二次創作小説(紙ほか)

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東方闘機伝 [ジョイメカファイト]
日時: 2022/11/23 00:22
名前: 博士 (ID: 7ZyC4zhZ)

この物語はジョイメカファイトのワルロボ四天王が幻想郷へ迷い込む話です。

かつてロボットと暮らし、栄えたある国。ロボットを作らせたら世界一の白ヒゲのリトル・イーモン、黒ヒゲのイワン・ワルナッチという二人の博士がいた。やがて、2人は新たな技術を求め、旅に出て行った。元いた国はいつしかなくなり、発達したロボット工学も人々から忘れられた。ほとんどのロボット達は自分の居場所を見つけに博士と共に旅をした。しかし、ワルロボ四天王、危険度の高いロボットだけが国に残った。忘れ去られた四天王達は自らの意思を持ち、それぞれが静かに暮らしていた。

-忘れられた四天王は幻想へと迷い込む-

※東方海洋伝も見てね!(ストーリーに関係はありません)

Re: 東方闘機伝 8話 ワルロボ四天王集結 ( No.8 )
日時: 2022/12/05 15:53
名前: 博士 (ID: 7ZyC4zhZ)

-人間の里-

ラー「食らいやがれ!《ビョーン》」

アームを縦に伸ばしながら妖怪に突進する。妖怪は反対側の民家まで吹き飛ばされた。ラーを睨むと、妖怪がラーの頭に飛びつこうとする。

ラー「しぶとい奴だ。《グルグル》」

6本のアームを自身の周りに高速で回転させ、簡易的な盾を作る。妖怪が弾かれると同時に、ラーは「ウリャウリャ」を繰り出した。投げられた妖怪はうつ伏せになり、動かなくなった。

ラー「ここで楽にしてやるよ!!」

ラーが倒れている妖怪を殴った。

妖夢「…ゴーストンですよね?」
ラー「お!大丈夫か?」
妖夢「もしかして記憶が戻ったんですか?」
ラー「その通りだ!迷惑かけたなぁ!!」
妖夢「あ…ありがとうございます!」
ラー「何言ってんだ。妖夢さん達のおかげで記憶が戻ったんだぜ?」

射命丸文「は〜、何か記事になる物ないかな。」

文はスクープを求め、人里に来た。真ん中で何かが起こっている。

文「お!なんだろう…って、あれは妖夢さん!?」

ラーと妖夢の前に文が降り立った。

妖夢「あ、文さんじゃないですか。」
文「こんにちわ!所で、隣の方は?」
妖夢「外の世界から入って来たロボットらしいです。」
文「ロボットですか!名前はなんて言うんですか?」
ラー「まずお前が言うんだな。」
文「私は-文文。新聞-の記者こと、清く正しい射命丸です!」
ラー「新聞記者か。俺の名はワルロボ四天王その2・ラー!俺様は偉大なるワルナッチ博士が太陽の神をモチーフにして作った者だ。」
文「太陽の神ですか!今は何をしていたんですか?」
ラー「妖夢を襲う卑劣なバケモンを倒したのさ。」
文「化け物?ああ、この妖怪化した人間ですね。博麗の巫女を呼んできましょうか!」

文は物凄い速度で空に飛んで行った。

ラー「早いな。ホバーみたいだ。」

-紅魔館-

文「あ、霊夢さん!」
霊夢「どうしたの?文。」
文「人里で人間が妖怪になったらしいんですよ。」
霊夢「里で!?」
文「はい、真ん中で暴れてましたよ…………ええ!?なんですかそれ?」
霊夢「あー、このロボット達の事ね…外から来たのよ。」
文「もしかしてワルロボ四天王ですか?」
ダチョーン「知ってんのか?」
文「はい。四天王その2って言う物が人里に居ましたよ。」
ホウオウ「ラーか!霊夢!その里に行くぞ!」
霊夢「わ…分かったわよ。」
魔理沙「じゃあな、レミリア達!」

霊夢、魔理沙、ホウオウ、ダチョーン、文は人里へ飛んで行った。

ガーボーグ「…すみません。すぐ戻ります。」

ガーボーグが後を追って行った。

美鈴「あ!ガーボーグさん…」
レミリア「今は好きにさせておきましょう。」

レミリアと咲夜は館の中に戻って行った。美鈴も門の位置に着く。

-人間の里-

霊夢達は人里の真ん中に降り立った。そこには倒れている妖怪と妖夢、ラーがいた。

ラー「ん?さっきの新聞記者が戻って来たか…あああ!ホウオウ様ぁ!?」
ホウオウ「よう、久しぶり。」
ダチョーン「俺もいるぞ!」
ラー「マジか、ダチョーンもいるじゃん。」
ホウオウ「ガーボーグが走ってくるのが見えた。そのうちあいつも来るだろう。」

