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ケンシロウ「ここは何処だ?」
日時: 2015/11/07 09:22
名前: ヘレン (ID: YrQV5zvB)



ラオウ「天にメッセい!ケンシロウ!!」

ケンシロウ「死ぬのは貴様だ!ラオウ!!」

ラオウ「おのれ!!北斗剛掌破!!」


ドォオオオオオオオオオオ!!!!


ケンシロウ「!?っ!うァアアアア!!!、!」

ラオウ「フッハハハァアアアって?何処だケンシロウ!?」

リン「えっ?」

バッド「マジかよマジかよ!?」

リン「ケーーーーン!!!」(泣

バッド「何処行ったんだよケーーーーン!!!」





一方ケンシロウは





ケンシロウ「、、、、、っ!」ザサ!


そこには見たこともない大きな大きな木が何本も生えていた。


ケンシロウ「ここは一体、、、俺は確か、ラオウに吹き飛ばされて、、、」


ドシン!ドシン!


ケンシロウ「んっ!?」

巨人「グォオおおおおお!!!」

ケンシロウ「デビルリバースか!!いや、ヤツは俺が葬ったはず、なのに!」

巨人「うがァアアアア!!!」ブゥウン!!

ケンシロウ「トォオオオオオ!」ジャンプ

ケンシロウ「これは羅漢仁王拳ではない!しかし、俺を殺そうとしてるのは確かだ、、、なら、貴様に死をくれてやろう!」

巨人「ぅおおおおおおおお!!!」

ケンシロウ「岩山両斬破!!」



ズゴォオオ!!


巨人「うがァアアアア!!!」ジタバタ

ケンシロウ「っ!」着地

巨人「ぅぎゃああ!!!」

ケンシロウ「お前はもう、死んでいる」

巨人「っ!」グジャリ!!

ドゴォオ!!

グリィイ!!


巨人「あべしっ!!!!」


ドガァアアアアン!!!!


ケンシロウ「しかし、一体なにがどうなって、、、」

ザワザワ、、、、

見たか今の?

巨人を素手で!?

信じられませんね?



ケンシロウ「誰だ!?」


???「ヒャイ!?」

???「誰だって!?」

???「しょうがないですね?」


ケンシロウ「(見た感じ少年少女が多いな、まだ年端もいかない子供だ、、、)」

???「俺はエレン・イェーガーです、今は外壁調査の途中です」

???「俺はライナー・ブラウン、宜しくだ」

???「私はサシャ・ブラウスです、どうもです」


ケンシロウ「(イェーガー、、、狩人?ドイツ語か!?)」

エレン「あなたは誰ですか?」

ケンシロウ「北斗神拳64代目継承者、ケンシロウだ」

エレン「北斗神拳?なんですかそれ?」

ケンシロウ「話せば長い」

エレン「それじゃあ帰ってゆっくり聞きましょう」

ケンシロウ「、、、近くに居る」

エレン「何がですか?」

ケンシロウ「あの馬鹿でかい生物が、ザッと3体だ」

エレン「えっ?」

ライナー「マジか?」

サシャ「3体もですか!?」

ケンシロウ「大丈夫だ、俺が全部倒す」

ライナー「倒すって、あんたいくら何でも、、、」

ケンシロウ「大丈夫だ」


ザザ!


そこにちょうど巨人3体が現れた。



エレン「くっ!」

ケンシロウ「トォオオウ!!」ジャンプ


エレン「嘘!?」

ライナー「9m位飛んでねぇかあの人!?」

サシャ「本当に人間ですかあの人!?」


ケンシロウ「アァアアアア!!」

巨人3体「グォオオオおおおお!!!」

ケンシロウ「アタァア!!」

ドゴォオ!

ケンシロウ「アトォオ!!」

ドゴォオ!

ケンシロウ「オワッタァア!!」

ドゴォオ!


ケンシロウ「命奪崩壊拳!!」着地


巨人A「あべしっ!!」

ドォオオんっ!

巨人B「ひでぶっ!!」

ドゴォオ!

巨人C「フダァア!!」

ドゴァン!!



エレン「ぁ、ぁあ、、、!」

ライナー「な、何じゃこりゃ?」

サシャ「北斗神拳、これが北斗神拳!?」



続く



Re: ケンシロウ「ここは何処だ?」 ( No.11 )
日時: 2015/12/14 00:31
名前: ヘレン (ID: YrQV5zvB)

書く前に、、、先に謝ります!!

