二次創作小説(紙ほか)
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- 東方闘機伝(旧作) [ジョイメカファイト]
- 日時: 2023/06/16 18:39
- 名前: 博士 (ID: 7ZyC4zhZ)
この物語はジョイメカファイトのワルロボ四天王が幻想郷へ迷い込む話です。
かつてロボットと暮らし、栄えたある国。ロボットを作らせたら世界一の白ヒゲのリトル・イーモン、黒ヒゲのイワン・ワルナッチという二人の博士がいた。やがて、2人は新たな技術を求め、旅に出て行った。元いた国はいつしかなくなり、発達したロボット工学も人々から忘れられた。ほとんどのロボット達は自分の居場所を見つけに博士と共に旅をした。しかし、ワルロボ四天王、危険度の高いロボットだけが国に残った。忘れ去られた四天王達は自らの意思を持ち、それぞれが静かに暮らしていた。
-忘れられた四天王は幻想へと迷い込む-
※東方機海伝も見てね!(ストーリーに関係はありません)
※注意
・ジョイメカファイトのロボット全てに独自の設定が少しあります。
・ロボットは自我を持っています。
・東方キャラが度々悲惨な目に遭います。《ロボットと少女が戦ってるからね。しょうがないね(無慈悲)》
・シリアス、微グロな描写があります。
・依姫無双ならぬ、鳳凰無双。
以上です。楽しもうね!!
- Re: 東方闘機伝 35話 ホウオウの能力 ( No.35 )
- 日時: 2023/01/11 23:49
- 名前: 博士 (ID: 7ZyC4zhZ)
-ワルナッチ城-
それは…霊夢達が城に入ってくる前の事。紫がホウオウの前に先に姿を見せていた。
ホウオウ「ん?スキマの妖怪じゃんか…」
紫「城は持ってきたでしょ?貴方の実力を見込んでお願いしたい事があるんだけど。」
ホウオウ「別にかまわないが…なんなんだ?」
紫「-綿月姉妹-と戦ってほしいの。」
紫は、月人にまた何かしようと企んでいた。そこで、突然現れたホウオウの願いを聞いて、交渉しようとしていた。
ホウオウ「姉妹…あいつらか。」
ホウオウのデータの中に自分が幻想郷に飛ばされた時の事が浮き出てくる。
紫「あの二人は幻想郷の全勢力でも勝てないわ…でも、貴方の-能力-があれば勝算はあるわよ。」
ホウオウ「俺に能力なんて無いぞ?」
紫「そうでしょうね…自身を強化するタイプだから気付くのも難しわ。」
ホウオウ「どういう事だよ…」
紫「実は、これまでの貴方の戦いをスキマから拝見していたのよ。」
ホウオウ「ずっと見てたのか!?」
紫「まぁ…それは置いといて、とにかく貴方には-綿月姉妹-に対抗できる能力…-概念を無視する程度の能力-を持っているわ。」
ホウオウ「は?」
紫「後の戦いで分かるはずよ。」
-豊かの海-
海岸近くにロケットは着陸した。
霊夢「久々に来たわね…」
魔理沙「相変わらず、生物は全くいないな。」
ホウオウ「さっさと始めるぞ。」
-月面ステージ-
ホウオウ「懐かしいな。…あの時もこんな感じだったなぁ…」
ホウオウ達は、豊かの海から少し歩いて、月面のとある場所に辿り着いた。そこはかつて、ワルナッチ博士がスカポンを倒すために使ったホウオウの舞台だった。青く輝く地球の姿が見える。
スーパーザコ「ここがホウオウの戦った場所かぁ…」
レジェンド「壮大な曲が流れそうだな…」
ホウオウ「ほら、9人まとめて相手してやるよ。かかって来い。」
ホウオウは9人の正面に立ち、戦闘態勢に入った。
ホウオウ「よくここまで来てくれたな。褒美に、ワルナッチ博士の最高傑作の俺…ワルロボ四天王その4・ホウオウが相手してやる!」
スーパーザコ「先手必勝!《ザコキック》!」
スーパーザコがホウオウに飛び蹴りを放つ。
ホウオウ「…宇宙の塵になれ!《ホウオウキャノン》」
突進してくるスーパーザコに向かって飛び道具を放った。
スーパーザコ「痛ってぇ!」
ホウオウキャノンに直撃して、あっけなく吹っ飛んだ。
レジェンド「連携攻撃だ!ジェル殿!」
ジェル「おう!」
レジェンドとジェルがホウオウを挟み撃ちする。
スーパーザコ「まだだ!《ザコウェーブ》」
スーパーザコが立ち上がってホウオウに飛び道具を撃った。ホウオウは今、三方向から狙われている。スーパーザコの攻撃に合わせて、レジェンドが「ニーアタック」を、ジェルが「ジェルキック」で、ホウオウに一斉に技を放った。
ホウオウ「…甘い。」
しかし、ホウオウはジャンプをして軽々と技を回避する。そのまま前面にいるスーパーザコを「ホウオウクラッシュ」で吹っ飛ばす。
スーパーザコ「ギャー!!」
