社会問題小説・評論板
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- 【第1部】さぁ、復讐を始めようか【完結しました!】
- 日時: 2013/07/05 14:55
- 名前: 杏里 (ID: IfRkr8gZ)
初めまして。
いつもは、コメディ・ライト板に出没している、哀歌と申すものです。
書き始めて3年のひよっこですが、よろしくお願いします。
第一部 さぁ、復讐を始めようか。
プロローグ >>1
本編 >>2〜
〜お客様〜
藍永 智子様
しずく様
イロハモミジ様
Yu-Ta(元Yu-Ki)様
兎咲様
奇妙不可解摩訶不思議様
森沢美希様
- Re: さぁ、復讐を始めようか。 ( No.10 )
- 日時: 2013/01/02 16:33
- 名前: 杏里 (ID: IfRkr8gZ)
7話 「・・・嘘に決まってんじゃん。ばぁーか」
小説本文 大城梓が泣いた日から、丁度3ヶ月。
12月になった。
大城梓への復讐は、一旦休憩。
次は、本命(神崎ナノカ)。
「次は、“本命”だよ? 詩織ちゃん♪」
「楽しみだねっ☆」
「うん! じゃ、私は駒を動かしに行って来る☆」
「使えるものは使わなきゃね〜」
詩織ちゃんが、一気に悪い顔になる。
「そうだね♪ じゃ、行って来ます!」
「いってらっしゃ〜い!」
私は、大城梓と仲がいい人に、狙いを定めた。
「・・・愛美ちゃん」
「何?」
彼女は、山内 愛美。
影が薄いんだか目立つんだかよく分からない子。
・・・昔、私をいじめていた。
(・・・あんたを利用する価値があるか無いかは、私が決める)
「あのさ・・・大城さ・・・梓ちゃんに、伝言お願いできますか?」
「うん、いいよ!」
彼女は、笑った。
(・・・その笑顔、いつか壊してあげるね・・・?)
「あのね・・・『今までごめん』って・・・
手紙破いたり、やりすぎだったかな・・・って・・・
私、最低だよね・・・梓ちゃんは、酷いことしてないのに・・・!」
・・・なんて。思ってませんが何か?
私は、涙(目薬)を流す。
「ほんとうに・・・ごめんって・・・伝えておいてくださ・・・ぐすっ・・・」
『悪魔』って呼ばれてもいいよ?
私は、詩織ちゃんさえいれば、何も怖くないから。
「伝えておくから、泣かないで?」
・・・単純で、ありがとう。
これが演技だってこと、彼女は全く気づかないみたいね。
「・・・ありがとう・・・!」
私は、頭を下げて、廊下へ出た。
そして、呟いた。
「嘘に決まってんじゃん。ばぁーか」
復讐って、面白いな。
楽しみにしててね?
大城 梓。神崎 ナノカ。
詩織ちゃんと私を傷つけた事を・・・・
後悔させてあげるから。
- Re: さぁ、復讐を始めようか。 ( No.11 )
- 日時: 2013/01/02 16:50
- 名前: 杏里 (ID: IfRkr8gZ)
8話 「・・・狂ってる・・・」
帰りのバスの中。
詩織ちゃんと、橋本樹里が言い争っている。
ちなみに、神崎も居る(よっぽど、1人が嫌みたいね)
・・・それにしても、この2人・・・態度悪すぎ!
私は気がついたら口を出していた。
「あんたら、態度悪すぎ!」
私の大声に、バスの中が静まり返る。
「人の話を聞くときは、人の目を見ろって教わらなかった!?
それとも、それすらできないほど馬鹿なの!?」
「だって、バスの席・・・」
樹里ちゃんが何かを言いかける。
でも、詩織ちゃんが
「屁理屈言わないでくれますか?」
と、さえぎった。
さすが詩織ちゃん。冷静だ。
ーーま。後ろに鬼の幻影が見えるのはしかたないよね?
それほど彼女が怒ってるってことだもの。
「2対1なんて卑怯だろ!?」
神崎が吠える。
・・・あんたが言っても、説得力ないよ?
もう忘れたの?
「それ、あんたが言えるの?
3人くらいで私を2年間も殴ったり蹴ったりしたくせに?
・・・最低」
詩織ちゃんも続く。
「あんたさ、麻子ちゃんの事、殴ったりしたよね?
