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七つの大罪腐向け
日時: 2015/04/29 14:04
名前: 華乃 (ID: MHTXF2/b)

初めてここに書かせてもらいます!初心者なのでどうぞお手柔らかに。
七つの大罪のメリオダス受けを書いています。
リクエストやネタなど貰えるととても嬉しいです!
文章はまだまだ初心者なので至らない所が多々ありますが、優しい心で見逃してくれると嬉しいです。
凄い遅筆です。すみません。

Re: 七つの大罪腐向け メリオダス ( No.12 )
日時: 2015/04/21 09:13
名前: 華乃 (ID: yV4epvKO)

[もう手遅れだ]キンメリ




キング視点。



バンのいびきの中に混じった、微かな扉を開ける音で目が覚めた。
誰、だろう。
こんな時間じゃ誰も外に何か出ないだろうし、もしかしたら泥棒?
オイラはまだ眠たいと起きるのを渋る体にムチをうって、下に降りていく。
やっぱり扉は開いていた。

びくびくしながら月明かりを頼りにして、周りを見渡す。
そういえば、朝は大雨だった。
地面を見下ろすと、足跡が二つ三つだけ、残っていた。
こっちは、ディアンヌと反対方向か。

見たところ店も荒らされてないし、オイラより先にディアンヌが気づくだろう。
そして、オイラが気づいてバンが気づいていないということは、その泥棒さんはオイラに気づいてほしい、ということだ。
普通の人間なら到底無理だが、団長なら。
七つの大罪、メリオダスならば。

歓喜が身体中から溢れだす。
ああ、かわいいなぁかわいいなぁ。
オイラだけに気づいてほしいなんて、なんていじらしい。

案の定と言うべきか、団長は壁に体を預けて踞っていた。
オイラは緩む頬を抑えきれずに、その名を口にした。



「だぁんちょう。」



飛びっきりの、誰も聞いたことのないような甘い声で。
団長はゆるゆると溶けそうな瞳でこちらを見てき。
その目にはそんの少しの期待が埋まっている。


「団長、目、擦ったでしょ? 赤くなるからダメ。」
「っ、ふ、ぅ〜、う、ひっぅ、ひっ、く、ごめ、ん、」
   

嗚咽を漏らしながら団長はまた目を擦った。
ああ、ダメって言ったのに。
仕方がないなぁ。
オイラはハンカチを取り出して団長の涙を拭く。


「団長、どうして泣いてたの?今日は寒いから、風邪引いちゃうよ?」
「ご、めん。リズが、夢に、っぅ、出てきて……ひっぅ、」


あー。
また、「リズ」か。
オイラと団長は恋人だけど、「リズ」は団長にとって忘れられない人。
わかってる、わかってるけど。
その名前を聞くたびに独占欲が刺激される。
ああ、いっそ団長を記憶喪失にして遠い遠い、誰も知らぬような場所で二人で暮らそうか。
なんて。
そんなことをしたら団長が悲しむからしないけども。
団長が望むなら、今すぐにでも二人っきりの場所へいつまでも仲良く暮らしたいのになぁ。
監禁、したっていいんだよ。
団長を置いていった奴の名前なんか忘れさせて、オイラだけの団長を一から造るのに。

ねぇ団長、涙なんか流さないで。
そんな翡翠の瞳で、オイラ以外を写さないでおくれよ。
それが無理なら、いっそ、一緒に、このまま、死のう?
ずっと、思ってたんだ。

やがて団長の目から涙が止まって、オイラはぱさりとハンカチを落とす。
怪訝そうに団長はオイラの方を向いた。



「団長……、死のう? ね? 一緒に。生きてても辛いだけさ。ほら、オイラがいるから、怖くなんかないよ。」


首に手を巻き付けて、強く絞める。
団長は一瞬驚いたけど、そのあと直ぐに笑顔になって、オイラの首を同じように絞める。


あはは、ほら、二人で手を繋いだら、ほら。
夫婦みたいだ。
素敵だね。


ああ、ほら、もう。

団長も、メリオダスもオイラも、もうとっくの昔に手遅れだ。



Re: 七つの大罪腐向け メリオダス ( No.13 )
日時: 2015/04/21 14:14
名前: 華乃 (ID: yV4epvKO)

[眠る君に]キンメリ




キング視点。



今日の買い出しはバンとゴウセルだし、ディアンヌは王女様と豚君と森へ行ってしまった。
しかも、店は休み。
ということは、今日は団長を独占できるってことだ。
いつもはバンやゴウセルに譲ってあげてるから団長に構えないが、今日は。
別にオイラが二人に力勝負で勝てないという訳じゃない。
断じて。絶対に。

そんなことは忘れてさっさと団長の元へ向かおう。
大体、昼頃は店にいる。
オイラは緩む口を抑えながらスキップして部屋の扉を開けた。


やっぱり。
団長はいつもなら賑わっている店にいた。
窓の横の椅子に腰かけて、すうすうと眠っている。
少し残念だ、なんて思いつつ近くから椅子を引いて団長の横にオイラも座った。

美しい人は何をしても美しいなんて、よく言ったものだ。

時折入ってくる風が団長特有のブロンドの髪を揺らし、太陽にきらきらと反射して、とても綺麗だった。
長い睫毛が影をつくって、翡翠の瞳が見れないのは残念だ。
縁とられた唇は規則正しい息を吐いている。

彼の両親はどんな人なんだろうか。
団長のようなブロンドの綺麗な髪を持っているのだろうか。
きっと団長とよく似た顔なんだろう。

なんて、頬杖をつきながらぼんやりとしてきた頭で考える。
きっとこんな天気のせいだ。
ぽかぽかと暖かい、春の日。
だから団長はこんな隙だらけで寝てるんだ。

んっ、と綺麗な唇がほんの少し動く。
喘ぐようなそれに、オイラの顔が赤くなっていくのがわかった。



キス、したいなんて。



ほんの、少しだけだから。
大丈夫、だよね。


椅子から立って団長に近寄る。
果物とか、花の匂いがする。
すっごく、いい匂い。

ちゅ、とかわいらしいリップ音がなる。
オイラは団長に口づけた。
団長は起きない。
いや、別に、期待なんかしてないけど。


ふふふ。
でも心は満たされた。
すごく、嬉しい。
にまにまと僕は気持ち悪い顔をしているだろう。



もうだめ、バレるかもしれないから、でも。

でも、あと、もう一回だけ。



そう呟いて、僕はまた眠る君に口づけた。

Re: 七つの大罪腐向け メリオダス ( No.14 )
日時: 2015/04/21 16:38
名前: 囁 (ID: Exk/SR5W)

おもしろいですねー キング可愛い/////

Re: 七つの大罪腐向け メリオダス ( No.15 )
日時: 2015/04/21 16:59
名前: 華乃 (ID: .1vW5oTT)

囁さんありがとう!
学校お疲れ様でした!
ちなみに、囁さんって男性ですか?女性ですか?答えたくなかったら答えなくても大丈夫ですよ!
私は名前から分かる通り女です。

Re: 七つの大罪腐向け メリオダス ( No.16 )
日時: 2015/04/21 19:13
名前: 囁 (ID: Exk/SR5W)

僕は 女の子扱いされるけど、男ですー

はぁ......今日セーラー服着せられたんですよー 恥ずかしい//////


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