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終焉の王【短編集】
日時: 2017/07/23 00:22
名前: マリ ◆pTJVFJNEto (ID: Nt.wHtNX)

 
 

クリック有難う御座います。
創作や商業作品の短編が主です。
バッドエンド多めなので苦手な方はお気をつけください。
基本的に会話文と語りが3:7くらいで読みづらいかと思われます。

(2017.7.23)これまでの作品で、新たに追加されたルールに違反していると思しきものは削除しましたが、なにか不備やその他の違反がありましたらご指摘ください。



  注意 
連レスはあまり好ましくないです。申し訳無い。
誤字、脱字等気をつけてはいますが目に余るようでしたらご指摘ください。


リクエスト頂いたもの
>>007 まあや様へ
>>020 レモンのど飴様へ 
>>021-022 亜区徒様へ 
>>024 亜区徒様へ


Re: クレイジーキャットダンス【黒バス】 ( No.23 )
日時: 2013/05/08 00:04
名前: マリ ◆pTJVFJNEto (ID: Da2si9iJ)
プロフ: うわああもう!



■レモのどさん、亜区徒さんへ


わああ折角リク頂いたのにどうしようもない駄作にしてしまってごめんなさいほんとうに!レモのどさんは「ほのぼの黄黒」と仰ったのに私が書いたのなんですかコレ。ちょっとちょっと大丈夫あなた?状態ですよ!通行人の皆々様に「お母さん、変な言葉喋ってる人いるよ?」「何語だろうね」的なこと言われちゃいそうなくらい←

 そして亜区徒さんからいただいた「葉宮」!勝手に大学生にさせちゃいましたよう、うわああ( 泣 )
何が「泣いてください」だよぉ、だったらせめて「鳴いてください」のほうが読み応えがあr ((

 もうほんっとうにごめんなさい!!

これから残りの「赤黒」とか麗華さんからいただいた「今実」とかかきます。これ以上おめめを汚されたくないかたはぜひ逃げてくださいね(いい笑顔で)

Re: とても痛い、痛がりたい【黒バス】 ( No.27 )
日時: 2013/06/01 00:08
名前: マリ ◆pTJVFJNEto (ID: Da2si9iJ)
プロフ: 高緑←赤


   *夢幻の愛はどこに捨てよう


「ねえ真太郎、君は今幸せか?」
「ああ、幸せなのだよ。そういう赤司はどうなんだ」
「ああ、僕?僕はね、とても……幸せだよ。きっとね」
「『きっと』って…。曖昧だな、お前らしくもない。おっと、悪い赤司。迎えが来てしまった」
「ああ、高尾君か。じゃあ今日も精進するように」
「当然なのだよ。じゃあな赤司」

電話を切る直前に高尾君の明るい「真ちゃーん!」という声が耳に入った。随分と二人は仲が良いようだ。僕などとは比較もできないほどに。

今日も君が好きだ。本当に、大好きだ。愛してる。そして今日もその感情を押し殺して、君の恋を応援する。


(もう、叶わなくてもいいから)

Re: とても痛い、痛がりたい【黒バス】 ( No.28 )
日時: 2013/06/01 07:52
名前: マリ ◆pTJVFJNEto (ID: Da2si9iJ)
プロフ: 高緑


「真ちゃん真ちゃん真ちゃんどどどどどうしよう!たたたたタスケテ!」
「何を言っている高尾、それではお前の為にならないのだよ」
「だだだだって、こコワイ」
「知らん」
「お願いだから、真ちゃん!」
「俺も通った運命だ。案ずるな」
「俺とお前は違う!」
「当たり前なのだよ。いいか高尾、人事を尽くせ」


「もう尽くせねえよおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」


最後にそう叫んで、高尾和也は漢字検定会場へと生まれたての子鹿のような足を奮い立たせて向かった。



     ー
俺の今の心境そのまんまです
漢検いってきまふ

Re: とても痛い、痛がりたい【黒バス】 ( No.29 )
日時: 2013/06/09 21:32
名前: マリ ◆pTJVFJNEto (ID: Da2si9iJ)



助けて、と言うはずだった俺の口からは空気を吐き出すばかり。いつになったらこの激しい痛みや苦しみを語れるんだろう、なんて変な事を考え初めてしまったのは、きっと痛みで脳がイカれたからだろう。汗で濡れた顔を上げて、おもむろに正面へと目をやる。そこにいたのは緑色と金色の奴だった。ぼやけててよく見えないけど、見間違える筈もない。二人は俺の大好きな人でもあり、隣に胸張って並びたいと思う相手でもあるのだ。でも二人は待ってくれなくて、秒針が進む度に影が小さくなる。はじめに「大丈夫か?」と問われただけで、もう声は聞こえない。もしかしたら俺の耳がただの飾りになっちまっただけなのかもしれねえ。「大丈夫だよ」そんな言葉も無声音となって生まれてしまう中、最後に二人が俺に笑いかけた(ような気がした)。

