複雑・ファジー小説

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Dream Revival —再生の協奏曲—
日時: 2012/03/26 14:02
名前: 夏樹 りん ◆IP0D6MCWdg (ID: mP9fdSv/)

どうも! 夏樹 りんです。
今回は複雑ファジーでは二作目になります。
一作目は黒歴史です。本当に。

今回は完璧自己満足で成り立つと思いますが、何卒宜しくお願いします。

今回は今までと違う三人称小説ですが、たまに一人称小説になり、読みにくいかもしれません。なので読みにくいならそう指摘してくださると嬉しいです。


目次
序章>>1 >>2 >>3 >>6 >>7 >>8 >>15 >>19

第一章「夢と流星の島国」
>>24 >>34

Re: Dream Revival —再生の協奏曲— ( No.7 )
日時: 2012/03/26 19:13
名前: 夏樹 りん ◆IP0D6MCWdg (ID: mP9fdSv/)

「どうやら、光に愛された少女の人形は無事、還ったようだね」
「これで、動く……壊されかけた、光の歯車が、きっと……」
「光の歯車、闇の歯車、狭間の歯車、すべてが揃う、もうすぐに」
「闇の少年の人形は一体何時になったら戻るのですか?」

白き部屋にて、4人の少女達が会話をしていた。紺色のコートを羽織った黒い髪の少女、白いワンピースに黒のコートを羽織った茶色い髪の少女、紅いドレスを着た紅き髪の少女、桜色の着物を着た黒い髪の少女。皆、退屈そうだ。紺色のコートを羽織っている少女は言った。

「光に愛された少女の件だけど……一回記憶を封じなければならいかもしれないね。……彼女にとって、”彼”が居ないのは」

少女が続きを言おうとすると、茶色い髪の少女が遮る。

「悲痛……」
「ユラ……頼むから遮らないでくれないかな?」
「ごめんなさい、リートゥス。でも、感じたから。彼女の、心の悲しみが、痛いほど……」

茶色い髪の少女、ユラは悲しそうに言う。それをみたリートゥスは黙り、俯く。それを見た紅き髪の少女は不機嫌そうに言う。

「頼むから暗くならないでくれ。暗いとこっちまで暗くなる」
「ランリ……」

紅き髪の少女、ランリは顔をしかめていた。暗い雰囲気はこっちまで暗くなるからやめて欲しい、これは周りが暗くなると必ず言う台詞。

「ともかく、光に愛された少女の記憶を封じるのは、危険なのでは?」

着物を着ている少女は心配気味に問う。

「桜子の意見はもっとだ。しかし、光が闇になってしまったら色々大変だろう? 今の世界のようじゃ」
「確かに、”古の双子”のうちの妹の方は……偽者であり、滅んだ世界の生き残りだったもんな。世界の理が乱れているのに、バランスが崩れているのに……」

リートゥスとランリは考え込む。滅んだ世界、神の意思で滅んだ世界の生き残りは、滅んだ世界の力を吸い込んでしまっている。普通ならどうでもいい話なんだが、滅んだ世界が普通ではなかったから大問題となっている。古の双子は世界を再生することが出来る。もちろん相当な力を使う。しかし、偽者はその力が無い。その代わりに別の力がある。それが滅んだ世界の力を吸い込んだときに生まれた力、——記憶を操る力。

「記憶を繋ぐ鎖が、錆び付いてしまって、バラバラになってしまった。世界の記憶の鎖さえもが……偽者によって。そのせいで、世界のバランスが、存在する力さえもが、無くなりつつある。今、理想郷<ユートピア>が存在できるのは、本物の彼女のおかげ」
「しかし、理想郷<ユートピア>にも限界があった。だから、あの世界の地球<ジ・アース>を……闇に引きずりこんでいるんだろう?」

無言で全員頷く。世界達を救うには、地球<ジ・アース>の犠牲が必要なのだ。世界の再生が終われば、地球<ジ・アース>もまた救われる。

「今は、そうするしかないんだ……」

リートゥスが呟いた言葉に、この場にいた全員が共感した。










「ハァハァハァ」

もう少しで、白那と黒希に会えそうな気がする。来衣はひたすら走り続けた。


——もうすぐ、彼女の運命を大きく左右する冒険の序曲が始まる……

Re: Dream Revival —再生の協奏曲— ( No.8 )
日時: 2012/02/25 21:40
名前: 夏樹 りん ◆IP0D6MCWdg (ID: mP9fdSv/)

ひたすら走り続け、もう走る体力も無いぐらいヘトヘトになった。近くの公園で一休みしている。何故か、右ポケットにあった200円でジュースを買い、側にあったベンチに腰掛けている。

「はぁ、白那と黒希大丈夫かな……」

ふと、上を見上げると夜空にある裂け目が大きくなっていた。

「ヤバくね!?」

みるみる裂け目が大きくなっていく。それと同時に来衣も焦っている。これからどうなるんだろう? 家族とは会えなくなるの? 死んじゃうの? 頭の中で自問自答。そんなんで解るはずが無い。
そして、裂け目から嵐のような風が吹き荒れる。何もかも、吹き飛ばすような風が。