スーパーザコが気絶状態に入る。
ジェル「ヤベェ!あいつもうピヨったぞ!」
レジェンド「拙者達でなんとかしよう!」
ホウオウ「もう遅い。」
いつの間にか、ジェルの目の前にホウオウが立っていた。「ホウオウアッパー」で上に吹き飛ばされる。
魔理沙「流石ホウオウだぜ…」
魔理沙達は少し離れた所で観戦していた。三体のロボットを難なく蹴散らすホウオウの姿に若干の恐怖を覚える。
ジェル「お前らも見てないで戦えよ!」
霊夢「あ〜、アンタらが終わったらね。あ、攻撃来てるわよ。」
ジェル「何ぃ!?」
吹っ飛んだジェルに「ホウオウクラッシュ」で近づき、間髪入れずに「ホウオウブレイク」を繰り出した。
ジェル「ギャァァァァァ!!」
ジェルが爆散していった。
スーパーザコ「ちょ…ちょっとま…」
気絶から立ち直ったスーパーザコの前に、もうホウオウが立っていた。
スーパーザコ「畜生!戦略的撤退だぁ〜!!」
ホウオウ顔負けの機動力で後ろに真っ直ぐと逃げていく。
ホウオウ「どこへ行くんだぁ…?《ホウオウキャノン》」
青白い閃光を煌めさせる弾が高速でスーパーザコに当たる。
スーパーザコ「助けてェェェ!!」
スーパーザコも爆散した。
レジェンド「喰らえ!《トルネードエナジー》」
だが、ホウオウの後ろに二人を囮に近づいたレジェンドが技を放った。
アッパーがホウオウに直撃した…
しかし、吹っ飛んだのはレジェンドだった。
レジェンド「ぐわぁぁぁ!!」
レジェンドの攻撃は「ホウオウアッパー」が放たれた瞬間、ホウオウの胴体を透けて行ったのだ。レジェンドは爆散してしまった。
魔理沙「…嘘だろ…確かに今、ホウオウに攻撃が!」
ホウオウ「…驚いただろ?これが俺の能力らしい。」
ホウオウは残っている5人に向かって立つ。
ホウオウ「俺が特定の攻撃を放った時…相手の攻撃を無視した行動が可能になる。それが俺の-戦いの概念を無視する程度の能力-だ!」
続く…
- Re: 東方闘機伝 36話 鳳凰無双 ( No.36 )
- 日時: 2023/01/14 14:09
- 名前: 博士 (ID: 7ZyC4zhZ)
「ホウオウアッパー」
それは、ホウオウの-戦いの概念を無視する程度の能力-を在るものとする究極奥義。アッパーが放たれたその瞬間、ホウオウは敵のあらゆる攻撃を無効化する。そして、相手が自身の間合いに入っていた場合は、絶対に避けられない必殺技と化す。「ホウオウブレイク」も能力の影響を受けている。敵を投げ技で掴み、投げるまでホウオウは相手の攻撃を一切受け付けない。それがホウオウの真の強さを引き出す鍵なのだ。
-月面-
ジェル、スーパーザコ、レジェンドは霊夢達の前に爆散して倒れている。
レミリア「貴方達が負けるのは分かってたけど…まさか、こんなにも早くやられるとはね。」
ジェル「畜生!運命を読んでたな!!」
レジェンド「やはり、ホウオウには敵わない…」
スーパーザコ「なら、お前も戦ってみろよ!吸血鬼ぃ!」
レミリア「いいわよ。さっさと片付けてあげるわ!」
フラン「じゃ、私も戦う〜」
咲夜「お嬢様、援護します。」
レミリア、咲夜、フランが前に出た。
ホウオウ「俺が戦いたいのは霊夢だ…まぁ、相手してやる!《ホウオウキャノン》」
何の合図も無しにホウオウは飛び道具を放った。レミリアは直進してくる弾を軽々と避け、上空にフランと共に跳ぶ。
レミリア「やるわよ!フラン!」
フラン「任せて!《紅魔符・ブラッディカタストロフ》!」
レミリアはナイフを、フランは大型の弾を放ち、周りに弾幕を張った。
魔理沙「おいおい!私達がいるだろ!?」
魔理沙と霊夢は、ばら撒かれる弾幕から距離を取る。
ホウオウ「連携攻撃か…通用しないが。《ホウオウクラッシュ》」
弾幕をもろともせず、レミリアとフランに向かって飛び蹴りを放った。
咲夜「油断したわね!《幻世 ザ・ワールド》!」
咲夜がホウオウに近づき、時を止める。ホウオウの周りに無数のナイフを飛ばした。
咲夜「このナイフはパチュリー様の魔法で強化した特別な物…今度こそはダメージを与えられる!」
時が動き出した。
ホウオウ「…!このナイフは!!」
ホウオウは飛び蹴りを止め、四方八方から飛んでくるナイフを「ホウオウアッパー」で凌ぐ。
ホウオウ「この野郎…ナイフに物騒な仕掛けを施したみたいだな。」
スーパーザコ「イッテェェェェェェ!!」
スーパーザコに流れ弾のナイフが刺さった。装甲は軽く貫通していた。
ホウオウ「直撃したら本当にスクラップになるな…」
咲夜「当然よ。魔法で強化してあるからね。」
ホウオウ「厄介だな《ホウオウクラッシュ》」
