複雑・ファジー小説
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
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- 裏切りゲーム【参照2000突破記念・キャラ投票開催中!】
- 日時: 2014/06/14 22:25
- 名前: 咲楽月 ◆//UrPiQv9. (ID: bG4Eh4U7)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode=view&no=7176
URL…参加募集用紙うp場所(前スレ)
今スレ…>>49
どうも、咲楽月です。
何か思い付いた物を唯々書くだけなんで、特に期待しないでください。
Game memo
参加者表 >>1 頂いたオリキャラ達です。使わない可能性たk((
ルールについて >>62
2章キャラ紹介 >>140
Story
第一章"ゲーム"
Prologue >>2
>>4>>17>>35>>37>>40>>44>>45>>52-55>>58>>59>>63>>73>>76>>78>>86>>107>>114
Epilogue >>115
第二章"黒に紅、白に朱"
Prologue >>122
>>123>>126>>136>>147>>148
番外編>>32
Illustration
>>19
>>18>>20>>21>>22>>25>>60>>113
Character voice
>>61
Request judgment
参照1000突破祝い・瑚雲様 >>63
環奈様 >>111
Visitor
※他スレで読者様と確認できた方も入ってます。鑑定などで一度でも読んでくださった方も!
匡匪 吠兎様
せぷてむ様
Arice様
八×四様
チェリー様
桜音琴香様
針の子様
スバル様
瑚雲様
サニ。様
日安様
鮮やか様
アンヌ様
ゴリ君様
ぐるみたん様
環奈様
華那月様
空様
テーワ様
Information
>>49 オリキャラ募集スレ
>>77 編集>>76
>>86 トリップ追加 ◆MawehM.pH2
>>91 更新>>86
>>112 編集>>35>>107
>>114 略称公開 "裏ゲ"
>>143 ホームページ紹介 『廃品の夜想曲』
Memorial day
2013/03/11 スレ立て
2013/03/17 参照100突破!
2013/03/23 参照200突破!
2013/04/03 参照300突破!
2013/04/24 参照400突破!
2013/06/09 参照500突破!
2013/09/16 参照600突破!
2014/02/05 参照700突破!
2014/02/14 参照800突破!
2014/03/06 参照900突破!
2014/03/14 参照1000突破! 有り難き幸せm(_ _)m
2014/03/18 参照1100突破!
2014/03/21 参照1200突破!
2014/03/26 参照1300突破!
2014/03/30 参照1400突破!
2014/03/30 返信100突破!
2014/04/02 参照1500突破!
2014/04/02 第一章終了!
2014/04/05 参照1600突破!
2014/04/07 参照1700突破!
2014/04/16 参照1800突破!
2014/05/01 参照1900突破!
2014/05/07 参照2000突破!
2014/05/13 参照2100突破!
2014/05/17 参照2200突破!
2014/05/21 参照2300突破!
2014/05/30 参照2400突破!
2014/06/02 参照2500突破!
2014/06/08 参照2600突破!
2014/06/14 参照2700突破!
- Re: 裏切りゲーム ( No.54 )
- 日時: 2014/04/15 23:51
- 名前: 咲楽月 ◆//UrPiQv9. (ID: bG4Eh4U7)
- 参照: メイsideに戻ります!
『……っ!』
モニターに現れた6人の男女。そのうち2人がアップで映されている。どうやら、チェスをしているようだ。場所は、今居る場所らしい。机は違うが、大きなモニターと白い壁は同じだ。もしかすると、同じような部屋が他にもあるのかもしれない。
メイはチェスのルールは解らないが、かなり危険な状況にあるようだ。白のルークが黒のキングを追い詰めていた。黒の方の少女は拳を握りしめて青い瞳で白の少女——篠を睨み付けた。篠は、変わらないその微笑みで、こう言った。
『……チェックメイト』
黒の少女は小さな体を震わせて、俯いた。腰くらいの黒髪が垂れ下がる。大粒の涙が零れ落ちた。
『……負けました』
そう言うと、黒の少女はかぶりを振って上を向き、手の甲で涙を拭った。
「うーん、これは1番最後の試合だねー。確か、既に2試合終わってたんだっけ、篠さん」
「えぇ、確かこのあとにせーちゃんが「おっと、それ以上は言っちゃいけないよ」……」
Ⅶは手で制すると、立ち上がってこう言った。
「このあとはちょっとグロいんだけど、見たい?」
「うん、お願いするよ」
「……是非」