「なんなの、この風!? うぅ……」

立っているのもやっとの状態。なんとか持ち堪えていたが、ひたすら走った後だった来衣は風により、飛ばされた。

「うわああああああああああああああああああああああ!!」

叫び声だけが公園に残った。










「うぐっ」

——時同じくして、別の場所。
黒希は何とか樹で風を凌いでいた。このまま飛ばされたらどうなる? そんなの結末は解っている。なんとしても生き延びなければならない。黒希はそう、強い意志を固めた。白那が言ったことの謎を知るために……

しかし、風は勢いを増すばかり。樹で凌いでいたとしても限界があった。

「うおっ」

なんとか右手で樹の根っこを掴んだ黒希。左手でも掴もうとしたとき、強い風がさらに強さを増した。

「うあああああああああああああああああああああああああああ!!」

このとき、黒希は死を覚悟していた。こんな強い風に飛ばされて、生き残るわけ無いと思っていた。

  私にできることは、これ位しかないけど、助けるから……
  今まで支えてくれた黒希を助けけるよ。

何処からか懐かしい声、白那の声がした。そして、黒希は闇に包まれた——








風に飛ばされた来衣。飛ばされて何処へたどり着くのかさえも解らない。来衣はただ、目を瞑っていただけ。

  キミって、意外と諦めるの早い? まぁ、僕には関係ないけどね。
  できる事はしてあげるよ。死なれ…いや、”消滅”されたら困るからね。

生意気な声が何処からか響いた。その刹那、来衣は光に包まれた。













「はぁ……」

少年はため息をつく、何故ため息をついたのか本人にも解らなかったが、何故か気分が乗らない。何故だ? 親友に負けたから? 自分が弱いから? 無力だから? ……背が小さいから?

「ちきしょう! ムカつくんだよアイツ! 自分が俺より背が高いからって……」
「でも、背が低いのは仕方ないだろ?」
「ユイトは私より低いもんね〜」

見下しているように二人の少年少女が言う。二人とも、少年より背が高い。

「ソっソリチュードにミヤ……いつから?」
「結構前から」

二人、ソリチュードとミヤの声がシンクロする。息があまりにもぴったりすぎで若干引いてしまいそうなユイトだった。

「ユイトってこの前、”別に背が低いことなんて気にしてないし”とか言っておきながら、やっぱ気にしてるんだね〜」
「なっ! それは……」
「それは?」

再び二人がシンクロする。

ここは、南国のように暖かく、緑豊かな島国の孤島。本島と孤島の間にある長いつり橋が本島と孤島を繋いでいる。流星が綺麗なことで有名な島——ミーティア・アイランド。
そこに住む、ユイト、ソリチュード、ミヤの3人は何時もと変わらない生活を送っている。

「そういえば、村長さんに聞いたんだけどね、誰か引っ越してくるんだって!」
「本当か!?」

ミヤが言い、ユイトが大げさに反応する。それをみたソリチュードは若干呆れている。

「楽しみだ……」

ミヤが言いかけたとき、空が光った。そして、その光が海へ一直線に落ちていった。

「何事だ?」
「一体、何が起きている……」
「なんか、よくわかんないけど」

人だったら助けないと

3人の意見は同じだった。

Re: Dream Revival —再生の協奏曲— ( No.9 )
日時: 2012/02/22 21:43
名前: .lio (ID: o12S0lxa)

初めのページを見ると
あぁ、何か暗い物語かな?
バッドエンド系も嫌いじゃないしね☆
    ↓
あれ? もしかして恋愛系?
ラブコメは大好きだしね☆
    ↓
重いよ! 凄ぇ話が重い感じがしたよ!
でも凄い話が濃いと思いますね♪ はい。

りん様
初めまして。最近小説を描き始めた.lioです。
やっぱりこの掲示板には上手い方がたくさん……(涙)
陰ながらに読者として首をつっこませて頂こうかと思います♪
前文が凄い馴れ馴れしいのでそこは申し訳ありません……orz
これからも頑張ってください! 応援させて頂きます♪

Re: Dream Revival —再生の協奏曲— ( No.10 )
日時: 2012/02/22 21:54
名前: 夏樹 りん ◆IP0D6MCWdg (ID: mP9fdSv/)

.lioさん

はじめまして!
この掲示板は上手い人が多すぎて、色々大変なんですよw
それに私は全然上手くありませんよ〜
首を突っ込んでもらえると助かりますし、嬉しいです!
それに、馴れ馴れしいのは全然おkですよ〜むしろそっちの方が嬉しいので、タメおkですか?

これからも頑張ります!

Re: Dream Revival —再生の協奏曲— ( No.11 )
日時: 2012/02/22 23:00
名前: .lio (ID: o12S0lxa)

りん様

確かにこの掲示板はレベルが高くて自分が浮いてる様な気がっ……orz
りん様は上手ですよ? やっぱり文章能力が物を言うんでしょうか……?
とりあえず、小説を書いて上達しかないようですね……ははは……。

.lioの『.』を忘れちゃだめだぞっ☆
では、さよならです♪ ちなみにタメは全然おkでございますので♪

では、失礼致しますた……。


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