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パラレルワールドへ【オリジナル/BL含/異能力】
日時: 2016/10/23 20:05
名前: 朝倉 (ID: m.NeDO8r)

簡単に説明します。

普通の日常に退屈を感じていた青年が、変な老人と知り合って、勧められた世界に好奇心を抱いて、二文字の返事によって、そこへいく。
もう一つの世界であるパラレルワールドへ着いた青年は能力を持っていて……というお話です。

よろしければ閲覧していってください。

2016.10.21 閲覧数200突破!ありがとうございます!

Re: パラレルワールドへ【オリジナル/BL含/異能力】 ( No.8 )
日時: 2016/06/21 13:32
名前: 鈴木洋太 (ID: 0K/ebJFU)

ドンドンドンドンッ

「おーい、ヨータ!まだ寝てんのかー?石井様に怒られるぞー?」

男の声だ。ヨータって俺のことか?ホントに同姓同名なのか……?
しかしなんで服装が変わったんだ?爺さんに何も言われてねぇし。爺さん服だけ変わるの忘れてたんかな?

「ヨーター!」

ドンドンドンッ
玄関の扉を強く叩いて呼ぶ声を聞くと、隣に住んでる人に迷惑だと思われるんじゃないかと思って、立ち上がるとそこへ向かった。
玄関の扉を開けると、茶髪で前髪全部が逆だった眉毛の薄い男が目の前に、隣には壁にもたれかかって腕組みをしている男がいた。

「えっと、なに?」

俺が苦笑いして聞くと、前髪の立った男がわかりやすいように驚き、俺の肩を掴むと大きく揺さぶった。

「ハッ!お前、まさか記憶喪失にでもなったのか!?どーしたんだよヨーター!!」

「とりあえず石井様の所へ行くぞ大吉!」

隣の金髪で髪が右から左へ流れるような癖毛の7:3ワケの男が茶髪の男に声をかけて背を向けると走り出す。

「ハッ!おう!」

またわかりやすい程に驚いて茶髪の奴は俺の手首を掴むと、金髪の男を追って走り出した。
その時、初めて茶髪の男が両手に黒い手袋をしているのに気づいて、少し違和感を抱いた。

Re: パラレルワールドへ【オリジナル/BL含/異能力】 ( No.9 )
日時: 2016/06/22 12:31
名前: 鈴木洋太 (ID: 0K/ebJFU)

車内が見えない黒い車に乗った。
そりゃ少しは躊躇ったけど、茶髪の男が面白かったから少し信用して乗った。
もしかしたら、一緒に遊ぶ仲だったりする奴なのかもしれないと思いもしたからだ。

車に乗るまでにも乗っている間でも茶髪の男は、やけに真剣な表情でこっちを見ながら、まるで子供が産まれそうで病院に向かってる最中の妻を相手にしてる時の夫の態度みたいな感じだ。

「大丈夫だ、落ち着けよ?ヨータ。俺がついてるからな?怖くないぞ。はい、深呼吸して、深呼吸〜」

「おい、大吉!石井様に連絡!」

まさかの金髪の奴が車を運転していた。
さっきから思っていたが、石井様って誰だ?
様付ける程スゲー人なのか?

「わかってるよ!…あれ?…ハッ!しまった…」

「どーしたんだよ、今度は!」

「け、携帯、家に忘れたぁーー!!!」

大声で落ち込んだように両手で頭を抱えて項垂れる茶髪。コイツは馬鹿なのか?アホなのか?

「洋太、テメェ、ウチでは戦力になるっつーのに、何でこんな時期に…!」

金髪の奴が運転しながら苛立った様子で話す。
戦力って、なに、戦争とかするのか?それともゲームとかの?
俺、何かで強いって事なのか?