ロボット達が話している間。霊夢は妖怪を殺し、その霊力で塵に変えて消した。

ダチョーン「わー!!人間が塵になっているぅぅぅ!!」
霊夢「しょうがないでしょ?幻想郷では人間が妖怪になる事は重罪。殺さないといけないのよ。」
ホウオウ「確か、幻想郷もある程度のルールがあるんだったな。」
魔理沙「そうだぜ。この人里の中ではいくら妖怪でも人は襲っちゃいけないんだぜ?じゃなきゃ、ああやって霊夢に消される。」
ラー「恐ろしい奴だな。幽々子様からは聞いていたが、博麗の巫女って残酷だな。」
霊夢「あんたらも恐ろしいじゃない。世界征服のために作られたんでしょ?ホウオウだって咲夜の事、殺しかけたし…」
ホウオウ「む…」

ガーボーグ「なんかたくさんいるな…」

ガーボーグが歩いて来る。

ラー「ガーボーグやん!元気だったか?」
ガーボーグ「ああ…」
ホウオウ「これで四天王ロボは集まったな。」
文「こうやって見ると、迫力がありますね!」

四天王ロボが並ぶ。太陽の光が強靭な装甲を照らし、その威厳を知らしめる。

霊夢「で、あんたらはどうするの?」
ラー「俺様は妖夢さんと白玉楼に戻るぞ。」
ガーボーグ「私は紅魔館の門番に。」
ダチョーン「…俺は」
魔理沙「あ、ダチョーンには家で色々と手伝ってもらいたい事があるぜ。」
ダチョーン「よっしゃぁ!魔理沙さんの家だ!」
霊夢「ホウオウは?神社には泊められないけど。」
ホウオウ「俺はこの幻想郷を彷徨うさ、強敵を求めてな…」
魔理沙「それなら私の家で…」
ホウオウ「心配はない。俺の生き甲斐は`強い者を出し抜く事`に変えた。あのお笑いロボを超えるためだ。」
魔理沙「…そうか。ダチョーン!行こうぜ!」
ダチョーン「へい!と言う事で、じゃあなみんな!」
ガーボーグ「また逢う日まで。」
ラー「よし、幽々子さんに伝えに行かないとな。」
妖夢「そうですね。」

それぞれが住む場所へ向かう。里には霊夢とホウオウだけがいた。

霊夢「じゃあね、ホウオウ。私も神社に…」
ホウオウ「なぁ霊夢。この幻想郷で強い奴ってどこにいる?霊夢はどのくらい強いんだ。」
霊夢「強い奴…(やば!私は確かに強いけど、関わりたく無いわね…)」
ホウオウ「ああ、霊夢は博麗の巫女…幻想郷でも結構高い部類じゃ…」
霊夢「ま…また今度ね!!」

霊夢は神社の方へ、飛んで行ってしまった。

ホウオウ「…いつか倒してやるよ。」

ホウオウは幻想郷を彷徨い始めたのだった。

続く…

Re: 東方闘機伝 9話 鳳凰の行く先 ( No.9 )
日時: 2022/11/28 17:40
名前: 博士 (ID: 7ZyC4zhZ)

-迷いの竹林-

人間の里から見て、妖怪の山と正反対に位置する場所。ホウオウはその迷宮のような竹林を歩いていた。

ホウオウ「迷ったな…そろそろ夜になっちまう。」

すると、ホウオウの前の方で、閃光が走っている。近くに寄ると、色とりどりの弾幕が竹を薙ぎ倒し、円状の平地を作りながら、2人の女性が戦っていた。

ホウオウ「…なんだあれ。」

白い髪を持つ女性は炎を放ち、黒い髪を持った女性が虹色の弾幕を放つ。

藤原妹紅「やるじゃねぇか輝夜!これでどうだ!《時効・月のいはかさの呪い》!」
蓬莱山輝夜「弾幕ごっこは楽しいわね!《難題・龍の頸の玉-五色の弾丸-》!」

それぞれが弾幕をぶつけている。その弾幕の美しさと激しさにホウオウは見惚れた。

ホウオウ「あれは…本気で殺し合っている…」

あの弾幕全てが致死量に等しい事をホウオウはすぐに理解する。

ホウオウ「あれが霊夢の言っていた-蓬莱人-か。」

蓬莱人。不老不死の存在であり、月の都では重罪とされる物だ。だが、ホウオウが何よりも重要視する事は…

ホウオウ「どっちかが月の都出身か…あの野郎の同胞…」

月人に馬鹿にされたホウオウはあれ以来、月の都を恨んでいた。例え、月の都から流刑を受けた輝夜であっても。ホウオウから殺気が溢れ出す。しかし、その殺気によって、2人に存在がバレてしまった。