咲夜に飛び蹴りするが、時を止めて回避される。
ホウオウ「こうなったら…」
ホウオウの体が紅色から紺色へ一瞬変わる。装甲にエネルギーが走る。
ホウオウ「喰らえ!叫べ!そして死ね!《シンクウホウオウキャノン》」
通常の「ホウオウキャノン」の2倍はある大きさの弾が何百発と放たれた。攻撃範囲にフランとレミリアが入っていた。
咲夜「お嬢様!!」
咲夜は時を止めてレミリアとフランを自分と入れ替わるように攻撃範囲からどかして、弾をナイフで相殺する。しかし、時間停止は途中で切れてしまった。残った数十発の弾が咲夜に迫っていた。
咲夜「これぐらいの攻撃…!《傷魂・ソウルスカルプチュア》!」
両手に強化ナイフを持って、弾を切り裂いていく。だが、最後の弾を斬った時、ホウオウは目の前にいた。弾幕を相殺する咲夜に距離を詰めていたのだ。
咲夜「…貴様!!」
ホウオウ「チェックメイトだ。《ホウオウアッパー》」
咲夜の腹部にアッパーを叩き込んだ。
咲夜「…がはぁっ…!!」
骨がミシミシと音を立てている。咲夜は後ろにフラフラと後退して、膝をついた。
ホウオウ「本来なら、このアッパーは人間の体を貫き、殺すほどの威力がある。一応手加減したがな。」
咲夜「ふっ…うぐっ…!」
体の中から込み上げてくる激痛に苦しみながら、咲夜はホウオウを睨む。
咲夜「よくも…卑怯な手を!」
ホウオウ「知ってるぞ。お前が時を止めたのは。」
咲夜「…ッ!!」
ホウオウ「それもちょいと卑怯じゃないか?同じ人間の魔理沙は時も止めずに俺と正々堂々勝負したぞ。《ホウオウブレイク》」
喋りながらホウオウは投げ技を咲夜に決める。咲夜は仰向けに倒れた。
レミリア「咲夜!!」
レミリアが咲夜の元に近づいた。
咲夜「お嬢様…すみません…私は負けて…」
レミリア「何も悪くない!良く頑張ったわ!」
咲夜「…そう言われて、幸せです…」
咲夜は言いかけたまま意識を失った。
フラン「よくも咲夜を…壊してやる!」
フランは片手を握り、ホウオウを完全に-破壊-しようとする。だが、いつまで経ってもホウオウは壊れない。
フラン「あ…あれ?」
ホウオウ「お前には卑怯な手でワイを負かした前科があったよな。《ホウオウアッパー》」
フラン「…ッ!…ぐっ!」
フランにアッパーが直撃する。フランは滞空して体勢を整えた。
フラン「痛ったぁ!絶対に許さない!」
ホウオウ「まだ勝負は終わってないぞ!」
ホウオウとフランが弾幕を飛ばし合う。その隙にレミリアは霊夢達の元に逃げる。
レミリア「霊夢、魔理沙。咲夜を頼んだわ!」
魔理沙「わかった!」
魔理沙が咲夜をクレーターの凹みに座らせる。レミリアはホウオウの元に戻った。
ホウオウ「お、来たな!妹はもう終わったぞ。」
ホウオウの目の前には、気絶したフランが倒れていた。
レミリア「フランもやられたのね…私が敵を討つ!」
ホウオウ「そうか、やってみろ。《ホウオウクラッシュ》」
レミリアに飛び蹴りを放つ。
レミリア「それは読めていたわよ!《神槍 スピア・ザ・グングニル》!」
レミリアはホウオウの攻撃を避けて後退し、巨大な槍をホウオウに投げつけた。しかし、軽々と「ホウオウアッパー」で防御された。
レミリアはホウオウに接近して肉弾戦に持ち込んだ。間髪入れずに放たれるレミリアの攻撃に、ホウオウはガードするしかなかった。
ホウオウ「…そろそろか。」
ホウオウが呟いたと同時にレミリアはホウオウから離れてスペルを発動した。
レミリア「喰らいなさい!《夜符・デーモンキングクレイドル》!」
レミリアが上方から体当たりを放った。しかし、ホウオウは「ホウオウキャノン」でレミリアを撃ち落とし、「ホウオウクラッシュ」で追撃する。
レミリア「…がっ!」
ホウオウ「お前は肉弾戦に持ち込んだ時、痺れを切らして絶対にスペルを放つ…お見通しだ。《ホウオウアッパー》」
レミリア「…うぐっ!」
アッパーで勢い良く吹っ飛ばされ、意識を失った。フランとレミリアはその場に倒れたままだった。
ホウオウ「これで6人撃破…後3人だな。」
ホウオウの後ろには、妖夢、魔理沙、霊夢が立っていた。
続く…
- Re: 東方闘機伝 37話 最強とは… ( No.37 )
- 日時: 2023/01/17 23:24
- 名前: 博士 (ID: 7ZyC4zhZ)
レミリアとフランは気を失って倒れている。だが、ホウオウは何も無かったかのように話し始めた。
ホウオウ「やっと戦えるな…霊夢。」
霊夢「異変まで起こすアンタにそう呼ばれたくないわね!」
ホウオウ「幻想郷1の実力を持つ博麗の巫女…ワクワクしてきたな。」
ホウオウが戦闘体勢に入った。霊夢はお赦い棒を握りしめる。魔理沙は八卦路を構え、妖夢は楼観剣を腰から抜いた。
