社会問題小説・評論板

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それでも僕らは生きていく。
日時: 2014/02/19 19:39
名前: 月 −RUNAー (ID: khxqjExY)

初めまして、月です。

この世界は簡単な、漫画のような世界じゃない。

きっと、みんなそう思ってると思います。

題名のように、それでも、私たちは生きて行かなきゃなりません。

この小説を読んで、少しでも希望が湧いてくれればうれしいです。

Re: それでも僕らは生きていく。 ( No.30 )
日時: 2014/04/08 10:19
名前: 月 −RUNAー (ID: khxqjExY)

ー第十七話ー

授業が終わり相沢さんと別れ更衣室に一人で向かっていた。
嫌がられても相沢さんについていけばよかったのかもしれない。
凛乃にあんなふうに言われるよりは1000倍ましだ。

「てか凛乃まぢうけたーww」
「結理の顔やばかったしww」
「正直さぁー凛乃って結理の事どぉ思ってんの?」

更衣室には凛乃と何人かの女子たちがいた。

(わッ私のこと!? 凛乃、なんて答えるの?親友って答えてくれるよね・・?)

「いやー。もぅさぁ〜結理超ウザかったんだよねぇ〜。アイツ孤立してたんだよねぇー面白かったからちょっと話しかけてやったらさぁ〜アイツ勘違いして中学も高校もついてくるし・・w」
「まぢかww」
「結理ストーカーかっつーのw」
「まぁ強く言えば宿題でもなんでも見せてくるから奴隷?ってゆーかぁ〜♪」
「キャハハ」
「凛乃ひっどぉ〜ww」


凛乃・・・?
これは夢・・?
でも夢ならもう覚めるはずだよ?
早く覚めてよ!!
あんなの凛乃じゃない!!

凛乃と数人の女子たちが更衣室から出てきた。
ドアの前に突っ立っている私を見て凛乃は目を丸くした。
でもそのあと

「あんた聞いてたんでしょ?私あんたの事親友なんて思ってないから。ウザいんだよ!」
「キャハハ 凛乃はあんたのこと迷惑らしーよ?」
「もう話しかけないで!」

確かに私の前でそういった。
親友じゃない?
ウザイ?
迷惑?
話しかけないで?

涙なんて出てこなかった。
あんな奴を私はずっと親友なんて思ってたんだ。
絶対に許さない。
絶対に許さない。
絶対に許さない。
絶対に許さない。
復讐してやる。
あいつを奈落の底に突き落としてやるんだ。






「みんな助けてよ!ゆっ結理!!」

助けるわけないじゃん。
だってね凛乃が相沢さんの悪口言ってたって私がばらしたんだよ?
相沢さんもなんかあの授業の時となんか違うしきっとすごいいじめられるだろうね?
私は悪くない。
悪いのは凛乃だ。
お前なんて消えればいいんだよ?
バイバイ
私の中で輝いていた記憶。

Re: それでも僕らは生きていく。 ( No.31 )
日時: 2014/04/08 10:39
名前: 月 −RUNAー (ID: khxqjExY)

ここから真希目線に戻ります。

ー第十八話ー

さあずっと楽しみにしてた昼休みが始まる。
いや、昼休みじゃないな。
そう。
ゲームだ。

「はーい!みんな遠慮せずに凛乃に当てまくっちゃってー!」
「泣かせたが勝ちだよ〜!」

あたしが考えたゲームを3グループ目が現在、体育館倉庫で行っている。
織田は丸くなっている。まだ泣いてない。
ただ無表情で痛みに耐えてるようだ。
3グループ目。
そのグループには織田の親友だったらしい横尾がいる。
まだ一回も当ててないようだ。
横尾のそばに行きささやいた。

