複雑・ファジー小説

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Dream Revival —再生の協奏曲—
日時: 2012/03/26 14:02
名前: 夏樹 りん ◆IP0D6MCWdg (ID: mP9fdSv/)

どうも! 夏樹 りんです。
今回は複雑ファジーでは二作目になります。
一作目は黒歴史です。本当に。

今回は完璧自己満足で成り立つと思いますが、何卒宜しくお願いします。

今回は今までと違う三人称小説ですが、たまに一人称小説になり、読みにくいかもしれません。なので読みにくいならそう指摘してくださると嬉しいです。


目次
序章>>1 >>2 >>3 >>6 >>7 >>8 >>15 >>19

第一章「夢と流星の島国」
>>24 >>34

Re: Dream Revival ( No.1 )
日時: 2012/02/14 18:18
名前: 夏樹 りん ◆IP0D6MCWdg (ID: mP9fdSv/)

人は愚かだ。

と少女が呟いた。何故、争うのか、奪い合うのか、過ちを繰り返すのか、と。少女は自分が望んだ世界とは違うと俯く。
”彼女ら”が命に代えて守ろうとした世界はこんなにも価値の無いものだったのか、こんな世界を、世界達を愛していたのか? 疑問ばかり浮かび上がった。
誰も答えてくれはしない。こんな問い。

過去を変えればいいのに。

そんなこと出来るはずが無い。解っていた。しかし誰でも夢を見る事はある。それに、叶わないと解っていても願う、それが人というもの。

過去さえ変えられれば、こんなにも世界達は歪みはしなかった。再生できた。でも、ここまで歪めば滅ぶのも時間の問題。

早く、理想郷を再生しなければ、世界は闇一色になってしまう。そうなってしまえば、もう新たに作り出さなければならない。でも、そんな力は在るの? ある分けない。
神の力も無くなりつつある今、できる事はただ一つ。


”彼女ら”の夢に世界を回復させる事——







「ふぁあ……」

ゆっくりと少女が目を覚ました。目は虚ろでいかにも起きたばっかりという感じだった。辺りを見回すと誰もいない。時計に目をやると現在時刻は『16時45分』。下校時刻だった。誰もいないことに納得した少女は誰も居ない教室でもう一眠りしようかと思い、目を瞑り机の上でうつ伏せになろうとした。その瞬間、

バチコーン

すさまじい音がした。頭を叩かれたのだ。

「いたたた……」

あまりの痛さに飛び起き頭を抱える少女に、頭を叩いた張本人であろう少女が不機嫌そうに言った。

「来衣、アンタは寝すぎよ。いつまで待たせる気?」
「しっ白那……」

少女——来衣はサァァっと血の気が引く感じを味わった。これが、フラグというものですか?
一方、不機嫌な少女——白那は怒っているが呆れてもいた。あれほど寝たのにまた寝るのか……

「さっさと帰るわよ」
「へーい」



さっさと歩く白那に対して来衣はゆっくり歩いてた。どうやら白那の半径5m以内は危険だ、と来衣のカンが言っているからだ。
来衣のカンは良くあたる。どうでもいいことから肝心なことまで。この能力? 的なものが数少ない来衣のとりえだと来衣は言い張っている。その言動に何回か白那に飽きられていたな、と思い出していた。

突然、白那が足を止めた。何事かと思うと白那の目の先には、顔の良い少年が居た。

「黒希じゃん、なんでここに居るんだろう?」
「告白でもされるのかしらね?」

顔の良い少年——黒希はソワソワしていた。まるで初めてのデートをする人のように。
その光景を見ていた二人は必死に笑いをこらえていた。


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