二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 零崎双子の人間救出〜殺人鬼だって世界を救う!?〜
- 日時: 2011/01/13 18:10
- 名前: 時雨飴 (ID: MMm5P7cR)
初めまして、時雨飴というものです。
西尾維新先生をリスペクトしています。
今回は、零崎一賊の双子の話です。
コメント・アドバイスなど、お願いします。
- Re: 零崎双子の人間救出〜殺人鬼の人命救助〜 ( No.18 )
- 日時: 2011/01/10 14:32
- 名前: 時雨飴 (ID: O/vit.nk)
- 参照: http://tyuukoehon.web.fc2.com/top.htm
放課後もとい、地獄の時間がやってきた。
「…………あのぅ」
「………………」
見事に無言。
静かに、殺意が感じ取れる。
虚識と私は、無言で学校から帰る電車に揺られている。
吊り革に手をかけ、背中合わせにたたずむ二人……もとい殺人鬼。
青果学園は、≪家≫から遠く離れている。
そのこともあって、この無言は拷問とも言えるのだった。
「……幸織」
「は、はいぃっ!」
無言だった虚識は、私に静かに話しかける。
慌てて返事をして、じろりと他の乗客に睨まれた。
肩をすくめて、私は黙る。
「何で学校に来たんですか?」
「な、何でって……虚識の観察?」
「真面目に答えましょうね、綾原紗幸さん」
「ぐ……」
嫌味を交えて、虚識は真面目な答えを促す。
私は、真実の解答を口にした。
「虚識がいないと、寂しいんだもん」
「…………はい?」
虚識は、意外そうな声色で、私を振り返る。
「だって、双子のお兄ちゃんですよ? 最愛のお兄ちゃんが他の女の子にとられたら、私、零崎開始しちゃうって。だって私……」
「お兄ちゃんのこと、大好きだから」
虚識は、無言で私を見ていた。
語尾にハートマークをぺたり! 作戦の効果はどうだっただろうか。
虚識は、俯いたまま、何も言わない。
「あれ、どうし……えっ?」
虚識は、顔を手で押さえていた。
長細い指の隙間から、赤い顔が見える。
……照れてる?
「……は」
「ん、何っ?」
「お兄ちゃんとは……呼ばない約束でしょう……」
小さく震える声。
なんか、虚識って、可愛い……!
見た目が美少年だから、可愛いんだけど。
なんていうか、抱きしめたいんですけどー!!
「はいはいっ♪」
と、返事をして、私達は黙った。
もう、気まずい沈黙じゃなかった。
感想とか、お願いします。
- Re: 零崎双子の人間救出〜殺人鬼の人命救助〜 ( No.19 )
- 日時: 2011/01/10 14:51
- 名前: 鏡菜潤 (ID: V4RVuUEP)
こんにちは!そしてはじめまして!
元、星奈月夜、現、鏡菜潤と言いうものです。
幸織ちゃん可愛いい!虚識君照れ屋さんで可愛いい!!
小説の雰囲気がとてもいいと、思います。
文才羨ましいです…。
- Re: 零崎双子の人間救出〜殺人鬼の人命救助〜 ( No.20 )
- 日時: 2011/01/10 14:55
- 名前: 時雨飴 (ID: O/vit.nk)
- 参照: http://tyuukoehon.web.fc2.com/top.htm
6.
「只今帰りました」
「ただいまー! って、あれえ?」
玄関から家に上がり、リビングに入ると、いたのは人識と舞織だけだった。
「おかえり。幸織ちゃん、虚識」
「あーおかえりなさい、虚識くん、幸織ちゃん」
「ただいま。で、他の一同は?」
だるそうな人識。
面倒くさそうな舞織。
やっぱり、いいコンビだよなあ。
私は、かばんを片付けながら訊く。
「さぁ、何しにいったんだろう。でも、曲識さんは奥では楽器を磨いてるみたいですよう」
「そうですか……」
虚識は頷いて、帰りに自販機で買った麦茶に口をつける。
そのまま、奥の部屋へと消えていった。
「虚識くん、いつにも増してダルそうでしたねえ」
「いっつも、あんなかんじなんじゃねえ?」
「そうだったかなあ」
こんな会話をしていたら、ガラステーブルの上に、トランクケースが二つ、置かれていることに気がついた。
「何これ……?」
「ああ、罪口商会が置いてった」
「ん、代償は誰が払ったの?」
「罪口は、虚識が払ったって言ってたが……罪口は、武器にしか興味がねえからな」
そのせいで酷い目にあったぜ、と人識はぼやく。
義手を手に入れるために、死に掛けたっていうもんな。
片方のケースをあけると——優しく美しく光る刀があった。
とにかく綺麗な。
殺人鬼には似合わない、優しい光。
「これ、きれいですねー」
「ふうん。なかなかじゃん」
「ん、何なに?『幸運終極(ハッピーエンド)』と命名します?」
ハッピーエンド——幸運終極。
「なんか気に入った! 『幸』織だから、ちょうどいいし!」
よろしく、相棒。
そう、心の中で呟いた。
- Re: 零崎双子の人間救出〜殺人鬼の人命救助〜 ( No.21 )
- 日時: 2011/01/10 15:29
- 名前: 唄李 (ID: 8HTDhaI.)
なにこれ!?虚識くんかわいい!
人識君だいすきっ!
刀だよ刀!同じ!
- Re: 零崎双子の人間救出〜殺人鬼の人命救助〜 ( No.22 )
- 日時: 2011/01/10 19:00
- 名前: 時雨飴 (ID: O/vit.nk)
- 参照: http://tyuukoehon.web.fc2.com/top.htm
>鏡菜潤さん
コメントありがとうございます!
返信が遅れて、申し訳ございません。
幸織ちゃん、虚識君、可愛いそうですよ!
幸「わーい、ありがとう!」
虚「からかわないでください……(照)」
ってな感じです。
これから、本格的に本編に入って行きます。
私に文才はないですよ(泣)。
>唄李さん
ぬおうっ!?
虚識君だけではなく、人識君の可愛さまで見抜くとは……おぬし、何者じゃっっ!! ……はい、すいません。
コメントありがとうございます。
返信が遅れて、申し訳ございません。
あ、刀がかぶっちゃいましたね。
でも、長いですから! 短刀じゃないですから!
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