魔理沙「あの時の私とは違うぜ。ホウオウ!」
ホウオウ「リベンジか…受けてたってやる!」
妖夢「私の目標は、あなたを倒して一人前の剣士に近づく事!妖怪が鍛えたこの楼観剣に 斬れぬものなど、あんまり無い!」
ホウオウ「果たして、俺が斬れる物に含まれてるか…?全力で来い。」
戦いが始まった。
レイム・マリサ・ヨウム タイ ホウオウ
早速、魔理沙がスペルカードを発動した。
魔理沙「行くぜ!《光撃 シュート・ザ・ムーン》!」
星型弾幕と共に閃光弾を地面に放つ。地面に当たった閃光弾は直線的なビームを真上に放つ。
ホウオウ「こっちも行かせてもらう。《ホウオウクラッシュ》」
弾幕の隙間を縫って、あっという間に魔理沙の目の前に近づく。
ホウオウ「たわいも無い。《ホウオウアッ…」
妖夢「隙あり!《断迷剣・迷津慈航斬》!」
妖夢が横から強力な斬撃をホウオウに飛ばす。
ホウオウ「…まずいな。《ホウオウクラッシュ》」
ホウオウはその場でジャンプして、飛び蹴りの機動性を活かして距離を取る。
魔理沙「クソッ!やれなかったか!」
ホウオウ「良い連携だ…《ホウオウキャノン》」
魔理沙「その攻撃はお見通しだぜ!《恋心・ダブルスパーク》!」
ホウオウ「…何ぃ!」
魔理沙の放ったビームはホウオウキャノンを軽々と消し飛ばし、二本ともホウオウに直撃する。
ホウオウ「この威力…強化したようだな…」
魔理沙「あの時より火力を上げてあるんだぜ!《彗星・ブレイジングスター》!」
魔理沙がビームの直撃で怯んだホウオウに突進する。
ホウオウ「うぉぉ!?」
ホウオウが突進の直撃で少し跳ね上がった。
魔理沙「喰らえ!《星符・エスケープベロシティ》!」
箒を縦に持ち、地面から星型弾をばら撒きながら飛ぶ。ホウオウの顎部に激突した。ホウオウが倒れ込む。
魔理沙「よっしゃ!」
魔理沙がガッツポーズを取る。
妖夢「やりましたね!」
霊夢「いや、まだよ!」
しかし、ホウオウは頭部をはめ治して立ち上がった。
ホウオウ「これで一回目のダウンか…次は負けない。」
ホウオウが「ホウオウクラッシュでまたもや距離を詰めて来る。
霊夢「しつこいわね…《夢符・封魔陣》!」
飛び蹴りしてくるホウオウに正面から弾幕を放った。
ホウオウ「うぉぉぉぉぉ!《シンクウホウオウキャノン》」
弾幕を見てすぐに着地したホウオウが数十発のキャノンを放つ。飛び道具は弾幕を相殺して行き、残った一発の弾が霊夢の横を掠めた。
霊夢「…くっ!」
ホウオウが肉弾戦に持ち込み、霊夢に追撃する。いくら体術が人一倍優れている霊夢とは言え人間。徐々に追い詰められる。
魔理沙「あのままじゃ不味い………よ、妖夢!!」
妖夢「霊夢さんから離れろ!《奥義・西行春風斬》!」
妖夢がホウオウに近づいて技を放つ。
霊夢「ありがとっ!!妖夢!」
霊夢はとっさに空中に浮いて逃れた。
ホウオウ「いつの間に!?」
ホウオウは妖夢の技を喰らい、またもや倒れてしまった。ホウオウはすぐに頭部を拾い直す。
ホウオウ「後一回か…」
3人の連携の良さにホウオウが動揺する。
ホウオウ(…このまま負けるのか?……月面で…また負ける?)
ホウオウの中で不安が一気に込み上がる。
妖夢「…諦めたようですね。覚悟!!」
ホウオウの姿を見て、しばらく待っていた妖夢が斬りかかる。
ホウオウ「……あ…」
目の前まで走ってきた妖夢に振り向くが、その目は閉じている。とっくに諦めていた。
だが、ホウオウの中で…記憶の中で何かが聞こえた。
ホウオウ(走馬灯か…)
———
ホウオウはかつての記憶を見ていた。
スカポンに負けた直後、ホウオウが月に残ると言ってすぐの時だ。
ホウオウ「俺が負けた…俺が…」
最強のロボットであるはずの自分がお笑いロボに負けたと言う事実に叩きのめされていたのだ。
ワルナッチ博士「…ホウオウ。」
ホウオウ「…博士。」
博士に信頼されていたホウオウは、気力も無くなっていた。
ワルナッチ博士「…良くやった。」
ホウオウ「…は?」
博士に見限られると思っていたホウオウ。ワルナッチの言葉に驚く。
ホウオウ「なんで褒めるんだよ博士!…俺は負け…」
ワルナッチ博士「勝ち負けなどはどうでも良い!」
ワルナッチ博士が叫ぶ。
ワルナッチ博士「ワシが想像していた以上の活躍をしたんだぞ!ホウオウ!」
ワルナッチ博士が一枚の紙切れを見せる。
ホウオウ「…それは!」
ワルナッチ博士「実戦前のデータじゃ!今のデータを見てみろ。」
ホウオウ「この数値は!?」
ワルナッチ博士「今の戦いで成長したんじゃよ!ホウオウ!」
ワルナッチ博士が真剣に話す。
