複雑・ファジー小説
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- 姫は勇者で魔法使い。
- 日時: 2012/11/22 21:59
- 名前: 野宮詩織 ◆oH8gdY1dAY (ID: zist1zA5)
どうも、野宮詩織です。
ちなみに、複雑・ファジーでは二本目です^^
小説大会が始まってしまうと、タイトルが変えられなくなってしまうので、【リメイク】という文字を一旦取りました(´・ω・`)
注意
・荒らし、喧嘩、誹謗中傷、チェンメ、このサイトのルールや法律に抵触するような行為は禁止です。
・宣伝も禁止させていただきます(´・ω・`)
・一見、コメディ成分が強いですが、ちょこちょこグロや過激描写が入りますので、苦手な方はブラウザバックを推奨します。
・作者が嫌いな方もブラウザバックを推奨します。
これらを守れる、もしくは大丈夫という方は大歓迎です!!
†callers†
茜崎あんず様、鈴音様、刹那様、nananana様、白波様、緋賀アリス様、風猫様、Kuja様、朝倉疾風様
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†Contents†
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†Illustration†
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†Another†
>>55 >>60
- Re: 【リメイク】姫は勇者で魔法使い。【イラスト追加!!】 ( No.17 )
- 日時: 2012/04/01 17:10
- 名前: 野宮詩織 ◆oH8gdY1dAY (ID: pvHn5xI8)
>>風猫様
リメイクした理由は単純に私が趣味に走って暴走したからなんですけどねwww←
ファジー二本しか連載出来ないっていうのはキツいですよねぇ……(´・ω・`)
私も本当は助太刀部もこちらに持ってきたいのです。
ミコガミが平民階級だというのはリメイク前と変わらない設定ですが、前回は触れていないものなのです^^
そういう設定に積極的に触れていきたいなぁ、と思っています(´∀`*)
- 姫は勇者で魔法使い。 ( No.18 )
- 日時: 2012/04/03 22:09
- 名前: 野宮詩織 ◆oH8gdY1dAY (ID: pvHn5xI8)
- 参照: ミコガミ「壁|ω・`)」な回。
「姫様、逃避は許しませんよ」
食事を食べ終えてから三時間程度経ってから、部屋を出ようとした瞬間、オルドルに捕まった。
やはりバレていたか……。
「だって……」
勉強ははよく分からぬのじゃ、と続けようとしたところ、オルドルがニコッと笑みを浮かべたため、反射的に口をつぐむ。
笑みとは言っても、明らかに目が笑っていないし、むしろ怒っている気がする。
「十六歳になったというのに、情けない……」
オルドルが空いているもう片方の手で目を覆い、嘆いているかのような動作をする。
本人曰く、嘆いているのではなく、目も当てられないと言いたいらしい。
「五年間も教えていれば分かるじゃろう!? 妾の才能の無さが!」
普通の学校に通おうものなら、あっという間に留年が確定するだろう。
我ながら驚異的に飲み込みや吸収が物凄い遅い。
それに、正直に言ってしまうと魔術関連についてはオルドルの説明よりもクロヌの説明の方が分かりやすい。
他はオルドルの方が分かりやすいから問題無いのだが、分かりやすさのレベルで解決するのならこんなに困っていない。
「それから、勉強をサボって勝手に町に出るのはお止めください。 何かあったら、私やクロヌの首が物理的に飛びかねません」
妾が勝手に出かけて怪我したから、オルドル達は打ち首……ということは流石に無いだろうが、確かに何らかの処罰が下るのはほぼ間違いないだろう。
特に護衛であるクロヌには、重いものが課せられる可能性が高い。
妾の行動一つで何人もの人の進退を左右することになるのか……。
「うむ、分かった! では、今日は外に出ない。 代わりに勉強もしない!」
我ながら妙案だと思う。
外に出れなくとも、クロヌ達と話していれば時間を潰すことは容易い。
「……お前、バカだろ」
さっきからずっと後ろで彼自身が念のため、と携帯している銃の手入れをしているクロヌが顔を上げて言った。
「愚問じゃな。 汝が思っているほどでは無いにしろ、間違いなく一般以下じゃ」
「誇れることじゃないからな」
ビシッと胸を張って言った妾に、間髪入れずにクロヌがツッコミをいれる。
……張れるほど胸が無いのは承知の内だ。
「うぬ? そういえば、ミコガミはどこへ行ったのじゃ?」
クロヌとオルドル両名に問いかけてみる。
