複雑・ファジー小説

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偶然の賜物——ぼくが奇人で殺人鬼?——
日時: 2011/04/02 22:52
名前: 弌杙 (ID: 8HTDhaI.)

どうも、あんまり文才ない中二病患者候補筆頭人物こと弌杙(ひとぐい)です。自分よりこの小説の内容と題名を覚えていただけたら幸いです。

この小説、更新が亀の0.3倍です。そのスピードが許せるという宇宙のように寛大な心の持ち主様以外は電源ボタン、または画面左上にあるであろう戻るボタンを連打する事を推奨します。

でも本当に連打したらPC壊れる確率高くなるので気をつけてください。

それでは書いてみようと思います。良くも悪くも偶然が作り上げたストーリー
に、なる予定です。


読んでくれた方々————————————————————
・ハナビラs
・蘭冠s
・東哉
・勾菜s

Re: 偶然の賜物——ぼくが奇人で殺人鬼?—— ( No.21 )
日時: 2011/04/03 09:50
名前: 弌杙 (ID: 8HTDhaI.)

変に不幸体質の主人公ですからね
ここから先もドタバタありそうですよ

Re: 偶然の賜物——ぼくが奇人で殺人鬼?—— ( No.22 )
日時: 2011/04/04 01:24
名前: 弌杙 (ID: 8HTDhaI.)

第二話——経緯があって

—————ピピピピピピピピピピピピ

「………………ねむ」

………この音嫌だなぁ
後で設定し直そう
携帯のアラーム機能を止めて待ち受けを見る
………何故七時半?
え?携帯の充電は切れてなかったし、昨日合わせたからずれてもいないはずなのに……
なんでこの時間なんだよっ!
飛び起きて急いで着替えて鞄を持って外に出る

あぁ、もう!何で七時半!?一時間も寝坊したし!
確かに昨日は寝るの遅かったけど!殺人鬼、じゃないや出月と話し込んでて寝たのが四時だったりしたけど!
駅のホームで飛び乗り乗車をしてギリギリ遅刻の電車に乗る
そしてもう一度携帯の待ち受けを見る
但し、さっきとは違って見たのは時間じゃなくて充電の残り具合

「………嘘だろ」

夜に満タンにしたはずなのに半分以上無くなっていた
つまり、予想だと一時間前にアラームが鳴ってもぼくが気付かずに寝ていて、一時間ずっと鳴りっぱなしだった。それで、いつもより無駄に充電が消耗された。というわけ
………おいおい、そこまでぼくは熟睡してたのかよ
確かに昨日は久しぶりの運動に遅くまで出月と話し込んでたっていうのはあるけどさぁ
アラーム鳴りっぱなしで一時間寝てたっていうのは無いだろ、普通
携帯を出したついでにアラームの音を変えておく
普通のアラーム音から目覚まし時計の音に変えた

電車から降りて走って学校に向かう
すれ違う生徒はほとんどいない
多宮高校は真面目な学校なのだ。ぼく等の事以外は
昇降口で上靴に履き替えて階段を駆け上がる
直ったばかりだと思われる教室のドアを開けると———

「あ、ちく!おはよ!遅かたね!ちくが遅刻なんて珍しいね!雨でも降るのかな?でも今日は太陽マークだたよね!」

———詩菜が床に直接積み上げられたクラスメイトの上に立って笑顔で元気よく朝の挨拶をしてくれた

Re: 偶然の賜物——ぼくが奇人で殺人鬼?—— ( No.23 )
日時: 2011/04/04 10:40
名前: 弌杙 (ID: 8HTDhaI.)

「また………やっちゃったの?詩菜」

ぼくは疲れたように、呆れたように詩菜に言う

「だてちくに会いに来たのにちくがいないんだもん。つまんなくてあそぼ、て言ても誰も遊んでくれないんだもん。だからね!あたしが遊んであげたの!」

元気よく、可愛い笑顔で詩菜が言う
……ぼくの所為?これってぼくの所為ですか?
ぼくは普通にあるような理由で普通に五分遅刻しただけなんだけど……
その五分にクラスメイトの安全がかかってるとか思う訳ないじゃん。ねえ?
…………嘘です、知ってました。詩菜がぼくと仲良くなる前から詩菜は『つまんないから遊んだ』って言う理由で自分のクラスメイトに重傷を負わせた事も、今となってはその暇つぶしの玩具が自分のクラスメイトからぼくのクラスメイトに替わってるる事も知ってました
だからさぁ

「普通が欲しいんだって、ぼくは」

まあ、とにかく部室に行こう
みーちゃん先輩に会えば何とかなる

「詩菜、みーちゃん先輩に会いに行こう」

「お!ちくからお誘いが来るなんて珍しい!」

そんな事を言って飛び降りる詩菜
飛び降りた時にクラスメイトが呻き声を上げたから上の方は無事らしい

「ほら、早く行くよ」

「ラジャ!早く行こ!」

そうして詩菜に引っ張られてぼくは教室から出て部室に向かった

Re: 偶然の賜物——ぼくが奇人で殺人鬼?—— ( No.24 )
日時: 2011/04/05 09:59
名前: 弌杙 (ID: 8HTDhaI.)

