二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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大蛇の錬金術師
日時: 2012/07/27 22:34
名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)  

説明と注意事項

・この作品は、荒川弘作の「鋼の錬金術師」×岸本斉史作「NARUTO」のクロスオーバーですので、
それぞれの原作には無い人物やエピソード等が御座いますのでご理解のほどをお願い致します。

・また、作者は大体二十巻から飛んで最新刊しかNARUTOを存じません
(あと、記憶が曖昧な部分も)。
・そのため、不備等がありますのでご注意ください。
ですので、あらすじを教えてくだされば大助かりです!!

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Re: 大蛇の錬金術師 ( No.30 )
日時: 2012/08/20 23:34
名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)  

IF もし、生まれて来る世界が違っていたら4

「IN OEN PIECE(インペルダウンの囚人) 」

「海賊の世界では史上最悪の女囚カタリーナ・デボン
 巨大戦艦サンファン・ウルフ…
 大酒のバスコ・ショット
 そして、海軍が身内から出した不始末である大蛇丸……
 聞く者が聞けば、震えが止まらない程の海賊達と元海軍。
 起こした事件が残虐すぎて、
 新聞の記事さえ伏せられた伝説級の面々が「LEVEL6」にはいる…!! 」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

マゼランの猛毒に打ち勝ち、罠をくぐり抜けながら看守等を全滅させた末。
ルフィ一行が「LEVEL6」へ着いたものの、
時すでに遅くエースは連行されており。
そこには、もういなかったのだ。
そしてリフトを階段で塞がれ、その階段さえも柵で塞がれてしまう。

イナヅマの「チョキチョキの実」の力で何とか、
催眠ガスを封じ込めるも出口が無くなってしまう。
それでも、ルフィはそこで諦めてしまえば悔いが残ると。
そう、断言した直後だ。
かつて、砂漠の王国アラバスタを転覆させようと目論んだ
元王下七武海クロコダイルの取引に応じ、
海峡のジンベイ等と共に脱出しようとした。
その時だった……

「あら、面白そうじゃないイワンレコフ? 」

「誰だ! 」

「その声は大蛇丸!?
 ……そういえば久しぶりだわねェ、ヴァナタの顔を見るのも 」

「えぇ、そうね…イワンレコフ。
 ワノ国から飛び出して間もない頃が懐かしいわ…… 」

「イワちゃん。
 コイツと知り合いなのか? 」

血の気がない青白い肌の“男”は、
その再会を酷く懐かしみながら言う。

「この男は“元”海軍本部小将の大蛇丸。
 ヘビヘビの実 幻獣種 モデル“ヤマタノオロチ”の能力者で、
 海軍としての実力は問題なかっタブルけれど……
 プライドと力に対する固執が異様に強く、
 故になかなか昇級出来なかった事に腹を立てて、
 22年前のグランドラインのある島で、自分の部下や上官である中将。
 そして、島の住民の数千人を大虐殺した殺戮者…… 」

「……ずいぶんと昔の話をするじゃない?
 昔なら、その変な二頭身をズタズタにして殺してやりたいところだけど、
 今、この忌々しい海楼石の手錠が外してくれれば、
 聴かなかった事にしてあげるわ…… 」

Re: 大蛇の錬金術師 ( No.31 )
日時: 2012/08/21 20:58
名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)  

第5話 「弟妹 其の弐 」

ある意味、阿鼻叫喚のこの状況に耐えられずに、
オクタヴィアは深いため息をつきながら席を立ち。
三歳の弟マルクスから肉を奪った
もうすぐ九歳の弟グレゴリーを後ろから鉄拳の制裁を与えた。

「いってぇ!
 何すんだよ! 姉貴!? 」

「何、をですって…トマーゾ?
 貴方は恥と言うものを知らないのかしら?
 他人から者を奪うのは野卑な連中がする事……
 そう、お父様が何度もおっしゃっているというのに……。
 ……そして、他のみんなもよ。
 食事中は静かに、大人しく食べなさい!!!
 騒げば母様の病気が重くなるでしょうが!! 」

