複雑・ファジー小説

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ライオンさんとぼくのお話【オリキャラ募集】
日時: 2014/05/22 20:19
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

こんにちは!モンブラン博士です!今回はずっと前に連載していたライオンさんとぼく。のリメイク版を書きたいと思います。
前作の反省を生かし、末永く続けたいです(笑)

第1話>>1 第11話>>15 第21話>>26 オリキャラ応募用紙>>37

第2話>>2 第12話>>16 第22話>>28

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第10話>>14 第20話>>24 第30話>>39

来てくださった大切なお客様

みにょさん、 陽乃悠飛さん 、愛欄さん

まどかさん 壽さん

Re: ライオンさんとぼくのお話 ( No.26 )
日時: 2014/05/15 20:28
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

第21話

ガラの悪い人はガクッひざまづいた。

「そんな・・・退部なんてあんまりだ」

「おまえはそれだけのことをしたのだ」

「キャプテン」

「なんだ」

「食らえこのバカ!」

そのとたん、強烈な一発を食らい、のけぞる、光キャプテン。

「・・・・おまえ、なんてことを・・・・」

「おれはまえからおまえが嫌いだったんだよ!
友情友情うるせぇんだよ、この友情熱血バカ!いまどきそんなチームどこにあるかよ!」

倒れたキャプテンを何度も踏みつけるガラの悪い人。

「き、きみたち・・・逃げろ・・・」

蹴られながらもぼくたちに忠告するキャプテン。

「逃がすかよ、バーカ!きょうからこのサッカー部はおれがキャプテンだ!ヒャハハハハハハ!」

ひ、ひどい・・・こんなにいい人を踏みつけてなんとも思わないだなんて!



学校から帰るとぼくはライオンさんにこのことを話した。

「・・・・というわけなんです」

「和人くん、心配はいらないよ。私がなんとかしてあげるから何も心配はいらないのだよ」

ライオンさんは穏やかな口調で続けた。

「明日になればこの言葉が本当だったということがわかるよ」

ぼくはライオンさんに話すとそのあとの練習(というよりしごきだった)の疲れもあって眠ってしまった。

Re: ライオンさんとぼくのお話 ( No.27 )
日時: 2014/05/15 20:14
名前: まどか (ID: XQb8abR9)

ふわわわ!
また前回と違ったお話ですね〜!

作詞作曲させていただきました、まどかです。

「奇想天外プロレス物語」

作詞できましたので、リク依頼のほうでよろしくお願いします。
お待たせしてすいません・・・

Re: ライオンさんとぼくのお話 ( No.28 )
日時: 2014/05/15 20:29
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

第22話

ところが、次の日サッカー部にいってみると、あろうことかぼくにとって最悪の光景が待ち受けていた。

あのキャプテンがいない・・・・。

「そうだよ。あいつはな、おれたちに絶望してやめたんだ。ま、当然といえば当然だけどな」

昨日のガラの悪い人・・・・・。

「おれは荒木ってんだろうが!」

下の名前はなんだろうか気になったけど荒木さんは教えてくれなかった。

「くそっ・・・・おれが・・・違う名前だったら・・・・!!」

そんなつぶやきが聞こえた気がした。

そのとき、ぼくはグラウンドの隅でガタガタ震えている人を見つけた。

荒木さんの制止をきかず、近づいて話しかけてみる。

「あの・・・」

「(ガタガタ)だ、誰・・・?」

「ぼくは和人といいます」

「(ガタガタ)ぼくは軽井沢隼人・・・・きみと同じ学年・・・」

なんでこの人はこんなにビビッてるんだろう。

それをたずねようとしたとたん、軽井沢くんは逃げていってしまった。

なんだったんだ、アレ?

「軽井沢くんのこと、知りたいのですね」

ふりむくと星野くんがいた。

「知っているの?」

「知っています。彼は臆病で人見知りが激しいんです。前はなんとか大丈夫だったんですが、今じゃあのとおり。やっぱり・・・みんな変わっていないのですね」

みんな?それ、どういうこと?