狼鮪さん、スミマセン!!!!!貴方の小説の一部引用させていただきます!!



ピクシス「もう1つの世界?」

ケンシロウ「あぁ、不思議な世界だった」

エレン「どんな世界だったのですか?」

ケンシロウ「その世界はこの時代よりも自然が豊かで、平和な世界だった、、しかし現実とは掛け離れてて、その世界には人間以外にも妖怪や妖精などが沢山いた、、」

サシャ「妖精!?本当にいるのですか!?」

ケンシロウ「その世界は人間は死んだ者しか行くことができないが、俺の場合戦争による時空の歪みでその世界にいた、、少なくともそこで1年暮らした」

リコ「その世界はなんていうのですか?」


リコは紅茶を啜りながら聞いていた。


ケンシロウ「幻のような世界、、幻想郷という名だ」

エレン「幻想郷ですか、、、なんか、神秘に満ちた名前ですね」

ケンシロウ「あの世界は本当に綺麗だった、、、、(霊夢、魔理沙、幽香、レミリア、咲夜、美玲、チルノ、、、今頃如何しているだろうか、、、)」



ケンシロウは目を瞑り、幻想郷で過ごした日々を思い出した。
思えばあの日から北斗の宿命が始まっていたのかもしれないと。



ケンシロウ「(俺は最後に世紀末に戻るときに、紫にこう言ったな、、)」



ーーーーーーー回想ーーーーー


紫『本当にいいの?幻想郷に戻らないの?』

ケンシロウ『それでもよかったのかもしれない、だが』

紫『?』

ケンシロウ『北斗神拳伝承者に安息の日々などない、乱世が俺を呼んでいる、、、北斗現れるところ乱ありと言ってな、俺がいると幻想郷に平和など来ない、、、だから、俺は世紀末に戻ることを決意したのだ』

紫『悔いはないのね?』

ケンシロウ『あぁ、今の俺には、敵などいないからな』

紫『そう、ならいきなさい、貴方を待っている世紀末に!』

ケンシロウ『世話になったな、またいつか会おう!』

紫『じゃあね、ケンシロウ』

ケンシロウ『さらばだ』



こうしてケンシロウは目玉だらけの空間を抜けて元の時代、世紀末に戻ってきたのだ。



ーーーーー回想ーーーーー



ケンシロウ「俺は、死んだらそこに行こうと思っている」

エレン「俺もいけるかなぁ?」

ケンシロウ「大丈夫だ、、エレンなら行ける」

エレン「でも死なないといけないのか〜、、はぁ、、、母さんに会いないなぁ、、、母さんに、、母さんに、、(母さん、、、)」(涙

ケンシロウ「、、、、エレン、辛いのは分かる、俺も昔、自分の非力さ故にユリアを奪われたからな、、だが、エレンの悲しみはその倍だ、、エレン、その悲しさを怒りに変えて生きろ」

エレン「怒りに、、」

サシャ「あっ!」


サシャは何かを思い出したかのように大きな声を出した。


エレン「いきなり如何したサシャ!?」

サシャ「シンさんという方とは結局如何なったのですか?」

ケンシロウ「俺が幻想郷から帰ってきて数ヶ月余りが過ぎた時だった、、、」

続く


Re: ケンシロウ「ここは何処だ?」 ( No.12 )
日時: 2015/12/15 01:13
名前: ヘレン (ID: YrQV5zvB)

ケンシロウ「俺はシンとの再戦するまでの間、多くの無法者や外道達と対峙してきた、、、そして奴の支配する街、サザンクロスについた、、、そして奴の居城に入った、、」


ーーーーー回想ーーーーー


ケンシロウ『、、、、、』


ケンシロウは無言のまま歩いた。
何時しか広い空間に出て、少し歩くとそこには階段があった。
階段の前まで来ると、階段のてっぺんから太陽の光と共にあの男の影が見えた。


ケンシロウ『シン!』

シン『くっくっく、、、、!』

ケンシロウ『貴様に会うために、地獄の底から這い戻った!!』

シン『ケンシロウ、久しぶりだな!』


ケンシロウは一歩一歩階段を昇り始めた。


ケンシロウ『ユリアは何処だ?』

シン「ここだ!」


シンはマントを少し避けるとそこにはユリアが居た。


ケンシロウ『ユリア!』

シン『ふんっ!』

ケンシロウ『ユリア俺だ!!ケンシロウだ!!』

シン『ユリアはもう、貴様の事など忘れたとさ』

ケンシロウ『忘れてもいい、、生きていてくれただけで!』



するとシンはマントを外しケンシロウにこう言った。



シン『ケンシロウ!お前は俺に敗れた男、、何度やっても同じ事だ!!だが愛した女の前で切り刻まれるのも面白かろう、、ケンシロウ、お前をもう一度あの地獄へ突き落としてやる!!』