輝夜「…!だ…誰?」
妹紅「どうした!?」
輝夜「…誰かが私達にとてつもない殺気を浴びせているわ。」

ホウオウ「よう、月人。」

空中に浮かぶ2人の下に、ホウオウが竹林の中から歩み寄った。

妹紅「お前が私達の殺し合いを邪魔したのか?」

弾幕ごっこを遮られた事で、妹紅は怒っていた。

ホウオウ「殺し合いなんて物騒だろ。止めてやったんだ。」
輝夜「あら、私達は不老不死だから死なないわよ?」
ホウオウ「そうか…」

ホウオウは知らなかったかのように受け流す。そして、一言、言い放つ。

ホウオウ「俺と戦ってくれないか?両方相手してやる。」
妹紅「戦う?死ぬぞ?」

妹紅の言葉がホウオウにのし掛かる。本気だ。

ホウオウ「俺はロボットなんでな、すぐ死ぬわけじゃない。」
輝夜「ロボット?あなたを見た感じ、高度な技術を持って作られたようね。月の都から?」
ホウオウ「何言ってんだ。あんな場所滅ぼしてやりたいくらいだ。地球原産さ。」
妹紅「誰に作ってもらったんだ?」
ホウオウ「かつて、世界征服を企んだ偉大なる者。ワルナッチ博士の作った四天王ロボだ。」
妹紅「四天王?」
ホウオウ「そうだ。28体作られたワルロボの中、4体のロボットにのみ与えられた名称だ。」
輝夜「あなたがその四天王の1人…いや、一体?」
ホウオウ「その通りだ。俺は四天王その4。」
妹紅「1番強いのか。」
ホウオウ「まぁな、どれ、一戦交えるか?長話は嫌いなんだ。」
妹紅「上等だ…輝夜。私がやるから下がってろよ。」
輝夜「私は見てるわ。」
ホウオウ「弾幕を使ってくれて構わない。俺がダウンするか、お前が気絶したら終わりだ。」
妹紅「そうか、今宵の弾は鉄屑のトラウマになるよ。」
ホウオウ「俺の名はワルロボ四天王その4・ホウオウだ。鉄屑か…塵にしてやる。」

「ホウオウキャノン」を妹紅に向かって放つ。青白い閃光を灯しながら、妹紅の腹部を貫いた。

妹紅「うぐっ…!こっちも容赦しないぞ!《滅罪・正直者の死》!」

大量の弾幕がホウオウに降りかかる。しかし、弾幕は全てガードされていた。

妹紅「あの弾幕を耐えられるのかよ…」
ホウオウ「特殊な装甲でできているからな…《ホウオウクラッシュ》」

空中に浮く妹紅に飛び蹴りを放つが、足は妹紅が両腕で防いでいた。ホウオウキャノンが貫いた穴は再生していた。

ホウオウ「化け物が…《ホウオウブレイク》」

妹紅の背中を掴み、回転する。そのまま、妹紅を頭から地面に叩きつけた。

妹紅「ぐっ…!距離を取らないと…」
ホウオウ「もう遅い。《ホウオウアッパー》」

妹紅の腹部に強烈なパンチが入った。アッパーによって、妹紅は空中に吹き飛ばされる。

妹紅「…ッ!!…がっ…!」

連続して攻撃を喰らった妹紅は、意識が飛びそうだった。吐血しながら、体制を整える。

妹紅「はぁ…はぁ…」
ホウオウ「どうした。さっさと来いよ。」

妹紅はさらに上へ飛んで行った。

妹紅(あいつの間合いに入ったら速攻でKOだ…なら、弾幕で遠距離から!)