「一番点数が低い奴を次のターゲットにしようかなぁ〜?」

横尾は決心がついたように、ボールを持ちかまえた。
それを見た織田はうめき声をあげ言った。

「ううっ!ゆっ結理・・私達親友じゃな・・い・・?」
「うるさい!あんたは私の事裏切った!!」
「ゆっ結理ぃ〜」

横尾はそう叫び織田の顔面にボールをぶち当てた。

「横尾さんいいねぇ〜!」
「ナイスだよぉ〜」

ふと織田を見ると目から一筋の涙が流れていた。

「おおぉ〜横尾さん顔面の点数と泣かせた点数で25点だよ☆」
「一発逆転じゃーん!」
「ここで第3部終わり〜♪」
「おつかれ〜」

アハハ
面白い。
あたしはこういうのを一番見たかったんだ。
信じていた人の裏切りってのをね。

Re: それでも僕らは生きていく。 ( No.32 )
日時: 2014/04/08 11:13
名前: 月 −RUNAー (ID: khxqjExY)

ー第十九話ー

それからもあたしらは凛乃を徹底的に苛めまくった。
いつしかクラス全員が協力するようになった。
そうそう、ゲームの最高得点の二人は向井優って男子と横尾だった。
そして苛め始めて二週間がたった。
とうとう凛乃は不登校になった。

凛乃が不登校になったから、私ははじめ言ってたように次のターゲットを決めていじめた。
また不登校になると、次のターゲットを決め、いじめ、を繰り返した。

こいつらはあたしのいじめの実績だ。

桜井愛梨(女)  一週間で不登校
二宮陸 (男)  三週間で不登校
夢川柚麻(女)  一か月で不登校
新井和 (女)  決まった瞬間家に帰り不登校
水木玲雄(男)  1日で不登校

進級し高校二年になっても絶対にそのゲームが終わることはなかった。



学校から家への帰り道。
ふと前を見るとあのアパートがあった。
そうだ。
色々あって莉麻のこと忘れてた。
どうだったんだろう。
学校に来ないんだし、まだ病院にいるのだろうか。

「言ってみるか・・。」

そうつぶやき、長い髪を翻し元来た道を戻って行った。

「ここか・・。」

目の前にはでっかい病院がそびえたってる。
入って受付の奴に話しかけた。

「沢渡莉麻ってやつここに入院してるはずなんだけど何号室?」
「あぁ!莉麻ちゃんね!あなたは友達?」
「・・クラスメイト。」
「あの子入院してから一人しかお見舞いの人が来ないのよ。よかったわ。」
「・・結局虐待受けてたの?」
「知ってるの・・?ええ。そうよ。母からひどい虐待を受けてたの。その母は逮捕されたわ。あっ案内するわ。ついてきて。」
「・・。退院したら保護施設行きってこと?」
「でしょうね。もっとも退院できるか分からないけど・・。」
「えっ?それほど深く切ってんの?」
「いや。起きないのよ。きっとお母さんからの暴力による苦しみを身体が忘れられないの。目を覚ましたらまた苦しみばかりだって思ってるんでしょうね・・・。あっここよ。面会は6時までだからね?」
「ありがとう。」

ドアを開き中に入った。
莉麻は白雪姫みたいに綺麗だった。

「あんたも大変だったんだね・・。」

一人つぶやいた。

「早く目覚ませばいいのに・・。」
「そう簡単に苦しみを忘れられるわけないじゃない。」

驚いて後ろを振り向くと、知った顔があった。

「千龍華だっけ・・?」

あの変な美人。
千龍華舞羅が立っていた。

「なんであんたが?」
「それはこっちのセリフよ。」
「あたしが通報したんだよ。コイツが血だして倒れてるってだから様子見に来ただけ。」
「へぇー。それにしてもあなたよくやるわよね。」
「何の事?」
「いじめよ。私だったらあんなできないわ。どうせ何かあったんでしょ?」

舞羅の真っ黒な瞳は私のすべて見透かしてるように光ってる。

「そんなの今は関係ねぇよ。あたしはなんでここにいるのか言った。お前も言えよ。」
「そうあせんないで?今話そうとしてるじゃない。」

やはりあたしはコイツが苦手だ。

Re: それでも僕らは生きていく。 ( No.33 )
日時: 2014/04/12 11:55
名前: 月 −RUNAー (ID: khxqjExY)

