社会問題小説・評論板
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- 喧嘩ノ華
- 日時: 2015/12/04 22:22
- 名前: 蓮joker (ID: oGWnlIXf)
「俺が信頼できるのは、お前だけだから」
他人を信じられず、売られた喧嘩を買うばかりの毎日…。
ひとりぼっちの青年は、自分とは正反対のクラスメイトに出会う。
「大丈夫!お前の事は、俺が1番信じてるから」
友人も多く、他人から信用されるその青年も…。
その明るく朗らかな青年は、自分と正反対の青年に出会う。
ーーーそして”運命”と言う歯車は、絡み合う。
どーも。
蓮jokerです^ ^
えーっと、今回は和奏とコラボ小説を書いていきたいと思います!
和奏の小説は面白いけど、蓮のはゴミ同然だからお気をつけて!
主人公紹介
水無月 一輝 みなづき かずき 高1
どこぞの国とのクオーター。
地毛が赤く、それを隠すために黒く染めているが、茶毛に見える。
よく喧嘩を売られてきたため、喧嘩は以外と強い。
頭はそこそこいい。
信用した相手にしか笑顔を見せない。
茅蜩 伊霍 ひぐらし いづる 高1
純日本人で髪は灰色。
明るい性格だが、実は目ざとく鋭い。
周りの事にすぐ気づくが、普段は隠してる。
喧嘩はそこそこ強い。
勉強しないと頭悪い。
一輝目線の話は私(蓮joker)が書き、伊霍目線は和奏が書きます!
では!どうぞ!
- Re: 喧嘩ノ華 ( No.15 )
- 日時: 2015/12/18 17:47
- 名前: 和奏 (ID: 1CPnMR4A)
伊霍side
それから、一輝に何度か話しかけてみたが…毎回失敗に終わってしまう。
放課後、先生に聞いて一輝の家へ向かうと…予想通り、嫌な顔をされる。
それでもめげず、俺は一輝に笑顔を向ける。
…すると、俺の発した"先生"という言葉に反応したのか、一輝は顔が変わり、つらつらとこんな言葉を喋りだした。
『オレはお前みたいに綺麗な人間じゃねぇ』とか、『オレは"独りぼっち"でいるために邪魔する奴は殴る』とか。
…訳が分からねぇ…。
終いには、こんな事も言った。
『友達なんてモノ、いらない』なんて。
…俺は、この言葉を聞いた瞬間、なんだかムカッときて、
伊霍『…んでそんなに、"独りぼっち"になりてぇのか知らねぇけど、一人(独り)じゃ背負えねーもん持ってんなら、俺が半分持ってやる!だから…一輝、俺と…友達になってくれよ』
俺は、こう言って一輝の返事を待った。
- Re: 喧嘩ノ華 ( No.16 )
- 日時: 2015/12/18 20:12
- 名前: 蓮joker (ID: HwpkBxu2)
一輝side
そんな、半ば無理やりな事があって、オレと伊霍はよく一緒にいる事が多くなった。
…誰かと、そんな一緒にいるのははじめてだった。
・・・
『なんでお前みたいな*が産まれてきたんだ』
『**の方がずっ*頭も良くて、良い子じゃないか』
『な*に、**を殺した。お前が、殺*た』
『*殺し』
『*ね』
・・・
「っ!」
ばっ、と起きると、目の前の時計の針は8時をさしていた。
どうやら、寝坊してしまったらしい。
…ちっ、胸糞ワリィ。
いつの日かの親の夢を見た。
「あー…くっそ。メンドクセェ」
ボサボサの髪を整え、カバンに教科書を詰め入れる。
パンを1枚焼いて、すぐに食べる。
学校用の靴を履くと、そこで思考に余分なモノが入ってきた。
(今日は、学校サボりたい)
オレはそんな自分の感情に負け、カバンを家の中に投げ捨てて、少しの金と携帯をもって家を飛び出した。
今日は、面倒な事になりたくなかった。
誰にも会いたくなくて、1人で居たかった。
伊霍といて忘れていた、ソレを思い出すために、独りで痛かった(居たかった)。
「…よぅ、ミナヅキさん、よぉ」
- Re: 喧嘩ノ華 ( No.17 )
- 日時: 2015/12/19 23:20
