二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 大蛇の錬金術師
- 日時: 2012/07/27 22:34
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)
説明と注意事項
・この作品は、荒川弘作の「鋼の錬金術師」×岸本斉史作「NARUTO」のクロスオーバーですので、
それぞれの原作には無い人物やエピソード等が御座いますのでご理解のほどをお願い致します。
・また、作者は大体二十巻から飛んで最新刊しかNARUTOを存じません
(あと、記憶が曖昧な部分も)。
・そのため、不備等がありますのでご注意ください。
ですので、あらすじを教えてくだされば大助かりです!!
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- Re: 大蛇の錬金術師 ( No.35 )
- 日時: 2012/08/25 18:04
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: tA56XhER)
番外編 戦いが奪いゆくもの
鉄とタンパク質が焼ける酷い臭い。
唇にべたつく人間の体脂肪は真新しい焼死体がある明かしだと、
今、身をもって経験したものと同じそれを彼は知っていた。
魂に刻みこまれた遠い、遠い異世界の記憶の中で……
かつての自分の最期をも、知っていた。
「おいっ! もう、ここは駄目だ逃げろ!! 」
土を引っ掻いて作っただけの壕で、
褐色の肌と赤い瞳をした少年兵士達の一人が、
凄まじい砲撃音のさなか力一杯、隣で銃に弾丸を装鎮する少年を呼ぶ。
「ちきしょう!!
なんだって、俺ら子供がこんな戦場にっ!? 」
「オレに訊くなよ!
武僧達は聖地の守護でてがまわらないっていうしよ!! 」
(何だよ…! 何だよ…コレ!
これじゃ、前世の戦争より酷いじゃないか!? )
突然、隣の壕でかがめ、と大声が聞こえ。
慌てて少年兵士達が身をかがめ、耳を塞いだその瞬間。
ズンっ!という地響きと轟音の入り混じった大爆発が起こり、
土や瓦礫等では無い何やら、生暖かい鉄の臭いがするモノが降ってくる。
「え? なにこれ!? 」
それは、なんとおびただしい血と人の原型も留めていない
ついさっきまで、お互いに声をかけあっていた先輩兵士の変わり果てた姿であった。
「うっ……!
おえぇぇぇ……… 」
(酷い……。
こんな事を人間がしていいのかよ……
ちきしょう! キング・ブラッドレイめぇ!! )
終わり?
- Re: 大蛇の錬金術師 ( No.36 )
- 日時: 2012/08/26 03:12
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: tA56XhER)
またも、誤字を発見いたしました。
>>あの子は…赤土は(誤)
>>あの子は…大地は(正)
- Re: 大蛇の錬金術師 ( No.37 )
- 日時: 2012/08/31 18:35
- 名前: 珈琲猿 (ID: jF5f2bDU)
長門!!!
長門もハガレン世界inですね? ですよね!?
あと、オリキャラ赤土大地→イシュバール人に転生?
重い……
戦争を知らずに生まれた子供と平和を知らずに生まれた子供。
自分の祖父は東京大空襲を体験した七十台後半で、
とても怖い目にあったと口癖のように話してくれます。
でも、自分たちはカササギ様がいうとおり、
訊くだけじゃ分からないです。
>>……いつか、
その記憶が歴史に埋まり、忘れらるる時……
人間は、その叡智を傾けて自らの首を絞めてしまうのかもしれない。
これも、シリアスすぎて怖い(ガクブル)
- Re: 大蛇の錬金術師 ( No.38 )
- 日時: 2012/09/01 02:25
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: tA56XhER)
コメント返し
…………。
はい、そのうち出てきますがアニメで観た程度なので、
少し?違う可能性があります。
転生後は問題無いとは思いますが……
私の父方の祖父は1945年8月15日。
軍人として満州にいたそうですが、実際に戦闘や件のあれはしておりません。
あくまで開拓団の護衛や食糧調達が任務だったようです。
ただ、残念な事に……
祖父は、玉音放送や終戦を知らず。
久々に町へ酒を呑みに遊びに行き、その帰り現地のゲリラによる奇襲にあい。
車を爆破され左目を失明するという
我が祖父ながら、情けない理由の負傷を……。
そうして、大伯母と他の村人と共に引き上げる事になり。
遠くからの旧ソ連軍の砲撃の音をききながらひたすら逃げた。
その途中、力尽き果てた人々が大勢いたのですが止まるに止まれず。
悔恨を残して、うちすてるしかなかったらしいのです。
翌年7月。
途中、大伯母と別れて
故郷の村(現在は町)に戻れたのですが……
戻って来れた同郷の方々はなく
祖父、ただ一人だけだったそうです。
その祖父は、私が物心つく前に亡くなり。
これを話してくれた大伯母は、十年ほど前に亡くなりました。
その苦労は、戦争から遠い時代に生まれた私には想像もつきません。
しかし、体験談は訊く事は出来ます。
祖父母や親戚やそう言う会で、
戦争体験者がご存命のうちに……。
- Re: 大蛇の錬金術師 ( No.39 )
- 日時: 2012/09/01 16:35
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: tA56XhER)
第6話 「違えた運命 」
太古の昔。
かの大砂漠に、クセルクセス以前にも錬金術で栄えた国家が有った。
その名はダイダロスーーー
その国では、二つの民族が各々の技を見いだした。
一つは自然のエネルギーを元に錬金術を行使す民。
一つは自然そのものと調和する事で、錬金術を行使する民。
その恩恵は強大で、今のアメストリスをも凌いだと歴史家は語るが、
ある年代記によると、
その栄華の裏では、思想の違いで両者は小競り合いが絶えなかったと綴られる。
そして、千年前。
すでに衰退の兆しをみせていたダイダロスは、
王位を巡る争いを切っ掛けに中世最大の内戦に見まわれる事になる。
この二つの民が、それぞれの王子を王にすべく派閥を作り
長い政権争いで政治が乱れたからである。
引き分けによる終戦後、ダイタロスは歴史の表舞台から姿を消し
前者はダイタロスを元に、新たな国家クセルクセスを興す。
後者は自ら国から離れ、永い流浪に身を置く
それが、我らがーーーーーの始祖なり。
運命とは、何とも皮肉なるもので……
今からおよそ、五百年前。
我らと血統を同じとするクセルクセスは、
何の兆しも無く一夜にして、国民全員と共に滅び去った。
何が両者の運命を分けたのか、
何故、クセルクセスが滅亡したのかは全て闇の中。
時は流れる。
上から下に……
これは過ぎた季節の一節に過ぎない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あれから数日。
オクタヴィアは十歳になった事で、
他の子供と共に歴史の深さと伝統の意味を学ぶようにと両親にいわれ、
部族の長老の話しに耳を傾けていた。
ちなみに双子の弟は後継ぎ故に、
父親から直接勉学や一子そう伝の錬金術と武術を学んでいる。
(ある意味で柱間とうちはの、開祖の争いと同じね……。
理由は違っても、片方は権力のせいで滅びてしまった。
そういえば何故、私はうちはにこだわったのかしら?
…………全く思い出せない。
“真理”を見たくて、永遠を欲していた事は覚えているけれど…… )
前世にあった記憶の一部の消失。
それは、まるで毒牙を失った蛇のようでしかなく。
心の底から、かつての自分が消えるのではと彼女は不安であった。
(“真理”を追い求めた結果が、
別世界への輪廻転生だものしかたないわ…… )
続く
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