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- 文スト 旧双黒と新双黒の時間
- 日時: 2016/07/03 02:20
- 名前: アラサワ (ID: w79JdDm2)
どうも!アラサワです!
ここでは、旧双黒(太中)と新双黒(芥敦)を取り扱いたいと思います。
同志の方は是非来てください!
また、荒し・誹謗中傷などは止めてください。
後、「あれ?これ読んだことあるぞ?」っていうのは前私が活動していたときの物だと思います。多分。未完のやつあるし。
まあこんな作者ですが、宜しく御願いします!
*谷崎くんと、中也さん推しです。
リク受付中!
- Re: 文スト ほのぼの×太中 ( No.1 )
- 日時: 2016/06/11 00:10
- 名前: アラサワ (ID: w79JdDm2)
今日は、いつもより早く仕事が終わった。
俺、中原中也は現在太宰治と同居中だった。
食事は専ら中也が作るので、今は左手に仕事用鞄、右手に買い物袋、といったまさに“両手に花”状態であった。
「…重い」
今日はスーパーが安売りの日だったので買い物袋の中はいっぱいだった。
中也の異能力『汚れつちまった悲しみに』を使えば造作も無いのだが、連日の大仕事でしばらくは異能は使いたくないのである。普段の動きよりも異能を使う方が何倍も力を使う。
ー太宰は、持ってくれるか?
ふと、太宰を思う。こんなときでさえ彼奴の事を想うのだから、余程惚れて要るのだろう。全く、俺も大概だな。
「やぁ、中也。重そうだね」
「太宰!?」
今日、彼奴は仕事があったのでは?
「んふふ、中也の手料理食べたくて、 早く仕事終わらせて来たのだよ」
「……」
会いたい時に会える、なんて。
太宰、手前エスパーか?
「さ、早く帰ろ。それ持ってあげる」
「大丈夫だよ、こンくらい」
「駄目」
「手前、意外と頑固だな」
「…私は早く中也の手料理が食べたい の。解る?」
こんなやりとりが、つい面白くて笑ってしまう。太宰はそれにムッとして、
中也の口に短い接吻をする。
「む……!だ、太宰」
「帰ったら『お帰りのきす』もしてあ げる」
ーよくそんなこと云えるな。ー
そう思い乍、中也は顔を赤らめて、
太宰は中也の手を握って、自分達の家へと着くのだった。
- Re: 文スト ほのぼの×太中 ( No.2 )
- 日時: 2016/06/11 09:50
- 名前: アラサワ (ID: w79JdDm2)
「んうぅ……!」
家のドアを開けたら、太宰は申告通り『お帰りなさいのきす』をしてきた。
もう何回やったかわからない位だが、
その行為はまだまだ慣れない。
「だ…ざ…んむ、飯…つ、くんないと…」
そんな俺を見て、太宰は目を細める。
本当、何が善いのだろうか。
「ふっ…これ以上は、止まらなく、な るから…」
「も、手前…いい加減にしろよ……」
中也の足は痙攣していて、太宰が支えて無理矢理立たされている状態だった。
「も、これじゃ飯作れない…」
「…流石にやり過ぎたか」
「どうすンだよ…」
「仕方ない、今日は私が作るよ」
「へ?」
中也は耳を疑った。あの太宰が料理?
食べたことは無いが、旨いのだろうか。
一寸の不安が胸をよぎる。
「だからさ、中也はソファーでお休み
…っと」
太宰が中也を持ち上げる。
「お、おい!太宰、そんなことしなくても自分で歩ける!!」
「煩いな。それとも、明日歩けなくな る位ヤろっか?」
「……それは嫌だ」
「解れば宜しい」
そんな感じで俺はソファーで休むのだが、矢張り太宰が料理をするなンて、
新鮮な光景である。
「中也、出来たよ」
「あ、おお」
見ると其処には美味しそうなものが並んでいた。
ーこいつ、意外と料理旨いな。ー
「いただきます」
一口食べて、又、吃驚する。
美味しい。
「太宰、こんなに料理うまかったけか ?」
「まぁ、前々から姐さんに仕込まれて たし」
「あぁ…そういや俺もそんな感じだっ た」
「だからあの時指に沢山絆創膏を貼っ ていたのか」
「え?そんなことあったっけ?」
「ほらさー」
他愛もない会話で今日という日は過ぎていく。
ーたまには、こういうのも善いかな。ー
そして、二人の夜は過ぎていくのだった。
fin.