複雑・ファジー小説
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- ライオンさんとぼくのお話【オリキャラ募集】
- 日時: 2014/05/22 20:19
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
こんにちは!モンブラン博士です!今回はずっと前に連載していたライオンさんとぼく。のリメイク版を書きたいと思います。
前作の反省を生かし、末永く続けたいです(笑)
第1話>>1 第11話>>15 第21話>>26 オリキャラ応募用紙>>37
第2話>>2 第12話>>16 第22話>>28
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第10話>>14 第20話>>24 第30話>>39
来てくださった大切なお客様
みにょさん、 陽乃悠飛さん 、愛欄さん
まどかさん 壽さん
- Re: ライオンさんとぼくのお話 ( No.6 )
- 日時: 2014/05/12 22:06
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
第6話
「ヘイ!」
突然の大声でぼくはうっすらと眠気からさめた。
「ヘイ、少年!」
う・・・ん・・・誰・・・・?
ぼくはゆっくりと顔を声のするほうに向けた。
「ゲットアップ、少年よ」
うわぁ!
ぼくの目の前にいたのは、顔がライオンのオス、体が人間のへんなやつだった。
身長はパッと見、2メートルはある。
がっちりした体つきで中世ヨーロッパ風のチョッキを着ている。
たぶん、これは夢だ。
夢なんだ。
「早く起きないとキミをイートするが、いいかね」
このモンスターはなにを言っているんだろうか。
ぼくも最初は聞き取れなかった。
話し方が日本語にも英語にも聞こえたからだ。
少し考えてみてわかった。
これは、日本語と英語を混ぜて会話しているだけだということに。
- Re: ライオンさんとぼくのお話 ( No.7 )
- 日時: 2014/05/13 14:03
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
第7話
「あ、あなたは誰です?」
ぼくは勇気をふりしぼって聞いた。
夢なのだから、きっと安全だ。
すると相手は、ゴホンと偉そうな咳払いをしたあと低い深みのある声で言った。
「ライオンさん」
は?
「聞こえなかったのかな、ぼうや、ライオンさんと言った」
それは見ればわかると思う。
そして彼の話し方は普通の日本語になっていた。
「それが私の名前。それで、君の名前は?」
「ぼくは和人です」
ライオンさんと名乗るこのモンスターはぼくを上から見下ろしながニヤリと笑った。
「和人くんだね?よろしく」
ライオンさんはニコニコと笑いながらぼくに握手を求めてきた
でも顔が顔だけに怖くてたまらなかった。
ぼくはおずおずと相手の手を握った。
「細い!なんという細い腕をしているのだ!まるで木の枝のようだ!」
ぼくはおない年の子に比べて腕が細い、そして体も細くて華奢だ。
ボキボキボキボキボキ!
へっ?
「なっ・・しまっ・・・!?」
ライオンさんのせいでぼくの右手が複雑骨折したみたいだった。
- Re: ライオンさんとぼくのお話 ( No.8 )
- 日時: 2014/05/13 18:15
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
第8話
幸いなことにぼくの右手は複雑骨折していなかった。
でもまあ、夢だからだいじょうぶかな。
「きみはそう思っているのかな。だとしたら大きな間違いだ」
へんなことをいうやつだ。
だってこんな生物がこの世に存在するわけが・・・
そう思ったとき、ぼくはハッとした。
ライオンさんの姿は父さんが買ってきたフィギュアにそっくりだったからだ。
「も・・・もしかしてあのフィギュアが・・・・」
「そのとおり」
ライオンさんはこくりとうなずいた。
「私の仮の姿がフィギュア、真の姿はこれなのだ(もっとも巨大化しているが)。うそだと思うのなら、フィギュアのあった場所を見てみなさい」
本当だった。フィギュアがあった場所からフィギュアが消えていた。
「これで私の存在を信じる気になったかな。最近の子というものはどうも目でみないことには信じないらしい。
とくに・・・きみのような子はね」
ライオンさんはぼくを指差した。
「本来ならば夢で現れてもよかったのだが、きみは信じなさそうだからな」
たぶん、このライオンさんの言うことは当たっているとぼくは思った。
「さて、和人くん。ここでクイズをしよう。
なぜ私がきみのもとに現れたか当ててみたまえ」
- Re: ライオンさんとぼくのお話 ( No.9 )
- 日時: 2014/05/13 19:24
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
第9話
どうして現れたか・・・ひょっとしてぼくを食べるため・・・(ガタガタ)
「違うね。私は人間を食べないのでね。
正解はきみに友達を作る方法を教えるために現れたのだよ」
友達?
「はっきりいって、きみは友達がひとりもいないね」
グサッと心に矢が刺さったようなショックを受けた。
「ぼ、ぼくにも友達ぐらい、いますよ!」
「それは誰かな、名前をいってみたまえ」
それは・・・その・・・・
「強がる必要はなにもないのだよ、無理にうそをつく必要もない」
「ご、ごめんなさい」
「そしてあやまる必要もない。私の先ほどの言葉の反応はまさに友達がいない子に共通するものなのだからね」
ライオンさんは穏やかな声で続けた。
「きみの考える友達とは一体どういう子をさすのだろうか」
「やっぱり一緒にいて、楽しいとか何でも話し合えるとか、そういうものでしょうか」
「きみは表面上うわべだけ付き合っている人が多いな。
無理に八方美人な子になろうとしている。
できるだけ笑っていてできるだけいい答えをして相手を傷つけないようにしようと心がげている・・・」
はい、そうです。
「・・・つもりかも知れないが、違うんだな、これが」
違う?一体どういうことなんだろう?
- Re: ライオンさんとぼくのお話 ( No.10 )
- 日時: 2014/05/13 20:31
- 名前: 陽乃悠飛 (ID: YiQB1cB2)
モンブランさん!
来ました!!
なんか、雰囲気があったかくておもしろそうな物語ですね...!
ちまちま見にきます(´∀`*)