めったに無い怒り心頭中の姉を目の当たりにした。
弟妹八人は、びくりと肩をゆらして悪戯を止め怖怖とオクタヴィアを見やる。

「言う事は? 」

「「「 ごめんなさい 」」」

一方、双子の弟オクタヴィウスは流石に手のかからず。
黙々と自分の、次期長が座る席で食事をとりながら、
ゆっくりとした厳しい口調で「その通りだ」と傾く。

「だって……退屈なんだもん 」

「食事に、だってがあるものか。
 ただ遊ぶだけなら、後でも出来るんだ。
 ルールを守れないやつに食事はやらないぞ!
 なあ、オクタヴィア? 」

「そうよ。
 最近のイシュバールでは、
 満足に食事を取れない同じ子供ももいるというのに…… 」

前世でも、そうだった。
第二次忍大戦中は常に物資…特に食料が不足していて、
自分達子供は何時も飢えていた事をよく覚えている。
だから、食べ物に対するありがたみは
現在の狩猟採集生活の中で以上に良く理解出来る。
“たった一つでも良いから、おにぎりを食べたい”と言いながら、
息を引き取った同期の下忍の事も思えば尚更。

「…………… 」

続く

あとがき

今回も短めです。
すみません…………

Re: 大蛇の錬金術師 ( No.32 )
日時: 2012/08/23 23:16
名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)  

お知らせ

イシュバール&シン国側のキャラクターを募集致します。
ご投稿の規約等については
・チート、原作ブレイクを行おうとするキャラは禁止。
・名前や容姿は、それぞれの民族にそぐうものでお願いいたします。
・採用定員は10名までとさせて頂きます。
 

名前
性別
民族/出身
職業
容姿
好きな物
嫌いな物
サンプルの台詞

設定
以上で願い致します。

Re: 大蛇の錬金術師 ( No.33 )
日時: 2012/08/25 01:14
名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)  

番外編 刻まれしもの

平和を知らない子供と、
戦争を知らない子供では物事の価値観が違う。

時空を越えて、場所を越えて……
人々は“自分こそ、間違えない”といいながら、
飽きる事無く先人と同じ道を辿り続ける。
つまり歴史は繰り返し、繰り返されるものであり
最も犠牲になるのは、いつも民間人なのだ。

「か…あ…さん…母さ…ん 」

「赤土! しっかりせんか!?
 綱手はよう手当てを!! 」

「とっくにやってるって!!
 駄目だ! 内臓がやられている!! 」

赤土大地……
彼とは同級生で共に学び、共に卒業し、
同期の下忍として戦場にでた戦友であった。
しかし、忍とはいえど。
経験は浅く実力不足のなりたてでは、
それなりに場慣れしている中忍やベテランである上忍に比べると生存率は極めて低いのだ。

「そこにいるのは…自…来也…綱手…大蛇丸か……?
 暗いなぁ…もう、よ…るなのか……?
 嗚呼、静かだ……苦無の響きも聞こえやしねぇ。
 なぁ…誰かおにぎ…りを…持ってないか?
 すごく腹が減ってんだ…一つで良いからさ。
 おいらに…おにぎりをひ…と…つくーーー 」

“一つでも良いから、おにぎりを食べたい”
それが、彼の最期の言葉…遺言になってしまった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あれから彼の愛用品と額あてのみを残して、
里の秘密を漏らさない為に、骨すら残さず遺体を焼き。
数日後、帰還してすぐ遺族に遺品を渡した。
彼が最期に読んでいた母親は遺品を抱きしめ、
声を押し殺して啜り泣き、ボロボロと大粒の涙をこぼした。

