪い天気なんかじゃなく、とてもいい天気だ。
「いい天気じゃない?」
「あなたが僕に構ってくれない天気なんて・・・・悪い天気なんです!!」
「悪いのは、あなたの頭よ・・・。邪魔だから離れなさい!」
今、私はメイドの仕事をしている。洗濯物を干したり、モノを運んだりする。とても簡単な仕事なのだが、ぺ−タ−が私に引っ付いているせいで上手く仕事の洗濯物が干せないのだ。
「仕事なんてしないでください!!・・・こんな雑菌だらけのシ−ツは、あそこにいる顔なし達にやらせておけばいいんです」
彼は潔癖症で私以外の人には触ることもできないのだ。
メイド1「はい、私たちにお任せください。」
メイド2「すぐに終わらせますので。」
「駄目よ!私もちゃんとやるわ。ぺ−タ−、早く離れてよ!!」
「嫌です!!離れません!!」
どうあっても離れたくないらしい。
「離れたくないなら、離れさせるまでよ!!」
ぺ−タ−を思いっきり叩く。
ドカ!!
「っ!!?痛いです!!動物虐待ですよ!?」
「痛いなら離れればいいのよ!」
痛いなら、やられる前に離れればいいと、彼は思わないのだろうか。もしくは、思っていてもそれでも離れないのだろうか。
-----------------------------------------------------------------
数時間帯後、休みの時間帯になり、余りにもぺ−タ−が鬱陶しかったので、遊園地まで逃げることにした。遊園地は『夏』なので、夏に変えてもらうために、今ジョ−カ−とカ−ドゲ−ムをしている最中だ。
ジョ−カ−「それは災難だったね・・・・ふふふ・・・」
仮面「ぶっははははははは・・・!!」
「笑わないでよ・・・大変だったのよ?」
本当に大変だった。ぺ−タ−は完全なスト−カ−だ。こっちに逃げて来るのは大変だった。
「あそこまでいくと、スト−カ−ね!」
仮面「あいつは昔からイカレテルからな・・・!」
ジョ−カ−の仮面が喋っている間に、ジョ−カ−は、私の持っているカ−ドを引く。私の勝ちだ。
ジョ−カ−「あはは・・・・・負けちゃったな。君の勝ちだ」
「季節を夏に変えてほしいの・・・」
ジョ−カ−「夏だね・・・」
ジョ−カ−が季節を変える。だんだん日差しが強くなり、暑くなった。
「ありがとう。行ってくるわ」
ジョ−カ−「どういたしまして。行ってらっしゃい、アリス」
私は、サ−カスの森を超え、遊園地まで歩いた。少し疲れたが、ぺ−タ−から逃げるためだと思えば、どうってことない。
いつも遊園地は賑やかだが、今は更に賑やかだ。きっと夏仕様に改造したからだろう。プ−ルには、パラソルが付いている。大きくて、いいパラソルだ。
フラフラと、遊園地の中を歩いていたら、ゴ−ランドに会った。
「ゴ−ランド!!こんにちは!」
「おお!!あんたか!早速来てくれたんだな!!嬉しいぜ!!」
ゴ−ランドは本当に嬉しそうに、こっちへ向かって歩いてくる。
「約束は守るわ。今は仕事中?」
「おう、悪いな。一緒に遊んでやれなくて・・・」
「いいのよ。こっちが勝手に来ただけだから」
「また今度、俺の新曲聞いてくれよ!」
「え・・・ええ。また今度時間があれば・・・・お仕事がんばってね!」
「ああ!じゃあな!!」
ゴ−ランドから素早く立ち去る。仕事が忙しいようだ。それに、あれ以上いたら音楽を聞かされそうな気がしたからだ。彼の音楽は、死者を生むこともあるのだ。
(何回か聞いたことあるけど、あれは酷いわ)
思い出しただけでも耳が痛い。
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一人で遊び始めてからしばらく経った。ゴ−カ−ト、コ−ヒ−カップ、ジェットコ−スタ−、回るブランコ・・・・他にも沢山の乗り物に乗ったせいか、クラクラしてきた。
(そろそろ帰ろうかな)
