二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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 薬指  ( 黒ばす長篇 )
日時: 2012/12/03 15:36
名前: 兎欠 (ID: vj3b3W/M)
参照: 映像からごっそり移動。

→@. 勿体ぶった感情論受けんな
→@. 届けよtell me about it


目を閉じても そう傷んだメモリー。


/!\工業女子(主)の妄想・自己満足小説
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あてんしょんぷりーず(´^ω^)!
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   灰色 [>>02] 秀徳10番とエースと三角関係
   薬指 [>>57] 帝光中バスケ部主将と恋人




 
2012.0527〜2021.0827→2012.0827[ 映像から移転。 ]
唄::: カタルリズム     
( 元もずく現兎欠 )

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key! ( No.33 )
日時: 2012/09/10 19:46
名前: 兎欠 (ID: vj3b3W/M)
参照: http://nanos.jp/zotbox77/




(∩゜∀゜)∩age!



灰色 ( No.34 )
日時: 2012/09/11 21:13
名前: 兎欠 (ID: vj3b3W/M)
参照: http://nanos.jp/zotbox77/

22. 秘密




手を繋いで帰る20時の街は、正月の賑わいも過ぎて平常心を保っている。

息を吐けばまだ白く凍ってそれもまた、隣にいる彼女がいると例年より遥かに良いように思えた。
全ての始まりは思うに、この街である事をふと思い出す。



この街のとある喫茶店で俺たちは出会って、


この街の少し離れた所で夏生が誠凛の生徒だと知った。




それからの毎日は光速に思えて、でもそれも少しだけ霧がかって見えない。

あの頃は夏生と緑間の事で頭がいっぱいで、忙しいの半分はそれが独占してた様な気さえする。
夏生と付き合いだしたことを、緑間は知っている。

緑間は多分まだ、夏生を好きだと、思う。



たまに携帯を眺めながら物思いに耽っている真ちゃんを見て、携帯を覗くと必ずある『川島夏生』の文字。


羅列する090の文字。




好きならなんで、別れた


未練ありありなところを、見せられて我慢できるほど俺は出来てないぜ?




「高尾くん?」

「ん?」


考え事をする俺の目の前に夏生の姿が目に映り込む。


赤チェック柄のマフラーに焦げ茶色のピーコート。
うすピンク色のもふもふしたイヤーマフラー
寒いのが大嫌いな夏生が今日も完全防備である事を主張する。



「ぼーっとして、どうしたの?」


少しだけ首をかしげる仕草にきゅんとしながら夏生の頭をガシガシ撫でた。




「なーいしょ」


教えない。



真ちゃんとお前の事考えてたなんて、絶対に教えてやんない。



話を逸らすかのように俺は夏生の腕を引っ張って抱き寄せた。





灰色 ( No.35 )
日時: 2012/09/12 20:29
名前: 兎欠 (ID: vj3b3W/M)
参照: http://nanos.jp/zotbox77/

23. いつでも消える事のない




ぎゅう、と強く抱きしめるとより一層愛しくなった。



夏生の肩口に顔を埋めて髪を梳く

サラサラしてて、すげー綺麗な髪。


失いたくないと思うし、失おうなんて思わない。
やっと手に入れた幸せを手放すなんて嫌だ。


ただどうしようもなく、夏生がすきで






すきですきで、おかしくなってしまいそうな位なのに



いつでも消えないのは、真ちゃんの姿だった。

この綺麗な髪も、華奢な体も、一度は緑間に触れられている



相棒だけど、チームメイトだけど、同級生だけど、痛感する痛みはそこにあった。
いつもあいつは俺にないものを持っていて
俺には手も届かないようなものまで身につけていたそれを



横取りした俺が優越感に浸れないでいる。


罪悪感、罪悪感。





何で勝てないんだろう


何が違うんだ

人を好きになるって、こんなにも悩ましいものなのか?




わかんねーよ、ちくしょう。





灰色 ( No.36 )
日時: 2012/09/13 18:55
名前: 兎欠 (ID: vj3b3W/M)
参照: http://nanos.jp/zotbox77/

24. もうすぐ




携帯の時刻をチラリと横目で見る。



待ち合わせ時刻まであと10分

最近買い換えた携帯は、折り畳み式ではなく、iPhoneの最新型。
だからと言ってゲームをしている訳にはいかない。
愛しい彼女の姿を目に映りこませる為に俺はすぐに元ある場所へそれを戻した。

そんなことを考えていると、前方に夏生の姿を見つける。




「夏生!」


夏生は俺に気づくと駆け足で近づいてくる。



「高尾くん、早いね」
「彼女待たせる訳にいかねーじゃん?」

「大好き」



俺の左手に絡む夏生の細くて小さい手。



「手、冷てーじゃん」
「今日も寒いからね〜」



他愛も無いことを喋りながら向かう駅までの道のりはバレンタイン一色単で甘い香りがした。

たまに夏生は通り過ぎる店を眺めて「あれ高尾くんに似合いそう」とか言いながら笑った。


少しだけ赤く染まっている鼻先
昨日の学校帰りと変わらない色のイヤーマフラー。
赤チェック柄のマフラーはピンクのピーコートに合わせたベージュ色に変わっている。





そう言えば、夏生の誕生日、もうすぐだな



金魚すくい ( No.37 )
日時: 2012/09/14 20:08
名前: 兎欠 (ID: vj3b3W/M)
参照: http://nanos.jp/zotbox77/

01. 大嫌い宣言




前方を歩く、巨体の男集団。


奴らは雪の積もる秋田県、陽泉高校の男子バスケ部
平均身長197cm、私との身長差は50cmもある。



「あ、原ちんだあ〜」

一番デカくて面倒な奴がお菓子をボリバリしながら向かってくる。

やめろ、てか近づくな食べカス付くだろ馬鹿!
案の定そいつはお菓子を持った手で私の頭を撫でてきやがった。



「あつし馬鹿、手汚い触んな」
「ひどい〜」


ぺしっと紫原敦の手を叩くとあつしは何でもない様な顔をしてまたお菓子をボリバリ食べだす。

こいつ、私の2学年下の癖にタメ口だし。直せって言ったのに。




「原田、お前ほんと紫原に好かれてんなー」

「誰お前」
「おまっ・・・」

同じクラスの福井くんを睨みつけながらあつしの持ってるお菓子を1つ奪う。



あつしは「あ〜」と恨めしそうな声を発したが、気にせず私もバリボリ食べる。
なにこれ美味い。え、美味っ


手にあるうまい棒の袋を見ると、「納豆プリン味」と書いてあって全力で噴きそうになった。
美味いけど・・・!美味いけどなんでこの組み合わせ・・・!!




「あつしこんなレアなうまい棒どこで買うの」

「室ちんがくれたやつだから分かんない」


氷室を見ると奴も私を見ていて、見てくるから見返した。


図体ばっかりデカい野郎だ氷室は。

ばーかばーかチビだって得する事くらいありますよーだ


デカいと邪魔扱いされるだけだからね、ぷぷぷーっ





「金魚ちゃんって、小さいと高い所にあるもの取れなくて大変だろ?」



















は?






私、こいつ、・・・・・・大っ嫌い!!!





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