シンはそう言い捨てケンシロウに襲い掛かった。


ケンシロウ『トォオオオオオ!!!』ジャンプ


ケンシロウは後退した。


シン『ふんっ!逃げ足だけは速くなったな、、だが俺の技を見切る事はできん!!』

ケンシロウ『、、、、、』バキボキっ!バキボキっ!

シン『ケンシロウ、、貴様をもう一度あの地獄へ突き落としてやる!』


シンはゆっくりと構え、そして無数の手刀を放った。


シン『南斗千首龍撃!!』


ドドドドドドドド!!!!!

ケンシロウに無数の手刀が放たれた。
が、しかし、、、


ガシッ!


シン『っ!?』


シンの腕はケンシロウの右手によって完全に動きを封じられていた。


シン『や、やはりお前は、、昔のケンシロウではないなぁ、、何故、っ!?』

ケンシロウ『執念だ、、!俺を変えたのは貴様が教えた執念だ!!』


シンの腕からはメキメキと骨が軋む音がなっていた。


シン『っぐぅ!!』バッ!!


シンは腕を解き、ケンシロウから距離を置いた。


シン『っ、、!』(汗

ケンシロウ『今の俺には、お前など敵ではない、止めておけ!』

シン『っ!?ふっふふはははははぁ!!!』

ケンシロウ『、、、、!』

シン『ワダァア!!』びゅっ!!

ケンシロウ『っ!!』ジャンプ

シン『っ!?』

ケンシロウ『っ!』着地


しかし、ケンシロウはシンの手刀を完全に避けきれていなかった。
ケンシロウの右胸から左脇腹にかけてシンの爪痕がくっきりと残り、血が滴り落ちた。


シン『へへへ!!貴様の執念などたかが知れてるわぁ!』


シンは円を描くようにケンシロウとの間合いを詰めていった。


ケンシロウ『っ、、、、ペッ!』


ケンシロウは自分の血を舐めると床に吐き捨てた。


シン『っ!?』


ケンシロウは構え出した。


ケンシロウ『シン、貴様の技はすべて見切っている、、貴様の負けだ、、!』

シン『ぬぐぐぅ!俺様を見下したセリフは吐くなぁ!!』


そう言うとシンは南斗千首龍撃をまた繰り出した。
しかし、ケンシロウは紙一重で避け、更には。


シン『っ!!』びゅっ!!

ケンシロウ『アタァ!!』ズカッ!!

シン『ブッ!』


ケンシロウの裏拳がシンの顔面に直撃し、シンは後退した。
後退した腕の反動を生かし、宙へ舞った。


ケンシロウ『トォオオオオオ!!!』ジャンプ


ケンシロウも飛び跳ねた。


シン『ヤダァア!!』

ケンシロウ『オォワッタァアア!!』


ザシュッ!!ビシャッ!!
2つの影は空中で交差した。

シン「ホォアア!!!」

ケンシロウ『チョああ!!!』


2人は着地した。


シン『南斗獄屠拳!!』
ケンシロウ『北斗飛衛拳!!』


一瞬の静寂を振り切り、薄気味悪い笑みを浮かべ、勝利を確信したシン。
しかし、、、


バリバリィ!!


シン『ぬおっ!?』


バギィイん!!!


シン『のがァア!!』


シンは左肩の肩当を破壊され、更には左肩を破壊されかけたせいか、左肩を手で覆い、その場にうずくまった。


シン『ば、馬鹿なっ!?』


ケンシロウは歩み寄った。

バキボキっ!!

ケンシロウ『安心しろ、秘孔は外してある!』

シン『ぬぐぐっ!』

シンの手下『でやァアアアアー!!』


ズボッ!!


シンの手下『あびゃあ!?』

ケンシロウ『たとえ物音ひとつ立てず近づけたとしても、俺の背後を取ることはできない!』


ぬぽっ!


シンの手下『ドボォオアア!!!』ドォオオン!!!