ー 第二十話 ー

「これから話すこと絶対誰にも言わないで・・。」
「それは保証できないけど♪」

ふざけた感じで返したが、千龍華の目はなんていうか本気だった。

「わかったよ。言わねえよ。」
「ありがとう。」
「私はね・・。」

ゆっくりと話は始まった。



「あんなアマよりお前みたいなお前みたいな美人の方がいいしな。」
「そうでしょ〜。あんな奴より私の方がいい女だしね。」
「自分で言うかーw」

私が3歳の頃。
あいつはやってきた。
幼い私にはそいつは悪者だった。
本当の父親だったんだけど。
元から優しい母ではなかったが、あいつが来てから私のことなどいないもののように扱った。
私は4歳でおばあちゃんに引き取られた。
おばあちゃんと言うのは父の方の。
おばあちゃんは私をすごくかわいがってくれた。
でも悪いことをしたときはちゃんと叱ってくれた。
いいおばあちゃん。
大好きなおばあちゃん。
千龍華っていうのもおばあちゃんの苗字だ。

大きくなったある日私はおばあちゃんに知らなかった真実を聞いた。
話の最中おばあちゃんは
「お前は少しも悪くない。」
「全部あのバカ息子のせいだからね。」
と何度も言った。

私は沢渡莉麻と腹違いの姉妹だった。
私の最悪な父ははじめは莉麻のお母さんと付き合ってた。
でも莉麻のお母さんより美人な私のお母さんを見つけ、お腹に莉麻がいる彼女を捨て、私のお母さんと一緒になり私がうまれた。
私は汚れたそいつらの血が身体に流れている。
そう思ったら吐き気がしたわ。
そして私がいなかったら。
とも思ったわ。




離し終わった千龍華は苦しそうにうつむいてた。
そしてこういった。

「高校に行って、莉麻を見つけて、声が出ないって知って。この子にとったら私って消えて欲しい存在なんだろうなって思ったの。だってこの子には耐えて生きる道しかないんだもの。自殺未遂をしたってのは先生の話盗み聞いて知って、せめてお見舞いぐらいには行こうって思って毎日行ってたの。」

話を聞き終わってあたしは少し間をおき口を開いた。

「なんでお前が罪だか何だかを償わなきゃいけねぇんだよ。お前は少しも関係ねぇんだから勝手に幸せになっときゃいいじゃん。お前も莉麻も幸せになりゃーそれでいいだろ。あんたには幸せになれる道があるし莉麻にだって想ってくれる奴が一人でもいるんだから幸せになれる。あたし自分だけ犠牲になれば的なキモイ考え大っ嫌いなの。犠牲になるくらいなら莉麻の幸せをつかんでやれ。莉麻に生きる希望は与えてやれ。それがお前のやることなんじゃねぇのかよ。」
「それでいいの・・?」
「なんでダメなんだよ。」
「ありがとう・・。私もう迷わない。絶対に莉麻と本物の姉妹になる」

そういった千龍華の目には涙が浮かんでた。
別に救ってあげようなんて思ったわけじゃねぇ。
ただ。
幸せになる道があるのにその道を捨てようとしていることがあたしには嫌でたまんなかっただけ。

「そういえば。莉麻は自分に義姉妹がいること知らないよ。たぶんだけど。じゃああたし帰るから。」
「あっありがと!」

莉麻。
あんたは幸せじゃねぇか。
あたしとは違うよ。

Re: それでも僕らは生きていく。 ( No.34 )
日時: 2014/04/13 09:04
名前: にじいろ (ID: B4StDirx)

こんにちはぁ!おひさでーす!最近、めちゃくちゃ忙しいので…裏切りがバッチリです!
ъ(゜Д゜)グッジョブ!!
これからも更新待ってます!


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