二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 零崎双子の人間救出〜殺人鬼だって世界を救う!?〜
- 日時: 2011/01/13 18:10
- 名前: 時雨飴 (ID: MMm5P7cR)
初めまして、時雨飴というものです。
西尾維新先生をリスペクトしています。
今回は、零崎一賊の双子の話です。
コメント・アドバイスなど、お願いします。
- Re: 零崎双子の人間依存 ( No.8 )
- 日時: 2011/01/09 16:55
- 名前: 弌杙 (ID: 8HTDhaI.)
更新したのですね。良かったです
戯言の二次創作の人達って何故か最近更新してませんからね
僕が始めた時も唄李様だけでしたから。
これからも続けてくださいね
お互い頑張りましょう
- Re: 零崎双子の人間依存 ( No.9 )
- 日時: 2011/01/09 19:20
- 名前: 時雨飴 (ID: O/vit.nk)
- 参照: http://tyuukoehon.web.fc2.com/top.htm
↑ありがとうございます。
そうですね、最近は更新されていません……。
雑談が混じりすぎになってるような気もします。
私が最後のとりでとなりたいわけですっ!!……すんません。
できれば、感想とかもお願いします。
失礼ですけど……あの、名前は何と読むのでしょうか?
- Re: 零崎双子の人間救出〜殺人鬼の人命救助〜 ( No.10 )
- 日時: 2011/01/09 19:45
- 名前: 時雨飴 (ID: O/vit.nk)
- 参照: http://tyuukoehon.web.fc2.com/top.htm
3.(虚識視点)
いつも通り、僕は窓際の席で本を読んでいた。
零崎一賊とは言え、常時殺人をしているわけではない。
人識さんも、中学までは通っていたらしい。
出夢さんとの死闘で、通えなくなったらしいけれど。
殺人鬼が学校へ行くなんて、滑稽だなと思う。
でも、あの変態や少女趣味、お洒落頑張ってるチビ、ニット帽のモテカワメイクとずっと一緒にいれば、僕の神経が異常になってしまう。
……自分が正常だなんて、思わないけれどな。
随分前に、壊れちゃってるから。
「おはようございます」
先生が教室に入ってきたところで、クラスメイト達は席に着き始めた。がたがたという机の音が鳴り止むと、他のざわめきが起こる。
「誰あれ、転入生かなー?」
「お? 結構可愛いぞ」
転入生?
『可愛い』ってことは、女子生徒か?
そう思って顔を上げると、
双子の妹——零崎幸織が立っていた。
「……まじかよ?」
ってか何で?
情報操作を簡単にやってのける人間なんて……いたか。
玖渚さんとか、《仲間》がいるからな。
くそ、裏社会ってこれだから嫌なんだよ……。
「今日から皆さんのクラスメイトになります、綾原紗幸さんです。自己紹介をお願いします」
「はいっ」
明るい声で、幸織——いや、綾原幸織か——は頷く。
「零ざ……綾原紗幸ですっ! 転校したばかりだから、何も分からないけど、みんなが教えてくれると嬉しいです!」
「おおっ、可愛い!」
「雰囲気いいねー」
男女共に、好評価。
幸織のテンションに反比例するように、僕のテンションは右肩下がりになっていく。
「紗幸さんの席は、あそこです」
僕の席の前だし。
てめえこの野郎、とか怒鳴ってやりたい気分だ。
僕が、じいっと幸織の背中を見つめていると、くるりと僕を振り向いて——、
(これからよろしくっ)
と、その瞳が語っていた。
僕は、表面上にっこりの笑顔で返して、
(てめえ殺すそのチャーミングな開きっぱなしの口を閉じてそのまま窒息しろ輪廻再生してミジンコに生まれ変われ)
と、暴言を吐きまくった。
「ふ、ふぇ……」
と、幸織が怯えたように前を向く。
やれやれ……なんで、こうなるかねえ。
- Re: 零崎双子の人間救出〜殺人鬼の人命救助〜 ( No.11 )
- 日時: 2011/01/09 19:51
- 名前: 弌杙 (ID: 8HTDhaI.)
僕は「ひとぐい」と読みます
中古絵本さん面白かったです。また見ようかな
テンション低くてごめんなさい。クラスの女子曰く「学校一テンションが低い男子」だそうで…
幸織ちゃんと虚識くんのキャラ好きです。虚識くんと萌太くんって仲良いんでしょうか?同族嫌悪とかけっこう好きなんですけど…
それでは
- Re: 零崎双子の人間救出〜殺人鬼の人命救助〜 ( No.12 )
- 日時: 2011/01/10 10:32
- 名前: 時雨飴 (ID: O/vit.nk)
- 参照: http://tyuukoehon.web.fc2.com/top.htm
4.
零崎幸織改め、綾原紗幸——学校へいくのは、五年ぶりだった。
だから、全く慣れていないわけで——、
虚識を見失った。
「え、嘘お……なんで出鼻くじかれてるの?」
っていうか、地図が分かりにくい。
廊下を通ってるのって、眼鏡掛けた頭良さそうな人ばっかりだし、聞きにくい。
携帯で連絡しようにも、さっきとんでもない殺意を抱かれてしまったし。
「青果学園、恐るべし……ううう」
うなっていると、肩を叩かれた。
一瞬、虚識かと思ったけれど——殺気は感じ取れない。振り向くと、
美人の女の子が立っていた。
その女の子は、紫っぽく見える長い黒髪を、ストレートにして流している。
目は、シャープで、スタイルも抜群。
理知的な美人、という言葉が当てはまる。
「あなた、転入生?」
「は、はい」
私は、突然話しかけられ、慌てて答える。
「誰か探しているの?」
「あ、虚識……いや、虚野君を」
虚識は、偽名として『虚野空』という名前を使っている。零崎名は、危険だからだと思うけれど。
「虚野君は、多分……職員室にいると思うわ」
「職員室……なんか、怒られてるんですか?」
だとしたら、からかってやろうと思ったのだけれど。
「いえ、この間のテストの出来が良かったらしくて、解き方をお手本にするから、その話ってことで」
「えー……」
そういえば、虚識はとてつもなく頭が良かったんだった。
「ん? あなた、虚野君の知り合いだったの?」
「まあ、そうですね……家が近所でして」
上手く嘘をつけているかは分からない。
こんなとき、いっくんがいればいいんだけど。
戯言遣いとして。
「じゃあ、職員室まで案内するわ。来て」
「あ、ありがとうございます……いいんですか?」
「いいのよ。生徒会長として、当然の役目だから」
生徒会長……。
なんか格好良いし、優しいなあ……。
裏社会だと、道を聞いたら殺される、みたいなこともあるし。
「あの、名前は?」
「一年三組の、絵合紫(えあわせ・むらさき)よ」
「私、零ざ……綾原紗幸です! よろしくお願いしますっ」
「敬語じゃなくていいわよ、綾原さん」
……なんか、滅茶苦茶良い人だ。
美人で頭が良くて優しいって、非の打ち所がないじゃん!
「あの、友達になってくれたりとか、」
「いいわよ。よろしく。私のことは、紫って呼んで」
「うん! 私も紗幸でオーケーだよ」
そんなこんなで、友達ができた。
本当は、裏社会に生きるものが表社会とつながりを持つなんて、無理なのだけれど。
これくらいは、許容範囲だと、自分を納得させておいた。
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