シン『ぬぐぐぅ!』

ケンシロウ『ユリアを返してもらおうか?』

シン『た、確かに貴様の執念ら見せてもらった、、!』


シンはユリアの顔に手を添えた。


シン『へへへっ!ならその執念の元を絶ってやろう!』

ケンシロウ『何っ!?』

シン『へへへっ!!』

ケンシロウ『っ!?』

シン『ワチャアア!!』

ケンシロウ『っ!!』


シンはユリアの胸に手刀を突き刺した。
ユリアは目を瞑り倒れた。
即死だった。


シン『ユリア、、死に顔までも美しい!』

ケンシロウ『ゆ、ゆり、、、』


ケンシロウは言葉が出なかった。


シン『はははははぁ!!!俺を倒してもユリアはもう居ない!!これで貴様の執念も半減したというわけだ!はははははぁ!!!』


しかし、シンは自分のしたことに気づいていなかった。
これが、自分の最期の瞬間になる事を、、、



Re: ケンシロウ「ここは何処だ?」 ( No.13 )
日時: 2015/12/15 18:58
名前: ヘレン (ID: YrQV5zvB)

ケンシロウ『ぬぅうううう!!』ベリッ!


ケンシロウんしの服の左部分が破けた。


シン『っ!?』

ケンシロウ『ぬぅううううう!!!』ベリっ!バキン!!


肩当も破壊し、、


ケンシロウ『ぬァアアアア!!!!』ドォオオ!!!


シンの目の前には筋肉が膨張し、上半身裸で胸に7つの傷がついたケンシロウがいた。


シン『け、ケンシロウ、、、』(汗

ケンシロウ『シン!貴様だけは殺す!!』ブチ切れ

シン『ぬぐぅ!!死ねぇ!南斗虐指葬!!』


シンはケンシロウに向けて手刀を放った。
シンの指がケンシロウの左手に突き刺さった。
が、しかし、、、


シン『ぬぐぅ!?』メキメキっ!!


シンの突き刺した手がケンシロウの左手に握りつぶされかかっていた。


ケンシロウ『アタァア!!』ボカァ!!

シン『ドフゥア!!』


ケンシロウの放った突きがシンの溝をとらえた。
ケンシロウはさらに抉るかのごとくシンの溝に拳を押し付け捻った。


ケンシロウ『ぅううううアタァ!!アタァ!!』ボカァ!ボカァ!

シン『ぬぐぅ!ドフゥア!!』

ケンシロウ『アタァア!!アタァア!!』ボカァ!ボカァ!

シン『ゴォア!!オゲェ!!』


シンの身体に拳を打ち込んでいくケンシロウ。
シンの胴体と胸に掛けて南十字星の形に拳の跡が付いていた。


ケンシロウ『アタァア!!アタァア!!アタァア!!アタァア!!ホアタァア!!!』ボカァ!ボカァ!ボカァ!ボカァ!ドゴォオ!!