妹紅「《不死・火の鳥-鳳翼天翔-》!」

ホウオウに向かって、火の鳥の形をした弾幕を放った。しかし、その弾幕は「ホウオウキャノン」で相殺される。キャノンは止まる事無く、妹紅へ飛んで行く。

妹紅「危ねっ!」

顔面に当たる直前になんとか避けた。だが、キャノンは大きく旋回しながら追うように、妹紅へ向かう。

ホウオウ「俺の必殺技《ホウオウキャノン》…高速で敵に飛んで行く飛び道具。弾速も調整できるし、追尾性能があるのさ!」

ホウオウが言い放つと同時に、妹紅の背中をキャノンが撃ち抜く。

妹紅「がはっ…!」

よろめいた瞬間、「ホウオウクラッシュ」が妹紅へ放たれた。傷付いた腹部をその強烈な飛び蹴りが抉っていく。

妹紅「…うっ!…っ!」

激痛で声が出ない。しかし、ホウオウは攻撃の手を緩めない。手足を鋼鉄のアームが砕いて行く。妹紅はなんとか距離を取り、地面に降りる。体が思うように動かない。

ホウオウ「肋、背骨は折った…内蔵も少し潰したぞ。」
妹紅「…勝ったと思っているのか?」
ホウオウ「何?」
妹紅「うぉぉぉぉぉ!!」

妹紅から火柱が立った。炎の中から出てきたのは無傷の妹紅だった。

ホウオウ「も…もう治ったのか?」
妹紅「いや〜、痛かったなぁ。私の能力は老いる事も死ぬ事も無い程度の能力。好きな場所に魂を移して新たな肉体を再構築できる。」
ホウオウ「だから不老不死なのか…ならば、戦意を無くすまで殺すだけだ。」
妹紅「第2ラウンドと行こうぜ。ホウオウ。」


戦いは明け方まで続いた。平地の真ん中で2人が立っている。

妹紅「大した弾幕も無しで結構やるじゃん。」
ホウオウ「まぁな、ワルナッチ博士の最高傑作だからな。」

2人は殺し合う内に打ち解けていた。ロボット故に永遠の存在となったホウオウ。蓬莱の薬によって、不老不死となった妹紅。同じような境遇を持つ2人は意気投合した。

妹紅「その装甲は錆びないのか?」
ホウオウ「ああ、錆びる事は無い。だから、俺が自分の意思で自爆しようとしない限り、永遠の存在だ。」
妹紅「月で何年も佇んでたなんてタフだな。」
ホウオウ「そっちは1000年以上生きてるだろ?」

輝夜「2人共、夜は明けたわ。そろそろ帰るね。」
妹紅「じゃあな、輝夜。また今度。」

輝夜は1人竹林の中に入って行った。

妹紅「さて、私も帰るか…ホウオウはどうするんだ?」
ホウオウ「俺は今、強い奴を探して勝負をふっかけている。幻想郷で強い奴って他にいるか?」
妹紅「他か…妖怪の山は幻想郷の中で結構強い勢力だけど…ってオイ!待てよ!」
ホウオウ「ありがとう。妖怪の山に行って来る。」
妹紅「やめとけって!入った瞬間、山の妖怪全員の的になるぞ!」
ホウオウ「面白そうじゃないか、ぶっ倒して来る。」

ホウオウは脚部のジェットパックを使って妖怪の山へ飛んで行った。山の中、ホウオウと妖怪達の戦争が勃発する。

続く…

Re: 東方闘機伝 10話 妖怪山の戦い ( No.10 )
日時: 2022/11/28 21:44
名前: 博士 (ID: 7ZyC4zhZ)

-妖怪の山-

犬走椛「あれはなんだ…?」

山の警備を担当する白狼天狗、椛は山に飛んで来る物体を見つけた。それは、紅い装甲を纏ったロボットだった。

椛「四肢が切れている?そんな事より、止めなければ!」

山に入って来たからには迎え撃たねばと、椛はその物体へ接近する。

ホウオウ「ん?誰だあれ。」

ジェットパックを切り、山の中腹に降り立つ。目の前には剣を持つ白髪の女性がいた。

椛「この山に何の用が有って来た!答えろ。」
ホウオウ「この山にいる妖怪はすごい強いと聞いてな、ぶっ飛ばしに来た。」
椛「私はこの山の監視者。犬走椛!このまま通すわけには行かない!」
ホウオウ「めんどくせえな、ちょっと寝てもらうぞ。《ホウオウクラッシュ》」

ホウオウが飛び蹴りで間合いを詰め、椛の腹部に強烈な拳を叩き込んだ。

椛「ぐ…がはっ…!」

椛は意識を失った。ホウオウは倒れそうになる椛を抱え、近くの木に椛を寄りかけた。

ホウオウ「悪いな、監視者なら上にもっと強い奴がいるだろ?」

ホウオウがまた飛ぼうとするその時、横から物凄い勢いで何かが飛んで来た。

ホウオウ「何だお前!《ホウオウキャノン》」

音速で放たれる超高速のホウオウキャノンは`何か`を撃ち落とす。しばらくして、木々の奥から見慣れた人物が出てきた。

文「ホウオウさん。何するんですか〜!」
ホウオウ「射命丸か…てっきりコイツの追手だと…」
文「あぁ、椛ですね。あなたが?」
ホウオウ「ちょっと気絶してもらっただけさ。」
文「そうですか…所で、この山に何をしに来たんですか?」
ホウオウ「強い奴をぶっ飛ばしに来た。」
文「…私もこの山の天狗として、あなたをこのまま放っておけませんね。」
ホウオウ「どうするつもりだ?」
文「あなたをこの山から追い出す。手加減するから全力で来なさい!」
ホウオウ「…上等だ。 -殺してやる-」

