BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- ○オリジナル BL小説
- 日時: 2015/08/15 20:46
- 名前: 透 (ID: flKtWf/Q)
初めまして、透(とおる)です。
小説カキコでスレ立てするのは初めてで、右も左も分かりませんが
親切に教えて頂けたら、と思っています。
このスレ内の小説は基本的にオリジナルです。
オリジナルキャラクターの詳細を頂ければ、そのキャラクターを交えて小説を書かせて頂きます。
では、宜しくお願いします。
○お知らせ
※題名を変えました。
- Re: 学生戦争 BL小説(オリキャラ有) ( No.28 )
- 日時: 2015/08/14 01:27
- 名前: 透 (ID: jo2UR50i)
●くるるさん
コメントありがとうございます。
いえいえ、最後なのに稚拙な言葉で綴ってしまい申し訳ない限りです。
ありがとうございます。
大したことではないので、大丈夫です。ご心配ありがとうございます!
おりきゃらBL、後程伺いますので宜しくお願いします。
- Re: 学生戦争 BL小説(オリキャラ有) ( No.29 )
- 日時: 2015/08/14 19:44
- 名前: 透 (ID: flKtWf/Q)
○
「ごめんね、私…」
片山さんは市原が好きだと言った。
市原はいつも皆の中心で、頭が良く容姿端麗、バスケ部の部長と生徒会長を兼任している、漫画の中のような人物。
「市原君って、格好いいよね」
可愛いく笑う片山さんを見たときから、俺の中で「なにか」が生まれた。
次の日の放課後、市原を教室に呼び出した。
─
「用って何?須賀」
「……ああ、ちょっとバスケを教えて貰いたくてさ」
雨の音と、なかなか手に馴染まない調理包丁。
市原は狡いんだ、自由くらい無くなったって大丈夫だろ?
荒くなる息、震える手
自分が自分じゃないように思えた。
「…駄目だ。」
「?!」
ほら、化けの皮が剥がれた。
大ニュースだ、市原は相手によって態度を変えるようなやつなんだ。
「お前、気分悪いだろ?」
「は?」
「顔、真っ青だし……震えてる」
市原に頬を触られた。
いつになく低い声と、男の割には綺麗な手にドキドキと心臓が高鳴る。
ドキドキ、なんて気持ち悪い…相手は市原だ。
「……」
「笹野、背中乗れ!」
「は?!」
「良いから」
体調不良ではないことを言おうと思ったけど、二カッと笑う市原には逆らえなかった。
格好いいと、思ってしまった。
いつの間にか「殺意」は「恋心」に表情を変えた。
「ああああ!!乗ります乗ります!」
「うおっ………大丈夫か?」
驚く市原の顔がまともに見れない俺は、もう駄目かもしれない。
○
不調(小並感)
- Re: 学生戦争 BL小説(オリキャラ有) ( No.30 )
- 日時: 2015/08/15 00:03
- 名前: 透 (ID: flKtWf/Q)
●第三部 続
永遠に続くんじゃないか、と思わせるくらい長い廊下を走る。
夕陽の光とそれを遮る真っ黒い窓の枠が俺の心臓の音を高めた。
あんなに怒る想太は見たことなくて、もしかしたら許して貰えないかもしれない。
女々しい事を考えている内、周りと違う、一つの古びた扉に行き着いた。
『鴉図書館』
ヒノキの板に金色の文字が浮き出ている看板を横目で見て、扉に手を掛けた。
カチャ、と言う音が心拍数を助長する。
「…あー、もう締めるぜ?」
不意に中から掛かった声に、俺は応えることが出来なかった。
聞き間違えることのない、標準よりも少し低めの声…想太だ。
「……おい、聞いて……あ」
「想太…」
情けない声で想太の名前を呼ぶと、想太は鋭い眼光で俺を見た。
想太の弧を描くように笑った口は真一文字に結ばれていた。
「なんだよ、腰抜け」
「すまない、想太」
「ハァ?すまない、って何?なんも理解してねぇな」
グッと胸倉を掴まれる。
前より強い、油断すれば首に襟が食い込んでしまう。
「想太……俺は確かに腰抜けだ。これからは人を殺す。これはけじめだ。
……けど、これからも鴉に入りたいという別組の奴がいたら一緒に帰る」
「あ…?」
「本当に逃げてきたのかもしれない。…俺は敵か味方かよりも、保護が先だ。」
「そこが甘いッて「分かってる!!」
「そうだ。俺は甘い奴なんだ、想太。
けど、これだけは変えない。どんなにお前が俺を乏しても、嫌っても俺は俺だ。」
「………ふ、分かったよ、お人好し。ていうか、俺が駄目っつってもお前はやるだろうし、こっちが無駄に喧嘩してても俺の人生が惜しい。
その代わり、それで死んでも文句言うなよ?」
「…当たり前だ、想太」
俺達は昔みたいに拳を軽くぶつけた。
──
「どうやら仲直りしたみたいですね」
「うわ〜、斬ちゃんの笑顔初めてみたかも〜」
「はは、実は俺もです」
●第三部 終
- Re: 学生戦争 BL小説(オリキャラ有) ( No.31 )
- 日時: 2015/08/15 20:42
- 名前: 透 (ID: flKtWf/Q)
○思い出 ※会話文寄り
「やあ、また来てくれたのかい?」
「ああ、家に籠もってても暇だしな」
真夏の熱気から逃げるように病室に入ると、薬品の匂いが俺を包み込んだ。
壊れそうなくらい儚い笑顔に胸が締め付けられそうになったが、無理やり笑顔を作り、林檎が入ったビニール袋を差し出した。
「林檎?ありがとう、京介。」
「良いんだよ。お前、林檎好きだっただろ」
「ああ、勿論!……林檎…」
「その林檎でアップルパイを作って来て欲しいってか」
「何で分かったんだい?!ふふ、かなわないな」
「………お前、アップルパイ好きだもんな」
俺は多分、これからもコイツにアップルパイを作って来ることはないだろう。
別に俺は料理下手な訳じゃない。料理器具が揃ってない訳でもない。コイツが嫌いって訳でもない。
「じゃあ、妹迎えに行かなきゃ駄目だから」
「ああ、ありがとう京介」
─
何故なら
「やあ、また来てくれたのかい?」
アップルパイを作って来たら、思い出が増えてしまうから。
「………ああ、家に籠もってても暇だしな」
○
1日で記憶をリセットしてしまう少年と幼なじみの話。
- Re: ○オリジナル BL小説 ( No.32 )
- 日時: 2015/08/16 10:50
- 名前: くるる (ID: xZ7jEDGP)
あぁぁあ夜空さんと想太くん仲直りしたのね!
すてき!いいよ!もっとやれ(((
それから、ほかの小説もとても素敵です
頑張ってください!