複雑・ファジー小説

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ガルちゃん修羅ハウス
日時: 2020/08/26 18:38
名前: 梶原明生 (ID: PvE9VyUX)

お騒がせご意見番女優、遠藤奈美子と、ヘタレアイドルリーダー佐士原理央が女性専用書き込み掲示板「ガルちゃん」のファンだと公表したためテレビディレクターの星野が閃いた。「番組企画でガルちゃん書き込みユーザーを集めてシェアハウスに住まわせて日常を放送すると言うのは。」かくして、旧知の女優、遠藤を中心に続々都内某所のハウスにガルちゃん民が集まるのだが・・・事態は予想だにしなかった展開に・・・様々癖のあるワケアリ女性が一度に集い、笑いあり、涙あり、バトルあり、珍事ありのドタバタ活劇を繰り広げる。

Re: ガルちゃん修羅ハウス ( No.35 )
日時: 2021/07/17 07:51
名前: 梶原明生 (ID: y68rktPl)

・・・電話しながらソワソワしていた。「何ですって、良輔が・・・わかったから落ち着いて。いや落ち着くのは私よね。今すぐ新宿署に向かうわ。」ただならぬ空気を悟った橋場が聞く。「坂畑さん、何があったの。」「い、いいや別に何も、何もないってば。」明らかに動揺は隠せない坂畑。早速自室に戻って情報収集する橋場。「あれは何かありますってことじゃない。えーとどれどれ。新宿管内にて起こった事案。ん・・・新宿のネットカフェで立て篭り。犯人は店員に性的犯行に及んだため、気がついた店員の男性に反発して立て篭り、今も立て篭り中か。これってまさか息子さん?」嫌な予感が的中した。まさにその良輔こそが、渦中の立て篭り犯だったからだ。・・・続く。

Re: ガルちゃん修羅ハウス ( No.36 )
日時: 2021/07/25 19:42
名前: 梶原明生 (ID: dyimD9sz)

・・・「こうしちゃいられない。」橋場は早速現場へと向かう。「うるせーっ、こいつぶっ殺すぞ。」かなりがなり立てる良輔。密閉されたネットカフェの空間では警察も手も足も出ない。そんな時、母親から電話が。「母さん何だよこんな時に。」人質にスマホを持たせて電話する良輔。「やあ良輔君。君のお母さんを人質に取った。人質交換だ。今すぐ右側の板の上から隣を覗いてごらん。」「お前一体誰だ・・・ま、ママ、」この時坂畑のテスト音声残しててよかったと感じた。思わず人質を忘れて覗き込む良輔。「あー、覗きはご法度だ。」いきなり彼の頭髪掴んで、生え際の逆に引っ張った。人間頭髪は前へ生えるようになっている。逆向きに引っ張られると弱い。だから格闘家は頭髪を短くするわけだが・・・それに頭髪を剥がされまいと両手を挙げてしまう。「今だっ。」橋場は刃物をとりあげ、首絞めのポジションに。「確保っ。」一斉に入ってくる警察官の面々。・・・続く。

Re: ガルちゃん修羅ハウス ( No.37 )
日時: 2021/08/09 16:57
名前: 梶原明生 (ID: mKkzEdnm)

・・・逮捕される良輔。橋場に言い寄る本部長。「いやー助かりました。ガルちゃんとかにでてるあなたがまさか本庁の方だったとは知りませんでした。また来週楽しみにしてますよ。」「いえいえこちらこそ。で、マスコミには伏せてくれるんですよね。」「勿論ですとも、その代わり手柄
新宿署と言うことになりますしね。」「ええ、それと犯人に会わせてもらえませんか。色々聞きたいこともあるし。」「わかりました。」本部長は顎で部下に指示する。表門にマスコミが殺到する中、新宿署の裏口から入る橋場。取調べ室では三人の刑事が良輔をといつめていた。本部長が先に入る。「誰です。」「本庁の方だ。しばらく休憩にしてくれ。全責任は俺にある。」「は、はぁ。」渋々納得して出て行く三人。取調べ室にぽつり二人っきりになる橋場と良輔。「どうしてこんなことしたの。」「またそれかよ。・・・でも刑事も粋なことするよな。こんないい女と二人っきり。どうせ拘置所に刑務所。その前
にやってやる。」手錠もされていなかった良輔は、彼女に襲いかかるという暴挙と言うより無謀をやらかした。「何してんの。このバカ息子が。お母さんどれだけ心配したと思ってんの。」「あいつが・・・あんなやつ、俺なんか関心ないんだ。あの人はな、仕事と名誉しか頭にない人なんだよ。」「甘ったれるのもいい加減にしな。あの女性がどれだけ傷ついたかわかる。」「うるせーっ離せよ。」「その前に聞きたいことがある。あんた、黒蠍を知ってるね。」「ヒィィがが、うぅ・・・」突然恐怖に怯えて震え出した。「どうしたの、何かあったの。」・・・続く。

Re: ガルちゃん修羅ハウス ( No.38 )
日時: 2021/08/09 16:55
名前: 梶原明生 (ID: mKkzEdnm)

・・・「助けてくれるよな。助けてくれるよな。」

Re: ガルちゃん修羅ハウス ( No.39 )
日時: 2022/05/05 12:34
名前: 梶原明生 (ID: bp91r55N)

「わかった。保護してあげるから話な。」「会話を聞いたんだよママがスマホで黒蠍と話してるとこ。」「どうしてその名前を。」「会話中に母さんがそう呼んでた。で、関わってるお得意先企業の情報を流してたんだ。で、俺より先に盗み聞きしてた秘書が事故に見せかけられて殺されたことも聞いたもんだから、間違いなく僕も殺されるとわかった。だから・・・」「自暴自棄になってこんな事件を。」「そうだよ。派手に暴れた僕を簡単に消せないと思ったんた。」「甘いなもう。よしわかった。一応拘留を口実にあなたを私達のセイフハウスに匿う。」「え、あんた誰。警察の人に見えないけど・・・」「安心して。少なくとも警察よりは安全かな。」こうして、良輔は特殊作戦群の隠れ家として使われているセイフハウスに移送される。橋場は彼の証言の元、坂畑に接触した。再び新宿署に戻る。「息子に会わせてください。弁護士にも来てもらってますよ。」「坂畑さん。」「ああ、橋場さん。聞いて。これって警察権力の横暴でしょ。」「え、ええ。とにかく落ち着きましょう。」半泣きになる坂畑を宥めながら待合室の席に座る。その際に彼女のポケットからスマホを抜き取る。「ごめんなさい。電話かかったみたいだから。」橋場はスマホのアプリで偽着信音を鳴らした。特殊なリーダー端末を挿してスマホの情報を盗み取る。その後彼女の服にスマホを戻し、何とか宥めてシェアハウスまで送り、主人の乗るカムフラージュのバンに乗り込む橋場。「はい、これが黒蠍の手掛かり。」「サンキュー。分かり次第また連絡する。引き続きガルちゃん民を監視してくれ。」「了解。」バンから出ると、早速部屋に戻る彼女。・・・続く。


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