文とホウオウが睨み合う。ホウオウはキャノンの準備をする。そんな中、文は考える。

文の頭の中(…やっちゃった〜!私だって幻想郷では結構強い部類だけど、ホウオウさんの`殺してやる`って言葉…あれガチですね。このまま挑んだら完全に殺されますね。しかもホウオウさんは強い敵と戦いに来た…こっちから勝負挑んじゃったし、今更和解は…)

ホウオウ「…何考えてんだ?」
文「いや、別にたいした事では…」
ホウオウ「まぁいい、さっさと戦うぞ。」
文「避けられますかね?《風神・風神木の葉隠れ》!」

自分を包み込むように吹く葉っぱは文の全身を隠し、消える。ホウオウの周りから葉っぱ型弾幕が飛んで来る。

ホウオウ「面白い攻撃だな…《ホウオウアッパー》」

アッパーによって、とてつもない風圧が地面から上に放たれる。弾幕は塵のように消えた。ホウオウの背後から文が姿を表す。

文「なかなかやりますね。《旋風・鳥居つむじ風》!」

ホウオウを挟み込むように二つの小型竜巻が突進する。たちまち、竜巻の中にホウオウが包まれた。
しかし、何事もなかったように竜巻の中からホウオウが文に歩み寄る。

文「え?竜巻が効かない!?」
ホウオウ「鉄で出来てるんでな、あのぐらいの風じゃびくともしないぞ。」
文「予想以上ですね。なら、《旋符・紅葉扇風》!」

ホウオウの真下から突風が吹く。ホウオウは20m程、真上に飛ばされる。

ホウオウ「ガーボーグみたいな投げ技だな。」
文「《突符・天狗のマクロバースト》!」

空中のホウオウに四方八方から弾幕が飛んで来る。

ホウオウ「…これは避けられないな。」

弾幕を浴びるたびにホウオウの装甲に火花が散る。損傷を受けているようだ。

文「いくら鉄で出来たロボットでも高速弾幕は効くようですね。」
ホウオウ「俺も弾幕飛ばせるけどな。《ホウオウキャノン》」

一気に三つのキャノンを文に撃つ。文は軽々と避けるが、三つ共追尾弾。旋回したキャノンは文の背中の羽を抉り取った。

文「私とした事が…少し油断しましたね。」

目の前にはホウオウが立つ。文は言い放った。

文「…降参します。」
ホウオウ「何?」

さっきまで真剣な顔をしていた文の顔は笑みで溢れていた。

文「ホウオウさん…手加減しましたね?」
ホウオウ「…どうして分かった。」
文「さっきのホウオウさんの弾幕。私の体では無く、羽を狙いましたよね?」
ホウオウ「それがどうした。」
文「この山の強い敵と言っても、あからさまに傷つけるような事はしないでしょうね。」
ホウオウ「…まぁな、俺が恨んでいるのは月の人間共だ。そいつらと戦うまでの腕試しに過ぎない。だから極力、弾幕の`避け`に集中して戦おうと思っている。」
文「あなたが見境無く殺さないと分かってますからね。天魔様に合わせる事はできませんが…守矢神社に行って見たらどうでしょう?」
ホウオウ「守矢神社?」
文「はい、この先にある神社です。霊夢さんと同じく、巫女をしている人がいて…」
ホウオウ「ありがとう、じゃあな。」

ジェットパックでホウオウが飛び立った。

文「待ってください!そこには神が2人もいて…」

文の言葉を聞きながら、神社へと向かう。

文「まぁ…大丈夫でしょう…」

文は椛を背負って、自分の家へ戻った。

ホウオウ「神か…戦ってみたいな。」

ホウオウの前には一つの神社が佇んでいた。神と機械の戦いが始まる。

続く…

Re: 東方闘機伝 11話 鳳凰の闘志 ( No.11 )
日時: 2022/12/02 17:37
名前: 博士 (ID: 7ZyC4zhZ)

