複雑・ファジー小説
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- 姫は勇者で魔法使い。
- 日時: 2012/11/22 21:59
- 名前: 野宮詩織 ◆oH8gdY1dAY (ID: zist1zA5)
どうも、野宮詩織です。
ちなみに、複雑・ファジーでは二本目です^^
小説大会が始まってしまうと、タイトルが変えられなくなってしまうので、【リメイク】という文字を一旦取りました(´・ω・`)
注意
・荒らし、喧嘩、誹謗中傷、チェンメ、このサイトのルールや法律に抵触するような行為は禁止です。
・宣伝も禁止させていただきます(´・ω・`)
・一見、コメディ成分が強いですが、ちょこちょこグロや過激描写が入りますので、苦手な方はブラウザバックを推奨します。
・作者が嫌いな方もブラウザバックを推奨します。
これらを守れる、もしくは大丈夫という方は大歓迎です!!
†callers†
茜崎あんず様、鈴音様、刹那様、nananana様、白波様、緋賀アリス様、風猫様、Kuja様、朝倉疾風様
†Character’s profile†
†Contents†
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†Illustration†
>>11 >>15 >>61
†Another†
>>55 >>60
- Re: 【リメイク】姫は勇者で魔法使い。 ( No.52 )
- 日時: 2012/07/03 16:23
- 名前: 風猫(元:風 ◆Z1iQc90X/A (ID: 0T0BadNT)
ミコガミから常識的じゃないを取ったら何になるんだろう、と一瞬思案してしまった私を許してください。
オルドルとリヤンの温度差が凄まじいですね。
まぁ、リヤンの弟としてという考えも世間一般とはズレを感じますが。
ミコガミって、苗字だったんだ……ってか、妹? 姉? 居たんですね。
オルドルのシルバーを武器にするところ、何か黒執事を思い出しました。
- Re: 【リメイク】姫は勇者で魔法使い。 ( No.53 )
- 日時: 2012/07/05 19:39
- 名前: 野宮詩織 ◆oH8gdY1dAY (ID: L3t15YTe)
>>風猫様
ミコガミから非常識を取ったら、ちょっとやんちゃな普通の人になると思われます(`・ω・´)((ぇ
ヴェリテ兄弟はこの温度差状態で通常運転です。
たまにオルドルのテンションが上がっている時はリヤンの方のテンションが下がってますし、なかなか一致しませぬ(・×・)
オルドルの中では「リヤン>サフィール」なので……(つд⊂)
ミコガミは苗字です(^ω^…^ω^)
キョウコもモモも両方とも妹ですね。
地味に文が連なっているところでリヤンが「ミコガミの妹」と言っていたりします。
ぶっちゃけ、執事とかメイドはだいたい銃かシルバーを使ってくるパターンが多いt((殴
- 姫は勇者で魔法使い。 ( No.54 )
- 日時: 2012/07/12 11:12
- 名前: 野宮詩織 ◆oH8gdY1dAY (ID: L3t15YTe)
- 参照: 響子「口癖はため口の時しか出ないッスよ(´・ω・`)」
中性的なハスキーボイスで、キョウコと名乗った彼女が自己紹介をした。
一歩間違えたら、ぶりっこにしか見えない可愛らしい見た目に対して、ハスキーボイスがちょうどいいスパイスとして加わり、ぶりっこどころかサバサバしたイメージを強く受ける。
「……ミコガミ?」
ワンテンポ遅れて到達してきた疑問を口に出す。
ということはミコガミの親族か、偶然の一致かということなのだろう。
「だって、聖にぃの妹ですし」
キョウコ殿がそう答える。
そういえば、ミコガミには妹がいる、という話を聞いたような気がしないでもない。
試しにミコガミとキョウコ殿の顔を見比べてみる。
性別が違うせいもあって、これといって特別似ているところはない。
強いて言うなら、目がパッチリと大きいところと声の性質くらいだろうか。
「ところで、ここへはどう侵入してきたんですか? 騎士団員の親族は騎士団の寮のところまでしか入れないはずですよ」
「え、じゃあ、僕もダメやないんか……?」
「兄さんなら大丈夫です」
オルドルがキョウコ殿に問いかけると同時に、心配そうにオルドルを見つめていたリヤン殿に彼は安心させるための言葉を投げかける。
オルドルがリヤン殿に甘い、ということだけはよく分かった。
「聞きます?」
