複雑・ファジー小説
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- ライオンさんとぼくのお話【オリキャラ募集】
- 日時: 2014/05/22 20:19
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
こんにちは!モンブラン博士です!今回はずっと前に連載していたライオンさんとぼく。のリメイク版を書きたいと思います。
前作の反省を生かし、末永く続けたいです(笑)
第1話>>1 第11話>>15 第21話>>26 オリキャラ応募用紙>>37
第2話>>2 第12話>>16 第22話>>28
第3話>>3 第13話>>17 第23話>>29
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第10話>>14 第20話>>24 第30話>>39
来てくださった大切なお客様
みにょさん、 陽乃悠飛さん 、愛欄さん
まどかさん 壽さん
- Re: ライオンさんとぼくのお話 ( No.1 )
- 日時: 2014/05/12 22:07
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
第1話
僕は友達が少ない。
もっと正確にいうとひとりもいない。
どうしてだろうか。
ルックスも普通、成績も普通なのにどうして、どうしてみんな僕を避けるんだろう・・・?
そんなことを考えながら、僕は家に帰ってきた。
「母さん、ただいま」
あいさつをして、靴をそろえて、自分の部屋に向かう。
そしてベッドにゴロンと横になった。
- Re: ライオンさんとぼくのお話 ( No.2 )
- 日時: 2014/05/12 22:12
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
第2話
どれぐらい時間がたっただろうか。
時計を見ると6時をとっくにすぎていた。
そろそろお父さんが帰ってくるころだと思う。
「ただいまなのだん♪」
あっ、父さんが返って来た!
僕は急いで2階の自分の部屋から降りてきた。
「父さんただいま!」
「ママ、ごはんを作って欲しいのだ。早く食べたいのだ」
ちょっとバカボンのパパみたいなところがあるけど、僕は父さんのことが大好きなんだ。
「和人、きょう、学校はどうだったのだ。いじめられなかったかななのだ」
「うん・・・とっても楽しかったよ」
「おかしいのだ。その割には楽しそうな顔をしていないのだ」
父さんは普段は何にも気にしない性格だけど、こういうところは鋭い。
「そ、そんなことないよ、ねっ?」
「パパ、和人、きょうはふたりの大好物よ〜♪」
母さんが作ったのは、僕たちみんなの大好物のカレーだった。
「いただきますなのだん♪」
「いただきます」
- Re: ライオンさんとぼくのお話 ( No.3 )
- 日時: 2014/05/12 22:13
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
第3話
カレーを食べ終わって、デザートのヨーグルトを食べながら父さんがいった。
「そういえば、今日は和人が喜びそうなものを買ってきたのだ!」
僕が喜びそうなもの・・・?
一体なんだろう?
「ジャジャジャジャーン!これなのだ!」
ゲッ・・・なにこれ?
父さんが買ってきたのは、頭がライオンで体は人間の姿をしたへんなフィギュアだった。
そのフィギュアは中世ヨーロッパの人が着そうな赤いチョッキを着ていた。
正直言って、あんまりうれしくない・・・・(汗)
「和人、嬉しくないのだ?」
「うううん、嬉しいよ、嬉しい!」
僕は全力で否定する。
「それは嬉しいのだ。さて、お風呂なのだん♪和人も一緒に入ろうなのだ」
中学生にもなって一緒にお風呂はいろうってさそう親がどこにいるかな・・・
「ここにいるのだ♪」
それを言われると返す言葉もない・・・
- Re: ライオンさんとぼくのお話 ( No.4 )
- 日時: 2014/05/14 04:47
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
第4話
おふろから出た後、父さんが言った。
「和人、だっこするのだ」
毎日の抱っこタイムの時間!
父さんはどーして息子に対してだっこを要求するんだろう。
ふつうなら、子どものほうが親に甘えてくるのはわかるけど・・・
これはぼくが5歳のときからずっと考えているけど、未だに分からないことのひとつだ。
「よしよしよし、よしよしよし」
「嬉しいのだ。わっはっはっはっはっはっはっは!」
そしてこの高笑い。
あまりの声の大きさにぼくの鼓膜は破れるんじゃないかと思うぐらいだ。
「はい、おしまい」
「それは残念なのだ。じゃ、パパは牛乳を飲んで寝るのだ。おやすみなのだ」
父さんの就寝時間は9時ぐらいだ。
そして寝る前に牛乳を飲むのは小さい頃からの習慣だそうだ。
余談だけど、とうさんは、背が低い。
小柄なぼくよりも低い。
本人は気にしていないといっているけど本当は気にしているんじゃ・・・
「まだ和人のほうが大きいのだ。でもやがて追い越すのだ」
追い越すって、それは無理だと思うよ、父さん・・・
といいかけてやめた。本人は伸びると思っているのだから、夢を壊すのはあまりいいことではない。
前から思っていたけれど、ぼくたち親子は役割が逆転しているようにしか思えない・・・
- Re: ライオンさんとぼくのお話 ( No.5 )
- 日時: 2014/05/12 21:51
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
第5話
ぼくは、父さんが寝た後、一応フィギュアを自分の部屋に持っていくことにした。
そしてフィギュアをベッドの上に置く。
こんなへんなフィギュアを置くのはどうかと思うけど、まあいいか。
それで眠ろうとしたけれど、なかなか寝付けなかった。
たぶん、昼に寝すぎたのかもしれない
しばらく本や漫画を読んで眠くなるのをまった。
余談だけど、ぼくの家の本棚にはありえない数の本がある。
ぼくのおじいさんの代から集めてきたそうで、子どもの頃集めた本を捨てるか捨てないかで父さんは何度もおじいさんと口論したそうだ
父さんは本が大好きだけど、あまり買わない。
無駄づかいをしたくないんだそうだ。
それはそれでいいけど、息子にお小遣いをくれないのもどうかと思う。
そんなことを考えているうちに、ぼくはうとうとしてまぶたが重くなっていった。