二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 零崎双子の人間救出〜殺人鬼だって世界を救う!?〜
- 日時: 2011/01/13 18:10
- 名前: 時雨飴 (ID: MMm5P7cR)
初めまして、時雨飴というものです。
西尾維新先生をリスペクトしています。
今回は、零崎一賊の双子の話です。
コメント・アドバイスなど、お願いします。
- Re: 零崎双子の人間依存 ( No.3 )
- 日時: 2011/01/08 21:39
- 名前: 時雨飴 (ID: O/vit.nk)
あ、あのお二方ですかっ!!
大ファンですッッ!(マジな話)
お二方の勇姿は拝見して(読んで)おります!
鼻血ビーム警報が出ているので、お気をつけください!
これからも、応援宜しくお願いします!
- Re: 零崎双子の人間依存 ( No.4 )
- 日時: 2011/01/08 21:42
- 名前: 時雨飴 (ID: O/vit.nk)
登場人物
零崎幸織 ぜろざき・ゆきおり
零崎虚識 ぜろざき・むなしき
零崎人識 ぜろざき・ひとしき
零崎双識 ぜろざき・そうしき
零崎軋識 ぜろざき・きししき
零崎曲識 ぜろざき・まがしき
零崎舞織 ぜろざき・まいおり
- Re: 零崎双子の人間依存 ( No.5 )
- 日時: 2012/08/06 18:37
- 名前: 時雨飴 (ID: zh8UTKy1)
- 参照: http://tyuukoehon.web.fc2.com/top.htm
1.『零崎双子の早朝毒物』
「幸織、起きてください」
どこか淡白だけれど、心に染み込んでくる声が耳に入り、私は目を覚ました。
「んー……」
私は寝返りを打った。
天井を見上げると、電灯がまぶしかった。
そのまま目を逸らし、部屋の入口へと目を向ける。
そこには、見慣れた人物が立っていた。
零崎虚識——私の双子の兄だ。
「あー、虚識……」
「起きましたか? 全く、あの変態は……幸織を起こしにいくとか言って、実は寝込みを襲うつもりなんでしょう? ……ふう」
「レン兄のことね……」
ぶつぶつと愚痴を零す虚識。
レン兄への呆れが多分に含まれている。
敬語だけど、かなり口が悪いんだよね、虚識は。
普段はいいお兄ちゃん、なんだけど。
「あ、今日の朝食当番は?」
「はい? 双識さんですが」
「あべし」
顔を正面から殴打された気持ち。
その直後、多大なる恐怖が襲ってきた。
レン兄さんの料理=毒物 という方程式が成り立つからなあ。
「虚識、よく食べれるよね。あんな料理」
「長生きしたいとか、別に思いませんからね」
「私は、虚識に長生きしてほしいんだけど……」
部屋からダイニングへと向かいながら、こんな会話をする。
虚識は、基本無表情だ。
レン兄の料理も平気らしい。
耐性ついちゃったんだなあ……(涙)。
「う、わ……」
「異臭、ですね……」
二人で、顔を見合わせる。
キッチンには、異臭が漂っていた。
アス兄以外(玖渚ちゃんのところに行ってるらしい)の全員が、ダイニングテーブルを囲んでいた。
私と虚識は、端っこの席につく。
「おはよう、幸織ちゃん」
「おはようス……」
「元気がないね? そんなときには——」
「零崎双識のオリジナル・特製コーンスープ★ だよ!」
「★が黒い! 怖い! ってか、大人が★とか言うな!」
思わず突っ込み。
紫色のコーンスープ(何だか、とうもろこしって紫だったかなという錯覚がしてきた)が、ぼこぼこと紫煙を上げている。
え、何? 『特製』と『毒性』間違えてない?
「さあ、召し上がれ」
いや、召し上がれじゃなくて……。
もうヤケだと、みんなで一斉にスープを飲む。
「……悪い」(曲)
「……傑作だぜ」(人)
「ニット帽を突き破って毒キノコが生えそうです……」(舞)
「目から煮汁が出てきますね。あれ、涙ですか、これ」(虚)
「料理教室とかのチラシってとってたっけ?」(私)
こんなかんじで。
零崎一賊の寿命は縮まっていくのでした。
- Re: 零崎双子の人間依存 ( No.6 )
- 日時: 2011/01/09 16:48
- 名前: 唄李 (ID: 8HTDhaI.)
あはははははは!おっもしろーい!
そういえば最近人間シリーズ全巻呼んで気付いたんですけど…
双識さんって料理音痴って言う設定無いじゃん!
人識君が零崎もどき!?ストーリー変えなきゃぁぁぁぁぁあああ!
っていう感じになりました。
うん、上の二つには驚かされました。
でもストーリーの決定できたからいいか!
- Re: 零崎双子の人間依存 ( No.7 )
- 日時: 2011/01/09 16:50
- 名前: 時雨飴 (ID: O/vit.nk)
- 参照: http://tyuukoehon.web.fc2.com/top.htm
2.
あのスープを飲んだ後、虚識と私はなんとも無かった。
しかし、人識の刺青は心なしか歪みっぱなしで、トキ兄は「聴力に支障が……」と嘆いていた。舞織は、殺人衝動の暴走で大変なことになっていた。人識と私と虚識の三人がかりで、やっと鎮めたけれど。才能がある殺人鬼って、厄介なんだよね……。
そのあと、私は携帯電話である人物に電話をしていた。
トゥルルル、と三回呼び出し音が繰り返される。
その直後、がちゃりと電話に出る音がした。
「《死線の蒼》、この上着は私が編みました!」
ん? この声は、兎吊木さん?《害悪細菌》?
「兎吊木、貴様! ぬけがけは許さん! 私はマフラーを編みました、暴君!」
軋識兄の声だ。
いや、《式岸軋騎》……か?
「今は五月だよ。静かにしててよ」
可愛らしい声が聞こえてきて、女の子が電話に出た。
バックでは、兎吊木さんと軋識兄が言い争う声が聞こえる。
それを、統乃さん達が止める声が聞こえる。
「もっしもー、幸織ちゃん?」
「玖渚ちゃん? 元気にしてた?」
玖渚友。
サイバーテロリスト集団《仲間》のリーダー。
彼女の手にかかれば、情報操作なんて目をつむってできる。
蒼い髪、蒼い瞳を持つ少女。
最も——今は、黒髪に蒼い片目だけれど。
「うん、まあまあだよ。それより、入学の件だけど」
「どうだった?」
「うに。成功だったよ」
「やった! ありがと、玖渚ちゃんっ」
「気にしないでいいんだよ。制服はもう届けてあるから」
「うん、サンキュー! じゃあね」
「うん。今度、ご飯作りに来てよ」
「分かった」
通話を断つ。
そして、ダンボールの中から、学生証を取り出した。
「いってきます」
と、虚識の声が聞こえた。
虚識は、私と違って、名門校に通っている。
私立青果学園、という名前の高校に。
「ん、幸織ちゃんよ、何やってんだ?」
「じゃーん、これ見て!」
やってきた人識に、胸を張って学生証を提示する。
「学生証? ん、これって……」
「そうだよ。この学生証はね……
私立青果学園のもの。
つまり、虚識の通う学校だよん」
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