BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 終焉の王【短編集】
- 日時: 2017/07/23 00:22
- 名前: マリ ◆pTJVFJNEto (ID: Nt.wHtNX)
クリック有難う御座います。
創作や商業作品の短編が主です。
バッドエンド多めなので苦手な方はお気をつけください。
基本的に会話文と語りが3:7くらいで読みづらいかと思われます。
(2017.7.23)これまでの作品で、新たに追加されたルールに違反していると思しきものは削除しましたが、なにか不備やその他の違反がありましたらご指摘ください。
注意
連レスはあまり好ましくないです。申し訳無い。
誤字、脱字等気をつけてはいますが目に余るようでしたらご指摘ください。
リクエスト頂いたもの
>>007 まあや様へ
>>020 レモンのど飴様へ
>>021-022 亜区徒様へ
>>024 亜区徒様へ
- Re: 【進撃】サマータイムレコード【セカコイ】 ( No.53 )
- 日時: 2014/05/18 09:59
- 名前: こゆきん (ID: PFjKkEo.)
進撃大好きになった、中二のこゆきんです!
皆さんのお話とても素晴らしいです!
私はエレアルに一票、いや十票くらいですね(笑)
アルミン可愛いいいいいいい!hshs
私も小説書こうかなーと思ってるんですけど
なかなか出来なくて困っております
誰か私と友達になってくださああああい!(^^)
- Re: 【進撃】サマータイムレコード【セカコイ】 ( No.54 )
- 日時: 2014/07/12 17:40
- 名前: マリ ◆pTJVFJNEto (ID: 3vsaYrdE)
- プロフ: すんません友希はしてないので…
こゆきん様
始めまして。
返信が遅くなってしまい申し訳ないです。
進撃大好きですか、実は僕はすでに進撃熱が冷めてしまいましt(ゲフンゲフン
小説は思うがままに書いちゃえば良いと思いますよ、はい。アドバイスとかできるほどうまくないんですけどね。
コメあざました!
- Re: 【BL】終焉の王【短編集】 ( No.55 )
- 日時: 2014/07/16 22:31
- 名前: マリ ◆pTJVFJNEto (ID: 3vsaYrdE)
- プロフ: 俺が遅いんじゃない、お前らが早いんだ。
【黒コノハ→カノ】
(伝える為の言葉もない。)
何回目のループだったろうか。
俺はまた、「俺を知らない」そいつに出会った。今はもういない、赤色のヒーローのいた場所に、再びそいつは現れた。
その日も、いつもと同じ鋭い陽射しがさしこんでいた。
「よぉ、よく来たなァ」
わざと憎たらしく微笑んでやる。
外では鳥が楽しそうに鳴いて、あちらの木からこちらの木へと飛びまわっていた。
「んなんだよ、お前…」
そいつは、うつ向いて唇を震わせていた。「目を欺く」なんていう糞みてぇな能力も、俺の前ではただの玩具に過ぎない。そもそもこいつは、俺に対して欺かない。
「なんなんだよ、お前は!?」
そう、こうやって感情を剥き出しにして俺にぶつけてきやがる。
こいつの怒声が校舎に響く中に、かすかにパンザマストの音色が聞こえた。空は茜色に染まり、直に呑み込まれるような黒に落とされるだろう。
震えてるそいつを尻目に、俺は歩き出した。一歩、一歩と足を前に出す度に、そいつの額には「暑さ」からとは言えぬ大粒の汗が見えた。
鋭い目付きで睨んでやがる。
「俺は、お前の大好きなお父さんだぞ?…つぅか、お前は所詮、使い捨ての手駒だァ。ちょォっと他の奴等より便利なだけの、なァ」
お前はただの駒で、いつでも捨てられる。でも捨てない。もっと仲間が集まって、こいつらが苦しんで苦しんで、そして自由な未来を描く。そこまで待ってやる。そうしたら俺は、その未来を踏み潰してやる。