ワルナッチ博士「いいか…ホウオウ。お前は月に残っても尚、いつか、強敵と出くわすだろう。」
ホウオウ「………」
ワルナッチ博士「だが、決して諦めるな!後が無くたって、全力で戦えば良いんじゃよ!」
数秒の沈黙が流れる。
ワルナッチ博士「お前はワルロボ軍団最強の…ロボットじゃ!」
———
そこでホウオウが目を覚ました。
妖夢「なっ…!」
ホウオウ「…俺は最強のロボットだ。」
妖夢の刀を片手で掴んでいた。
ホウオウ「そして…」
妖夢「…しまっ…!」
ホウオウが刀を引っ張って妖夢を間合いに入れた。
ホウオウ「絶対に諦めない。《ホウオウアッパー》」
妖夢「うぐっ…!」
ホウオウのアッパーが妖夢の腹部にめり込んだ。
魔理沙「妖夢!」
妖夢「…がはっ…」
妖夢はそのまま仰向けに倒れてしまった。
霊夢「雰囲気が変わったわね…」
ホウオウからは、闘争心が溢れ出ていた。
ホウオウ「決着をつけようじゃねえか…霊夢。」
続く…
- Re: 東方闘機伝 38話 月人と鳳凰 ( No.38 )
- 日時: 2023/01/23 15:39
- 名前: 博士 (ID: 7ZyC4zhZ)
霊夢と魔理沙はホウオウと数時間に及ぶ激戦を繰り広げた。弾幕とホウオウキャノンが月の表面を飛び交う。霊夢の放った弾幕をホウオウが「ホウオウキャノン」で相殺する。
ホウオウ「その程度の攻撃じゃ俺は負けない!」
霊夢「《霊符・夢想封印》!」
ホウオウ「だから効かねぇんだよ!《ホウオウクラッシュ》」
虹色の光弾の隙間に飛び蹴りで入る。ホウオウは霊夢に接近した。そのまま素早くパンチするが、お赦い棒で防がれる。
霊夢「もう間合いに…!」
ホウオウ「ずっと似たような弾幕を避けてるんだぞ?パターンは掴んだ。」
魔理沙「これじゃキリが無いぜ!《恋符・マスタースパーク》!」
魔理沙がホウオウの横からビームを放つ。
ホウオウ「それも想定済みだ。《ホウオウアッパー》」
ビームをもろともせず、アッパーを繰り出す。片手に持っていた魔理沙の箒がアッパーで飛ばされた。
魔理沙「やべっ!」
ホウオウ「これで遠距離攻撃はできまい。」
魔理沙は普段は箒に乗って、機動力を補っているので、箒を離してしまったのは痛手だった。
魔理沙「くっ…!《魔砲・ファイナルスパーク》!!」
一か八かで極太ビームを放つ。
ホウオウ「惜しかったな…終わりだ。《ホウオウブレイク》」
至近距離から出されたビームをホウオウは避けていた。投げ技によって、魔理沙は重い一撃を喰らった。
魔理沙「あがっ…!」
流石の魔理沙も人間。頭を強打したため、意識が遠のいていった。
魔理沙(駄目だ!…ここで気を失ったら霊夢が…!)
魔理沙の想いは届かず、気絶してしまった。
霊夢「魔理沙!」
霊夢が悲鳴に近い叫び声を出した。
ホウオウ「おっと、他人の心配していて良いのか?」
霊夢「…しまっ…!」
ホウオウ「《ホウオウアッパー》」
霊夢「うぐっ…!」
強烈はアッパーが腹部に直撃した。
ホウオウ「オラオラァ!どうしたァ!」
霊夢「げほっ…がはっ…」
パンチ、蹴り、パンチとホウオウが連続攻撃を仕掛ける。
霊夢「う…あぁぁ…」
ホウオウの攻撃を喰らい、意識が朦朧とし始める。霊夢は最終奥義を使う決意をした。
霊夢「…博麗の…」
ホウオウ「ん?」
霊夢「博麗の名にかけて…私はアンタに負けない!」
霊夢が一気に飛び上がる。
ホウオウ「何をする気だ!!」
霊夢「最終奥義よ!滅多に使わないけどね!」
霊夢の周りに陰陽玉が浮かぶ。
霊夢「見せてやるわ…博麗の力!《夢想天生》!!」
虹色の光弾が、陰陽玉が、色とりどりの無数の弾幕が霊夢を中心に放たれ続ける。
ホウオウ「なんだあの弾幕の量は!?」
夢想天生。霊夢の空を飛ぶ程度の能力の真骨頂である究極技だ。このスペルが発動された時、霊夢はありとあらゆるものから宙に浮き無敵となる。もしこれが遊び(時間制限付き)でなければ、誰も勝つ事が出来ない。ホウオウの能力は、自身のエネルギーで、攻撃する時にこの状態を作っていたから無敵だった。
ホウオウ「うわぁぁぁぁぁ!!」
ホウオウの装甲に弾幕は容赦無く降りかかった。長時間の戦いで、ホウオウの装甲も限界に近かったのだ。
ホウオウ「畜生!《シンクウホウオウキャノン》」
弾幕を放つ霊夢に向かって飛び道具を放つ。しかし、攻撃は当たっていない。
ホウオウ「な…当たらないだと!?」
攻撃はすり抜けてしまい、ダメージを与えられない。だが、ホウオウも弾幕をアッパーで弾き、応戦する。
霊夢「まずい!」
スペルの時間が切れ、無敵状態が無くなった。ホウオウはまだ爆散していなかった。このままじゃホウオウに負けると思ったが…
