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終焉の王【短編集】
日時: 2017/07/23 00:22
名前: マリ ◆pTJVFJNEto (ID: Nt.wHtNX)

 
 

クリック有難う御座います。
創作や商業作品の短編が主です。
バッドエンド多めなので苦手な方はお気をつけください。
基本的に会話文と語りが3:7くらいで読みづらいかと思われます。

(2017.7.23)これまでの作品で、新たに追加されたルールに違反していると思しきものは削除しましたが、なにか不備やその他の違反がありましたらご指摘ください。



  注意 
連レスはあまり好ましくないです。申し訳無い。
誤字、脱字等気をつけてはいますが目に余るようでしたらご指摘ください。


リクエスト頂いたもの
>>007 まあや様へ
>>020 レモンのど飴様へ 
>>021-022 亜区徒様へ 
>>024 亜区徒様へ


Re: 【黒バス】Orange boys,【マギ他】 ( No.6 )
日時: 2013/04/04 22:20
名前: マリ ◆pTJVFJNEto (ID: hZy3zJjJ)


>>5
まあや様



初めまして(`・∀・´)
久しぶりに来てみたらコメきてるとかホントにホントに感謝で頭が上がりませんよぉ、はわわわぁ。と、奇声を発しつつリクエスト有難う御座いますとキメ顔で言ってみる。
あまりの恥ずかしさに実赤の短編は削除しちゃったんですよはわわ。そのうちこのスレ小説なくなっちゃうよってくらい消していくつもりなのですよ。

あ、僕もレオ姉好きです!!なんか洛山のお母さんみたいに見えるけど、赤司くんいるからそれはないなー。
僕、文才というスキルは手持ちにないんですよねぇ。残念です。ていうか僕も早くほしいですよぉ。

リク有難う御座います!
赤黄でいかせてもらいます

【まあや様リク】赤黄 ( No.7 )
日時: 2013/04/05 22:41
名前: マリ ◆pTJVFJNEto (ID: hZy3zJjJ)
プロフ: お互い両思いだけど気持ちは伝えてないみたいな




「…涼太かい?急にすまないね、ちょっと話がしたいんだ」

 黄色の指通りの良い髪とよく似合う銀のピアスが耳に光る。そんな彼の容姿を脳裏に浮かべ、そして消してみる。いつでも彼を思い出そうとすればよぎるのは笑顔ばかり。その笑顔はとても無邪気で、素直な感情そのものに思えた。そしていつでも黄瀬涼太の笑顔は僕に向けられてきた。彼からの歪な“愛”と共に。

 ふと、夢の中での事を思い返す。今日の夢は最悪だった。よく夢は己の欲求不満だと言われているが、それは有り得ないと身を持って実感した。白昼夢の様な霞む視界の先、目に入ったのは黄色の髪と耳元で光る銀のピアス…そいつは既に見馴れた黄瀬涼太の姿だった。しかし一点だけ現実と異なる点があった。僕は欠陥に気付いてしまったのだ。それは『涼太が振り向いてくれない』『笑ってくれない』『気付いてくれない』とすべてマイナスな内容だった。


 僕は怖い。

僕は涼太を愛している。抱き締めるほどに、今すぐ触れたいほどに好きだ。しかしこの世では男と男が想い合い、更には触れあうというのは偏見を買ってしまうだろう。特に涼太はモデルという活動をしていて、そういった同性愛ぼような歪な関係は世に受け入れてもらえない。だから僕は彼をさも嫌っているであろう風貌を装う。これが僕の愛のカタチなのだ。

 一方、涼太は僕に「好き」と簡単に伝え無邪気に付きまとってくる。言ってしまえば、それがあるから未だに僕らは繋がっていられるのだと思う。つまり、涼太が僕に笑わなくなれば、もう終わりの時なのだと悟る。それは分かってる。十分に理解しているはずだ。

 それでも、怖い。



 この愛を終わらせたくない。ずっと想い続けていたい。良いとこばかりスロー再生して、永遠に夢を見ていたい。


 僕はそこで夢から覚めて、まるで決まっていたかのようにおもむろに携帯を開いてアドレス帳を開く。『涼太』を押して、しばらく無垢なコール音を聞き流していた。ずっと祈りながら。いつもと変わらず、僕に「好きだ」と言ってくれますように。どうか、あの笑顔を僕に向けてくれますように。




『……もしもし!赤司っちどうしたんスか。もしかして俺に会えなくて寂しいとかって泣いちゃったり…』


 僕はその声を聞いた瞬間、ほっと胸を撫で下ろして心の中で呟いた。
 
愛してるよ、涼太。 …と。


 そして僕はいつも通り冷酷に「黙れ」と吐き捨てるのだった。

 いつまでも、涼太が僕を求めて欲してくれるように願いながら。

Re: 【黒バス】Orange boys,【マギ他】 ( No.8 )
日時: 2013/04/13 19:28
名前: マリ ◆pTJVFJNEto (ID: hZy3zJjJ)
プロフ: 発作のように寂しくなっちゃったり




//「もしも、」の事はまた考えよう

「なぁ、今吉。もしも桐皇が負けたら俺達さ、」

 そこでふと、口を閉ざす。机の向かい側で一人ペン回しを楽しんでいた今吉はペンを置き、「なに深刻そうな顔しとんの」と笑い気味に応えてくれた。もしも桐皇が負けたら、なんて考えたこともなかった。負ける訳がない、うちのエースに勝てる奴なんていない、それを踏まえての話であり妄想であり。