お前のことは捨ててもいい。
また次も必ず、お前は俺の元に戻ってくるのだから。何度も、何回も。
「また会おうぜ、鹿野修哉ァ」
■恐らくもう二度と書かないジャンル…。どうなんだろ、これ。
- Re: 【BL】終焉の王【短編集】 ( No.60 )
- 日時: 2015/02/26 00:07
- 名前: マリ (ID: OxFItNy1)
ガラス玉のようなものが、わたしのポケットからこぼれました。
なぜそれをポケットに入れていたのか、今はもう覚えていません。
ただ、陽の光に反射してきらきらとする青く美しい球体を、あのひとに似ていると思いました。
ああ、わたしが愛したあのひとも、きらきらとした美しい青色の目をしていました。
床に落ちようとするガラス玉は、ちいさな子供が悪戯でもしているかのように、ゆっくりと見えました。
ガラス玉を尻目に、わたしは妻の髪を撫でました。年老いても、きみは美しい。
ああ、あのひともわたしの頭をこうやって撫でてくれた。
わたしはそうしてもらうのがたまらなく好きだった。
ああ、わたしが愛したあのひと。
わたしと同じように、今度はちゃんと女性と恋をしていますように。
妻が小さく声をあげたので、彼女の視線の先を目で追うと、ガラスの破片が飛び散っていました。
先程まで美しかった青色は、ばらばらになるとただの透明の石のように見えました。
「ガラスが割れてしまっているわ。あなた、怪我をしてしまう前に片付けましょう」
「そうだね。ところで、今日の夕食はなにかな」
「ポトフはどうかしら」
「いいね」
わたしは妻と笑いながら、指先に集めたガラスの破片をゴミ箱に流し込みました。
(創作/さようならわたしの愛したひと)
- Re: 終焉の王【短編集】 ( No.61 )
- 日時: 2017/07/22 23:47
- 名前: マリ (ID: Nt.wHtNX)
■剣に宿るあなたへの独白
(紅炎→白雄 マギ)
「....俺はあなたのことを恋い慕っておりましたよ」
初めてこの気持ちを言葉にして、彼に届けようと試みた。これまでの自分には決して成せなかったことだ。そしてそれは覆し得ない身分の差と、勇気を持ち合わせていない自分の性質にひどく邪魔をされていたせいであった。
たとえばあの方や、その弟君であられる白蓮殿下が廊下を歩かれるとき、平時であれば俺はその道の傍らで膝をつき、神妙に俯きながら彼らを迎え、その背が見えなくなるまでその場を動くことなく畏まる。しかし彼らは慈愛に満ち、人間を大切になさる方々だった。紅徳の子である俺や俺の弟たちに家族のように接してくださったのだ。そんな二人を俺は兄と慕っていたし、紅明も素振りを見せることは無かったが彼らにはひどく懐いていたと思う。
だから廊下でお会いしたときには、彼は視線も交えず通り過ぎるようなことは決してせず、その場で立ち止まり俺に言葉をかけた。内容は簡素で、軽い挨拶や近況、弟たちの話が主だった。俺たちは弟が好きだという共通点があったので、沈黙に困ることもなかった。
だがそんな日々を過ごすうちに、俺はいつのまにか彼に対して別の情を感じるようになった。
「紅炎、久しいな。息災か?弟たちも変わりないようで安心した。いや、先日よりも大きくなったかな」
「三日前にお会いしたばかりですよ」
「そうだったかな、紅明は聡い子だね」
楽しげに言葉を交わす彼と弟は、本当に兄弟のように見えた。紅明の無礼さが助長しているようにも思える。
「どうした、紅炎。気分が優れないのか?」
「いえ、そのようなことは。愚弟の無礼をどうかお許しください」
「ハハッ、兄弟で話をしているだけだ、遠慮はいらないよ。どうか畏まらないでおくれ」
俺はどうして彼にこのような情を抱いてしまったのか?彼はこんなにも、俺のことを大切な弟としてくれているのに。
頬の火照りを感じながら、俺は「はい、」と返事をした。
