BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- ここの生活
- 日時: 2016/08/16 13:37
- 名前: 朝倉 (ID: DVcR0E4k)
適当に自己満に近いオリジナルBL小説載せたいと思います。
気が向いた時に閲覧していってください。
- Re: ここの生活 ( No.1 )
- 日時: 2016/08/16 13:52
- 名前: 朝倉 (ID: DVcR0E4k)
「ここは……どこだ…?」
周りは白い空間。6畳の個室下はタイル。俺は素足。白い服と白いズボンを履いている。部屋には白いベッドがある。布団はない。でも白い枕は一つある。硬そうなベッドに対して枕はクッションのように柔らかそうだ。
部屋の端にベッドが置かれている。ベッドの反対側の壁の方には白い鉄格子が縦に何本もあって、鉄格子の向こう側は見えないように白い布の様な紙のような何かが降ろされている。
扉は一つもない。
鉄格子のある壁の真ん中には引き出しのような物があって、それを引く木製の取手がついてる。
近くには室内の音が取れるようなマイクのような網目状の膜が貼られた物も。
「ここは、どこなんだ…?」
つい同じ事を口走ってしまう。嫌な予感がする。自分の首には何か鉄の様に硬い首輪のような物が嵌められている。指1本入るぐらいの隙間しかない。
(誰もいない個室で独りとは……ストレスがたまって孤独死もありえるな……)
そんなことを考えて、ベッドのある方の壁に座ってもたれかかり、溜息をこぼした。
- Re: ここの生活 ( No.2 )
- 日時: 2016/08/16 14:29
- 名前: 朝倉 (ID: DVcR0E4k)
「なあ!おい!誰か!そこにいるんだろ!?おい!返事しろよ!」
背中を預けていた壁の方から男の声が聞こえる。焦っている声ではなく、陽気にまるで、一緒に遊ぼうぜ、と言い出すかのような声音。壁を叩いているようだ。でも、その相手が近くにいるのか遠くにいるのか距離がつかめない。壁が厚いからなのか、一つ部屋が置かれているからなのか。
ヤクザ者のような絡み口調に会話しないで相手が静かになることは無いだろうと、返事する。
「何だ、誰だお前は。ここはどこなんだ?」
「おお、やっぱり居るじゃねぇか。俺は…ここではナンバーファイブ、No.5って呼ばれてるんだ!本名は、当坂力リキって呼んでくれてもNo.5って呼んでくれてもどっちでもいいぜ?」
何だか嫌な予感がした。それは相手が本名で呼ばれていないこと、別の名前をつけられていることからだ。もしかしたらここは……
「ここは監獄なんだからよ…仲良くしようぜ?これからよろしくな」
- Re: ここの生活 ( No.3 )
- 日時: 2016/08/16 14:40
- 名前: 朝倉 (ID: DVcR0E4k)
「…監獄……」
俺が呟くように言うと、聞こえていなかったのか、まだ陽気な声で俺の様子を伺うような声音で問いかけてくる。
「んで?お前さんの名前は?」
「床沢真二だ。ここでの名前を知らない。俺はこんなとこ知らない。早く出たい」
焦って俺が声を上げると、暫くして小馬鹿にするような笑い声が聞こえてきた。
「おい、兄ちゃん、ここを出られると思ってんのかい?安い考えなら諦めるが勝ちだ。ここは天国だぞ?ここでの名前なら枕の裏に数字がある。それを見ろ」
男の言葉を聞いて慌ててベッドに乗ると、触り心地の良いクッション性の枕を裏返す。俺が乗った拍子にベッドは軋み、枕の裏には4と黒字で書かれていた。