BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- ○オリジナル BL小説
- 日時: 2015/08/15 20:46
- 名前: 透 (ID: flKtWf/Q)
初めまして、透(とおる)です。
小説カキコでスレ立てするのは初めてで、右も左も分かりませんが
親切に教えて頂けたら、と思っています。
このスレ内の小説は基本的にオリジナルです。
オリジナルキャラクターの詳細を頂ければ、そのキャラクターを交えて小説を書かせて頂きます。
では、宜しくお願いします。
○お知らせ
※題名を変えました。
- Re: 学生戦争 BL小説(オリキャラ有) ( No.23 )
- 日時: 2015/08/07 01:20
- 名前: 透 (ID: rRbNISg3)
○悩み事
ある高校生はある中学生のために必死に走った。
(助けて下さい)
一本の電話を受け取った高校生は脇目も振らず、必死に走った。
途中通る信号が赤信号でも、自転車や車に轢かれそうになっても、夜に出歩く不良が道を塞いでいても。
弱くて、泣き虫な高校生は必死で走った。
彼は誰もが羨む、とても優しい心を持ち合わせていたから。
「…ッは、大丈夫か?!」
彼は息を切らし、ある公園に着いた。
その公園のブランコには、今さっき、必死に助けを呼んでいた中学生が座っていた。
「おい、大丈夫なのか?」
「何がでしょうか?」
「…はぁ?さっき、お前が助けてって…」
「アァ、すいません。嘘です。」
その中学生は平然とした顔で言った。
生きているのに、死んでいるような、淡白な顔で。
その中学生は馬鹿だった。幸せな生活を送る、その高校生をただ、ひと時だけでも自分の事でいっぱいにさせたかった。
その中学生が嘘を吐く度、その高校生はとても傷つき、とても悲しくなった。中学生はそれを知っていた。
高校生が自分の事を本気で心配してくれることも。
今回もそうだと思った。
中学生は虐げられて嬉しくなる性癖は持ち合わせていなかったが、高校生が本気で心配し、嘘を吐いたら、本気で怒ってくれる事に幸せを感じていた。
だから、待っていた
「すいません。帰って良いですよ。騙しただけです」
「へぇ、そう」
「えっ?」
高校生の目には、もうその中学生は映っていなかった。
中学生は嘘を吐きすぎた。だから、神様は罰を下した。
それ以来、高校生とは連絡が取れなくなった。
中学生はメールを一通送ったが、返事は来なかった。
それで、もう。
中学生は馬鹿だったが、それくらいの理由は分かった。
神様は罰を下した。
ひとりぼっちになる、永遠の罰を。
その中学生は、私は、これから、ずっとひとりぼっち。
○
私より不幸な人なんて、いっぱいいます。
だからこんなちっぽけな悩み、気にしなくて良いんでしょうね。
- Re: 学生戦争 BL小説(オリキャラ有) ( No.24 )
- 日時: 2015/08/07 16:57
- 名前: 透 (ID: vGUBlT6.)
●第三部 続
想太と喧嘩した事は何回かあったが、全て下らない理由だったから、知らない間に解決していた。
その上いつもなら、想太の粗相に俺が注意し、想太が逆ギレする。のが定番だったが、今回は俺に否がある。
しかし、第一部隊だけで活動出来るよう、早く喧嘩をしまいにしなければ。
「どうしたものか……」
「夜空隊長、同席良いですか?」
振り向くと、ジャージ姿の相沢がプレートを持ち、立っていた。
相沢の持つプレートの皿には、少し色味を欠いたパスタが乗っている。
「ああ、勿論だ。」
「ありがとうございます!!……あれ、ご飯結構残ってますけど……体調悪いんですか?」
「ん?いや…」
相沢に言われて、気付いた。
俺は比較的食べるのが早く、普通の量なら少しの時間で平らげてしまうのだが、早く訓練を上がったのにも関わらず、まだ殆ど残っていた。
「そういう訳じゃないが、考え事をしていてな」
「……武豊隊長の事でしょうか?」
相沢が苦笑しながら口にパスタを運ぶ。
相沢が鋭いのか、俺が分かりやすい人間なのか。
「はは…」
「……」
「そう言えば、今日は第四部隊の誰かが鴉図書館の図書管理当番らしいですよ。」
「!!」
「誰だったっけかなぁ…」
「ありがとう!相沢!!」
「あ、ちょ、ご飯食べてから行けば良いじゃないですか!」
相沢のアドバイスを無視し、俺は鴉図書館に向かって一直線に走った。
●
昨日は鬱な事書いてすいません。
気まぐれなので、どうぞ気にせず続きをお楽しみ下さい。
- Re: 学生戦争 BL小説(オリキャラ有) ( No.25 )
- 日時: 2015/08/08 01:52
- 名前: 透 (ID: vGUBlT6.)