彼はひどく優しい。それに比べて俺は欲張りで、それらをすべて自分ひとりで受け止めて、いっさいを他へは分け与えずに飲み込みたい。などとあさましい妄執に取り憑かれていた。
▼ △ ▲ ▽
古い想いを土中から掘り出して、土だらけの手でそれを撫でた。過去のまま、その想いは変わらず強く、苦しいものだった。永らく埋めて閉じ込めてきたこれを、今日この日を限りに外へ放ち、この煌の空気と共にどこかへ消してしまおう。
先ほど血を洗い流したばかりの剣を墓前に掲げた。
きっとこの剣にはあなたが宿り、わたしの独白を聞き届けてくださるだろう。
「白雄殿下、俺はあなたのことを恋い慕っておりましたよ。気づけば兄としてではなく、ひとりの人間としてあなたのことを想っておりました。しかしあなたが亡くなって初めて口に出すような、そんな淡いものです。あなたが気に留めるものでもありませんし、ましてや応えて頂きたいと願ったことは一度もございません。ただ自分の身の内にだけとどめておくのは少し苦しいのです。だから最後に、殿下に真実をお伝えしたかった。あなたの優しさに、このようなふしだらな想いを抱いた俺を、どうかお許しください。この体内の毒をすべて吐き出し終えたら、俺は今度こそ弟としてあなたの無念を晴らし、殿下が愛されたこの国に平和を。」
大きく息を吸った。
俺は紅徳大帝第一子練紅炎、白雄殿下と白蓮殿下を兄と慕い、兄を討った謀反人を探し出し仇討をなす。
頭の中で何度も復唱した。
何度も何度も何度も何度も。
ただその度に、疑問が決意を隠した。
白雄殿下が心から仇討ちを望んでいたとしても、それはほんとうに煌帝国のためになるのだろうか。殿下の弟として、この国を背負い立つ練家の人間として、真に今なすべきことは違うものではないのか。
空を見上げてから、今度は息を吐いた。独白だけでは出し切れなかった毒の最後の1滴がようやく腹の中から出たようだった。その空気を掴めないのが口惜しく感じて、大切なものを捨ててしまったような気分になった。足元がもろく、危ういもののようにも感じる。
俺は掲げた剣を腰にさして、彼に背を向けて歩き出した。今すぐに城へ帰るのだ。
仇討ちのときは今ではない。
煌帝国を大国としてより世界に知らしめ、その存在をさらに確固たるものとしなければならない。そのためにはたとえ化け物と手を結んでも構わない。
奴らを討つのは、それからでいい。
道の先には少し目の赤くなった弟が待っていた。奴はどこかいつもと異なる空気を纏っているようで、目の下のクマは確かに存在しているのに、睡魔はどこにもいないように見えた。
俺は弟と共に城へ戻った。
「情を捨てると言っておきながら、情を優先させていたとは皮肉だな」
「何かおっしゃいましたか?兄王様」
「......いいや、何も言っていない」
「そうですか」
「紅明」
「なんでしょう」
「俺たちはこれから平和な世をつくらねばならない」
「......仕事が山積みですね」
ああ、と返事をして、それから腰の剣を撫でた。きたるときまでこの剣を裏切り続け、この身は国に捧げよう。きっとこれが正しいのだ。
俺から吐き出された恋慕の毒は空気とまざり、時折俺の体を包み込む。しかしいつしかそれは消え、とうとう剣に謀反人の血を吸わせることは叶わなかった。
ーーーーーーーーーー
二年経ってもつまんね〜話しか書けない(^-^)
語彙力もとくに変動なし、相変わらずのノープランで思い付いた文章をガリガリ
成長したかった〜〜〜!!!!
やたらと長いですけど、要約すると「白雄への恋心を墓前で語り追えたら金輪際恋心は抱かず、弟として仇討ちしよっ!あっ!まって!いますぐ仇討ちしようとしてる時点で恋心捨てきれてないわ!その前にやるべきことはいっぱいあるわ!」です。わっかりにく〜〜〜い!
ちなみにほぼ捏造なので。
お目汚し失礼致しました。