何故かもったいぶるキョウコ殿の表情を見てみると、ミコガミとの血縁関係があるであろうことは明らかだ。
この微妙に人を小馬鹿にしたようなドヤ顔に近い笑顔はミコガミそっくりだ。
「あぁ」
初対面時、キョウコ殿に強力な一撃を放っていたクロヌが頷く。
その瞬間、キョウコ殿がクロヌの次に大きいリヤン殿の後ろに隠れてガタガタと震えだした。
……彼女にクロヌがトラウマを植え付けたのは間違いなさそうだが、もしも本当に暗殺者だったパターンを考慮すれば、クロヌの行動は間違いなくベストだっただろう。
クロヌが動かなければ、妾は今頃死んでしまっていたはずだ。
……まぁ、トラウマになってしまったキョウコ殿の気持ちも分からないではないが。
「……だだだだ伊達に、ヒジリにぃのいいいい妹をやっているわわわわ訳じゃないんですよ」
奥歯をガタガタと鳴らしながら、キョウコ殿が答える。
「どういうこと?」
「不法侵入ですね。 どうせ、人目を盗んでくぐり抜けたり、ピッキングをしてここまでたどり着いたのでしょう」
リヤンがキョウコ殿分のスペースを空けて横に経っているオルドルに問いかけると、オルドルはニコニコと柔らかい笑みを浮かべてそう答えた。
リヤン殿に割いている優しさを少しぐらい妾に分けてくれてもいいのではないだろうか。
「キョウコちゃん、大丈夫?」
「…………大丈夫じゃないッス」
心配そうにリヤン殿が自分にしがみついているキョウコ殿の頭を撫でながら、問いかけると、キョウコ殿がぶんぶんと首を横に振る。
横でキョウコ殿にナイフの切っ先を向けているオルドルが睨んでいるのが凄い気にな……これは気になるじゃすまない!!
「オルドル、止めるのじゃ!!」
「姫様、死に急いでください」
「妾に死ねと!?」
此奴は一体、どれだけリヤン殿を奪われるのが嫌なのだろうか。
というか、奪われる、ならともかく、触っただけでアウトというのは愛情を遥かに飛び越えて、依存や独占欲の方が近い表現かもしれない。
そして、何故、標的が妾に変わっているのだろうか。
「そ、それに何故標的が妾に……?」
声に出して、オルドルに確認してみる。
すると、オルドルが柔らかい笑みを浮かべて口を開いた。
一見、優しそうに見えるが、ナイフを本来の用途とは違う方法で構えて笑っている時点で、優しさの欠片も伺えない。
「ロリコンの兄さんが、姫様に手を出さないわけがないでしょうが!!」
「そんな理不尽な!!」
カッと目を見開いて答えたオルドルに、ツッコミをいれておく。
……そのうち、オルドルによって、幼女が殲滅される日が来るかもしれない。
- Re: 【リメイク】姫は勇者で魔法使い。 ( No.55 )
- 日時: 2012/07/12 23:07
- 名前: 野宮詩織 ◆oH8gdY1dAY (ID: L3t15YTe)
「そういえば、キャラたちの名前の綴りを上げてなかったなぁ」と思い立ったので、紹介してみます。
ミコガミ兄妹はローマ字のヘボン式での表記なので、載せてないです(´・ω・`)
それと、地味にクロヌの名前を変えました(`・ω・´)
サフィール・アミュレット
【Saphir・Amulette】
クロヌ・グロワール
【Couronne・Gloire】
オルドル・ヴェリテ
【Ordre・Verite】
リヤン・ヴェリテ
【Lien・Verite】
ヴェリテ兄弟は「e」の上にダッシュみたいのが付くところがあるのですが、面d……表示できなさそうだったので、省いてあります。
- 姫は勇者で魔法使い。 ( No.56 )
- 日時: 2012/07/15 20:40
- 名前: 野宮詩織 ◆oH8gdY1dAY (ID: L3t15YTe)
- 参照: 小竜「みゅっ!?」な回。
「その前に、キョウコ殿も妾も幼女じゃないのじゃ!」
キョウコ殿は最高でも15歳なわけで低年齢ではあるが、胸はぺったんこながら身長は160センチ近くありそうだし、妾に至ってはもう16歳だ。
一般定義から考えると、どちらも幼女とは言い難い。
「14歳以下はもれなく全員幼女です」
「……ふぅ、妾はセーフじゃな」
オルドルの幼女の定義は少し幅が広かったものの、妾が考えていたものとほぼ同じだった。
命の危機が去ったため、思わず安堵の声が口からこぼれ出た。
「それと容姿と中身が14歳以下でもアウトですね」
「……セーフじゃな!」
一瞬考えてから、「背丈は少しばかり当てはまらなくもないが、滲み出る大人の貫禄がフォローしてくれているから大丈夫、中身が余裕で14歳以上だから大丈夫」という結論に至った。
「響子……お前のことは忘れないぜ」
