二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 薬指 ( 黒ばす長篇 )
- 日時: 2012/12/03 15:36
- 名前: 兎欠 (ID: vj3b3W/M)
- 参照: 映像からごっそり移動。
→@. 勿体ぶった感情論受けんな
→@. 届けよtell me about it
目を閉じても そう傷んだメモリー。
/!\工業女子(主)の妄想・自己満足小説
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あてんしょんぷりーず(´^ω^)!
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灰色 [>>02] 秀徳10番とエースと三角関係
薬指 [>>57] 帝光中バスケ部主将と恋人
2012.0527〜2021.0827→2012.0827[ 映像から移転。 ]
唄::: カタルリズム
( 元もずく現兎欠 )
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- 灰色 ( No.13 )
- 日時: 2012/08/29 10:01
- 名前: 兎欠 (ID: vj3b3W/M)
- 参照: http://nanos.jp/zotbox77/
8. 根に持つ
「来週から、合宿に行く。」
「まっじスか大坪っさん!!」
「まあ、格安宿で自炊だけどな」
自炊って。
俺はともかく真ちゃんできんのか?
あんだけ指のケアしてるわけだし。
「当然高尾が俺の分を作るのだよ」とか言い出しそうで怖い。
あ、それかジャンケンで負けたほうが作るとか。
よし今からジャンケン修行しておこう。
「自炊ジャンケンは負けねーぞ?」
「当然高尾が俺の分を作るのだよ」
「うわデジャヴ」
そしていつも通り練習が始まったが、真ちゃんから俺に近づいてくる事はこの日なかった。
練習後、何となく自販機の横の長椅子に腰掛けて真ちゃんを待ってみた。
そういえば川島さんにメール送ってねーなー。
今送り忘れたらまた忘れそうだし、今送っとくか。
女子にメール送ることなんか滅多にない俺が新鮮に思える。
あれ?つか俺むしろ女子は川島さんのメアドしか入ってなくね?
ガサガサと音が聞こえて向こうを見れば、真ちゃんが丁度帰る所だったので俺は重い腰を上げて真ちゃんに近づいた。
- 灰色 ( No.14 )
- 日時: 2012/08/29 10:35
- 名前: 兎欠 (ID: vj3b3W/M)
- 参照: http://nanos.jp/zotbox77/
9. 真剣な眼
「なーまだ怒ってんのかよ」
真ちゃんは何も言わなかった。
ただ分かったのは、川島さんのことになるとこの上なく無口になることだった。
そして彼女の情報は一切口にしない。
真ちゃんはそれくらい、川島さんへの独占欲は強い。
たった3日間では真ちゃんが川島さんに対する想いがどれ位かはまだはっきりとは分からないが、
恐らく並みのカップルとは比べモンになんねーくらいなんじゃないかと思う。
「高尾、お前、夏生が好きなのだろう」
「はあ?んなわけねーじゃん。真ちゃんの彼女だぜ?」
「やはり気づいていないのか」
何わけわかんねーこと言ってんだ真ちゃん。
口聞いたと思えば俺が川島さんを好きとか、どんなんだっつーの!
眼鏡のブリッジを中指で押し上げて俺を見た。
その眼は俺みたいにおちゃらけた様なモノでも、冗談を言うような眼でも無かった。
真ちゃん程、俺は鈍くない。
だから自分の気持ちに気付かない程バカでもアホでもないぜ?
「高尾のあんな顔、初めて見たのだよ」
「あんな顔ってどんな顔だし!」
笑い飛ばしても、真ちゃんの眼が変わることはない。
真っ直ぐと俺をみて逸らさない。そして、逸らせなかった。
だって、いや、違うって。
そんなことない、好きなんて感情はないって。
ただ、綺麗な人だなって気になるだけ。
それ以上の感情は何処にもない。
会って3日だぜ?