シン『ドブゥア!!!』吐血

ケンシロウ『北斗十字斬!!』


シンは勢いの余り柱に背中を打ち付けた。


シン『ゲブォ!!』吐血

ケンシロウ『、、、、』

シン『な、何故!?』



シンがぶつかった柱は、シンの強靭な身体によりひび割れ、一部が崩れ落ちたのであった。


ケンシロウ『貴様の奥義を破ったのは、、怒り!執念に勝る!俺の怒りだ!!』

シン『い、怒り、、、』


シンはその場に崩れ落ちた。


シン『俺の命は、、あとどれくらいだ?』

ケンシロウ『ブラッディークロス(血の十字架)の形に秘孔を突いた、、貴様の紋章を抱いて死ね!、、、3分だ!っは!ユリア!!』


ケンシロウはユリアに近づいた。
首の脈拍を調べたが、、しかし、、、


ケンシロウ『こっ!これは!?』

シン『へへっ!そう、俺たちの戦いは、、まだ終わっていない』

ケンシロウ『これは、、人形!どういう事だ!?』

シン『ふっ!、、、』


シンは何処かを見つめた。


ケンシロウ『シン!!はっ!』


シンは泣いていた。
ケンシロウはシンが泣くのを初めて見た、、その理由もすぐに分かった。


シン『いない、、ユリアはもう、、、いないんだ、、、俺とお前の戦いは、、永遠に決着がつかないんだ、、、』

ケンシロウ『、、、、』



数ヶ月前のサザンクロス

シン『燃えている、、、サザンクロスの街が燃えている、、、この街の草や木も人間でさえも、、すべてお前のものだったのに、、』

ユリア『、、、、』

シン『だが、安心しろユリア、、俺はまた新しい街を作る!』

ユリア『えっ!?』

シン『サザンクロスよりももっと華やかで、もっと煌びやかな街を、、ユリア、お前がいたら何でもできる!!』


シンは自信に満ちた顔をしていたが、、、当然、当のユリアはそんな気などなく。


シン『っ!!』

ユリア『うっ、うう、、、!』(涙

シン『どうした、ユリア?』

ユリア『また、罪のない人達が殺される、、多くの血が流れる、、、そんな事、私には!』


ユリアはバルコニーにたった。
シンは何もできなかった。


シン『ユリア!何を?』


ユリアは自分の身を投げ出した。


ユリア『(ケン、、貴方との約束、、守れなかった、、)』(泣



ユリアの影は次第に遠ざかっていった。


シン『何故!?何故だ、、、!』(涙



ユリアァアアアアアアアアァアアアア!!!!!!



シンの声がサザンクロスの街一体に木霊した。







シン『泣いた、、、生まれて初めて俺は泣いた、、とうとう、とうとう最期までユリアの心をつかむ事ができなかった、、ユリアの心の中には何時もお前がいたからだ、、、』

ケンシロウ『、、、、』


シンは立ち上がり、フラフラしながらも一歩一歩噛み締めて歩いていた。


シン『がふっ!!ごはっ!ゴブァ!!、、、、見よ!サザンクロスの街を!ユリアの墓標を!!だがこんな街の富や権利や名声もすべて虚しいだけだった、、、ぐふっ!俺が欲しかったのはたった1つ!ユリアだァアアアア!!!!!』


シンは渾身の雄叫びを挙げた。
次の瞬間、、ケンシロウのつけた拳の跡から血潮が噴き出した。


シン『ブボォア!!ど、どうやらここまでのようだな、、がふっ!』吐血


シンは血反吐を吐きながらケンシロウに言った。


シン『だがなぁ!俺はお前の拳法では死なん!!』


シンの目はあの日、自分の胸に7つの傷をつけた時のシンの目をしていた。


シン『俺は!!さらばだ!ケンシロウ!!!』


シンはユリアが身投げ自殺をしたところから同じように飛び降りた。


ケンシロウ『シン!!!』



数分後


そこにはピンクの鉢巻きをした赤髪の少女と栗毛のゴーグルをした少年がいた、名は少女がリン、少年がバットと言う。


バット『何故だよ、何故そんな奴のために墓を作ってやるんだ?』


ケンシロウは躊躇わずに答えた。


ケンシロウ『同じ女を、愛した男だから、、、(霊夢、魔理沙、幽香、、俺とシンの戦いは終わらない、、、)』


ーーーーーー回想ーーーーー


ケンシロウ「というような感じだった」

サシャ「結局会えなかったのですね、、ユリアさんに」

ケンシロウ「、、、、話はここまでだ、、俺は調査兵団の基地に帰らねばならぬ、、、」

ピクシス「すまぬな、、こんな時間に、よしリコ、送ってやりなさい」

リコ「了解しました」

ケンシロウ「失礼した」

エレン・サシャ「失礼しました」

リコ「失礼しました」



あれから数分、、3人は調査兵団の基地に入ったが、しかし、ここから先にとんでもない事が起こるのをまだ知る由も無い3人だった。



続く


Re: ケンシロウ「ここは何処だ?」 ( No.14 )
日時: 2015/12/16 02:38
名前: ヘレン (ID: YrQV5zvB)