「どうせまた演技だろ?ほら、早くこっち来いよ高尾」
「俺はお前など待ってやらぬと言ったはずなのだよ。さっさと俺の隣まで走れバカ」

もう俺の演技はいらないのか、なんて言って溜め息をついて肩をすくめて見せる。やっぱ、バレちゃうよね。俺なんかが「痛がる」わけないって、真ちゃんも宮地さんも知ってるんでしょ。
無理矢理に笑顔を作ってみる。ほら、俺笑えてる。大丈夫だよ、だって二人が「これは演技だ」って言ってる。二人が俺に笑いかけてる。痛くないよ。全然痛くない。むしろ気持ちいいくらいだ。

(違うよ。宮地さん、真ちゃん)


痛くないという演技をしていた俺は、いつの間にか「痛み」を演技だと勘違いしていた。こんなに痛みがバレてないのは、この「痛み」すらも演技で、嘘だからでしょう?










(あれ、どっちだっけ)


//イタミ、イツワリ、



*いっそのこと、「全部演技だ」って割りきったら、もっと楽に息ができるのかな。


END

Re: とても痛い、痛がりたい【黒バス】 ( No.30 )
日時: 2013/06/10 21:53
名前: マリ ◆pTJVFJNEto (ID: Da2si9iJ)
プロフ: 目次作るのメンド…くないよ!うん!



「ねえ、真太郎」
「どうしました?高尾さん」
「嫌な敬語だなあ、もう。俺は大人になってまで『真ちゃん』なんて言ってたらキモイと思ったのにさ」
「…お前の勝手だろう」
「あ、今タメだった」

涼しい風がベッドの上で上半身を起こして寝ている高尾の前髪を優しく撫でる。高尾は髪を切った。目の治療を行うのに邪魔だと言っていたが、どうせ俺に迷惑をかけていることにムカついての自虐行為なのだろう。あいつはいつでもそうだった。明るい性格なのかと思えばすぐ後ろ向きな発言ばかり。だからきっと、今の医者と患者という関係は以ての他なのだ。右手に握った鋏で自らの目を裂こうと震える高尾の姿を想像してみるも、すぐに掻き消す。大丈夫、高尾は俺の隣で笑っているのだから。

「真太郎はさ、俺がいなくなったらどうする?泣き叫ぶ?それとも喜ぶ?」



前言撤回。こいつはやはりダメだ。暗すぎるだろ、と笑ってみようとするけど、そう言う高尾の表情があまりにも真剣で、それでいて………迷いなどないように残酷で。思わず言葉を濁してしまう。

俺はとりあえず、「さあな」と溜め息交じりに答えてみた。

お前は本当にバカだな。


お前がいなくなるなんて、許さないのだよ。

「そっか。じゃあやっぱ、真太郎も俺がいないほうが…」

「抜かせバカ尾が。言っておくがな、お前がいなくなった後の事など俺は知らないし、脳裏に霞める気も毛頭ない」

俺は高尾の寝ているベッドの端に腰掛け、高尾に背を向ける。今はこいつに顔を見られたくなかった。

「だが」

俺は嗚咽を堪えて続ける。

「お前が今ここで息をしている事を嬉しく思っている人間のことなら死ぬほど知っているのだよ。宮地さんも、お前の家族も、」

背後から高尾の息遣いが聞こえてくる。ああ、高尾和也は生きている。今この瞬間を生きている。そう思わせるには十分だった。

「大坪さんも、木村さんも、監督も、秀徳の人だけじゃない。みんな、みんなお前が生きているだけで幸せなんだ。……勿論、俺も」


もう嫌だ。


止まらない涙と、
止まりそうな心臓の音と。


「真、ちゃん」


高尾が弱々しい声で呟く。
真太郎、だなんて呼んでいた癖にやはりまだ慣れていない。だって感情が表に出てしまえばもう昔に戻ってしまうのだから。

でもやはり、そっちのほうがいいよ。


「ありがとう」

高尾はそう言って、眠った。




// 6月10日の僕らは
(まだ息をするつもりです)



*緑高の日イェイ!!


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