-守矢神社-

ホウオウ「ここが守矢神社か…神はどこだ?」

神社の鳥居をくぐり、正面から神社へと入る。奥の方に巫女のような人がいた。ホウオウが巫女に歩み寄る。

ホウオウ「…こんにちわ。」
東風谷早苗「あ、こんにちわ…って、参拝客…ですか?」

守矢神社の巫女。東風谷早苗だ。

ホウオウ「ロボットだ。ちょっとここの神と戦いに来た。」
早苗「神と戦いに?………残念ですが、それはできません。《秘法「九字刺し》」

早苗は腰から札を取り出すと、針状の弾幕をホウオウの真上から放つ。

ホウオウ「《ホウオウアッパー》…神はどこだ?」

アッパーで針は全て吹き飛んだ。何事も無かったように、質問を繰り返す。

早苗「…私を倒さなければ、神奈子様と諏訪子様には会わせま…」
ホウオウ「今この神社にいるって事だよな。」
早苗「………。」
ホウオウ「何か言え、困るのはこっちだ。俺はただただ強い奴と戦いに来たんだ。」
早苗「なら、私に勝ってからにしてください!」

早苗が空中に浮かぶ。周りには弾幕が浮いていた。

ホウオウ「戦う気になったか、いいだろう。俺はワルロボ四天王その4・ホウオウだ。ワルナッチ博士の最高傑作さ。」
早苗「私は風祝の早苗、現実神の末裔…守矢の巫女に名をかけて、あなたを追い出します!《奇跡・神の風》!」

神社の真ん中で竜巻が舞い起こる。風に乗って、竜巻状の弾幕が高速で飛んでいる。

ホウオウ「こりゃすげえな…ガーボーグには及ばないがな。《ホウオウキャノン》」

爆風と共に、高火力のキャノンが撃たれた。竜巻をその勢いで消し去り、早苗めがけて飛んで行く。キャノンはとっさの回避で避けられた。

ホウオウ「なかなかやるんだな、人間も。」
早苗「当たり前ですよ!《秘術・グレイソーマタージ》!」

星型の弾幕が高速でホウオウに放たれる。ホウオウは全ての攻撃を受けた。装甲に火花が散る。

早苗「《開海・モーゼの奇跡》!」

早苗はホウオウの真上に瞬間移動した。水を纏ったお祓い棒を叩きつけようとする。ホウオウはすかさず避けるが、棒が地面に当たった瞬間、ホウオウまで真っ直ぐと大波が押し寄せた。波の衝撃で、階段の頂上から下まで転げ落ちた。装甲は砂埃で汚れていた。

早苗「まともに弾幕を喰らって吹っ飛んでしまうなら、神奈子様や諏訪子様に敵うわけがないですよ!」
ホウオウ「…黙れ、ふざけやがって…殺してやる。」
早苗「殺すなんて物騒な…この弾幕ならロボットだって破壊できますね。《妖怪退治・妖力スポイラー》!」

早苗の周りから妖気が集まる。凝縮された妖気は早苗の手の先に気弾となって固まる。手をホウオウに向けた。

早苗「この神社に害なす者は許しません!」

手から気弾が放たれた。ホウオウの頭部に直撃し、大爆発する。追い討ちをかけるように早苗は炸裂弾を放つ。階段の下は煙に包まれている。

早苗「それにしても、あのロボットなんだったんでしょうね?」

独り呟きながら、中央へ戻る。

その瞬間。階段の方から金属音が鳴り響く。

早苗「…え?」

鳥居の下には、ホウオウが立っていた。その目は殺意にこもっている。

早苗「まだ壊れてないんですね…《奇跡・白昼の客星》!」

ホウオウに大量の弾幕が直撃する。しかし、倒れる気配が無かった。

ホウオウ「こんなに弾幕を当てても、効かないなら、他の四天王ロボに勝てるわけ無いな。」

早苗は青ざめた。言葉通り、ホウオウの装甲は無傷だった。砂埃だけが装甲に残っていた。

早苗「奇跡・客星の…」
ホウオウ「遅い。《ホウオウクラッシュ》」

高速の飛び蹴りが早苗に放たれた。ホウオウは早苗の正面まで一気に距離を縮める。

ホウオウ「じゃあな、-死ね-」
早苗「なっ…!!」

強烈な拳が早苗の腹部へ届く。確実に腹部を貫通する威力だ。

早苗(こ…殺される…)