そろそろ帰ったほうがいい。今から2時間帯後に、メイドの仕事があるからだ。遅れるわけにはいかない。
出口に向かって歩いていたその時・・・・・
「アリス!アリス!遊びに来たの?そうだよね?」
歩いていたら、ピアスが走ってくる。追われている様子はなく、とても元気な様子だ。
「遊びに来ていたけど、もう帰ろうと思うの」
「え---------!!?どうして??」
「メイドの仕事が2時間帯後にあるのよ」
時間帯は不規則に回るから、時間帯が長いか短いかも分からない。短かかったら仕事に遅れてしまうのだ。
「仕事なんてしなくていいよ。俺と遊ぼうよ!!遊んでくれたらチュウしてあげる!!」
「いらない!チュウしたら遊ばないから!!・・・・・あ」
「どうしたの、アリス?」
「チュウ・・・・」
「?」
チュウという言葉が移ってしまった。キスではなくチュウ・・・・。こんな言葉、ピアス以外の人の前では、恥ずかしくて言えない。
「あ!!分かった!チュウしてほしいんだね!!」
ピアスは言い終えると、頬にキスしてきた。こんなに人の多い場所で恥ずかしくないのだろうか。私は赤面してしまう。
「や・・・・やめてよ、ピアス!こんな所で・・・」
こんな所でなくても嫌だが、こんなに人の多い場所はもっと嫌だ。
「そうだぜ?・・・・食われたいのか・・・ネズミ」
いつの間にかボリスが、近くにあったパラソルの下にいた。左手にフォ−クとナイフを持ち、右手に銃を持っている。これはマズイ・・・・。ピアスの顔がだんだん青くなっていくのが分かった。
ボリス「ピアス・・・・お前何アリスとイチャついてんの?」
ボリスがピアスに銃を向ける。いつ打たれるのかと気が気じゃない。
ピアス「い・・・イチャイチャなんてしていないよ・・・・・。チュウしていただけだもん・・・。」
ピアスが怯えながら私の背中に隠れる。情けないが、こうしていないと撃たれてしまうだろう。ピアスは頭が悪いが、動物の勘で分かるらしい。
「やめてよ、ボリス・・・・・・撃っちゃ駄目!」
ボリス「撃たないよ・・・・・あんたがいるから撃てない」
ほっとした。撃つのはやめてくれるらしい。
ボリス「その代わり・・・・」
ほっとしたのも束の間。ボリスが私に向かって歩いてくる。ピアスは怯えて離れていく。
ボリスの手が頬に触れる。とても暑い。
「・・・・・・な!!?」
「俺にもさせてよ・・・・・『チュウ』」
ボリスの声が耳元で聞こえた。
「や・・・、やめて!」
ボリス「駄目」
「駄目はお前だろ!」
ボリスが嫌そうに見ていたのは・・・・ゴ−ランドだった。
ボリス「おっさん、空気読めよ・・・・」
ゴ−ランド「空気読めないのはお前だろ!!俺のバイオリンの裏に『ゴミ』だなんて書きやがって!!・・・・・って言うかおっさんじゃねえ!」
ピアス「オ−ナ−さん・・・・それをどこかへやってよ・・・。」
私達がいる所よりちょっと離れた場所から声がする。
ゴ−ランド「お前までこれをゴミ扱いするのか!!?ちょっと聞いてみろよ!感動するぜ?」
ゴ−ランドがバイオリンを構える。
ボリス「ま、マズイ・・・!!?逃げよう、アリス!!」
「う、うん!」
ピアス「死んじゃうよ〜〜〜〜!!逃げなきゃ-------!!!」
ゴ−ランド「おい?待て!!」
私たちは逃げる。ゴ−ランドは追いかける。鬼ごっこに見えるかもしれないが、命懸けだ。
しばらく、遊園地には来たくない・・・。
今は・・・・。
- Re: ジョ−カ−の国ののアリス ( No.24 )
- 日時: 2011/12/18 12:16
- 名前: カノン (ID: L0v6OTPI)
おお!すごいです!
確かにゴーランドの音楽はひどそうですよね!
がんばってください!
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