「聖にぃ、そんなことを言う前に助けて欲しいッスよ!」
目尻に涙を浮かべたミコガミがキョウコ殿に冗談だと受け止めづらい冗談を言っていた。
受け止めづらい、というより、キョウコ殿は本当にシャレにならない状況にあったりする。
「僕はロリコンやなくて、子供が好きなんや! それに、男の人が好きなオルドルの方がおかしいやろ!」
「違うよ! 僕は男の人はイケメンしか受け付けないし、女の人だってキレイだったり可愛い人にはキチンと反応するよ!」
リヤン殿の普通の反論に、オルドルがおかしな反論をする。
オルドルが自分の意見を言うのは割と珍しいのだが、こんな意見なら聞かない方が良かったかもしれない。
「だから、兄さんも……」
オルドルが顔を仄かに赤らめ、小声でそう言った。
きっとリヤン殿には聞こえていないのだろうが、妾と同じくカミングアウトが聞こえたらしいクロヌがフリーズしている辺りから、これがリヤン殿に知れてしまった時、彼らが今のままでいられるかと言われたら無理だろう。
第三者のクロヌと妾でも受け入れがたいことなのに、リヤン殿本人が今までずっと側にいたオルドルが自分を邪な目で見ていたと知ったなら。
いや、知ってしまったなら。
受け入れろ、という方が酷だろう。
「……お腹が空いたのじゃ」
このどうしたらいいか分からない混沌空間を打破すべく、さりげなくオルドルに少し早めの晩ご飯を要求する。
朝ご飯はオルドルが作ってくれているのだが、昼と夜は母上達と同じく宮廷専属の料理人が作ったものを食べている。
おやつは日によって、オルドルが作ったり、料理人が作ったものだったり、そもそも無かったりと様々だ。
「クロヌ、インスタントでも作ってさしあげてくださ……」
「……小竜【竜頭荼毘】」
クロヌが指先からさきほどの強力な魔術で造った炎の竜のミニチュアサイズを出す。
肩に乗せるのにはちょうど良さそうな大きさだが、文字通り火力の高い魔術を多く扱うクロヌにしては珍しく戦闘能力は高くなさそうだ。
「これくらいなら、妾でもちょっと練習すれば、出せるようになるかのぅ……?」
「……こいつ出すには、あのデカいやつ出せるようにならなくちゃ無理だぞ」
妾がそう言いながら小竜に触れようとしたところ、クロヌに手をはたかれた。
小竜は久しぶりに呼び出してもらえたらしく、嬉しそうにクロヌにすり寄る。
「こんなに弱そうなのにか!?」
「みゅっ!?」
口をついて出てしまった妾の素直な感想に怒った竜が見た目通りの可愛い鳴き声と見た目からはとても想像できない火力の炎を吐き出す。
すると、こうなることを予知していたクロヌが妾の前に立ちはだかり、魔術の文言を唱える。
「【霜石鎮流】」
クロヌの言葉が終わると同時に、クロヌと妾を囲むような形で、床から天井までの高さの石柱と更にそれを囲むような形で水の柱と氷の柱が現れた。
強大な魔力を必要とするこの魔術を眉一つ動かさずに、扱えることからも、妾のボディガードとしても騎士団の指導員としても実力が伺える。
「汝は昔と変わらぬのに、変わったな」
「どういう意味だ?」
クロヌが【霜石鎮流】を発動させたまま、妾に問いかけてきた。
昔、と言ってもクロヌが妾のボディガードとして働き始めた10年の前の頃との比較だが。
「秘密じゃ。 自分で考えてみたらどうじゃ?」
たまにははぐらかしてみるのも悪くないだろう。
いつもは表情に出てしまったりとあっさりバレてしまうからな……。
「特に意味は無さそうだな」
クロヌが妾から目を逸らし、愛用している黒い革製の指先だけが出ているグローブ越しに軽く石柱に触れて、魔術の解除を行う。
何故、右手にだけグローブをつけているのか、と尋ねたことがあるのだが、曰わく、剣との摩擦で皮膚が焼き切れたりしないように、という理由らしい。
「オルドル、早く何か作れ。 公私は分けるタイプなのだろう?」
クロヌが崩れ始めた石柱の陰からそう言った。
「オルドル、わがまま言ったらあかんよ」
クロヌの言葉に続けて、リヤン殿が諭すような口調でオルドルに告げる。
リヤン殿からの言葉には素直に従い、オルドルがキッチンへと消える。
「じゃあ、聖にぃ、後は頼むッスよ」
「おぅ、任せておけ!」
一番口うるさいオルドルがいなくなった瞬間、これ幸いとばかりにキョウコ殿とミコガミがそう言いながら、ハイタッチしてから、肩車でキョウコ殿を来た時と同じ天井裏に押し入れる。
帰りも正規ルートで帰る気は無いらしい。
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