罪悪感はあるの!?」
・・・ありがとう。詩織ちゃん。
「罪悪感?」
神崎が、首をかしげる。
「無いよ」
——————は?
今、ありえない単語が聞こえたような気がするんだけど・・・・
気のせい?
・・・うん、気のせいじゃないみたい。
「全て、その場の感情でやった。以上!」
・・・何が『以上!』だよ。
あんたさ・・・
「・・・狂ってる・・・」
あの頃の私が、馬鹿みたいだ。
どうしてこんな女を信じてしまったのだろう。
・・・こんな、狂ってる女を・・・
「————————じゃあ、私が復讐しても文句は言われないよね?」
私が呟いた言葉は、2人の言い争う声にかき消された。
- Re: さぁ、復讐を始めようか。 ( No.12 )
- 日時: 2013/01/07 14:05
- 名前: 杏里 (ID: IfRkr8gZ)
9話「……ごめんね」
今日は、12月13日。
私ね、「13」って数字、好きなんだ。
だって、復讐にぴったりって感じがするじゃない?
……復讐で思い出した。
今から、謝るんだ。
大城梓にーーーー
「……梓ちゃん。ちょっといい?」
1-3に、ズカズカと入り、大城梓を連れ出す。
そして、頭を下げた。
「今までごめん!!」
……どんなに格好悪くてもいいよ。
私はーー復讐の為ならなんでもする。
こいつの泣き顔を見るまでは……絶対に手を抜かない。
(……前も泣き顔を見たことあったけど……あれだけじゃ足りない。もっと、泣き顔が見たいの)
「……手紙破ったり、やりすぎだったな……って……」
俯き、目を擦る。
「……本当にごめん!!!」
「もう良いよ。顔、上げて?」
彼女の言葉通り、私は顔を上げた。
「謝ってくれて、ありがとう」
彼女の姿が、美しく見えた。
(……絶対に、信じない)
「……ありがとう。バイバイ」
それだけ言って、私は彼女に背中を向けた。
少し離れた所で呟いた。
「……ごめんね」
その日の夜、窓の外には綺麗な星空が広がっていた。
「……私と違って、綺麗だな……」
星が、滲んで見えた。
- Re: さぁ、復讐を始めようか。 ( No.13 )
- 日時: 2013/01/07 14:06
- 名前: 杏里 (ID: IfRkr8gZ)
10話 「ま、詩織ちゃんを傷つけたら殺すけど」
本文
大城梓に謝った次の日の昼休み。
私は、詩織ちゃんと一緒に、1−3に居た。
〜数分前〜
『1−3までついてきて〜!!』
『何で?』
目からしたは素敵な笑顔で首を傾げる詩織ちゃん。
『……目が笑ってないよ?』
『な・ん・で?』
もう一度、目以外で微笑む詩織ちゃん。
……怖い。
『詩織ちゃん』
私は、彼女に向かって微笑んだ。
『ストレス発散できるよ?』
『行く!!』
彼女の目が輝いた。
『ストレス発散=あの女!!
ストレス発散=口喧嘩!!!』
『……参りました』
10文字にも満たない言葉でそれだけ分かるとは……
すごい!!
そんなやり取りが数分前にあり、今は1−3に居る。
目の前には、神崎と2人のスピーカー女。
「……」
私は無言で、廊下を指差す。
「嫌」
あ、やっぱり?
ここには「トモダチ」が居るもんね?
どうぞ、“また”大袈裟に噂立ててくださいな?
「……ん」
私は彼女に、手紙を差し出した。
「…先生にチクってもいいのね?」
「ええ、どうぞ。ご自由に」
こっちには、詩織ちゃんに居る。
詩織ちゃんさえ居れば、何も怖くないよ。
「もう、貴女に関わる気はないから」
笑顔をつくる。
「ま、詩織ちゃんを傷つけたら殺すけど」
または、地獄への階段を転がり落ちて貰うけど。
- Re: さぁ、復讐を始めようか。 【参照100突破! 感謝です☆】 ( No.14 )
- 日時: 2013/01/07 16:12
- 名前: しずく (ID: gWkqmuUW)
はじめまして
私も小説書いてます。
とても面白かったです
私には書けない世界です。
続き楽しみにしていますので頑張ってください。
あと、麻子ちゃんの昔も知りたいです。
応援してます。
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