二次創作小説(紙ほか)
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- 【黒バス短編集】夕日坂
- 日時: 2013/10/27 18:53
- 名前: 緑茶 ◆hjAE94JkIU (ID: v2e9ZzsT)
こんにちは!!あるいは、はじめまして!!
緑茶と言います。
今回は、黒バスのキャラを使って短編集を作ろうと思います。
よろしければお付き合い下さい!
※注意※
・オリキャラが多々出ます。
・恋愛だったり、シリアスだったり、ボカロの曲を使ったり、色々やります。(基本ボカロ曲を使います)
・妄想、欲望、欲求のままに書いて行きます。
・荒らしはご遠慮下さい。
・もし、荒らしが来たとしても、スルーでお願いします。
・掛け持ちをしてるため、更新ペースが亀より遅いです。
・もう一度言います。気まぐれ更新です。(←重要ですよ!)
こんな奴でもいいよ! と言う、心優しい方のみ先に進んで下さい。
《目次》
*カゲロウデイズ*
※流血シーンあり ※死ネタあり
本編 >>1-6
オリキャラ説明&配役 >>3
歌詞 >>7
あとがき >>8
*告白予行練習〜another story〜*
本編 >>10-15
オリキャラ説明&設定 >>9
歌詞 >>16
あとがき >>17
*恋花火*
本編 >>20-39
オリキャラ説明&設定 >>19
あとがき >>40
*夕日坂*
本編 >>46-52
オリキャラ説明&設定 >>45
リクエスト用紙 >>17
追記 >>18
【参照100突破】 >>12
【参照200突破】 >>30
【参照300突破】 >>38
【参照400突破】 >>50
【参照500突破】 >>53
《お客様》
海燐様
えり様
- カゲロウデイズ 3 ( No.5 )
- 日時: 2013/07/28 22:17
- 名前: 緑茶 ◆hjAE94JkIU (ID: Lt03IZKe)
「美空っ!!」
目を開けるとそこは、僕の部屋だった。机の上に置いてあるデジタル時計は8月15日午前10時頃を指している。
では、さっきのは夢か? ……とんでもない夢を見たものだ。
今日は美空と部の買い物をする予定だ。早く準備をしなくては。
「あ〜つ〜い」
「夏だから暑いのは仕方ないだろう?」
あぁ、さっきの夢でもこんな風に美空と話をしていたな。……それから、デパートに行って、公園で休んで、そして——
「どうかした、せーくん?」
「っ!! いや、別に何でもない。それより早く、デパートへ行こう」
「うん!!」
あれは夢で、嘘なんだ。信じる必要がない。美空はすぐ手の届く距離にいる。それだけで良い。
「あー、デパート涼しかったね!」
「だな」
ここは公園。デパートからの帰り道に立ち寄った。僕は夢が正夢になりそうであまり行きたくなかったが、美空がどうしてもと言うので仕方なくついてきた。
自販機で買ったジュースを手にブランコに腰掛ける。すると、
ニャーン!!
後ろにあった植木がガサガサと揺れ、黒猫が飛び出してきた。
「猫だ!! かわいい〜!! よしよ〜し……」
猫を可愛がる美空を横目に、僕は今の状況を考えていた。ここまでは昨日夢で見た通りだ。まさか、これは正夢なのか? だとしたら……
「あっ、待って!!」
飛び出してしまった猫を追いかけて、美空は走り出す。もしこれが正夢なら、このまま行かせると美空が危ない。
既に公園から出そうになっていた美空の腕を掴んで、走るのを止めさせる。
「ん? せーくん、どうかした?」
「……もう十二時半過ぎだ。かなり暑くなってきたから帰ろう」
「……そうだね。さっき飛び出しちゃった猫、車とかと事故ってないかな?」
「お前は本当に猫が好きだな」
公園から出てビル街を抜ける。本当は別の道もあるのだか、今日は早く家に帰りたかったので近道を使った。
「あのね、せーくん」
「何だ?」
「この前ね——」
そんな雑談をしながら帰っていると、周りが騒がしいのに気付く。何事かと耳を澄ますと、頭上から何か音がした。
上を見ようとした時、僕の体は後ろに引っ張られた。そして——
ガッシャーーン!!
