複雑・ファジー小説

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Dream Revival —再生の協奏曲—
日時: 2012/03/26 14:02
名前: 夏樹 りん ◆IP0D6MCWdg (ID: mP9fdSv/)

どうも! 夏樹 りんです。
今回は複雑ファジーでは二作目になります。
一作目は黒歴史です。本当に。

今回は完璧自己満足で成り立つと思いますが、何卒宜しくお願いします。

今回は今までと違う三人称小説ですが、たまに一人称小説になり、読みにくいかもしれません。なので読みにくいならそう指摘してくださると嬉しいです。


目次
序章>>1 >>2 >>3 >>6 >>7 >>8 >>15 >>19

第一章「夢と流星の島国」
>>24 >>34

Re: Dream Revival —再生の協奏曲— ( No.34 )
日時: 2012/03/26 13:50
名前: 夏樹 りん ◆IP0D6MCWdg (ID: mP9fdSv/)

「”ドリーム・アイランド”?」

首をかしげる来衣。それを見たソリチュードはかすかにときめいたとか、ときめいていないとか。

「ああ。ミーティア・アイランドの隣の島国なんだが……って説明いるか?」
「いらなーい。早く図書館いきたーい」
「はぁ……」

幼稚な来衣にため息をつく。ユイトと同じだ、とソリチュードは思う。ユイトも正直言うと、幼稚。本人に言うと怒られるし拗ねるだろう。拗ねる時点で幼稚だ、と思ったソリチュード。来衣は拗ねるというか、キレルタイプだろう。













美しい調度品がいくつもある部屋。広く、リビングのような部屋にはベット、机など個人の部屋に置いてあるようなものが置いてある。
ベットに一人少年が寝転がっていた。服装からして高い身分のものなのだろう。

「はぁ……どうしたら、いいんだろうか。ただ、決められた道を通って死ねばいいのだろうか……」

悩む少年は起き上がり、窓から空を見る。青く真っ青な空には二羽の小鳥が優雅に、舞うように飛び回っている。少年はこの光景に少し胸を痛めた。

——同じ、同じ”生命”だというのに、何故こうも違うんだ……

少年は鳥かごの中の鳥。自由など無い。ただ、決められた運命に身を委ねるだけ。それが、辛い。自由に生きたい。彼は強い夢を持っていた。

コンコン

突然聞こえたドアをノックする音。少年は不愉快にもなりながら「なんだ」と答える。

「レルフ様、陛下がお呼びです。直ちに王の間に来るようにと……」

ドアの向こうからする声は、若い女性の声——メイドの声だ。少年——レルフは、さらに苛ついていた。一番嫌いな人物に呼び出されるとは、思ってもいなかったから。

「レルフ様?」
「分かっている。下がれ」
「はい」

メイドは立ち去り、静かになる。

「……憂鬱だ」

レルフは頭を抱え、部屋から出て行った。王の間へ向かって——









「ドリーム・アイランドには、門をくぐって行くんだ」
「わざわざ門くぐんのーメンドクサっ!」

ソリチュードと来衣は家を出て5分ぐらい歩いていた。
そして、たった5分だというのに、来衣のことがかなり分かった気がした。
1つ、面倒なことが大嫌い。2つ、年上には必ず敬語。3つ、グダグダしているのは家のみ。4つ、ドS。5つ、ヤル気無いと目が死んだ魚のような目になる。
なぜ、たったの5分でこんなにも分かったのか。それは彼女自身の行動と、自ら話したのだ。

——コイツ、よく委員会の委員長になったな。

第一感想はこれだった。家での、生活ぶりからは絶対に想像できなかった。驚くと一発殴られたが。

——でも、アレが”素”なんだよな……ユイトとかは知らないのか……

と、考えていたがソリチュードは来衣の問いに答えた。

「門をくぐるにはな、ちゃんと理由があるんだそれは……」
「夢島と流星島は本来離れて存在しているため、橋などではいけない。しかし、門<ゲート>をくぐることにて、行くことが出来る。門<ゲート>には物質移動が出きる魔力があり、離れている所でも瞬時行くことが可能……でしょ?」
「! あぁ」
まさか、理由を知っているとは。関心したソリチュード。説明する手間が省けて良かったとは思っているが不思議でならなかった。
それに対して、来衣は自慢げ。これを世間にいう「ドヤ顔」というやつだ。

——これでも、日本の学校にいたときは学年3位だったんだぞ!

日本の学校の勉強と、門<ゲート>とは一体なんの関わりがあるのだろうか。

Re: Dream Revival —再生の協奏曲— ( No.35 )
日時: 2012/03/26 14:09
名前: 風鈴 ◆IP0D6MCWdg (ID: mP9fdSv/)
参照: 元・夏樹 りんです

えー、HN変えましたー

「風鈴」です。
間違えないでくださいね……?

Re: Dream Revival —再生の協奏曲— ( No.36 )
日時: 2012/03/26 19:10
名前: チェリー ◆LhGj6bqtQA (ID: BWMGeVTj)

風鈴に変わったんだ〜^^
間違えないようにするね!

コメ返しと番外編 ( No.37 )
日時: 2012/03/26 19:35
名前: 風鈴 ◆IP0D6MCWdg (ID: mP9fdSv/)
参照: 元・夏樹 りんです

>>チェリー
間違えちゃ駄目だぞ!