「あぁ、ミコガミなら訓練に出てるぞ」
その問いに対し、クロヌからすぐに返事が返ってきた。
詳しいことはよく解らないが、ミコガミとクロヌは部隊は違うものの騎士団に所属していて、ほぼ毎日訓練に出ている。
確か、クロヌは妾のボディガードというなかなか重大な仕事があるから遠征にいくことは無いという特典があったはず。
ミコガミも妾の友人ではあるが、実質ボディガードポジションにカウントされているらしく、遠征に選ばれることはないらしい。
- Re: 【リメイク】姫は勇者で魔法使い。【イラスト追加!!】 ( No.19 )
- 日時: 2012/04/03 22:24
- 名前: 風猫(元:風 ◆Z1iQc90X/A (ID: r3A.OAyS)
ミコガミの絵、爽やかな感じですね♪
開き直っているサフィールが可愛いです。ここまで来るとさ、学ぼうと言う気を起すことから……
クロヌ達に同情するです★
- Re: 【リメイク】姫は勇者で魔法使い。【イラスト追加!!】 ( No.20 )
- 日時: 2012/04/06 21:55
- 名前: 野宮詩織 ◆oH8gdY1dAY (ID: pvHn5xI8)
>>風猫様
私自身が男キャラを描くのが苦手なので、麿ん堂様に描いていただいたのですが、「流石!!」という高クオリティのイラストをいただいてしまって受け取ったときには画面越しに感動しましたwww
サフィール「学ぶことなど無い!!」
オルドル「(#^ω^)ピキピキ」
クロヌ「(・x・)コロヌ」
きっと↑みたいな感じになってますwww
- 姫は勇者で魔法使い。 ( No.21 )
- 日時: 2012/04/10 23:00
- 名前: 野宮詩織 ◆oH8gdY1dAY (ID: pvHn5xI8)
「ご理解いただけましたか?」
結局、オルドルとクロヌによって勉強机に向かわされ、オルドルが魔術の基礎知識を教科書に沿って説明していく。
「なるほど、分からぬ」
逃げられないようにと挟むような形で妾の両サイドに座っている2人に向けて、正直に伝える。
すると、右隣に座っているクロヌに思い切りおでこにデコピンをくらわせられた。
クロヌは超がつく程の馬鹿力故、かなり手加減してくれたようだが、物凄い痛い。
手加減無しで放ったら、デコピンだけで首から上を消し飛ばすことも可能なのではなかろうか。
「バカなのは分かったから、努力しろ」
妾に殺人デコピンを喰らわせておきながら、クロヌは涼しい顔でそう言った。
「それが出来たら苦労していないのじゃー。 もう3時近いし、おやつが食べたいのぅ」
クロヌの言葉に返事を返しつつ、オルドルの方の様子もうかがってみる。
「姫様の分はありませんよ」
そう言って、妾がクロヌとの会話に気を取られている隙に持ってきたのであろうクインアマンが乗った皿をクロヌの前に置く。
そして、妾を飛ばし自分の前にも一つ置く。
「…………本当にないのか?」
どうせこれは脅しで、妾の分も用意してあるだろう、とたかを括っていたのだが、本当に用意されていない。
しかもよりによって、妾の好物の1つを出してくるとは……!!
「世の中、そんなに甘くありませんよ」
オルドルが目を閉じて、静かにそう言った。
完全なる無言ではないが、これは無言の圧力というやつだ……!!
「クロヌ、半分でいいから譲れ」
せっかく皿の横に置かれているフォークを無視して、素手でクインアマンを掴んで食べているクロヌの腕を揺さぶると、嫌そうに振り払われた。
覗きをしたミコガミに対して、室内にも関わらずそこそこ攻撃力の高い魔術をぶちかましたことを鑑みれば、暴力でない分マシなのかもしれないが、主人である妾が見ている側で妾が抜かれた好物をこれ見よがしに食べるという行為をしているのは許せない。
「もう口つけたから無理だ」
クロヌがまだ半分以上残っているクインアマンを、一旦、皿に戻す。
表面にかかっている綺麗な黄金色に輝くカラメルが照明の光を反射させ、ゆらゆらと金色の波紋が映る。
こんな美味しそうなものを見せつけるということは奪われる覚悟もあるのだろう。
「構わぬ! 貰うぞ!」
中途半端に残すと奪い返しに来る可能性があるため、無理やり一口で口の中に押し込む。
無理やり押し込んだクインアマンが妾の頬を外側へ広げる。
カラメルが僅かに頬の内壁に刺さるが、痛くないし問題はない。
多分、刺さっているというよりはあたっているだけなのではないだろうか。
クインアマンはやはりカラメルが香ばしく、そして甘くてとても美味い。
流石、オルドルの手製であるだけある。
「お前……!!」
刹那、クロヌの顔から血の気が引いた。
そんなにクインアマンを取られたのが悔しいのだろうか。
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