二次創作小説(紙ほか)
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- *。 五年霊組 こわいもの係 。*
- 日時: 2015/10/23 21:50
- 名前: そら。 (ID: 0a987INq)
*。 ごあいさつ
皆様、初めまして! 二次創作で活動させてもらうのは初めてです。
こちらでは「五年霊組 こわいもの係」の友花ちゃんの方をやらせて頂きます*
*。 諸注意
荒らしは禁止させて頂きますが、ご理解ください。
皆様が気持ちよく使えるよう、掲示板のマナーを守ってくれれば幸いです。
- Re: *。 五年霊組 こわいもの係 。* ( No.35 )
- 日時: 2015/10/29 17:22
- 名前: そら。 (ID: 0a987INq)
【 *。 お知らせ 。* 】
この度、参照が300突破致しました……!
本当に感謝しきれないくらいで、とても嬉しいです(´`*)
リクエストもばんばん募集しておりますので、是非どうぞ!
これからも応援、宜しくお願いします!
- Re: *。 五年霊組 こわいもの係 。* ( No.36 )
- 日時: 2015/10/30 06:53
- 名前: リィナ (ID: w6TIyM.w)
おっはよー!からのおめでとー!!
300突破したんだね!
やったね!そらっち!
最新がんばんば!
じゃーね!
- Re: *。 五年霊組 こわいもの係 。* ( No.37 )
- 日時: 2015/10/30 20:01
- 名前: アカ (ID: DHfHPQAg)
そらさんがんばれー
- Re: *。 五年霊組 こわいもの係 。* ( No.38 )
- 日時: 2015/11/01 16:58
- 名前: そら。 (ID: 0a987INq)
【 *。 お知らせ 。* 】
こんばんは、作者です(*^_^*)
この度、参照が400突破致しました……!
今後とも精一杯頑張らせて頂きますので、応援宜しくお願いします!
*。 リィナ さま
はい、皆様のおかげです!
これからも楽しんでもらえるように頑張らせて頂きますね*
*。 アカ さま
応援メッセージ本当にありがとうございます!
これから頑張らせて頂きますので、応援宜しくお願いします!
- Re: *。 五年霊組 こわいもの係 。* ( No.39 )
- 日時: 2015/11/01 17:38
- 名前: そら。 (ID: 0a987INq)
【 まさかの!? キツネとあいつと初デート。 】
この陽介キツネは、一体何者なのだろう。
こういう大ピンチのときに霊組の皆がいてくれれば、何とかしてくれるのに。
私はとりあえずこのキツネとショッピングモールを出て、どんどん引っ張って裏路地に出た。
「……あんた、一体何なのよっ!?」
「僕は、妖狐(ようこ)の冬だよっ、そんなに怒らないで?」
思ったよりも女の子っぽい声で私をなだめるコイツは、冬(ふゆ)と言うらしい。ちなみに妖狐というのは、キツネの妖怪だ。
葉っぱや術を使って人間に化けたりしたり、イタズラしたり。
でももう、冬は人間……というよりはキツネに戻りかかっていた。
「———それで、陽介に化けたのはなんで?」
「探したい人がいるんだ……人間の女の子の、詩(うた)ちゃん!」
「詩ちゃん……? 誰、その子?」
「僕が小さなキツネのとき、足をケガしたら、助けてくれたんだ」
冬の話を聞いてみると、どうやらその「詩ちゃん」に会うために、陽介に化けて探そうと思ったそうだ。
でも映画の途中で術が解けてしまい、キツネに戻ってしまった。
それで詩ちゃんは、腰(こし)まである長い黒髪が特徴なんだとか。
それともう一つの特徴は、かばんに付けたしずく型のストラップ。
冬にもくれた物で、ストラップの中にはきれいなイルカや、貝がらが入っているんだそう。
私と冬はその場に座りこんで、冬はお腹をぐーっと鳴らせた。
どうやらさっきのポップコーンでは足らないようだ。
「はい、アメあげる」
「……あっ、ありがとうございます!」
いちごの味のアメを、とても美味しそうに食べる冬。
そんな冬を見ていると、あることが私の頭を横切った。
「ねえ、陽介はどうなるの?」
「ああ………多分、もうすぐ出てきますよ」
(出てくるって、どういうこと………?)
「くあああ……———よく寝た、あれ、友花、とキツネええっ!?」
「え、陽介っ、え、何でなの、冬に化けられてたはずじゃ?」
いきなり陽介が飛び出してきて、私たちに驚いて大きな声を上げた。
私もびっくりして口を開けていると、冬が口を開いた。
どうやら、化けている妖狐の意識が戻ると、自然に人間の体と心も現実に戻ってくるらしいのだ。
そして私と冬は陽介にこのことを説明して、一緒に「詩ちゃん」を探してもらうことにした。
きっと断られるだろう、そう思ってうなだれていたのも束(つか)の間。
「妖怪キツネと冒険っ!? よっしゃーっ、楽しそうじゃんかっ!」
「あんたって……本当、バカだよねえ……」
時刻は十二時ちょうどだ、公園のチャイムが昼を知らせてくれる。
私と陽介、そして冬は街に出て詩ちゃんを探し始めた。
誰かに見られるんじゃないかと心配していたけれど、そこは冬が術を使って見えないようにしてくれているみたい。
でも、どれだけ街を走り回っても詩ちゃんらしき女の子は見つからなかった。
「ねえ冬……本当に詩ちゃんを見たのは、この歩道橋?」
「本当ですよっ、ココで僕たちは出会ったんです」
「でもなあ……もう俺たち、三時間は探し回ってるぜ?」
さすがに陽介も疲れてしまったようで、道に座り込んでしまう。
私も隣に座って、私のひざの上に冬が腰を下ろす。
しばらくそのまま、三人でうなだれていると。
「嫌だよっ、ママ! ストラップ、捨てないでよっ」
「いい加減にしなさい、詩! この前から宿題もしないでキツネなんか探しに行って……」
「だってあのキツネさんに会いたいの、ママっ!」
「キツネなんていないの、それに学校でもこのストラップばかり見ていたそうね、先生からお電話があったわよ!」
川の見える歩道橋の向こうから、髪の長い女の子と怒ったお母さん。
お母さんは女の子の物と思われる黄色のかばんを握りしめ、女の子はそれを取り返そうとしていた。
その瞬間、冬は小さな声で「詩ちゃん」とつぶやいた。
「こんなゴミ、もう捨てますから!」
「やめてよ、ママ、嫌だよおっ——————————……!!」
女の子の母親は、大きくストラップを振り上げた。
そして、するする、と。
きれいなしずく型のストラップは、流れる川へと落ちていった。