ホウオウ「引き分けだ!」
霊夢「…え?」
ホウオウ「キリが無いんだよ!こんな戦いやめだやめ!!」
痺れを切らしたホウオウは、停戦を求めたのだ。
霊夢「いいの?私はもう戦わ無いけど。」
ホウオウ「充分戦った…もう勘弁してくれ。装甲が痛む…」
霊夢「そう…ほら、魔理沙!」
魔理沙「うん?決着は着いたのか?」
魔理沙が目を覚ました。
ホウオウ「吸血鬼達もロケットに乗せて帰る。久々に月で戦えて満足だ。」
魔理沙「そっか、楽しめて良かったな!」
霊夢「じゃ、行くわよ。」
三人が歩き出す。しかし、予想外の襲撃が起こった。
玉兎「そこを動くな!」
歩き出した三人を玉兎達が包囲したのだ。
魔理沙「げっ!なんでここに!?」
霊夢「何の用よ!」
霊夢が弾幕を放とうとするが、その周りをさらに無数の刃が地面から生えて囲む。
霊夢「これは…!」
依姫「祇園様の力よ…霊夢。」
魔理沙「依姫!?」
依姫率いる玉兎隊が来たのだ。
依姫「騒がしいと思って駆けつけたら…また来たのね。」
霊夢「これは事情があって…」
依姫「まぁいいわ。今回は許します。」
刃を引っ込めると、玉兎達に下がるように指示する。
依姫「もう来るんじゃ無いわよ。」
霊夢「わかっ…」
ホウオウ「駄目だ。」
ホウオウが会話を遮った。
依姫「…お前は!!」
ホウオウ「また会ったな!この野郎!」
「ホウオウキャノン」をあいさつ代わりに依姫に放った。
依姫「都を攻めた貴様を許すわけには行かない!」
キャノンを軽々と刀で斬り、ホウオウに敵意を向ける。
ホウオウ「魔理沙、霊夢…逃げろ。」
魔理沙「ホウオウはどうするんだよ!」
ホウオウ「いいからロケットに乗って地球に逃げろ!!」
魔理沙「…分かった。負けんなよ!」
魔理沙と霊夢がロケットへ向かう。
依姫「貴様には死んでもらう!」
依姫が殺気を込めて言い放つ。
ホウオウ「殺してみろよ!返り討ちにしてやる!」
ホウオウと依姫の死闘が始まるのだった。
続く…
- Re: 東方闘機伝 最終話 ジョイメカファイト ( No.39 )
- 日時: 2023/02/26 21:13
- 名前: 博士 (ID: 7ZyC4zhZ)
ホウオウの言う通り、霊夢達はロケットを使って幻想郷に帰って来た。しかし、一日経っても、ホウオウは戻ってこなかった。一週間後、博麗神社に霊夢と魔理沙…そして、月に向かった者達が集まっていた。
-博麗神社-
霊夢「…まだ帰ってこないわね。まさか本当に…」
魔理沙「いや、流石に無いだろ…」
ダチョーン「でも、ホウオウ様が破壊されたって言う信号は未だに届いて無いっスよ!」
レミリア「まだ決着がつかないのでしょうね。」
みんなはホウオウの幸運を祈るしか無かった。
魔理沙「そういえば…紫はどこにいるんだ?」
霊夢「最近見てないわね…」
魔理沙「…嫌な予感がするぜ…」
-月面-
ホウオウはクレーターのヘリに座って待っていた…宿敵の再来を。そして、再び現れた宿敵を睨みつける。
ホウオウ「やっと来たな…依姫。」
依姫「今日こそ決着をつけましょう!」
ホウオウと依姫は、霊夢達が帰った後、数時間に渡る戦いを繰り広げていた。結果は引き分け…一旦、依姫は都に戻って再戦の準備をしていた。ホウオウもこの一週間、依姫が戻って来るまで、こっそり撮っておいた戦闘風景を頭の中で流し、データを組み込んでいた。
いよいよ最終決戦。月人とホウオウの因縁に終止符が打たれる。戦いが始まった。
ホウオウ「先手必勝!《ホウオウクラッシュ》」
依姫「今までは使わなかったけど、今回は存分に神の力を使ってやるわ!《金山彦命》!」
金山彦命。金属を分解、再構成する技だ。昔、咲夜の投げてきたナイフを分解して再構成し、反撃した事もある。しかし、ホウオウには効かなかった。
依姫「何!?」
ロボットなら分解するはず…なのだが、ホウオウには何も起こらなかった。そのまま、飛び蹴りが直撃する。
依姫「金属なら分解されるはずなのに…何故?」
ホウオウ「あれ?言って無かったか…この特殊な装甲は外的影響で破壊される事は無いんだぞ?」
イーモン博士、ワルナッチ博士の作ったロボット達は、あらゆる干渉攻撃でも破壊できない素材で作られている。
ホウオウ「その神の力とやらは、俺には無意味なようだな。」
依姫「うるさい!《愛宕様の火》!」
依姫は片手に炎を纏わせ、ホウオウの顔面に殴りかかった。
ホウオウ「…なるほど。」
一方、ホウオウは、依姫の手から出てきた炎を分析していた。地上にこれほどの温度の熱は無かった。
ホウオウ「これも神の力か…《ホウオウアッパー》」
パンチをしゃがんで避けて、そのままアッパーを喰らわせた。
