二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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NARUTO疾風伝 —第四幕 誰も見ずに— 
日時: 2012/02/12 11:19
名前: おぷゥ (ID: /kFpnDhT)

初めまして、おぷゥです


NARUTO小説…えっとオリキャラでますね。
あと、あまりNARUTOも把握できてないので、いろいろ崩壊しそうです;

そんなgdgdでもいいよ。心オーップンだよ。って人はどうぞ付いてきてやってください
とにかくこのアホな主をよろしくお願いします。((ペコリ





 第一幕 鉛の国

一. 鬼の存在

>>1 >>2 >>3 >>4 >>5 >>8

二. 咎

>>9 >>12 >>13 >>14 >>15 >>16 >>17 >>18

 第二幕 常闇の蝶共(上)


一. 其れは唐突に

>>19 >>20 >>21 >>22 >>26

二.  霞

>>29 >>30 >>31 >>32 >>35

三. 威圧

>>36 >>37 >>38 >>41 >>44

四. 安堵

>>45 >>47 >>48 >>50 >>51

 

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Re: NARUTO疾風伝 —第四幕 誰も見ずに—  ( No.77 )
日時: 2011/12/29 12:18
名前: おぷゥ (ID: HKLnqVHP)



夜鐘は眠っていた、長く長く。

 現実とは離れた夢の世界で過去を歩んでいた。

  そして繰り返していた。




 「……カカシさん、まだ起きないワケ?」

 


 カカシの家に来ていた無羅が、イスに座ってソファに体を沈めている夜鐘を覗き込んだ。






 カカシは、任務から帰って来ていた。

 そして、任務に向かう時と同じような状態でいる夜鐘を不審に思い、少し体を揺すったが起きなかった。

 翌朝、その夜、また翌日になろうとしていても変わらない。



 いい加減あせりを感じて、無羅に連絡をいれた。
その状況が今に至る。



  「……うん、起きる気配が無いね」

 カカシは夜鐘の瞼を無理やり開かせた。
無羅が「ブハッ」と噴出すと、カカシは少し無羅を睨む。


  今は早朝、隣人も寝ている頃なので静かにしてほしいらしい。


 無羅が「すいませんね」と笑いながら言うと夜鐘の頬、目掛けて拳をふりあげた。


カカシが目を見開いて、止めようとした。  
 「え!?……無羅、それはちょっとやりすぎ……」






     ゴスッ


         バキッ





 一発だけでは済まず、伏兵の二発目を夜鐘の顔面に無羅はお見舞いしたが、それでも本人は一向に起きようとしない。


  無羅は自分の手をぶんぶん振りながら、首をかしげる。

 少し青い顔をしたカカシは、また夜鐘を揺すった。







  「……五代目に連絡しようか」





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   「……、なるほど」


   「なるほどって、火影 何かわかったんですか?」

  無羅がそう言うと綱手は頷いた。
 医務室のベットに寝かせられた夜鐘の表情は、まったく変わらない。


 綱手は、夜鐘の目を確認しながら「ふむ」というと無羅の方を見る。



 「夢に閉じ込められているな」


 「……?…夢?」


 「ああ、前にもこんなことがあったんだ、お前は知らなかったろうが一週間は目覚めなかった。……さらに、こいつが子供の頃は2ヶ月は軽く起きない。……食事も運動もなしにな。ある意味で冬眠のようなものだ」


 「なら、今回はいつぐらい…」





 「さぁな、コイツ次第だ」





 夜鐘、……いつまで過去を引きずる気なんだ。お前は



     私よりも多くの歴史を見ていくんだぞ……?



    まだ、覚悟ができてなかったのか……?




  だとしたら、私はお前を追い詰めていることになるな……。



Re: NARUTO疾風伝 —第四幕 誰も見ずに—  ( No.78 )
日時: 2011/12/30 09:22
名前: おぷゥ (ID: HKLnqVHP)


   「サイ、お前に仕事がある」

   「はい?」

 綱手が直々にサイを呼び出すとは珍しい。

そのせいで彼は少し声が裏返ってしまった。


    ズリッ
 
 綱手は机の上の書類を押しのけて、サイを見つめる 

サイは相変わらず、感情の読み取れない顔で首をかしげた。

   「……?何でしょう」

綱手は少し、眉間にシワをよせつつ口を開く


  「単独で、任務に行ってくれないか?」

  「……。それは一体、どうして突然」

 
 綱手にはサイが目を見開いたように見えた。



 「……ランクは、一見Cのようにも見えるが……A〜Sにもなりかねない任務だからだ」

 

 「どんな、内容ですか?」




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 木の葉医院で入院していたナルトも退院間近になった頃。
サクラがナルトに夜鐘の状態を知らせに来ていた。

 ナルトは心底、驚いていた。サクラは、また自分勝手に一人で走るのではないかとハラハラしていたようで『大丈夫』と何度も話の内容に付け加えていた。

 だがナルトは、綱手がいるから大丈夫だろうという安心感はちゃんとあったようで、冷静さは失うことはなかった。




 「ほら、明日で退院なんだから寝てなさい」


 「お、おう……」


 病室の窓をサクラは豪快に開けた。青空が広がり心地いい風も吹き込んでくる。

 カーテンが、ゆらゆらと揺れた。



 ナルトがベットに横になり、ため息をついた。




サクラは、その様子に眉をさげて「お大事に」というと病室を後にした。


    ・
    ・
    ・





  「あ……サクラさん」



  「あれ?ヒナタ?……あぁ!ナルトなら居るわよ、元気ないから励ましてきてね」



 廊下でヒナタとすれ違ったサクラは丁度いいと顔を赤らめるヒナタにナルトの元気付けを、まかせた。

 ヒナタは、驚いたようだったがすぐに「うん!」と言い騒々しく病室に入っていった。

 サクラは、それを見送ると少し心にモヤモヤしたものを残して医院を後にした。

Re: NARUTO疾風伝 —第四幕 誰も見ずに—  ( No.79 )
日時: 2012/02/09 22:20
名前: おぷゥ (ID: /kFpnDhT)



  ザッ  ザッ!!!






