複雑・ファジー小説
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- 偶然の賜物——ぼくが奇人で殺人鬼?——
- 日時: 2011/04/02 22:52
- 名前: 弌杙 (ID: 8HTDhaI.)
どうも、あんまり文才ない中二病患者候補筆頭人物こと弌杙(ひとぐい)です。自分よりこの小説の内容と題名を覚えていただけたら幸いです。
この小説、更新が亀の0.3倍です。そのスピードが許せるという宇宙のように寛大な心の持ち主様以外は電源ボタン、または画面左上にあるであろう戻るボタンを連打する事を推奨します。
でも本当に連打したらPC壊れる確率高くなるので気をつけてください。
それでは書いてみようと思います。良くも悪くも偶然が作り上げたストーリー
に、なる予定です。
読んでくれた方々————————————————————
・ハナビラs
・蘭冠s
・東哉
・勾菜s
- Re: 偶然の賜物 ( No.6 )
- 日時: 2011/04/01 23:34
- 名前: 弌杙 (ID: 8HTDhaI.)
「ちく!次ちくが歌てよ!」
「あ、俺も聞きたい」
ニコニコ笑顔でマイクをこっちに渡して来る詩菜と一人完全に安全地帯にいて呑気に手を上げちゃってるみーちゃん先輩
えー……なんでぼく?
「ちくは絶対歌上手いもん!そこら辺の歌手より上手いもん!」
「同じく、お前自覚しろよ。一度マイクに自分の声録って聞いてみろよ」
「嫌だ。ぼく音痴だし、知ってる曲はそれなりにあるけど……」
てか詩菜の後ってプレッシャーが勝手にのしかかって来るんだって
詩菜は口癖さえ直せば(もしくは除けば)すっごい上手いから
声高いしさー、音域広いしさー、滑舌良いしさー
羨ましいよ、まったく
「ちく!曲入れたからね!歌てね!」
「あー………ラジャー」
……曲は知ってる、いつも歌わされる曲だし
てかこの曲しか詩菜の前で歌ったことなくね?
「建前だけの感情論で全てを量ろうなんて、そんなのはお門違い、笑わせないでよね 」
……この曲確かに歌いやすいけどさぁ、周りの二人の視線が痛いんだよ
- Re: 偶然の賜物 ( No.7 )
- 日時: 2011/04/02 12:10
- 名前: 弌杙 (ID: 8HTDhaI.)
「……相変わらずの歌唱力だよな」
うん、これがぼくが歌い終わった時のみーちゃん先輩の第一声
間がすっごい気になるけどそれはスルーの方向で
「ちくカコイイ!惚れちゃうよ!」
「は?なんで詩菜がぼくに惚れるんだ」
よ、を言う前に詩菜に全身でタックルされて強制終了
そのまま一緒に倒れる
……痛い、当たり前の事だけど痛い
受け身とってもなお痛い
「……詩菜、みーちゃん先輩が見てる」
「ん?友達だたらこんな事もするんじゃないの?」
しねぇよ。友情観がなんかずれてるよ
……あ、ずれてるからこその奇人三人衆だっけ?
「お前等、くっつくのは良いけどそれを見る俺の立場にもなってみろ」
「えー、ムリムリ。あたしはここにしかいないんだよ〜、知ってた?」
「それは誰でも知ってる」
ナイス突っ込みみーちゃん先輩
反射的な突っ込みに進化してるよ
- Re: 偶然の賜物 ( No.8 )
- 日時: 2011/04/02 13:06
- 名前: 弌杙 (ID: 8HTDhaI.)
「あー……どうする?帰るか?」
「え、帰ってもつまんないし」
「同じく。みーちゃん先輩はいいけどぼくと詩菜は退屈だよ」
「いや、俺だって退屈だし」
苦笑するみーちゃん先輩
なんか苦笑が多い今日この頃だな……
「でももう8時なんだけど……」
「いやだ!帰らないよ、今日は学校にお泊り大会だ!」
「「それは無理」」
さすがに寝る場所は家の布団の中だ
学校に泊まるとか無理だろ。あ、いや、出来るけど
「あ!だたらゲムでもやろよ!」
「ゲームだね。どうする?みーちゃん先輩。ぼくは9時に学校から出れれば良いんだけど」
「俺は10時までOK」
「あたしは1日中オケ!」
「一回家帰ってからまた学校に来ましょうね、椎名詩菜さん」
「しいなが二回……なぜそんな名前に…」
確かに親のセンスが疑われる名前だよな……椎名詩菜って
他人の事言えないけどね
- Re: 偶然の賜物 ( No.9 )
- 日時: 2011/04/02 15:03
- 名前: 弌杙 (ID: 8HTDhaI.)
「それじゃあ、今日は解散な。各自荷物を持って帰る事」
みーちゃん先輩の一言で軽音部主催カラオケ大会はお開きになった
詩菜が拗ねてるけどそこは途中まで一緒に帰ろう。そこからは知らないよ
「それじゃあ途中まで一緒に帰ろうか、詩菜」
「ちくと?なんか巻き込まれそだよ」
「それは……否定はしない」
否定したら後で嘘吐きとか言われそうだからね
てかぼくの不幸体質はそんなに劇的な物じゃない
「お前も先輩らしくなったなぁ、俺は一年間頑張って良かったと思うよ」
「………まあ、みーちゃん先輩には感謝してるよ」
「うな?なんの話?あたしがいなかた頃だたら止めてよね」
まあ、ぼくが一年の頃の話だからね
「じゃ、みーちゃん先輩さようなら。また明日」
「みちゃバイバイ!明日も来るよ!」
「おう、授業受けてからこいよ」
笑顔で手を振るみーちゃん先輩
笑顔で手を振り返す詩菜
無表情で手を上げるだけのぼく
今日の学校での出来事
あとは今日で一番平和だと思った瞬間だった
- Re: 偶然の賜物——ぼくが奇人で殺人鬼?—— ( No.10 )
- 日時: 2011/04/02 16:17
- 名前: 弌杙 (ID: 8HTDhaI.)
「じゃあちくバイバイ!また明日ね!」
「じゃあね、詩菜。明日は教室破壊しないでね」
ひとつ前の駅で詩菜と分かれる
そこからは一人電車に揺られてのんびり帰る
詩菜といると疲れるからなぁ……
喋り方の解読が一番疲れる。しかも早口だから集中して聞いてないと聞き逃しちゃうし
「次は陽葉駅。陽葉駅お降りの方は——」
ほぼ毎日聞いている馴染み深いアナウンスが聞こえる
陽葉町がぼくが住んでいる街の名前。小さいけど不便って事もないし住みやすい街だったりする
そんな街に殺人鬼って……嫌だなぁ、剣呑だなぁ
そんな事を考えて電車を降りる
定期券を使っているから安い安い
駅の中でお弁当を買ってから帰る
ついでに美味しいドーナツも
ふらふらと夜道を歩く
今日は月がやけに明るいなぁとか思ったら真っ赤だった
皆既月食か、綺麗だなぁ、血みたいだなぁ
……え?血?さっきぼく血って言った?
なんでそこで血が出た?そんな険呑な印象が月に出るわけないだろ
ゆっくり後ろを見た
いつもの道から外れて路地裏に来ていた
きっと上ばっかり見てたからだと思う。ただ問題はそこじゃない
次は反射的に前を見た
—————殺人鬼が笑ってた