依姫「うぐっ…!」
腹部に激痛が走る。ホウオウのアームは月人の強靭な肉体にもダメージを与えた。依姫は距離を取って体勢を整える。
依姫「ならば…これでどうだ!」
ホウオウを一瞬のうちに、-フェムトファイバー-を使って拘束した…と思いきや、構造上、身動きを封じる事は出来ない。
ホウオウ「お前…ふざけてんのか?」
胴体には、意味を成さないフェムトファイバーが巻き付いている。
依姫「…試してみただけよ。」
ホウオウ「気が狂うなぁ…さっさとケリをつけてやるよ!《シンクウホウオウキャノン》」
百発の飛び道具が依姫に向かった。
依姫「それはこっちのセリフよ!《石凝姥命》!」
依姫の目の前に巨大な鏡が出現する。鏡はホウオウの弾幕を跳ね返した。
ホウオウ「うおおっ!?」
ホウオウに返ってきた弾が数発当たる。
ホウオウ「ふざけやがって!!」
ホウオウと依姫が一斉に接近する。依姫は刀を構え、ホウオウはアームに力を込めて…
その時-隙間-が二つ開いた。
ホウオウ&依姫「ッ!?」
その隙間から豊姫が依姫の前へ、紫がホウオウの前に出てきたのだ。
依媛「ね…姉さん!?」
依姫はそのまま豊姫に抱きつくようにぶつかった。
豊姫「あら、まだ甘えん坊なのね。」
豊姫はニコニコしながら自分に抱きつく依姫を見る。依姫は自分の置かれている状況が分かると同時に赤面した。
一方、走っていたホウオウの前に現れた紫は手を広げる。
紫「そのまま抱きついていいのよ❤️」
ホウオウ「ギャアアアアアアアアアァァァァ!!退けよBBA!!」
寸での所でジャンプして、そのまま逃げるように後退した。
紫「ふん、愛想無いわね。」
ホウオウ「フザケンナァァァ!あぁ…悍ましい…」
隙間が閉じ、依姫とホウオウは改めて驚く。
依姫「紫…お前がなんでここに?」
紫「お前なんて、失礼ねぇ。」
ホウオウ「テメェは…俺を幻想郷に飛ばした奴じゃねぇか!」
豊姫「あの時は悪かったわね。もう貴方を敵に回そうとは思わないわ。」
依姫「そんな事より、何故…ここに?」
紫「ホウオウが中々帰って来ないから霊夢が心配していてね…豊姫と話して貴方達の戦いを止める事になったのよ。」
豊姫「都で暴れられちゃ困るし…ねぇ?依姫。」
依姫「あ…はい…」
ホウオウ「おい!まだ決着はついていないぞ!」
豊姫「フフ…ホウオウ。」
ホウオウ「なんだよ。」
豊姫「貴方のリミッターが限界を突破したら、本当に都が危険になるわ。」
紫「さらに、貴方のせいで幻想郷…いや、幻想郷に住む霊夢達が報復を受けたらどうするの?」
ホウオウ「…それは…あぁ!もう悪かったよ!」
豊姫「依姫…貴方もよ。何も、自分から危険に首を突っ込まない事よ。」
依姫「…わかりました。」
紫「それがわかればいいわ!」
紫が隙間を開く。
紫「幻想郷に帰るわよ。」
ホウオウ「…帰る…か。」
ホウオウは落胆しながら、隙間に向かった。
依姫「ホウオウ!」
だが、依姫の声がホウオウの歩みを止めた。
依姫「次は決着をつけるわよ!」
ホウオウ「…当たり前だ!約束だぞ!!」
ホウオウは豊姫と依姫に手を振って、隙間に入った。隙間は完全に閉じる。
豊姫「…良いライバルを見つけたわね、依姫。」
ホウオウと依姫は良きライバルとなった。これで、月面の戦いはひとまず終わりを告げたのだった。
-1ヶ月後・幻想郷-
ホウオウはジェットパックで空を飛びながら、文々。新聞を読んでいた。月から帰ってきて1ヶ月。幻想郷の生活を保つため、近代的な技術は禁止されていたが、幻想郷のワルロボ達は紫の手によって、人間がワルロボ達を妖怪だと信じるように仕向けていた。パーツが浮いている事もあって、あっさりと人間達の中では、ワルロボ達が妖怪だと言う嘘の事実を信じ込んだ。
本当のロボットだと知っているのは、ワルロボ異変に関わった極少数の人妖だけである。
ホウオウ「今日はどこに行こうかなぁ…」
ホウオウは諦めたわけじゃ無かった。いつか来るであろう依姫との再戦に向かうべく、幻想郷で弾幕ごっこを極めると言う目標を作ったのだ。
ホウオウ「紅魔館に行ってみるか!」
-紅魔館-
ホウオウは数分で紅魔館の門の前に着いた。
美鈴「あ、ホウオウさん!」
ガーボーグ「今日も晴れですね。」
ホウオウ「二人共、門番頑張れよ!俺は他にも行きたい所あるからさ!」
ホウオウはそれだけ告げるとすぐ飛び立ってしまった。
美鈴「相変わらずですね。」
ガーボーグ「ホウオウ様はああいう方だ。」
一方、紅魔館の中では、フランとワルロボの鬼ごっこが始まっていた。
ジェル「ギャァァァァァァ!助けてェェェ!《ドロロンパ》」
