複雑・ファジー小説
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- 主はそれを運命と呼ぶ 夢喰らいと悪魔憑き
- 日時: 2012/01/01 17:03
- 名前: 李友 (ID: LuHX0g2z)
どうも、初めましての方はどうも。
はじめましての方でなくてもhello。
李友といいます。別名泡れもん
面倒くさいけど、どうぞヨロ。
ともかく、書きます。
主はそれを運命と呼ぶ 夢喰らいと悪魔憑き
スタートです。
prologue>>1
第一章 >>2-20
一節
第一話>>2 第2話>>4 第3話>>7 第4話>>10 第5話>>11
二節
第6話>>12 第7話>>15 第8話>>16 第9話>>17 第10話>>20
第二章 >>23-40
第1節
第11話>>23 第12話>>24 第13話>>26 第14話>>27 第15話 >>33
第2節
第16話>>34 第17話>>35 第18話>>38 第19話>>39 第20話 >>40
第三章 >>41-
第1節
第21話>>41 第22話>>42 第23話>>43 第24話>>44 第25話>>45
- Re: 主はそれを運命と呼ぶ 夢喰らいと悪魔憑き ( No.33 )
- 日時: 2011/12/26 10:21
- 名前: 李友 (ID: LuHX0g2z)
第15話
そんな彼女の事を見ると、なんか…。
今までなんかすごい優等生みたいなのイメージだったのが一気に壊れた。
そういえば彼女が誰かと言い争いをしているところを見たことがない。
こう、自分に向かってぐわっと言いかかられるのって、慣れてないのかもしれない。
大事にされて生きてきた。みんなに正当化され、自分が正しいのだと思って生きてきた。
そんな彼女の本当の姿が今、ほんの少しだけ見えた気がした。
情けない女。
自分は相手の事平気で言うくせに、言われると何もできないだなんて。
やっぱり好きになれる気がしない。
フィオナは先に部屋を出た。
メグはなんか、複雑な気分だった。
夢喰らいに、うまく付き合えないクラスメイト。
面倒なことを二つも抱えて…。
でも、それでもめげたりするのは自分らしくもない。
だから今まで通り、思った通りに動けばいい。
頑張れよ。そう自分に言い聞かせた。
それにつけても…。
『必死に?ふぅん。そうやって君は言い逃れをして…僕らの事、死に追いこんだったんだよな』
『僕…あの子の事を裏切り、迫害した魔女め。』
彼のあの言葉…。
あの圧迫感。
私が、彼に何かをしてしまったらしい。
でも、そんなの思い出せない。彼は教科書で見た夢喰らいなのだから…。
初対面に等しいともいえる。
でも、どこかで見たこともあるんだ。
………
思い出せない。
- Re: 主はそれを運命と呼ぶ 夢喰らいと悪魔憑き ( No.34 )
- 日時: 2011/12/26 11:33
- 名前: 李友 (ID: LuHX0g2z)
第16話
授業中も、そのことが抜けなかった。
「〜ですから!〜で、〜でね?〜だから」
重要な部分だけいつも聴こえない。
先生もそんなに喋りまくらないで簡潔にまとめてくれればいいものを。
ぼーっと先生の話を聞いていると、ぴしゃりと痛いものが背中にあたった。
「レオヴァーヌ!ぼーっとしていたわね!」
「あ…すみません。先生の授業長いなぁって思って。」
あれ?コレ禁句だった気が…。
見る見るうちにルースティ先生の顔は紅潮していく…。
「マーガレット=レオヴァーヌ!今日はあなただけ宿題を100倍やっていただきます!1週間以内に終わらせること!!」
「その必要はない。」
「!!」
聞いたことのない、低く醜い声。
一体誰!?
皆、きゃーっと言いながら教室の隅に隠れてる。
みると、そこには銃を構えたフェルヴェリオ兵がメグたちの方を狙っている。
「アン=プレイジーナ=エドラ=ルースティだな!?」
そんなに名前長かったか。
どうりで名前教えてくれなかったはずだ。
「私立ヴァンヒッティ校の生徒をかくまった罪で逮捕いたす。」
せ、先生…逮捕されちゃう。
何かできることはないだろうか。
何もできない。
「…まぁ、見つけた以上はどっちにしろとらえられる運命だったんだがな。」
…それだ。
どうして、私たちはこんなに圧迫されなくちゃいけないんだ。
それ…。
「なんで…。」
思わず言葉をこぼす。
それに兵士たちは反応し、メグの方を見る。
「なんだあのガキ。」
「なんであたしたち、こんな目にあわされなくちゃいけないの?」
- Re: 主はそれを運命と呼ぶ 夢喰らいと悪魔憑き ( No.35 )
- 日時: 2011/12/26 17:51
- 名前: 李友 (ID: LuHX0g2z)
第17話
ベルテイのにんげん…。
全ての人間の言葉のように聞こえた。
兵士は相変わらずの嘲るような目つきでメグを見下ろした。
「ふんっ言えないね。俺たちはボスの為にやっているんだよ。」
「とにかく、ここにいる子供らは生かしておけねえ。おら、どけっ」
銃でメグはぶたれた。
「イタッ…!」
腕が思いきりジワジワと痛んだ。
そのまま意識を途切れて——
「どこ…ここ?」
でも、一瞬で思い出せた。
ここは、夢くらいに出会った場所。
夢の世界で——
「あぁら、やっぱり来たわね?」
「え?」
目の前に現れたのはあの少年じゃない。
今度は少女だ。あの少年に劣らずとても可愛らしい姿。
「あ、あたし?」
「ええ、そうよ〜?『魔女』さん♪」
「…夢喰らい!?」
少女は怪しげにほほ笑むと、にんまりと口の端っこを引き上げた。
「そ〜うよ〜んん」
「ねぇ、あんたは昨日の子の仲間なの?」
それを言うと、少女の表情はぴたりと止まった。
しかしまたニコニコ笑顔になって…。
「まぁ、そうかもねぇ。でもあたしとあの子は一心同体よ?」
え、こっちが氷結しそうなお言葉。
「ど、どういう?」
「変幻自在の夢くらい様になれない姿なんてあって?」
…これには驚いた。
人が姿を変えることができる?
しかも、あんなクールな少年からこんなお転婆少女に?
え、えー?
それはあり得ないんじゃないか。いくらなんでもね。
「やめてよ、そういう冗談。笑えないわ?」
「じゃあ、変身してみましょうか?」
不敵にクスクスと笑い、彼女は静かに目を閉じた。
- Re: 主はそれを運命と呼ぶ 夢喰らいと悪魔憑き ( No.36 )
- 日時: 2011/12/26 19:36
- 名前: よく脛ばかり蹴られて痛い男 (ID: .s3gNE4a)
>>32
心得たべさー
- Re: 主はそれを運命と呼ぶ 夢喰らいと悪魔憑き ( No.37 )
- 日時: 2011/12/26 21:04
- 名前: 李友 (ID: LuHX0g2z)
>>36 何がだー?