「あー………まあ、クラスメイト君達にはドンマイとしか掛ける言葉はねぇな」

世界一の苦笑でみーちゃん先輩が言う

「まあね………最近平和だったからすっかり忘れてたよ」

昨日帰り道で巷で話題の殺人鬼と仲良くなったけど
とは流石にみーちゃん先輩の前では言わなかった

「ちくの平和てきとあたし達とはズレてるよね!」

「五月蠅い、お前が犯人だ」

「何故だ!あたしは何もやていない!」

半分本気のみーちゃん先輩と完全にはしゃいでる詩菜
で、それを傍観するぼく
ふむ、ぼくに新しく話し相手が出来たのとそれが殺人鬼なのを除けば至極普通の風景だ
このシーンだけ切り取ればぼく等が奇人だっていうのを隠さなくても普通だろう

「ほんと………平和だよなぁ」

「どこかだよ」

「そだね!ちくとみちゃがいれば平和だね!」

「「それは違うだろ」」

ナイス、みーちゃん先輩
ぼくも突っ込んだけどさ、みーちゃん先輩の反射的な突っ込みには勝てないよ

「で、詩菜どうするの?別に呼び出されたりはしないだろうけどさ」

まあ、そんなこと訊いても返って来る答えは決まっていて

「ん?ずとここにいるよ?別に良いじゃん、他の所行てもつまんないだけだし」

………ですよねー

Re: 偶然の賜物——ぼくが奇人で殺人鬼?—— ( No.25 )
日時: 2011/04/06 01:13
名前: 弌杙 (ID: 8HTDhaI.)

「じゃあちく、バイバイ!また遊ぼね!」

「バイバイ、詩菜」

電車で詩菜と別れる。みーちゃん先輩がいてくれた方が突っ込み役としては楽なんだけど、みーちゃん先輩は一人だけ家の方向が違うのだ
………疲れたぁ、なんか詩菜といると疲れる
みーちゃん先輩は癒される、昨日話した出月は和む
……いや、殺人鬼と話して和むってどーよ?
まあ、そこは『奇人だから』で済まそう
最初は何で奇人の中にぼくが入ってるのか分からなかったけど、今ではもう諦めた
きっとあの二人と仲良くしていけるってことで奇人扱いなんだろう

駅から今日は家まで直行
昨日みたいに寄り道もしないし空を見上げたりもしない
昨日それやって今までで一番の不幸に遭ったからね
そして家の鍵を開け——れない?
て言うより開いてる?
学校に行った時には掛けたから……
泥棒とかかな?やだなぁ、それこそ不幸じゃん

なるべく音をたてないように家の中に入る
右手には常備している木工用カッターを持って
でも、家に入った時にはそのカッターは最初の用途とは別の事で使われた
いや、最初に不法侵入者を刺そうとしたんだから一緒か
ただ人か鬼かの違いで

「おっ、お帰りー。ってうわっ!」

うわー、ぼくがカッター投げただけで間抜けな声出してやがる。この不法侵入の殺人鬼

「……何しに来たの?昨日別れたばっかりだよね。その無駄に色素薄そうな髪染めに来たの?それともその蒼い瞳のカラコンを取るために来たの?うちに来るなよ」

「……なんか言葉に棘が多いよな。俺の髪の毛は色素薄いけど地毛だし、そもそも染める金なんてねぇよ。瞳の色も生まれつきだ。あとその言い方だと俺が昨日別れ話を持ち掛けられた彼氏みたいに聞こえるから止めろ」

「じゃあ本当なんの用で来たんだよ。用もないのにうちに来るな。出てけホームレス」

「うわっ、ひっど……。俺はただ今日分解した奴がケーキ持ってたからそれのおすそ分けに来ただけだって」

「……君はぼくに死んだ人間が直前まで持ってたケーキを食べろと?」

「何言ってんだよ。こんなのは持ち主に何かあっても変わらねぇって」

そう言って呑気にケーキを食べてるホームレス殺人鬼
……じゃなくて出月
うん、ぼくが甘党だってことを覚えてくれてたのは嬉しいよ。なにせ昨日一回話題に出て二人でそれなりに盛り上がって買ったドーナツを分けた位だもんね
でもね、ぼくは一回も住所を教えた覚えがないんだが……

「住所?そんなの調べれば出てくるし。お前も食え」

笑顔でチョコケーキを渡してくる出月
みーちゃん先輩は苦笑がきっと世界一似合う苦労人だけど出月は笑顔がきっと世界一似合う殺人鬼だと思う
笑顔が似合う殺人鬼なんて洒落にもなんないよ


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