そんなことを考えていると、暫く経って車が停まった。
茶髪が先に車から出て、俺は外の様子を見ながら車を降りた。
目の前には豪邸があって、それの門の前に降ろされた。

Re: パラレルワールドへ【オリジナル/BL含/異能力】 ( No.10 )
日時: 2016/06/25 21:12
名前: 鈴木洋太 (ID: DVcR0E4k)

うわぁ、まじか…コイツらがずっと言ってた石井様って金持ちの石井様かよ。
俺ってこの世界では金持ちと友達だったり、親戚だったりっていう関わりあるのか?
だったらあんな家からすぐにでも出れば良かったんだけどな…。

金髪の男が、何度か呼んでいたから、きっと茶髪の男の名前は大吉だいきちなんだろう。
なんで手袋してんのかは知らねーけど、二人とも焦った様子でインターホン押して門を開けてもらい、中に入った。

家の中に入るまでが長過ぎて、金髪の男は車を車庫に停めるからと持って行ったのを今更止めておけば良かったと後悔する。

「暑い、疲れた……俺まだパジャマなんだけど、せめてこれどうにかなんないわけ?」

「ヨータはそれしか服持ってないんだぜ?ホントに忘れちまったんだな…あぁ〜!ヨータ〜!」

泣き出しそうな表情と声音に、申し訳ないが「なんだコイツ」としか思わなかった。

Re: パラレルワールドへ【オリジナル/BL含/異能力】 ( No.11 )
日時: 2016/06/26 01:39
名前: 鈴木洋太 (ID: DVcR0E4k)

大体、なんで俺はこの服だけで、生活しているのかも、金ないのに生活出来ているのかも、よくわからないんだが……。
あぁ、やっと出入口らしき扉だ……。明日は筋肉痛になりそうだな…。

そんなことを考えながら茶髪の男を見ると、顔に何かついてるかと両手で顔を触って確認しだす。
出入口らしき扉には取手が無かった。

「…なぁ、大吉。俺は、この扉の開け方知らねぇーから開けてくれないと中に入れないだろ?」

「え?…ああ、なるほど!それで俺にアイコンタクト送ってたわけか!悪い!全然わかんなかった!次から察するようにするな!」

俺は「ダメだな、こりゃあ」と少し思ってしまった。

「これな、扉に触れて…ゆっくり押すとー…」

「お、おおー」

「開くんだよ」

俺に教えるように扉に掌をあてた茶髪は俺を見ながら押し開ける。
音を立てずに静かに開いた扉を見て少し感動してしまった。

「ってか、あれ?ヨータ、俺の名前思い出した?」

「…いや、金髪の奴が何回か呼んでたから、そーかな?って……あ、違ったか?」

「いーや、あってるぜ。まぁ、記憶なくしたってことは、色々俺らにビビるかもしんねーけど、がんばれよ。」

お前らに俺がビビる?こんなアホな奴と、なんかよく分かんないけどIQ低そうな奴らに俺がビビるわけがないだろ。

その時は、そう思っていた。

Re: パラレルワールドへ【オリジナル/BL含/異能力】 ( No.12 )
日時: 2016/07/01 08:47
名前: 鈴木洋太 (ID: DVcR0E4k)

「……この家にエレベーターは無いのか?」

「あるわけねーだろ?」

上の階までやたら長い階段を目の前に脱力気味に言うと、まるで当然といった様子で横に立っている大吉が俺を見て言う。

「…その、さっき言ってた……誰だっけ、石井様?」

「おう!石井様がどうした?」

俺が曖昧に名前を聞くと、大吉の表情が明るくなる。俺は危険でないかどうかだけ聞くことにした。
なんとなく…なんとなくなんだが、この大吉という男は信じてもいいような気がしているからだ。
信じたかったのかもしれない。

「その石井様は怖い人なのか?どんな人物なのかと思ってな…」

「……ヨータ、お前ホントに忘れたんだな…」

大吉は1度驚いた顔をしてから俺の肩に手を置くと悲しそうな表情をして俯く。
こういった対応に先ほどからされていれば流石に慣れる。

「いいから早く教えろ。」

肩に置かれた手を払いながら冷めた態度をとると、暫く考える仕草をした後言った。

「そうだな…怒ると怖い?でも変わってるからなー。俺らには滅多に怒らねーけど、禁句ワードもあって…」

「おーい、お前ら早く来いよ」

大吉の話を聞いている時に話の途中、過ぎるように声が入ってきて、反射的にそちらを見ると、先程の金髪が上の階から声をかけていた。

「おーう!…ま、この話はまた今度ってことで」

無視して大吉の話の続きを聞こうと大吉の方へ顔を戻すと大吉は話が途中なのも構わず無理矢理終わらせて金髪に返事をすると金髪の元へ走って行った。

「え、おい……禁句ワードって何だよ…?」

一番と言ってもいい聞きたいところが聞けなかった。


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