目の前に広がったものは、先程まで僕が立っていた場所に突き刺さっている数本の鉄骨と、それに貫かれている美空の姿だった。
瞬時に理解した。美空は僕をかばったのだと。
どこからか悲鳴が聞こえる。うるさいセミの鳴き声が耳から離れない。
そんな中僕は一人立っていた。
……あぁ、これはきっと夢だ。まだ夢は覚めていないのだ。
『これは夢じゃないよ?』
昨日の夢の中でも響いた声が、また僕の脳を揺さぶった。
また意識が遠くなる。消えかける意識の中見た美空の顔は、なぜか笑っているような気がした。
- カゲロウデイズ 4 & エピローグ ( No.6 )
- 日時: 2013/08/03 21:20
- 名前: 緑茶 ◆hjAE94JkIU (ID: QHUQtp81)
美空が初めて死んだ八月十五日からどれだけ時間が流れたのだろう。
一年? 五年? いや、十年以上かも知れない。
朝起きて、
美空と買い物へ行って、
美空が死んで、
気を失う。
その繰り返しで、いつになっても八月十六日がやって来ない。
道を変えても帰る時間を変えても、どうしても美空は死んでしまう。そして何事も無かったかのように、もう一度八月十五日が始まる。
——もう気付いていたんだ。この状況をどうにかする方法を。
でも信じたかった。僕と美空が一緒に過ごせる日がいつか来ると。だけどその『いつか』は、いくら待っても来ないらしい。
だから、だから僕は——
「あっ、待って!!」
またあのシーンが繰り返される。でもそれも今日で終わりだ。
赤になった横断歩道に猫と一緒に飛び出した美空の腕を後ろから引っ張り、その反動で自分が前に出る。僕と美空の立ち位置が逆になった瞬間、僕の体にとてつもない圧力と衝撃が襲いかかった。
体がグシャグシャになる感覚の中、驚きで固まっている美空を見ながら、僕はいつも頭の中に響くあの声に向かって、
「ざまあみろ」
と一言呟いて、僕の長い長い八月十五日はここで終わった。
——結局、告白はできなかったな——
*
目を覚ました八月十五日の朝。
「また助けられなかったよ……せーくん……」
私は一人ベッドの上で泣きながら呟いた。
- カゲロウデイズ 歌詞 ( No.7 )
- 日時: 2013/08/03 22:03
- 名前: 緑茶 ◆hjAE94JkIU (ID: QHUQtp81)
カゲロウデイズ
作詞:じん(自然の敵P)
作曲:じん(自然の敵P)
唄:初音ミクApend
8月15日の 午後12時半くらいのこと 天気が良い
病気になりそうなほど 眩しい日差しの中 することも無いから 君と駄弁っていた
「でもまぁ夏は嫌いかな」
猫を撫でながら 君はふてぶてしくつぶやいた あぁ、逃げ出した猫の 後を追いかけて 飛び込んでしまったのは 赤に変わった信号機
バッと通ったトラックが 君を轢きずって鳴き叫ぶ 血飛沫の色、 君の香りと混ざり合って むせ返った
嘘みたいな 陽炎が 「嘘じゃないぞ」 って 嗤ってる 夏の水色、 かき回すような 蝉の音に全て眩んだ
目を覚ました 時計の針が鳴り響くベッドで 今は何時?
8月14日の 午前12時過ぎ位を指す やけに煩い蝉の声覚えていた
でもさぁ、少し不思議だな。 同じ公園で昨日見た夢を思い出した 「もう今日は帰ろうか」 道に抜けた時 周りの人は皆上を見上げ口を開けていた
落下してきた鉄柱が 君を貫いて突き刺さる 劈く悲鳴と風鈴の音が 木々の隙間で空廻り ワザとらしい陽炎が 「夢じゃないぞ」って嗤ってる 眩む視界に君の横顔、 笑っているような気がした
何度世界が眩んでも 陽炎が嗤って奪い去る 繰り返して何十年 もうとっくに気が付いていたろ
こんなよくある話なら 結末はきっと1つだけ 繰り返した夏の日の向こう
バッと押しのけ飛び込んだ、 瞬間トラックにぶち当たる 血飛沫の色、 君の瞳と軋む体に乱反射して 文句ありげな陽炎に 「ざまぁみろよ」 って笑ったら 実によく在る夏の日のこと そんな何かがここで終わった
目を覚ました8月14日のベッドの上 少女はただ 「またダメだったよ」と 一人猫を抱きかかえてた
- カゲロウデイズ あとがき ( No.8 )
- 日時: 2013/08/04 00:40
- 名前: 緑茶 ◆hjAE94JkIU (ID: QHUQtp81)
【あとがき?】
こんばんは!! 緑茶です。無事、第一作品目「カゲロウデイズ」が終了しました!!
参照も多くなって来て、本当に感謝です!m(__)m
参照100記念にリクエストを募集しようかな……と思っています!
参加して下さると嬉しいです!
二作目は「告白予行練習〜another story〜」を予定しています。黄瀬君とオリキャラの話で、かなり短くなると思います。(2、3話くらい)
これからもよろしくお願いします!!
感想・アドバイス等お待ちしています!!
- 告白予行練習 〜another story〜 ( No.9 )
- 日時: 2013/08/11 20:26
- 名前: 緑茶 ◆hjAE94JkIU (ID: qvpAEkAG)
【オリキャラ説明(おおざっぱです…)】
【名前/読み】本宮 鈴/もとみや すず
【性別】♀
【その他】海常高校。黄瀬と同い年、同じクラス。明るく元気な性格で、誰とでも友達になれる。何事にも全力投球。お団子ヘアにピンクのシュシュがトレードマーク。
【設定】
・海常高校の話です。
・黄瀬君の口調がおかしいかも知れませんが、そこは気にしないで下さいm(__)m
・黄瀬君視点です。
・黄瀬君は鈴ちゃんを「鈴っち」と呼びます。