一目惚れなんて俺は信じてない。
- 灰色 ( No.15 )
- 日時: 2012/08/29 15:25
- 名前: 兎欠 (ID: vj3b3W/M)
- 参照: http://nanos.jp/zotbox77/
10. 「よろしく」その一文字が
川島さんに、メールを送ってみた。
随分と遅れたけど高尾だから宜しく、みたいな内容で。
返信はすぐに返って来なかった。
まあ、そんなもんだろ普通。
手付かずの夏休み直前に配られた課題。
やる気も当然出ず、無気力にベットにうな垂れた。
なんだよ緑間の奴
俺が川島さんを好きとか、何言い出すんだって感じだわ本当。
そもそもだ、そもそも。
俺が最後に恋なんてもんをしたのは一体いつだ?
覚えてねーくらい昔なんだぞ?
つか初恋すらまだかもしんねーのに、そんなアッサリ恋とか調子乗んなー。
ブー、ブー、ブー、
聞き慣れたマナーモードの振動音
手を伸ばして携帯を取り、受信メールを確認する。
「おお、川島さんからか」
川島さんからのメールは案外シンプルなもので、一言「よろしく」と書かれただけだった。
デコメなんて一つも使ってない。
絵文字も顔文字もない、本当にシンプルな言葉。
今時の女子こーせーのメールが眩しいものだと勘違いしていた俺はドラマの見過ぎなのかもしれない。
なのになんで、
こんなにも内心ちょっと喜んでる?
たかがメール。
されどメール。
ああもう、意味、わっかんね
- 灰色 ( No.16 )
- 日時: 2012/08/29 20:44
- 名前: 兎欠 (ID: vj3b3W/M)
- 参照: http://nanos.jp/zotbox77/
11. 合宿
合宿が始まった。
なぜか誠凛と同じ宿と言う面白いことになっていて緑間はすげー嫌そうな顔をしてた。
俺としちゃあすげー楽しいんだけどな
何だかんだとあの日以来、真ちゃんとは少しずついつも通りに話せるようにはなったりして。
まあ川島さんとは何の連絡も取ってないし、気にしてもいないけど。
しかしだ。
「おばさーん誠凛高校の日舞部ただいま到着でーっす!!」
それは突然だった。
「あらあら、随分予定より遅れていらしましたね。」
「顧問の私とした事がはしゃぎすぎましてね!」
「すぐにお部屋用意しますので少々お待ちくださいね。」
ゾロゾロと女集団が入ってきたのはいい。
今、誠凛高校の日舞部とか言ったよな?
・・・・・・誠凛高校の日舞部って
「あ」
「あ」
川島さん
バッチし眼ぇあっちゃいましたけど。
「何でここに」
「いや、俺バスケ部。緑間と同じ」
「ああ。ふうん」
つかここの宿どんだけ合宿の開催地になってんだ!
安いのは確かだけども!確かだけどもな!!
なんかまた、真ちゃんといざこざ起きそうですげー怖い。
- 灰色 ( No.17 )
- 日時: 2012/08/30 15:56
- 名前: 兎欠 (ID: vj3b3W/M)
- 参照: http://nanos.jp/zotbox77/
12. すき
日舞部が宿に来てからと言うもの、ものっそい騒がしくなった。
日舞部の問題児は顧問の小出という女教師。
まるで子供のようにはしゃいでは馬鹿笑い。
笑い転げては大はしゃぎ。
その繰り返しをもうこの合宿1日目にして何度見ただろう。
仕舞いには「この旅館に泊まってる奴全員で花火をしよう!」と言いだしたのだ。
生憎、緑間と監督は不在で、あとの秀徳メンバーも止む終えなく参加することに。
「高尾くん」
透き通るような声に反射して俺は振り返る。
予想通りの声の主に少しだけ頬が緩む。
「なに、川島サン」
川島さんも少しだけ笑う。
ちくしょう、やっぱドキドキすんだ。
川島さんが近くにいると、心臓の鼓動が煩い。
波打つような、抉るような、痛いような、苦しいような。
『 高尾、お前、夏生が好きなのだろう 』
ふと、緑間のあのセリフが思い浮かんだ。
好き?
なあ、好きって、なんだ?
俺がこんな気持ちになるのって、本当は、好きって感情なのかな?
好きって、何だ?
心臓の鼓動が煩かったり、波打ったり、抉ったり、痛かったり、苦しかったり。
そういうのが、好き?
「高尾くん?」
すき
そうか
俺、緑間に謝らなくちゃいけねえ
馬鹿
俺なにしてんだろ
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