すると星野くんはにこっと笑って話始めた。

発見。星野くんは笑うと可愛い。

「実はぼくたちは同じ小学校に通っていたんです。そこでは野球部をしていました。荒木さんもぼくも軽井沢くんも・・・」

それは意外だ。はじめて聞く話にぼくは驚きを隠せなかった。

「ところで、きみは荒木さんの下の名前を知っていますか?」

「知らない。なんて名前なの?」

「叉衛門です。荒木叉衛門。これが荒木さんの名前です」

ぼくは思わず吹き出しそうになった。

またえもん?ドラえもんみたい。

「その名前のせいで、中学にあがったとたん、からかわれたそうです。しかも、腕の怪我で野球もできなくなってしまって、あんな風になったそうです」

そっか。だからサッカー部に・・・なんだか荒木さんがかわいそうになってきた。

Re: ライオンさんとぼくのお話 ( No.29 )
日時: 2014/05/15 20:49
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

第23話

翌日、星野くんがぼくの家に来た。

きょうは土曜日ということもあってか、星野くんは白のシャツに灰色ののズボンといういたって普通の格好だった。

なぜか首にヘッドホンをかけているのが気になるけど・・・

「おじゃましますね」

「あら、和人のお友達?」

「はい。ぼくは、星野天使といいます。
和人くんのお母さんですね」

前々から思っていたけど、星野くんは礼儀正しすぎる。

「あの、和人くん・・・・」

「どうしたの?」

なんだか星野くんはひどく悩んでいるようだった。

顔にこそ表していないけど、声がとてもつらそうに聞こえる。

「こんなこと相談するのは天使としてどうかと思いますが、悩みがあるんです」

「どんな悩みなの?話してみて」

「実は・・・・」

星野くんの話によると彼はストーカーの被害に会っているというのだ。

それも男子から。

「ぼく、どうしていいかわからないんです。相手の気持を拒んでいいのかよくわからなくて・・・・」

「拒んだほうがいいと思うよ。だって、そうしないとますますエスカレートしそうだから」

「でも、相手はぼくに好意を持っているんですよ。それを嫌がったりしたら、その人が可哀想です」

その気持ちはよくわかる気がする。

でも、現に星野くんはいじめに近いことをされている。

彼の話によると、ある男子生徒からいきなり告られたそうで、答えられないでいると、唇を奪われてしまったそうで。

「ぼく、どうしていいかわからないんです」

星野くん、勇気を出してイヤって言ってみようよ。

そうすれば、きっと相手もきみの気持ちにきづいてくれるはずだから。

「・・・・それは、ダメなんです」

ぼくは星野くんの答えに、一瞬思考が停止した。

ダメ?どういうことだろう?ぼくには理解できなかった。

「ぼくは、ぼくには、断れないんです・・・・」

星野くんはほんの一瞬だけど、悲しそうな顔をした。

「ぼくは天使だから、断っちゃダメなんです。誰がどんなひどいことをしても絶対にイヤって言ってはいけないんです」

そういえば、前にだけど、男子トイレで誰かが服を脱げとか言われていたけど、言われてたのって、星野くん・・・・

「そうですよ」

サラッと当たまえのように返す星野くん。

「言われたとおり全部脱ぎました。でも、ぼくは平気です。
なんとも思っていません。
ぼくは殴られても蹴られても服を脱がされてもいいんです。それぐらいなんとも感じません。それよりつらいのは、他の人が犠牲になることです。ぼくはそれを何よりも恐れているんです」

で、でも、それじゃ・・・きみはどうなるの!?

きみは・・・このままでいいの!?

「・・・・・!」

星野くんはぼくの大声に一瞬驚いたようで大きく目を見開いた。

その少女マンガのような大きな目がまたもとの半開きの目に戻った。

「ねぇ、星野くん」

「何ですか?」

可愛い笑みを浮かべる星野くん。

「殴っても・・・いいかな」

「いくらでも殴ってください」

まるで答えが決まっているかのような返事。

「殴らないのですか」

「キス・・・してもいい?」

「好きなだけしてもいいですよ」

うそ・・・うそだよ・・・!人間なら断るよね!?

イヤならイヤって言うよね!?

どうして、きみは言わないの・・・・

「ぼくは天使です」

星野くんの口癖。

星野くんは本当に自分のことを天使だと思っているんだ。

もしかすると彼は、何かの影響で、感情が麻痺しているのかもしれない。

何か心につらい傷があって・・・それを隠すために必死で我慢しているようにぼくには見えた。

Re: ライオンさんとぼくのお話 ( No.30 )
日時: 2014/05/15 20:48
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

陽乃悠飛さんへ
いつもこんな私のためにありがとうございます!あなたの優しさで私の小説のキャラが生き生きしてきます。本当に嬉しいです。これからも雑談スレッドに遊びに行きます(*^_^*)


まどかさんへ
作曲ありがとうございます!拝見させてもらいましたが、ハートにビンビンくる素晴らしい歌詞でした。
私にはもったいないぐらいです。またこの小説の曲をお願いすると思います。
そのときはよろしくお願いします(^v^)


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