- 名前: 和奏 (ID: 1CPnMR4A)
伊霍side
今日は、たまたま時間があり、早く学校に着いてしまったので、俺は少し寝て、一輝が来るまで時間を潰すことにした。
そうしているうちに、思い出したくも無い、昔の夢を見てしまっていたーー
。
・・・
これは、俺がまだ高校生になる前の話だ。
バシッ ドンッ
伊霍『…っ!』
もう、何度目かも分からない平手打ちを頬に受け、その後に髪の毛を掴まれ、壁に打きつけられる。
『お前なんて、産まれて来なけりゃ良かったんだ!最初っから居なけりゃ…アイツは…出て行くことなんて無かったのに!』
…この言葉も、何回目かなんて小さい頃に、数えるのをやめてしまった。
俺の母は、俺がまだ産まれたばかりの頃に、まだ赤ん坊の俺を置いて、家を出て行った。
理由は、母が子供というもの自体を嫌いだったからだ。
なのに何で俺を産んだかは、殺すのは可哀想だったから、だと。
まるで他人事だ。…自分の、子供なのに。
…そして、取り残された父は、母が出て行った怒りや悲しみを全部俺にぶつける様になった。
飯だけは、ちゃんと食えていたのだが、毎日増えていく傷に、学校の先生は黙っているはずも無く、俺に何度も虐待を受けているんじゃないかと聞いてきて、家にまで来そうになったが、俺は大丈夫だと、いつも笑顔でいた…。
そして、段々と父の暴力はエスカレートしていき、俺は何度も殺されるかと思った。
…でも、今はそんな父とは離れて暮らしている。
この事は、誰にも話していない。…一輝にもだ。
…今思えば、隠してる事があるのは俺もなんだな…。
・・・
HRが終わっても一輝は来なかった。
俺は、遅刻かなーなんて軽い気持ちでいたが、結局一輝は今日一日学校へは来なかった…
- Re: 喧嘩ノ華 ( No.18 )
- 日時: 2015/12/20 21:49
- 名前: 蓮joker (ID: HwpkBxu2)
一輝side
この間絡んできた不良がまたオレに絡んできた。
…正直めんどくさい。
「この間はよぉーく逃げてくれたね…でも、次はテメェをっ」
「ワリィ。今お前に構ってる暇はねぇんだよ」
汚い声を張り上げる男を、オレは不機嫌に押し倒す。
コンクリの地面に、赤い血が広がる。
…死んではいない。気絶してるだけだ。
周りの…この男の仲間と思える奴らはそれをみてヒッ…と言葉を詰まらせる。
「オレは今、不機嫌なんだよ」
そう言ってゆっくりと歩き出す。
ただ人間というものは不思議で、自分が恐怖という感情に惑わされると起こしたくも無い行動を起こしてしまうようで。
「ぁ…う、うわァァァァァア!」
1人の小柄な男は俺に鉄パイプを振るう。
手でそれを受け、曲げてから捨てる。
周りの男達は一歩後ろに下がる。何人かは腰を抜かしてる。
目の前の、小柄な男もだ。
「…言っただろ。…オレは今、不機嫌なんだよ」
そして、男達に拳をふるう。
- Re: 喧嘩ノ華 ( No.19 )
- 日時: 2015/12/21 22:44
- 名前: 和奏 (ID: 1CPnMR4A)
伊霍side
放課後、俺は一輝に連絡してみることにした。
プルルルッ プルルルッ プルルルッ
何回かのコール音のあとに、繋がらない事を確かにする声が聞こえた。
『…ただいま電話に出ることができません。ピーッという発信音の後にお名前とご用件をお話下さい。』
伊霍「一輝?俺、伊霍。今日学校休んでたけど、どうした?なんかあった?…できたら連絡くれ。」
本当になんかあったのかな…。
…最近、一輝様子おかしかったしなぁ。
心配だな…。
家、居んのかな…。
そう思い、一輝の家まで来たが、無駄骨だったようで、一輝は居なかった…。
その後、俺は気になって色々な所へ探しに行った。
その時、一輝を見つけた…気がした。
人が多くて、直ぐに見失ってしまったのだ。
伊霍「…今の、一輝だったのかな…?」
俺は、急いで近くを探してみたが、一輝を見つけることは出来なかった…。