早苗の体は恐怖に染まっていた。目を瞑り、覚悟する。









しかし、痛みは感じられない。もう腹部は貫通しているはずだった。恐る恐る目を開けると、拳は腹部ギリギリで止まっていた。

ホウオウ「…勝負は着いた。スペルカードルールってのは、意味の無い攻撃が禁止なんだろ?」

足の力が抜ける。恐怖心で呼吸が乱れていた。

早苗「…負けました…」

早苗は降参した。

ホウオウ「さて…その神はどこにいるんだ?」

洩矢諏訪子「ここにいるよ〜」

ホウオウの後ろにはいつの間にか、少女が立っていた。ホウオウはその姿を見て唖然とする。

ホウオウ「は…?あれが神?ふざけてんのか!!」
早苗「諏訪子様は八百万の神なんですよ。」
ホウオウ「違う!俺はそういう事聞いてるんじゃねぇ。あの姿で神っておかしいだろ!?」
八坂神奈子「あら、新しい信仰者か?」

諏訪子の隣に、もう一人の神が舞い降りた。

ホウオウ「お前らが守矢神社の神達…だよな?」

神奈子「そうよ、私は山の神だ。」
ホウオウ「本当かよ…」
早苗「この幻想郷では常識に囚われてはいけませんよ!」
ホウオウ「そ…そうか…もういい。」
諏訪子「あれ、さっき私達と戦いたいって聞いたから来たんだけどね。」
ホウオウ「いや、良心回路が痛むからやめる。」
諏訪子「まさか、少女だから戦いたくないの?優しいね。」
ホウオウ「どう見ても、子供じゃんか。」
諏訪子「これで1000年は生きてるんだから。」
ホウオウ「…《ホウオウキャノン》」

諏訪子の横をキャノンが高速で横切った。地面を削りながら飛んで行き、爆発を起こした。

ホウオウ「もう帰る…」

ジェットパックを起動し、山から逃げるように飛び去った。
神社は静寂に包まれる。

諏訪子「神奈子…感じたわよね。」
神奈子「バッチリね…相当の腕前だったわ。」

ホウオウキャノンの威力を見て、二人はホウオウの実力が自分達と同等か、それ以上だと悟った。

早苗「大丈夫ですか?」
神奈子「心配かけてすまなかったね…」

3人は神社の中へと入って行った。

-人間の里-

ホウオウは人間の里上空を飛んでいた。

ホウオウ「他に強い奴はどこだろうな…竹林に戻ってみるか。」

迷いの竹林へ飛んで行く。ホウオウはこれから、幻想郷の実力者達と壮絶な戦いを繰り広げるのであった。

続く…

Re: 東方闘機伝 12話 鳳凰と魔法使い ( No.12 )
日時: 2022/12/06 21:59
名前: 博士 (ID: 7ZyC4zhZ)

-迷いの竹林-

ホウオウは妹紅を探しに、迷いの竹林に戻って来た。奥に小屋が見える。

ホウオウ「あそこか。」

小屋の方に進む。扉をノックすると案の定、妹紅が出て来た。

妹紅「ホウオウじゃん。どうした?」
ホウオウ「妖怪の山行って戦ってきた。」
妹紅「全くダメージを受けてないな。誰と戦ったんだ?」
ホウオウ「山の警備と射命丸、守矢の巫女と戦ったぞ。神は…やめた。」
妹紅「え?どうして戦わなかったんだよ。」
ホウオウ「あの諏訪子とか言う奴、実年齢も分からない位の子供だったしよ…あいつが神だってのは信じられなかった。」
妹紅「ここはそういう所だぞ…」
ホウオウ「まぁいいだろ。もう一回聞きたいんだが、他に強い奴っているか?」
妹紅「他か…一応、弾幕ごっこでは霊夢とか魔理沙が強いぞ。」
ホウオウ「あの二人か。」
妹紅「あの二人が組めば、どんな異変も解決するしな。」
ホウオウ「霊夢は俺が勝負持ちかけた瞬間、逃げたけどな。」
妹紅「そうか…なら、異変を起こしてみればいい。」
ホウオウ「異変?」
妹紅「自分の能力を使ったりして、幻想郷の正常性を破壊するんだ。」
ホウオウ「どうやればいいんだ?」
妹紅「例えば、幻想郷を紅い霧で囲ったり、月をすり替えたり…とりあえず、困るような事をすればいいんだよ。」
ホウオウ「…分かった。ありがとな。」
妹紅「待て、あと一つ言うことがある。もしも、故障した時は、河童達に頼むといい。」
ホウオウ「ありがとう、またな。」

ホウオウはジェットパックで空に飛ぶ。また、妖怪の山に戻るのだった。

-妖怪の山-

妖怪の山の麓、とある河童に会いに行った。

河城にとり「なんだあれ?」

空から紅いロボットが落ちて来た。

ホウオウ「お前が河童か?」
にとり「そうだけど…え?ロボット!?」
ホウオウ「そうだ。お前に頼みがあって来た。」
にとり「頼み?」
ホウオウ「俺の中に他のロボットのデータが入っている。そのデータをもとに、ロボットを作って欲しいんだ。」
にとり「何体作ればいいのさ。」
ホウオウ「28体で頼む。」
にとり「ロボットが依頼かぁ…よし!作ってみよう!」