ケンシロウ「帰りが遅くなってしまったな」

エレン「でもピクシス司令がハンジさんに連絡取ってあるって言っていましたから大丈夫でしょう」

サシャ「それに、、、」

ケンシロウ「どうした?サシャ?」

エレン「ま、まさか、、、」(汗

サシャ「今ご飯時ですよね!?私のパァン!!」


そういうとサシャは一目散に食堂に向かった。


ケンシロウ「、、、食事だと目の色が変わるのか?」

エレン「はい、、、あだ名は芋女とか食いしん坊って言われてますしね、腹が減った時のサシャの顔はもう怪物としか言いようがないですよ、、」(汗

ケンシロウ「匂いからするとスープとパン、野菜もあるみたいだな」

エレン「えっ?全然匂いませんけど?」

ケンシロウ「俺は何故か昔から臭覚は猟犬並みに強いんだ、、」

エレン「りょ、猟犬並み!?凄いですね!」

ケンシロウ「どうってことはない、それよりも着いたみたいだな、食堂に」

エレン「はい、開けますよ?」

ケンシロウ「すまぬな」



エレンとケンシロウは食堂に入った。
何時ものように賑わっていて、サシャがとりあえず迷惑を掛けっぱなしだった。


ケンシロウ「、、、楽しそうで何よりだ」笑顔

エレン「(ケンシロウさんが笑った!?レアだ!!)それはそうとどこに座ります?」

ミカサ「エレン、ここよ、ケンシロウさんの分も取ってある」

エレン「おっ!サンキューミカサ!」

ケンシロウ「ありがとう、助かった」

アルミン「エレンの分も取ってこようか?」

エレン「あっ!すまねぇな!」

ケンシロウ「仲が良いんだな、、」

エレン「えぇ、なんだって幼馴染みですから、、特にミカサは俺の家でずっと一緒に暮らしてきました」

ケンシロウ「一緒、、か、、、」


ケンシロウは子供の頃を思い出した。
修行漬けの毎日だった日、厳しかった師父、兄たち、、ケンシロウがこの中で特に尊敬していた。
今は亡き北斗の次兄トキの事を思い出した。