風鈴(以下、風)「憂鬱です。でも今日は嬉しかったです。だって委員長の顔が見れたから」
ユ「変態」
風「はぁいぃ?」
ユ「サーセンした!」

来「だっせぇw」
黒「ユイトのばーかばーかw」
ヴァ「早く本編に出たい……」
来&黒「……」
白那(以下、白)「ハァ……」

来&黒「白那ァ!?」
白「は〜ろ〜」
風「もう恐らく出ないだろう、白那ちゃんです」
白「え〜でもプロットには出番がまだまだ沢山……」
黒「俺は最近でていない」
ユ「ソリチュードばっかりじゃん!」

黒「ソリチュードとフラグたってね?」
来「えーでも、ソリチュードって……」
風「内緒なんだぜ! そして、冒頭に関してはスルーかい? ハハハ」
ユ「えー、でも風鈴って新・委員長なんだろう?」
風「前・委員長に恋をしましたが、何か?」
来「憧れが恋心に変わったってやつね〜」
黒「青春だな」
風「チェリーに凄いって言われましたw」

ユ「ははw」
白「でも、皮肉ね」
風「同学年に、いい人いないし〜男子優しくないし〜」
来「委員長優しいんだw」
風「でなきゃ惚れないと思うw」
白「www」
黒「男子は素直じゃないんだよ」
風「どうせ、本能か理性だったら本能が勝つんだろう? 男子って」

来「風鈴が恋をしたのもそういう奴だろう?」
風「それが男子です(キリッ!」
黒「分からん奴だな……」
ユ「本能……」
風「我が親友(?)とも話してた。ヤられそうになったら嫌だね〜って」
ユ「ヤが何故カタカナ?」

黒「知らなくていいぞ」
白「子供は知っちゃいけませんw」
来「ゲームでもやっていなさい」
ヴァ「……私、忘れられてる……」

一同「あっ!」


Re: Dream Revival —再生の協奏曲— ( No.38 )
日時: 2012/04/01 13:42
名前: 風鈴 ◆IP0D6MCWdg (ID: mP9fdSv/)
参照: 元・夏樹 りんです

「でも、なんで門<ゲート>のことを知ってんだ?」
「本で読んだ」
「即答……」

他愛も無い会話をして門<ゲート>まで行く二人。門<ゲート>までの道のりはさほど遠いわけでは無いのだが、歩いていくのには少し遠い。それに、季節が季節のためかなり辛い。今、現在のミーティア・アイランドの季節は、夏。そして、ソリチュード達は夏休みというパラダイスな時期だった。ソリチュードは今年で15になるため、受験などで忙しそうだが、どうやら受験なんて無いらしい。来衣も今年で15になるのだが、この島ではもう既に誕生日を迎えているため一応15である。受験生だ。この島には受験という苦痛が無いためかなりショックだったそうな。

「それにしても、お前は暑くないのか?」

汗を拭いながらソリチュードは言う。かなり暑そうだというのに来衣は、あんまり汗をかいていなかった。

「アタシ、暑いの平気〜」

気分上々で言う来衣に少々殺意を覚えたソリチュードであった。
と、歩いているうちにいつの間にか門<ゲート>についていた。
門<ゲート>は大きく空まで届きそうな高さ。色は空色で、いたってシンプル。本当にシンプル。門<ゲート>の前には門番が立っており、右側には、かなり厳つい顔をした男がいた。左側には朗らかとした少年が立っていた。

「少年でも門番になれるの?」
「アルバイトだろ……」
「こんなアルバイト嫌だ……」

ヒソヒソ声でしゃべっていたため、門番二人は首をかしげていた。
会話をやめたら二人は門<ゲート>をくぐる。くぐると一瞬眩い光が体を包み込む。そして、気付いたら城下町のような所に居た。

「スッゲェ……」

来衣は感嘆の声を漏らす。こんな非科学的なことが起きるんだ……と。それを見たソリチュードはかすかに微笑んだ。

「さっさと行くぞ」
「へーい」

二人は図書館へと向かい、本を返却し30分ほど滞在した。
来衣は色々と本をみて見たが、あまり善いと思う本は無かったが、一つ、面白いと思った本があり借りた。


目的を終えた二人は変えるため、門<ゲート>に向かう。途中、一人の男がぶつかってきた。

「ちゃんと前向いて歩けよな!」

男は怒りながら言っている。他の人がみたら怯えるのではないのかと言いたくなるほど、顔が怖い。
しかし、そんなことを気にもせずに言い返した来衣。

「ぶつかってきたのは貴方じゃないんですかね? ハゲジジィ」

確かに男はハゲている。周りの人達は来衣の言った言葉に反応し、ハゲた男の後頭部などを見るなり笑いだした者も居れば必死に笑いを堪えている者も居る。中には、哀れみの目で素通りしていく者も居た。
男はご立腹のよう。鼻からかなりの息が出てくる勢いだ。

「俺が、俺のハゲが、ハート型だからって、なめてんじゃねえ!!」

その場に居た者達のほぼ全員が大爆笑した。
しかし、その笑い声が一瞬にして悲鳴に変わった。

ーーパァン

突如響き渡った銃声。流れ出す血。

「殺すぞ?」

ハゲた男の歪んだ笑顔。

「あっほらしい」

肩から血を流しながら笑う来衣。

周りの者達はただ立ち尽くすだけだった。


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