BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- パラレルワールドへ【オリジナル/BL含/異能力】
- 日時: 2016/10/23 20:05
- 名前: 朝倉 (ID: m.NeDO8r)
簡単に説明します。
普通の日常に退屈を感じていた青年が、変な老人と知り合って、勧められた世界に好奇心を抱いて、二文字の返事によって、そこへいく。
もう一つの世界であるパラレルワールドへ着いた青年は能力を持っていて……というお話です。
よろしければ閲覧していってください。
2016.10.21 閲覧数200突破!ありがとうございます!
- Re: パラレルワールドへ【オリジナル/BL含/異能力】 ( No.1 )
- 日時: 2016/06/16 23:20
- 名前: 鈴木洋太 (ID: ERCwuHMr)
俺の名前は鈴木洋太。
昨日までは普通の一般人だった。
俺は就いてた会社が潰れて職を失い、元々ある金は全て使い果たすのが馬鹿な癖で、それが直らず金もなく、親からの仕送りは家賃にし、それも無くなりガス電気水を止められ、住む場所を失った。
「何でこんな時に会社潰れっかなぁ……」
親にも言えず、上記を呟き重いため息を零しながら誰もいない静かで小さな公園のブランコに座っていた。
そんな時、俺に話しかけてきたのはボロボロの汚れた服装で寝癖のついた爺さんだった。
笑って片手を上げて挨拶してきたかと思えば隣のブランコに腰掛けて一方的に話しかけてくる。
笑った時に見える黒い歯や茶色歯は気品さの欠片もない。
「もう一つの世界“パラレルワールド”へ行ってみないかい?」
変わった爺さんだ。変な勧誘はやめてほしい。
黙っていると、その“パラレルワールド”について詳しく語り出した。
- Re: パラレルワールドへ【オリジナル/BL含/異能力】 ( No.2 )
- 日時: 2016/06/16 23:37
- 名前: 鈴木洋太 (ID: ERCwuHMr)
「ここの世界とは殆ど何も変わらないんだけどね、すこーしだけ“変わった人種”がいるんだよ」
笑顔で楽しそうに話している爺さんは両手も動かしながら言う。
「“その人種”は“能力者”なんだけどね?その世界には普通の一般人もいるけど、一人一つの能力を持っている者もいるんだよ!」
(ふーん、爺さんの夢の話か?)
意気揚々と話す爺さんに少し沈んでいた気持ちが解れていて、その夢の話に耳を傾けていた。
「でもね僕の言う“その人種”は一人二つも能力を持ってしまっている者達のことなんだよ。凄いよねぇ」
「爺さんはそこに行ってみたいとか思わないんですか?」
憧れているかのように話す爺さんに軽い冗談の気持ちで笑いながら聞いてみると、はにかみ笑いを浮かべて後頭部をかいた爺さんが下記を述べた。
「いやいや、僕は行けないんだ。この歳になっちゃったら体力もないしね……向こうの世界へ行くには体力が必要なんだ。それは戻ってくる時も同じ。僕が行くなら戻って来る時の体力は余ってないから、この世界へは戻れずに向こうの世界でコロリさ」
軽い冗談のつもりで聞いた質問が現実的に返された。
(夢の話じゃねぇのかよ…?)
俺の心は少し揺らいだ。