BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- ○オリジナル BL小説
- 日時: 2015/08/15 20:46
- 名前: 透 (ID: flKtWf/Q)
初めまして、透(とおる)です。
小説カキコでスレ立てするのは初めてで、右も左も分かりませんが
親切に教えて頂けたら、と思っています。
このスレ内の小説は基本的にオリジナルです。
オリジナルキャラクターの詳細を頂ければ、そのキャラクターを交えて小説を書かせて頂きます。
では、宜しくお願いします。
○お知らせ
※題名を変えました。
- Re: 学生戦争 BL小説(オリキャラ有) ( No.13 )
- 日時: 2015/08/01 01:00
- 名前: 透 (ID: GFkqvq5s)
●第二部
気付くと、嗅ぎ慣れない薬品の匂いが満ちた無機質で真っ白な空間に居た。
生きてるのか、俺は。
安堵のため息を漏らすと、横腹へ、急に殴られたような衝撃が渡った。
訂正しよう、これは生き地獄だ。
「…う、ぁ」
「!!夜空隊長!!」
ガタ、とそばで音がした。
意識が朦朧としているせいか、目の前の景色がぼんやりとしか映らない。
だが、切羽詰まったような声と少し古びた学生帽で、なんとなくそばにいる人物が相沢だと分かった。
「…こ、こは?」
「鴉の巣ですよ。(カラスの巣 ※黒組専用の病院)
それよりも隊長、話さないで下さい、傷が開く。」
「あ、の、おんなのこは?」
確か赤組の女の子が逃げてきて、黒組に一旦入れようと…。
「…」
「…?」
「なぁに、斬花ちゃん。元気んなったのー?」
「…そう、た…」
「あー、あの赤女子?ぶっ殺したよん」
「…!!」
そうだ、思い出した、あの女学生は俺の横腹を真一文字に切り裂いた。
その時偶々、警備中の想太に会って─
しかし、殺したのか、あの女学生を。
何故殺したんだ、確かにあの女学生は嘘を吐いていたが、けれど、
「な、で、ころし…」
「あぁ?お前、殺されそうになったんだぞ」
「だが、ッい…殺すま、では」
「……おい」
スッ、と伸びた想太の手のひらが、俺の首をきつく絞める。
「く、ぅ…」
「お前、甘いんだよ。ままごとやってんじゃねぇんだぞ?これは戦争だ。
お前、まだ人を殺した事ないんだって?それで隊長?笑えるな。
ちょっとばかし剣術が長けてるだけで隊長やってんなら、ヤメロ。
いいか。戦争舐めてんならさっさと死ね。その方が…」
「…武豊四番隊長!!それ以上するなら……撃ちます」
「チッ、良いセコムちゃんだな…よっと、」
「かはぁっ、ッは、は…」
「隊長!大丈夫ですか…?」
俺は、甘い。
分かっている。本来なら戦場に立つべき人間ではない。隊長は疎か、新入りにさえ、覚悟は劣っているだろう。
戦場で人を殺す覚悟がない人間など、いらない。
「…あ、嫌だ。雨よ」
「本当ね、洗濯物取り込んでこなきゃ」
●第二部 終
実は隊長、人を殺した事がありませんでした。
とどめを刺せず、重傷で放置─そっちのが辛いですね。
殺す殺す、物騒ですが、私は平和大好きです。
- Re: 学生戦争 BL小説(オリキャラ有) ( No.14 )
- 日時: 2015/08/01 01:53
- 名前: 淋 (ID: 50Jb6IUR)
こんばんは。
お初にお目に掛かります。りん、と申します。
このサイトは初めてなのですが、貴方の小説がすごく何というか...綺麗、だったので思わず声を掛けてしまいました。
小説、頑張ってください。陰ながら応援しております。
では、またいつか。
- Re: 学生戦争 BL小説(オリキャラ有) ( No.15 )
- 日時: 2015/08/04 20:24
- 名前: 透 (ID: TsS9WaNs)
●淋さん
私にはもったいない御言葉、ありがとうございます。
拙い文章ですが、少しでも面白いと思って頂ければ、とても嬉しく思います。
是非また、いらっしゃって下さい
- Re: 学生戦争 BL小説(オリキャラ有) ( No.16 )
- 日時: 2015/08/04 21:56
- 名前: 透 (ID: Ym5qC36X)
●第三部
今回の件は黒組内で大層な問題と不安になったらしく、俺は流石に隊長職から下ろされると思ったが、そんなことはなかった。
その代わり暫くの間、想太と行動を共に…つまり暫くの間、第一隊は第四隊と合併する事になったのだ。
何故想太と?と思ったが、その訳は相沢が話してくれた。
黒組…正式名称「鴉」に入ってからすっかり忘れていたが、俺と想太は同じ区域出身の幼なじみだった。
別に想太の事は嫌いでないし、特に不満はなかったが…。
「おはよう、想太」
「…」
忘れていた。
想太はへそを曲げたら、一週間は直らない事を。
○
「てかさ、大丈夫なの〜?斬ちゃん」
「俺は夜空です、第二隊隊長。……何がですか?」
「はいはい〜…想ちゃんと、斬ちゃん。喧嘩してるんでしょ?」
何故知ってるんだ。
「なんで知ってるの?って顔だね。もうその話題で持ちきりだよ〜」
その話題で持ちきり?…元々、俺と想太は仲が良いって訳でもないし、いつも行動を共にしている訳でもない。
よく、俺と想太が喧嘩していると分かったものだ。
「…流石です、第二隊隊長」
「ぶはっ、そりゃ分かるよ〜!想ちゃん、斬ちゃんにベタベタだもん。」
「ベタベタ?」
想太が?
想太とは寮室が一緒だが、スキンシップを図られていると感じる事はない。
…いや、前、急に体技に誘って来たことはあったが。
「そうでもないですよ。」
「ん〜?……あー、こりゃ、想ちゃんも可哀想だな…」
「?…確かに想太にはよく迷惑を掛けているかもしれないです…」
「あー、そうじゃなくて!」
第二隊隊長は思いっきりビール瓶を机に置き、ため息を吐いた。
知らぬ内に失言してしまったのか。
「すいません…」
「………む〜、想ちゃんの道のりは長いな」
「さて、僕、もうそろそろ行くね!………あと、僕は如月。次は名前で呼んで欲しいな」
第二隊隊長は席を立ち、寮館へと消えて行った。
想太の道のりやら迷惑やら、俺はそんなに想太に迷惑を掛けていたのか。
反省しよう。
●第三部 続く
○から下はオマケ文(本編と関係ない話や、本編を別の方面から見た話)です。
- Re: 学生戦争 BL小説(オリキャラ有) ( No.17 )
- 日時: 2015/08/04 22:13
- 名前: ss (ID: sCSrO6lk)
いっ…いえ!なんでもありません!汗
私、あなたの小説好きです(*´▽`*)