ホウオウを基地に案内した。

-基地内部-

妖怪の山の間欠センターの近くにある基地までやってきた。中で、データの解析が進んでいた。モニターには、いろんな形をしたホウオウのようなロボットがいる。

にとり「どれもカッコイイじゃん!」
ホウオウ「俺が幻想郷に入る前の仲間だ。」
にとり「これなら、明日には全て作れると思う。」
ホウオウ「分かった。ありがとう。」
にとり「あなたの頭部にGPSをつけたから、完成したら送るよ。」
ホウオウ「それじゃ、またな。」

ホウオウは魔法の森へ飛んで行った。

-魔法の森-

ホウオウは様々なキノコの胞子が漂う森に入った。森の中をひたすら進んで行く。

ホウオウ「この森を荒らせば、誰か来るだろう…《ホウオウキャノン》」

キャノンを無差別に数発飛ばす。森の真ん中から木々を薙ぎ倒して行く。

-10分後-

ホウオウ「このくらいじゃ無理か…」

ホウオウだけで、森を荒らす事は出来なかった。幻想郷でもかなり広い魔法の森。到底、一体のロボットが破壊できるような所では無い。しかし、ホウオウの行動は、決して無駄では無かった。

アリス・マーガトロイド「…誰?」

森の奥から一人の少女が現れた。切り株に座るホウオウの視線が少女に向かう。

ホウオウ「お前こそ誰だよ。」
アリス「私はアリス・マーガトロイド。この森に住む魔法使いよ。」
ホウオウ「そうか、俺はワルロボ四天王その4・ホウオウだ。幻想郷に入ってきたロボットさ。」
アリス「分かったわ…とりあえず、こっちに来て。」
ホウオウ「おう。」

二人はアリス邸へと向かう。

-アリス邸-

居間の椅子に座り、話し始める。

ホウオウ「悪いな、わざわざ家の中に入れてくれるなんて。」
アリス「いいのよ。ホウオウは何をしていたの?」
ホウオウ「この森を荒らして異変を起こそうとしたんだ。」
アリス「どうして異変を起こそうと?」
ホウオウ「俺はここに来て、強い奴と戦う事にしたんだ。異変を起こせば、霊夢とかが飛んでくるんだろう?」
アリス「それはそうだけど…森を荒らすのは私も迷惑がかかるし…」
ホウオウ「それは済まなかった。そろそろここから出るさ。」
アリス「そう…」

その時、玄関からノックする音が聞こえる。

魔理沙「おーいアリス!面白い奴連れてきたぜ!」
アリス「分かったわ。 ホウオウ、ちょっと待ってて。」
ホウオウ「いや、アイツとなら会った事がある。」

アリスの後ろをホウオウが着いて行く。アリスが玄関を開けると、魔理沙の横には、ダチョーンがいた。

アリス「キャァァァァ!何よそれ!?」
ダチョーン「ギャァァァァ!いきなり騒ぐなよ!」

魔理沙「私と一緒に住んでるロボット。ダチョーンだぜ!」

アリスの後ろからホウオウも出て来る。

ホウオウ「お前の方がうるせぇぞ!《ホウオウキャノン》」

ダチョーンに向かってキャノンを放つ。叫び声を上げながら、ダチョーンが3m程吹き飛んだ。

魔理沙「あ、ホウオウもいたのか!元気だったか?」
ホウオウ「まぁな…」
ダチョーン「痛ってぇなこの野…ホウオウ様ァァァァ!」
ホウオウ「よう、また会ったな。ダチョーン。」
ダチョーン「ここにも来たんですね!いや〜ホウオウ様の装甲はいつ見ても綺麗っすね!」
アリス「魔理沙…あなたもロボット持ってたのね。」
魔理沙「アリスだって、ホウオウ持ってるだろ!」
ホウオウ「俺はアリスの所有物になった覚えは無い。それより…ちょうどいい所に来たな。魔理沙。」
魔理沙「どうした?」
ホウオウ「お前と弾幕ごっこがしたくてな。」
魔理沙「よし!受けて立つぜ!」
アリス「二人共…無茶はしないでね。」
ダチョーン「良く分からないけど、ホウオウ様!頑張れぇ!」

魔法の森の中、鳳凰と魔法使いの戦いが始まった。

続く…


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