ケンシロウ「(トキ兄さん、、、今はあの世で何をしているのだろうか?)」


ケンシロウは考え事をしているとアルミンが戻ってきた。
アルミンの手にはエレンの分とケンシロウの分があった。


ケンシロウ「すまないな、君は確かアルミンと言ったな」

アルミン「はい」

ケンシロウ「、、、辛いか?」

アルミン「えっ?何ですか急に?」

ケンシロウ「ミカサもだ、、、その目には深い哀しみがある、、今日まで無数の血を流してきたのだろう、、辛いはずだが、、」

アルミン「、、、へへっ、何でわかるんだろう、、」

ミカサ「不思議な人、、、」

ケンシロウ「あ、そうだ」



ケンシロウは自分の分の食べ物を持ちサシャの所へ行った。


ケンシロウ「サシャ」

サシャ「はいぃ、なんでしょうかぁ?」



サシャはさっき食べた分では足りず。
ぐったりしていた。



ケンシロウ「もしよかったら、、俺の分も食ってくれ」

サシャ「えっ!?良いんですか!?」

ケンシロウ「あぁ、3ヶ月間何も食べなくてもどうってことはない、、」



ケンシロウの言葉に驚いたのか、、、



ライナー「ぶっ!!」水を吐く

コニー「うわ!汚ねぇなホモゴリラ!!」

ベルトルト「怪物かあの人?」ヒソヒソ

クリスタ「いいなぁ、私の体もケンシロウさんみたいに3ヶ月間何も食べなくても平気な体が欲しいなぁ、、」

ユミル「天使には似合わないよ、だいたい心身の鍛え方が根本的に違うからなクリスタ、、」



ザワザワ



ケンシロウ「すまぬ、そこの子」

ジャン「っと!な、何ですか?」

ケンシロウ「すまないが水を一杯くれないか?」

ジャン「あ、それならここに、、はい!」手渡し

ケンシロウ「ありがとう」


ケンシロウは水を飲み干した。


ケンシロウ「ありがとう、せめてもの地合いだ、、名を聞いておこう」

ジャン「ジャン・キルシュタインだ!よろしく頼むぜ!」

ケンシロウ「俺はケンシロウ、ケンでいい」

ジャン「そうか、それじゃ、」

ケンシロウ「あぁ、あっ!エレン」

エレン「はい?」

ケンシロウ「さっき広い訓練場を見かけたから、、俺はそこに居るからいつでも来てくれ」

エレン「はい!」



ケンシロウは食堂を後にした。


訓練場にて


ケンシロウ「さてと、北斗神拳の組手の形でもと言いたいところだが、、そこにいるのは分かっている、出てこい!」

???「凄いねあんた」

ケンシロウ「何者だ?」

???「忘れたの?昨日の格闘女よ」

ケンシロウ「あぁ、あの金髪のポニーテールの、、」

アニ「昨日は油断したわ、、、どうしても、あんたともう一度やりたくてね、、」

ケンシロウ「お前は確かアニと言ったな、悪いことは言わぬ、止めておけ」

アニ「何故?」

ケンシロウ「俺の拳は北斗神拳」

アニ「北斗神拳?あぁ、そう言えば父さんがよく言ってたね、、昔、中国より伝わる世界最強の暗殺拳があると」

ケンシロウ「北斗神拳は一子相伝、俺を倒そうという人間がいるなら全て、この拳で答えるのみ!」

アニ「なら、私もエレンたちに使わなかったものを使わせてもらうよ」

ケンシロウ「何?」



アニは異様な構えをとった。


アニ「北斗神拳伝承者なら知っているはずよ、北斗神拳と正反対の位置にある拳法を!!」

ケンシロウ「まさか!?貴様南斗聖拳を!?」

アニ「南斗聖拳108派の1つ、、南斗白鷺拳を見せてやるわ!」

ケンシロウ「んな!?シュウの子孫だと?」

アニ「シュウ?あぁ、私の叔父のことかしら?」

ケンシロウ「こうなった以上引けまい!!」

アニ「いくよ!?」

ケンシロウ「かかってこい!」



続く





Re: ケンシロウ「ここは何処だ?」 ( No.15 )
日時: 2015/12/16 13:35
名前: ヘレン (ID: YrQV5zvB)

2人の空気は一気に重くなった。


ケンシロウ「ハァアアアア、、!」

アニ「私はあんたの拳に対する恐怖はないわ、恐怖は気配を作るからね、、」

ケンシロウ「同じだ、、、」

アニ「何が?」

ケンシロウ「性別は違うがシュウとどっか重なって見える、、それにお前はシュウ姪っ子じゃないな、、」

アニ「どうしてだい?」

ケンシロウ「俺にはわかる、、お前の祖父か曾祖父かが何らかの形でシュウに会ったに違いない、恐らくシュウから南斗白鷺拳を習得し、それからお前の家族の中で受け継がれてきたのかもな、、」

アニ「やっぱりバレたか、、、こうなれば、、」



アニは異様な構えをとり、手を回転し始めた。



アニ「南斗白鷺拳奥義、誘幻掌!」

ケンシロウ「、、(目で追うな!心で気配を追うのだ!)」

アニ「目をつぶって何ができるの?」

ケンシロウ「、、、、」



アニの手がケンシロウを取り囲み、アニがケンシロウの背後を取った。


アニ「貰った!!」


アニは手刀をとばした、、しかし不覚にもケンシロウに突き出した手を掴まれていた。


アニ「っ!?」

ケンシロウ「なかなかいい腕だ、、褒めてやろう、しかしアニ、お前の南斗白鷺拳はシュウにはない何かがある」

アニ「小賢しい!!」


アニはケンシロウから少し間をおき逆立ちをした、、アニの得意な蹴り技だ。


アニ「いくら北斗神拳でもこれは見切れないね!これが南斗白鷺拳の極意、列脚空舞!!」


アニはものすごい速さで回転し蹴りを放っていた。
が、しかし、、



ケンシロウ「終わりだ、、、」

アニ「何でたい!?終わりはあんただよ!!沈め!北斗神拳伝承者!!」


アニはケンシロウの顔面に足を入れようとしたが、それもかなわなかった、、


ケンシロウ「アァアアアたたたたたたたたたたたたたぁあ!!オワッタァアアアア!!! 北斗柔破斬!!」

アニ「っ!?そんな馬鹿なこと!?うぷっ!」吐きかけた

ケンシロウ「、、、北斗神拳の真髄は怒り、、怒りなくして真の力は使えぬ、、すまないが今のは本気ではない、、許せ」



アニは右手で腹を抑えながら立ち上がり、フラフラしながらもケンシロウに話しかけた。



アニ「死なない程度に手加減されたのが運の尽きね、、、ケンシロウ、あんたは強い、強すぎる、、私が敵う相手じゃないわね、、」

ケンシロウ「いや、お前はキレがいい、そのまま磨けば南斗六星拳の、、俺が言ってるシュウ並みに強くなれる、、しかし無理するな、お前は女だからな、、」

アニ「嬉しいこと言ってくれるわね、、、また出直すわ、、」

ケンシロウ「あぁ」



アニは訓練場を後にした。



ケンシロウ「、、、俺は、帰れるのか?」


夜空を見上げたケンシロウは北斗七星を見て思っていた。
俺は、本当に帰れるのか?っと、、、



続く


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