○しあわせ
「……ねぇ、それ、そんな美味しい?」
「…っん?ふまひ(うまい)」
僕の恋人は、料理を本当に美味しそうに食べる。
手間を掛けて作った料理ならまだしも、暇つぶし程度に作った簡単なスイーツでさえ、まるでフランス菓子でも食うかのように美味しそうに食べる。
僕の料理が秀でて上手い訳でもなく、僕が失敗して、美味しくないと感じた料理でさえ美味しそうに食べる。
とても幸せそうに。
「異常味覚」
「んだと!…てか、お前も異常だぞ」
「え?」
「何で俺が物食う時、すげー笑顔で俺の事見てんだ?」
いつの間にか僕は、呑気な魔法に掛かっていたらしい。
○
こういう感じの良いです。
冷静沈着×不良のふわふわ小説は書いてて幸せです。
- Re: 学生戦争 BL小説(オリキャラ有) ( No.26 )
- 日時: 2015/08/10 01:14
- 名前: 透 (ID: EyrVLEam)
○ごめんね。
初めての出会いはネットだった。
初めて来たサイトの、初めて作ったスレに初めて書いた小説に、初めて君がコメントをくれた。
とても嬉しかった。
最初は友達だった。
次第に、最低な僕は頭を使って君を僕の虜にさせた。
女の子だと偽って、君からの愛をいっぱい受け取った。
学年が上がり、僕は嘘を付いてまで愛されているのが酷く馬鹿馬鹿しく、悲しいものに思えた。
僕は君に全てを話した。
君は、それでも僕が好きだと言ってくれた。
僕は馬鹿だったから、気休めだろうと断った。
未だにその言葉が嘘だったのかはよく分からないけど、嬉しかった。
それから日が経ち、狡い僕は君と付き合う事を決めた。
それから丁度一年、初めて失恋した。
悲しかった。君は嬉しそうに「他に好きな女の子が出来た」と言った。
可愛い子らしい。
僕はどうしようもなく、僕でなくなった。
僕は、また君を騙した。
君は僕をまた心配してくれた。
どうしようもなく、嬉しくて、あの頃が戻ってきた。
君は、幸せそうだった。
その時気付いた。
僕はもう君の一番じゃないことに。
僕は全てを話した。
今日もメールの着信音は鳴らない。
許さなくていいと言った。一番じゃなくていいと言った。愛されなくても、いいと言った。
気付いて欲しいとは、言えなかった。
○
いつになく、下手な文章。
暗いですね!!
次は明るめのを!
- Re: 学生戦争 BL小説(オリキャラ有) ( No.27 )
- 日時: 2015/08/10 20:23
- 名前: くるる (ID: wIAOO7NO)
透様
こんばんは。相変わらず素晴らしい文章ありがとうございます。そして、スレへのコメント、本当にありがとうございます。
何か辛いことでもありましたでしょうか。深いことはお聞きしませんが、どうか貴方に幸せが訪れますように。
ではでは!また小説楽しみにしております。