拓と結縁は頷いた。篠は黙っていたが、なにか気まずそうな顔をしていた。腕を組んで、そっぽを向くと、どうぞ、とだけ呟いた。
『……篠さん、でしたよね』
『えぇ』
『私は…… 最期の試合相手が貴方でよかった。私のこと、忘れないでくださいね。——対戦相手として』
『 ……勿論よ。私は、貴方のためにも——』
握手を交わし、終わりを告げる、ところだった。
『……そんな暇はないよっ!』
後ろに現れたⅦが、少女の肩を掴み、思い切り引っ張って胸を反らせ———
持っていた短剣で、刺した。
『せ、Ⅶさん…… や、め…… て……』
声は届かなかった。Ⅶは剣を抜いた。血が飛び散る。傍にいた篠の制服にも、顔にも飛び散った。篠は、手を下ろした。篠は俯いて、歯を喰い縛った。
「——もう、ここで良いよね。これ以上見ると、流石に吐いちゃうでしょ。ねぇ、メイさん?」
彼女は、にやりと微笑った。
- Re: 裏切りゲーム ( No.55 )
- 日時: 2014/03/05 21:31
- 名前: 咲楽月 ◆//UrPiQv9. (ID: arQenQl7)
Ⅶが指を鳴らすと、モニターの映像は止まり、黒の少女が大きく目を見開く瞬間が映った。それもやがて消え、画面は元通り黒くなった。
「確かこの後、篠さん含めた3人が願いを叶えたんだよね〜」
彼女はにこにこと笑い、パーカーの裾を翻した(ひるがえした)。気がふれている。狂っている。さっきまでのあの殺人犯の顔を思い出して、メイは背筋が冷えた。
「早速、始めようか」
Ⅶがそう合図をかけると、吠兎は手を挙げた。
「なんだい、匡匪さん」
「ひとつ提案があるんだが」
吠兎は自身を落ち着けるように深呼吸した。顔つきは凛々しいが、微かに手が震えている。あぁ、やっぱり。メイはあることを思い返していた。
———小学生になったばかりの頃だったろうか。メイは吠兎家族に連れられて、お化け屋敷に入った。それは当時7歳だったメイにはとても恐ろしいもので、入って少ししたら泣き出してしまうほどだった。それを見た吠兎もまだ9歳で、怖かったろうに、メイを励まし、最後まで連れて行ってくれた。
それ以来、吠兎はいつも一緒にいてくれる。
そんな吠兎が、頼りであり、憧れだった。
「最後なんだけど」
メイは思い出から連れ戻された。はっとして、顔が引き締まる。背筋を正して、Ⅶを見つめた、否、睨んだ。
「メイも俺も、血が苦手だからさ。血を見る殺し方をしないでほしいんだが」
「うん、分かった。じゃあ、君達には見せないようにするよ」
Ⅶはそう言うと、マイクに指示した。
「それじゃ、始めるよ。拓さん、結縁さん、待たせてごめんね」
彼女はパーカーのジッパーを開くと、内ポケットから小さな青い箱を取り出した。その箱を開けて、カードを取り出すと、机の上にざっと片手で並べた。
「今回のゲームは ——トランプだよ」
あぁ、トランプ。メイは少しほっとした。篠の話を聞いて、もう少し過激なものだと予想していたらしい。そんなメイの表情が少し緩んだのをⅦは見抜いていたらしい。
「あ、気は抜かないでね。あくまでも、生き残れるのは3人だけなんだからさ」
クスクスと笑い声を残して、Ⅶはトランプを切り始めた。
- Re: 裏切りゲーム ( No.56 )
- 日時: 2014/03/03 17:33
- 名前: スバル (ID: XVhgbfch)
お久しぶりだね。
咲楽月に言われてちゃんと来ましたよ。
やっぱりすごいなぁ!
文才を分けてほしいくらいだよ。
続きを楽しみにしています。
- Re: 裏切りゲーム ( No.57 )
- 日時: 2014/03/05 21:35
- 名前: 咲楽月 ◆//UrPiQv9. (ID: arQenQl7)
スバルちゃん
あら〜 いらっしゃい!
僕の脅迫に負けたのかw
いや、知ってるよ? 君が優しいことくらい。
凄くはないけどね。
うん。
凄くなりたいけども。
次ゲームには君も登場するからね! ね!
更新頑張るよ〜!
- Re: 裏切りゲーム ( No.58 )
- 日時: 2014/03/06 21:14
- 名前: 咲楽月 ◆//UrPiQv9. (ID: arQenQl7)
- 参照: 拓さんside! 短いけども。
拓は腕を組んで、椅子に座り直した。
——やっとゲームが始まる。そう思うと、とても落ち着いては居られなかった。兄、そしてあの娘の為にも、生きて帰らねばならない。緊張感が高まる——。
トン、とトランプを重ねると、Ⅶはトランプを配り始めた。さて、何をするのか。拓はにやけが止まらなかった。いや、微笑みと言うべきか、彼の口元は明らかに緩んでいた。それに、Ⅶは気付いていたのだろうか。
「さてさて、ババ抜きだよー。抜けた順番が早い人から3人ね、生き残れるのは」
拓はトランプを手に取り、素早く対のカードを抜いていった。ジョーカーは—— ない。少しほっとして、残りのカードを調べた。
残ったカードは5枚。運は先ず先ずといったところか。スペードのA、ダイヤの7、クラブの8、スペードのJ、ハートのKの5枚だ。
「うーん、じゃ、ダイヤの7を持ってる人から時計回りね」
Ⅶがそう指示し、拓は篠からカードを引いた。カードは、ハートのJだった。これは、いけるかも——、と密かに期待を寄せ、彼は2枚のJを捨てた。
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