ジェルは、他のロボットを囮にして、一人透明化して逃げる。
シェンロン「ずるいぞジェル!…ギガント、ガラック!後は任せた!」
ガラック「置いてかないでくれぇ!」
ギガント「死にたくないぃぃぃ!!」
フラン「アハハハハッ!逃げられると思っているの?」
反対方向に逃げたジェルはレミリアのいる部屋に逃げ込んだ。
レミリア「あらあら、楽しそうね。」
ジェル「んなわけ無いだろっ!殺すつもりかァァァ!」
レミリア「フフフ、よく言うわ。」
レミリアは、ジェルやギガント、シェンロン、ガラックを館に住まわせて、フランの相手にしていた。
-アリス邸-
魔理沙「よぉ、アリス。ロボットもいるのか?」
アリス「異変の時、戦って友達になったのよ。」
ダチョーン「マジか、オールドじゃん!」
オールド「これはこれは、ダチョーンさん…アリスさんのおかげで楽しい毎日っスよ!」
-白玉楼-
ワルロボ異変が終わった後、レジェンド、ハンゾー、ラーは幽々子の勧めで白玉楼で働く事になった。レジェンドは妖夢との稽古、ラーは白玉楼の警備をしていた。
妖夢「これでどうだ!」
ちょうど、妖夢とレジェンドが白玉楼の前で稽古をつけていた。
レジェンド「ぐわぁっ!」
レジェンドの頭に木刀が叩きつけられた。
レジェンド「妖夢殿。良い剣捌きでしたよ。一人前も夢じゃないぞ!」
妖夢「ありがとうございます!」
一方、ハンゾーは玄関を掃除していた。近くをラーが通る。
ハンゾー「これはこれは、ラー様。今日も快晴ですね。」
ラー「そうだな…それにしても、平和だな〜」
ハンゾー「拙者達が起こした異変の後、これと言った異変は起きてないですものね。」
幽々子「ラー!ちょっと来てほしいんだけど。」
ラー「おっと、幽々子様が呼んでいる。またな。」
ラー達はあれからずっと、平和に暮らしていた。
-守矢神社-
妖怪の山の中腹、守矢神社にホウオウはやって来た。早苗が中央で箒で掃除していた。
早苗「久しぶりです。ホウオウさん!」
ホウオウ「久々だな!どれ、一回戦うか?」
早苗「遠慮しておきます!」
ホウオウ「ちぇっ…別に良いじゃんか…」
縁側に座っていた諏訪子と神奈子が歩み寄る。
諏訪子「ははっ!面白い奴だね。」
ホウオウ「げっ…あの時の神…ま、またな!!」
神奈子「あれ?もう行くのか?」
諏訪子「なんでだろーねぇ?」
諏訪子は、ニヤニヤしながら飛び立つホウオウを見ていた。
-人間の里-
村人A「お、スター君!こっちにも新聞くれ!」
スター「OK!ほらよ。」
村人B「毎日ありがとうね,スター。」
スター「別にいいって事よ!な、ホバー!」
ホバー「その通りだぜ!」
スターとホバーは、その機動力を拝見した文にスカウトされ、里で新聞を配る仕事をしていた。
そんな中、寺小屋の前をスーパーザコが歩いていた。スーパーザコは見覚えのある女性に近づいて声をかける。
スーパーザコ「お、慧音さん!」
慧音「あぁ、こんにちわ。どうしたんだ?」
スーパーザコ「聖さんに頼まれて、おつかいに来たんだ。」
慧音「ちょうど暇だったんだ。着いて行ってもいいか?」
スーパーザコ「もちろんさ!」
スーパーザコの片手には食材の入った袋があった。
-迷いの竹林-
ホウオウが次に訪れたのは、竹林の奥にある古屋だった。古屋の前で妹紅が斧で薪を割っている。
妹紅「ん?ホウオウか、久しぶり!」
ホウオウ「あぁ、最近会えなかったもんな。」
妹紅「今度、満月の夜に輝夜と戦う予定なんだが、一緒に来るか?」
ホウオウ「賛成だ!またな!」
ホウオウはまた飛び立った。妹紅も手を振って見届けた。
妹紅「じゃあな!」
-博麗神社-
縁側に座って、霊夢はお茶を飲んでいた。そこにホウオウが降りて来た。
霊夢「いらっしゃい。素敵な賽銭箱はあっちよ。」
ホウオウ「はいはい…分かってるぞ。」
胴体のハッチに入れていた五百円を賽銭箱に投げ込んだ。
霊夢「…で、またやるのね。」
ホウオウ「当たり前だ!まだ勝負はついて無いだろ?」
霊夢「良いわ…今回は弾幕ごっことして、アンタと戦ってあげる。」
ホウオウ「よっしゃ!かかって来い!」
霊夢とホウオウが一斉に弾幕を放つ。
青空に煌びやかな光弾が飛び交う…ホウオウは、幻想郷で新たな生活を始めていた。
-完-
あとがき
はい、博士です。なんかシリアスなのかコメディなのか良く分からない話になりました。すみませんw
ジョイメカファイトの小説を書きたいな…と言う好奇心で今回の話を書くにつながりました。いやー長かった。
ぬわあああああん疲れたもおおおおおん!
東方銃戦記とか東方人狼伝は書き続けます。楽しもうね!!
追記:この作品に対してのコメントをお待ちしてます!