      ザッ





   「……何かが近づいてきていますが?」



   「うん……そうだね」




 仮面をつけた長身の男と少女は、足を止めて顔を見合わせた。
だんたんと近づいてくる気配に二人の周りには張り詰めた空気が、ただよう。


 昼間の光でさえも遮って、木々が生い茂る暗い森の中。



この中で何かを見つけるのは、かなり困難な事になるだろう。


  「確実にこちらに来ていますね」


 男は、そう言いながらも焦っている様子は無く、声色もあまり変わってはいない。

 一方、少女の方は印を結び始め術を使おうとしているようだ。



  ザッ    ザッ






 服と草木が擦れる音が、二人の耳に入ってくる。

    少女は、ただ黙々と印を高速で結んでいた。


    「ご登場のようですね」



  男は、ふと音の聞こえる方向に顔を向けると、少女はフラリと立ち上がる。

    「そこでいいの?」


 


    「はい そのまま真っ直ぐですね」

 男は、右に小首をかしげて、腕を組む。  

  



    ザッ   ザザッ!!








  音が近い!




    「欠月眼……!」





  ブワワワアアア!!!!!!




  二人の周りには金色の触手…いや、長細い手が何本を生え不気味に揺らめいていた。


  少女は、ゆっくりとその対象の方向を指差す





  「行って」





  ブワアアアアアアアアアア!!!!




 声と共にその金色の手は生えた場所から、どんどん伸びていき近づく何かに向かい始める!

 二人からは、金の帯が伸びているように見えていた。



  ブワアアアアアアアアアア!!!




  ザッ   ザザッ






  


  





      「!?」






  

Re: NARUTO疾風伝 —第四幕 誰も見ずに—  ( No.80 )
日時: 2012/02/12 11:05
名前: おぷゥ (ID: /kFpnDhT)


「……円結【エンユイ】」


 「……おや、この殿方は木の葉の忍」



 少女のはなった金色の手は、とある人物を地面に押さえつけていた。
黒髪の色白



  ——サイ






 少女は恨めしそうに円結という名の男を睨んだ、男はその視線を流しながらサイの顔を覗き込む。


 「失礼致しました、どうやら私の同胞が術を誤射したようで……」

 「あんたのせいでしょう……ところで、この人……気絶してるけど」

 「おや?」


 少女が、ため息をついてサイの肩をゆするとサイの体が力無くブラブラと揺れた。


 「何か私たちに用でもあったんじゃないの?」

 「双鳴【フタナリ】この方は気絶などしてはいませんが?」

 「え?」


双鳴と言われた少女は目を見開いて円結を見た、そしてサイに視線を向けるとサイの目は開いていた。



   「うっぎゃあ!!」


双鳴は驚いてサイの肩を放し尻餅をついた、サイは少しきょとんと、しながらも笑顔で笑い円結に文を渡す。

円結は横で腰を抜かした双鳴をまたもや流し、文を開いて「ふん……」と仮面の中で呟いた。


  「……なるほど、一大事ですね」

円結が文を読み終えると、サイが頷き双鳴の手を掴んで体を起こさせた。


   「綱手様がお呼びです、付いて来てください」

 円結はその言葉に頷き、文を懐に直した。

   「双鳴、土を払う前に足を動かしなさい」

   「わ、わかってる!!」







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  「今、他のメンバーに連絡をした」

  
 綱手は、「ふぅ」といいながら自分の机に伏せる。
無羅も堪らず、ため息をつくと「すいません」と呟いた。


 「二人が集まるなんて、いついらいですかね……」


 そう無羅は天井を見上げる、綱手は「さぁな」と言うと笑った。


 「お前と夜鐘は特化した存在だったからな……暗部の中で付いて行ける奴は二人しかいなかった、だからこそあの二人を重宝したのは……確か先代のおかげだったか?」


 「ええ、ですが……あの二人も隊が無ければ錆びれますからねぇ……」


 「仕方ないだろう、お前達のスピードにはいずれ付いて行けれなくなるさ」



 綱手は報告書の束を積み重ねて、グラグラと揺れる紙の塔を危なっかしく見つめる。


  

   ——ドサササササアァァ!!!!!




綱手は頭を掻き毟り、「くそおぉ!!」と叫ぶ様子を無羅は片目で見る

 そして無羅は目を閉じると「ですよねぇ」と言った。


















    さっさと起きないかな……。








Re: NARUTO疾風伝 —第四幕 誰も見ずに—  ( No.81 )
日時: 2013/01/14 01:50
名前: 餅(元おぷゥ) (ID: HKLnqVHP)

お久しぶりです。 いきなり更新が止まってすいませんでした…。

パソコンが壊れて最近やっとこそ治った所です。


最後の更新から2年かな…だいぶ空きましたね、夜鐘くんのことも忘れかけてました。

原作がどんどん話が進んでいるというのにこの有様かいなグレガイナー

最初は原作の話をちょろりとまぜていこうと思っていたのですが、できなさそうですね。自分の力で頑張ります。

《おぷゥ》があまりにも、よくわからん名前だったので…


   食卓にあったお餅を名前に……



        それもよくわかりませんねすいません




  


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