「あの子は…赤土は、忍らしく立派に逝ったのかい? 」

「あ、あの…赤土は…… 」

「内臓がやられて…おばさんを呼びながら、
 おにぎりが食べたいって、言いながら死にました
 本当にすみません……助けられなくて 」

戦場で名誉ある死など存在しない……
ある者は、敵の体術で首や手足がありえない方向に曲がって。
ある者は、口寄せの術で呼ばれた妖魔の一噛みで。
ある者は、一矢報いようと敵陣営で自爆して逝った……
徴兵募集のポスターに描か%

Re: 大蛇の錬金術師 ( No.34 )
日時: 2012/08/25 01:20
名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)  

番外編 刻まれしもの

平和を知らない子供と、
戦争を知らない子供では物事の価値観が違う。

時空を越えて、場所を越えて……
人々は“自分こそ、間違えない”といいながら、
飽きる事無く先人と同じ道を辿り続ける。
つまり歴史は繰り返し、繰り返されるものであり
最も犠牲になるのは、いつも民間人なのだ。

「か…あ…さん…母さ…ん 」

「赤土! しっかりせんか!?
 綱手はよう手当てを!! 」

「とっくにやってるって!!
 駄目だ! 内臓がやられている!! 」

赤土大地……
彼とは同級生で共に学び、共に卒業し、
同期の下忍として戦場にでた戦友であった。
しかし、忍とはいえど。
経験は浅く実力不足のなりたてでは、
それなりに場慣れしている中忍やベテランである上忍に比べると生存率は極めて低いのだ。

「そこにいるのは…自…来也…綱手…大蛇丸か……?
 暗いなぁ…もう、よ…るなのか……?
 嗚呼、静かだ……苦無の響きも聞こえやしねぇ。
 なぁ…誰かおにぎ…りを…持ってないか?
 すごく腹が減ってんだ…一つで良いからさ。
 おいらに…おにぎりをひ…と…つくーーー 」

“一つでも良いから、おにぎりを食べたい”
それが、彼の最期の言葉…遺言になってしまった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あれから彼の愛用品と額あてのみを残して、
里の秘密を漏らさない為に、骨すら残さず遺体を焼き。
数日後、帰還してすぐ遺族に遺品を渡した。
彼が最期に読んでいた母親は遺品を抱きしめ、
声を押し殺して啜り泣き、ボロボロと大粒の涙をこぼした。

「あの子は…赤土は、忍らしく立派に逝ったのかい? 」

「あ、あの…赤土は…… 」

「内臓がやられて…おばさんを呼びながら、
 おにぎりが食べたいって、言いながら死にました
 本当にすみません……助けられなくて 」

戦場で名誉ある死など存在しない……
ある者は、敵の体術で首や手足がありえない方向に曲がって。
ある者は、口寄せの術で呼ばれた妖魔の一噛みで。
ある者は、一矢報いようと敵陣営で自爆して逝った……
徴兵募集のポスターに描かれているような、
美しく死ぬる者など、誰一人いなかった。

中には、上忍に見捨てられて犬死した者もいるというのに……

あの戦争は、大蛇丸からも家族を奪ってゆき
狂気が心を蝕み、歪めてしまったのだった。
「そん…な…… 」

戦争の狂気も、奪い奪われる者も、戦争の陰惨さも、
それを経験した者と経験していない者とでは、
命と平凡の尊さの定義は、あまりに違いがありすぎる。

……いつか、
その記憶が歴史に埋まり、忘れらるる時……
人間は、その叡智を傾けて自らの首を絞めてしまうのかもしれない。

それでも、時間は続いてゆく。
まるで糸車で糸が紡がれるように、よりあわさってゆき、
あらゆるものを絡め、捉えながら続いてゆく。

そして、あの戦争から……
あの世界から遠ざかった現在。
軍事国家アメストリスは、
数年前、将校によるイシュバール人の子供射殺事件を発端とした。
内戦が日々、酷くなる一方で、
イシュバールの武僧や兵士だけでなく。
民間人にまで被害が及んでいるという……
後にイシュバールの殲滅戦と言われる大虐殺まで、
あと残り一年……
それは、別の物語で語られよう。

終わり?


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