「どうなるんだろうな」

 同じバスケ部だから、今吉は俺と一緒にいてくれているだけかもしれない。急にそれが心配になって、俺は笑えなくなった。もしバスケをする事がなくなったら、俺達はどうなるんだろう?もう一緒にはいないのだろうか。それとも、今吉は…。
 ウィンターカップが終われば俺達3年は引退し、受験勉強に励むただの高校生になる。今は「バスケ部の諏佐」として今吉の隣にいるが、未来はどうだろうか。「他人」として近くにいたり、若しくはいないかもしれない。


 俺は今吉の記憶に残っていられるのだろうか。


「何言っとんのや、諏佐ぁ。“負けたら”とか考えちゃアカンて!」
「否、そういうんじゃなくて…」

 口籠る俺に対して、今吉は笑顔でバシバシと俺の肩を叩く。地味に痛いけど、こうやって過ごすのもあと少しと思うと止める事なんてできなかった。



「諏佐は弱虫やなー…」
「わ、悪かったな弱虫で!でも心配なんだよ、色々と。これから今吉と俺は一緒にいないのかとか、あと…」

 俺が言いかけた時、不意に今吉が俺の声を遮った。さっきよりも口角は斜め上。いつもと同じ今吉の笑顔だった。


「なに言うてんの。弱虫な諏佐を守ってやれる優しぃー男なんて、この世で俺くらいしかいないやろ」



 俺は自分の顔が赤くなっていくのに
気が付かなかった。


◆end

急に書きたくなっちゃった今諏佐です
また削除しちゃうかもです
駄文失礼

Re: You are no longer here.【黒バス】 ( No.9 )
日時: 2013/04/14 11:41
名前: マリ ◆pTJVFJNEto (ID: hZy3zJjJ)
プロフ: 英語わかんない




// You are no longer here.


 携帯の画面が放つ光は、どこか君と似ていて眩しい。中三の冬、僕たちは全中で三連覇を果たし、引退した。キセキの世代の恐ろしいほどの強さを肌で感じながら、僕は「音」を聴いた。僕たちの中で「何か」が崩れ落ちる音だった。あの時は僕も喜んでいた。勝利に対して裏表のない「喜び」を感じていた。
 
 僕は震える指先を駆使して携帯のボタンをゆっくり押した。灯りのないこの部屋は、今の僕にぴったりだと思った。
 文字を打ち終え、紡がれたその言葉を何度も脳内で反復する。目に浮かんだ水のせいで、文字を捉えるのが困難だった。

to: 青峰くん
件名: なし

 You are no longer here.

       ーーーーーーー


 ずっと僕が考えていたこと。でも、怖くて認められなかったことだ。僕は口内の息をゆっくりと吐き出して、ボタンに指を添える。祈るように閉じた瞼の裏に浮かんだ君の顔。その瞬間に溢れ出してしまった 水 が頬を伝うのを感じた。


 君なら、「どういう意味だ?」って眉を潜めて不機嫌そうに返してくれるはず。今までだってそうだったから。きっと君はそうしてくれる。


 僕は送信ボタンを押した。

どうか、あの日と同じ笑顔で僕に微笑んでくれますように。どうか、あの日に戻れますように。



携帯が着信を知らせてくれることはなかった。


 “ あなたはもう ここにはいない ”


◆end

シリアスな黒青

Re: You are no longer here.【黒バス】 ( No.10 )
日時: 2013/04/15 00:10
名前: マリ ◆pTJVFJNEto (ID: hZy3zJjJ)
プロフ: ぐっだぐだ




『明日は練習試合だそうだね。怪我には気をつけろ』『秀徳高校はもうすぐ期末テストだそうだが、あまり夜は詰めてはいけないよ。体に毒だからね』『真太郎、次はいつ会える?』


 昨日から今日にかけて赤司から届いたメールを読み返す。キセキの世代のお母さんとはよく言ったものだ、と半ば呆れ気味に納得する。こまめに送られてくるメールの内容は、全て俺達を心配するようなものばかり。
 俺は溜め息を吐くとベッドに倒れこんだ。今日は試合の日。おは朝の順位は最悪だった。もちろん尽くせる人事は尽くした。しかし、心には靄がかかったままだった。

「  っ!」

 携帯の着信音がなり響いて俺は肩をビクリと揺らす。赤司からの電話だった。今度はなんだ、と面倒くさがりつつ出ないと殺されるので通話ボタンを押した。

「 …もしもし」
『おはよう真太郎。調子は大丈夫かい?順位がだいぶ悪かったようだけれど』

 怠そうな俺とは裏腹に、赤司の声は明るく感じた。調子?そんなものどうでもいい。今は集中しなければならない。それなのにコイツは易々とそれを遮る。だんだん腹が立ってきた。

「問題ない。 …悪いがお節介に付き合っている暇はない、切るぞ」
『 …お節介、だと?』

「え?」

 次の瞬間だった。携帯の画面の向こうから怒声が響いてきた。


『僕がこれまで君に抱いてきた恋心をどう伝えるか苦悩し、やっと見つけた繋がりを馬鹿にするな!僕はお節介なんてつもりでメールを送っているのではない。真太郎には呆れたよ。そんなデリカシーというものが欠けているとはな。ならばこの際、はっきり言わせてもらうぞ。愛してる!!』


 俺が何か言う前に電話は切れていた。赤司に心の中で謝りつつ、俺は苦笑いしながら画面を見つめていた。


//ぶっちゃける奴だな、と思いながら


◆end

でぃす いず ざ ツンデレ!


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